- 変更日:
- 2024.09.05
車好きなら憧れる夢のガレージハウス。一口にガレージハウスといっても、間取りによって3つのタイプに分けられます。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
完全分離タイプ 住宅の隣にガレージが設置されている | 振動・騒音が響きにくい | 住宅とガレージが分かれているため、広い土地が必要 |
完全インナータイプ ガレージが居住部分の1階に組み込まれており、四方が壁で囲まれている | 愛車を安全に保管できる 部屋とガレージの仕切りをガラス張りにすれば愛車を眺めて過ごせる | 騒音や振動への対策が必要 換気が必要 間取りの工夫が必要 |
半インナータイプ ガレージが居住部分の1階に組み込まれており、ガレージの周囲は最低限の柱や囲いのみ | 建設費用を抑えられる | 防犯対策が必要 |
それぞれにメリット・デメリットがあるため、予算や建てる目的を明確にしたうえで、理想の暮らしを叶える間取りの計画を立てるとよいでしょう。
そうはいっても、何から始めたらいいかわからない方が多いと思います。
そこでおすすめなのが「HOME4U 家づくりのとびら」。あなたの理想に合ったこだわりのガレージハウスをつくるお手伝いをいたします。
まとめて依頼
間取りに対してこだわりがある方は「注文住宅の間取りのこだわり」の記事もご覧ください。
目次
1.ガレージハウスとは
ガレージハウスとは、原則、駐車スペースが建物の中に組み込まれている住宅のことです。基本的には、建物の1階部分が駐車スペース、2階部分がリビングやキッチンなどの居住スペースとなっています。
もし土地の広さに余裕がある場合は、1階にリビングを設けることもあります。
狭い土地でも、ガレージハウスとして家を設計すれば、駐車スペースを確保できるのが魅力です。
なお、ガレージハウスと似ている言葉に、ビルトインガレージ(インナーガレージ)があります。ビルトインガレージは、建物の中に設置されているガレージのことです。ビルトインガレージを備えた住宅がガレージハウス、と理解するとわかりやすいでしょう。
2.ガレージハウスのタイプ
ガレージハウスには、以下の3つのタイプがあります。
- 完全分離タイプ
- 完全インナータイプ
- 半インナータイプ
それぞれの特徴や間取り例などについて見ていきましょう。
ビルトインガレージの具体的な間取り例が気になる方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
2-1.完全分離タイプ
完全分離タイプは、住宅の隣にガレージを設置するタイプです。居住スペースと駐車スペースが完全に分離しているため、居住スペースの間取りを自由に設計できるというメリットがあります。
完全分離タイプは、振動や騒音が居住スペースに響きにくいのがメリットです。居住スペースとガレージが分離していますが、行き来がしやすいよう勝手口を設置することで、動線がスムーズになるでしょう。
一方、ガレージ用の敷地面積を別で確保する必要があるため、比較的広い土地が必要になります。
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2-2.完全インナータイプ
完全インナータイプは、ガレージが住宅の1階部分に組み込まれており、ガレージの周囲がすべて壁で囲まれているタイプです。
完全インナータイプでは、ガレージと隣接する部分にリビングや個室を設け、ほかの居住スペースは2階以上に設ける、というケースが多く見られます。
ガレージとリビングの仕切りをガラスにすることで、愛車を眺めながら生活できるでしょう。また、1階の中央にガレージを配置し、両隣を居住スペースにする、という間取りも考えられます。
完全インナータイプのメリットは、ガレージが壁で覆われているため、愛車をより安全な環境で守れる点です。一方、ガレージを活かした間取りの工夫や、騒音・振動対策、換気が欠かせません。
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2-3.半インナータイプ
半インナータイプは、ガレージが住宅の1階部分に組み込まれており、ガレージに極力壁を設けないタイプです。1階の一部が外と接するオープンタイプのガレージになっている、と考えるとわかりやすいでしょう。
完全インナータイプと同様に、ガレージと隣接する部分にリビングやキッチンなどの居住スペースがきます。そして、ベッドルームやバスルームといった残りの居住スペースを、2階以上に設けることが多いです。
半インナータイプのメリットは、壁や柱の数が少ないため、建築コストが安い点です。動線を工夫すれば、ガレージと住居スペースとの出入りも簡単になります。
一方、ガレージが完全な個室になっているわけではないため、防犯対策に注意が必要です。
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3.ガレージハウスを建設するメリット
ガレージハウスを建設することには、以下のようなメリットがあります。
- 愛車を安全な場所で保管できる
- 家と車の行き来がしやすい
- 狭小地でも駐車場を確保できる
- 別の用途でも活用できる
- 固定資産税の節税につながる
ここでは、ガレージハウスを建設するメリットを紹介します。
3-1.愛車を安全な場所で保管できる
ガレージハウスは、愛車を安全な場所で保管できるのがメリットです。
車を外に駐車する場合、雨風にさらされたり子どもが投げたボールが当たったりと、車が傷ついてしまうことがあります。ほかにも、車が盗難に遭ってしまうリスクもあるでしょう。
ガレージハウスなら、愛車を家の中、あるいは隣の安全な場所で保管できます。とくに、完全インナータイプはガレージの周囲が壁で囲まれているため、雨風や紫外線、いたずらなどから愛車を守れます。
3-2.家と車の行き来がしやすい
ガレージハウスは居住スペースと駐車スペースが隣接しているため、家と車の行き来がしやすいのもメリットです。車から降りてすぐ家の中に入れるため、荷物が多い日や雨の日でも安心です。また、小さい子どもや車椅子の方がいる場合でも、屋内でスムーズに乗り降りできます。
ガレージとキッチンをつなげておけば、スーパーで買った荷物をすぐにキッチンに運び入れることも可能です。
3-3.狭小地でも駐車場を確保できる
ガレージハウスなら、狭小地でも駐車場を確保できます。
基本的に、駐車スペースを設ける際は、その分の敷地を別で確保しなければなりません。車1台なら約5坪、2台なら10坪ほどのスペースが必要です。
一方、スペースを縦に使うガレージハウスなら、1階を駐車スペース、2階を居住スペースにする、という設計ができます。狭小地でも、問題なく駐車場を確保できるのが魅力です。
3-4.別の用途でも活用できる
ガレージ部分を、別の用途でも活用できるというメリットもあります。
倉庫にしたり、DIYやアウトドア用品、バーベキューなど趣味のアイテムの収納場所として活用するほか、車を停めていない間はビニールプールを置いて子どもの遊び場にするなど、用途はさまざまです。工夫次第で、家族全員が楽しめる便利な空間にできます。
また、リビングからガレージを眺められるようにすれば、愛車をインテリアの一部としても楽しめます。車関連のグッズをディスプレイすれば、車好きにはたまらない素敵な空間に仕上げられるでしょう。
3-5.固定資産税の節税につながる
ガレージハウスを建設することで、固定資産税の節税につながることもあります。
延べ床面積のうち5分の1以下をガレージハウスの車庫部分とする場合、その部分は延べ床面積に算入する必要がありません。
固定資産税を計算するうえで、延べ床面積が車庫分小さくなるため、固定資産税額も低くなる、というわけです。
ただし、ガレージに電動シャッターを設置した場合やガレージを増築した場合などは、車庫部分も評価の対象となるため注意が必要です。
こういったガレージを活かした間取りがある建売住宅は珍しく、中古物件でも数は少ないために、もし上記のような活用法を理想とするならば、注文住宅での建築を検討することになるでしょう。
ご自身の大切な車を保管し、おしゃれに見せるガレージを作るうえでは、経験豊富なプロと会話して、間取りや仕様、予算を決めたいと感じる方が多いと思います。
そこで、無料で活用できるHOME4U 家づくりのとびら 間取り作成依頼サービスの活用をして、実際にガレージハウスを建てる場合の設計や費用・間取りを相談してみることをおすすめします。
4.ガレージハウスを建設するデメリット
一方、ガレージハウスを建設することには以下のようなデメリットがあります。
- 間取りが制限される
- 騒音や振動、換気対策が必要
- 建築コストがかかる
メリットとデメリットをよく勘案して、ガレージハウスを建設するかどうか決めることが大切です。
ここでは、ガレージハウスを建設する3つのデメリットを解説します。
4-1.間取りが制限される
ガレージハウスを建設すると、居住スペースの間取りが制限されてしまう点に注意が必要です。1階部分をガレージにすると、玄関や廊下の位置、居住スペースの広さなどが限定されます。
リビングやダイニングなどをすべて2階以上に設置することも可能ですが、階段の上り下りが頻繁に必要になるのは難点です。生活が不便にならないよう、間取りや動線を工夫する必要があります。
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4-2.騒音や振動、換気対策が必要
ガレージハウスでは、駐車スペースと生活スペースが隣接しているため、騒音や振動、換気対策が欠かせません。エンジン音やシャッターの開閉音、入出庫時の振動などが生活スペースに響き、快適に生活できない可能性があります。
ガレージ内を防音仕様にする、寝室や仕事部屋をガレージから離れた場所に配置する、開閉音が小さいシャッターを選ぶなど、騒音・振動対策が必要です。
また、ガレージ内に排気ガスが充満しないよう、ガレージには必ず換気扇を設置しましょう。定期的にシャッターを開けて、換気することも大切です。
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4-3.建築コストがかかる
ガレージハウスの建築には、ある程度のコストがかかる点にも注意が必要です。1階をガレージにするためには、建物の強度を高めなければなりません。木造ではなく、鉄骨造やコンクリート造で建築しなければならないケースが多いため、建築コストが高くなってしまいます。
また、車を出し入れできるよう間口を広くとったり、間取りや動線を工夫したりする必要があるため、その分コストが高くつくことが多いです。
ただし、駐車場を借りたり別で確保したりする必要がないため、長い目で見ると費用を抑えられる場合もあります。
5.おしゃれなガレージハウスを実現するポイント
おしゃれなガレージハウスを実現するためには、以下のポイントを押さえましょう。
- シャッターでアクセントをつける
- 照明にこだわる
- ディスプレイ収納をつける
ここでは、ガレージハウスをおしゃれにするためのコツを紹介します。
5-1.シャッターでアクセントをつける
シャッターでアクセントをつけることで、おしゃれな仕上がりになります。ガレージハウスにおいてシャッターはよく目立つ部分であるため、こだわりましょう。
シャッターの素材には、アルミやスチール、ステンレス、木などがあります。ステンレスや木目調のシャッターは高級感があり、家の外観ともアクセントをつけられるためおすすめです。
5-2.照明にこだわる
ガレージ内に取り付ける照明にこだわることで、ぐっと雰囲気がよくなります。ダクトレールを取り付けてペンダントライトを複数吊るしたり、ダウンライトを取り付けてムーディーな雰囲気を演出したりすることで、ガレージがおしゃれな空間になります。
愛車をかっこよく見せたい場合は、スポットライトを使うのがおすすめです。陰影が、愛車の美しさを際立ててくれます。
5-3.ディスプレイ収納をつける
ガレージ内にディスプレイラックを設置して、見せる収納を楽しめるようにするのもおすすめです。ガレージはある程度の広さがあるため、物置として活用することも多いでしょう。
車のメンテナンス用品やアウトドアグッズ、趣味のコレクションなどを見せて収納することで、無骨なガレージがおしゃれな空間に変身します。
車のメンテナンス用品やDIYグッズなどをラックに置いておくことで、作業の際に取り出しやすくなるのもメリットです。
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6.ガレージハウス建設で失敗しないための方法
最後に、ガレージハウス建設で失敗しないための4つの方法を紹介します。
- 耐震性に注意する
- 掃除しやすい素材を選ぶ
- ハウスメーカーに具体的なイメージを共有する
建設後に後悔しないためにも、ぜひチェックしてみてください。
6-1.耐震性に注意する
ガレージハウスを建設する際は、耐震性の確保に注意が必要です。ガレージ部分は、車が出入りできるよう開口部を広くとらなければなりません。駐車台数が多い場合は、その分開口部を広くとる必要があり、耐震性が低下してしまいます。
耐震性を確保できるよう、鉄骨造やコンクリート造などの丈夫な構造にする、強度が高い建材を使用する、梁を太くするなどの工夫が欠かせません。
6-2.掃除しやすい素材を選ぶ
ガレージの素材を選ぶ際は、デザイン性だけでなく、掃除のしやすさにも注目しましょう。ガレージは、洗車の際の水しぶきや洗剤、排気ガスなどで汚れがつきやすいです。掃除しやすい素材を選ぶことで、お手入れの負担を減らせます。
具体的には、汚れやキズがつきにくいビニールクロス、汚れを拭き取りやすいタイルなどがおすすめです。
6-3.ハウスメーカーに具体的なイメージを共有する
納得のいくガレージハウスを建築するためには、ハウスメーカーに具体的なイメージを共有することが大切です。
使用目的や理想のデザインなどを具体的にまとめて、ハウスメーカーに相談しましょう。理想に近いガレージハウスの画像を用意しておくと、認識の齟齬が発生しにくいです。
ただし、いきなり闇雲にハウスメーカーと接触することはおすすめできません。
ご自身の大切な車を保管し、おしゃれに見せるガレージを作るうえでは、まずは経験豊富なプロと会話して、間取りや仕様、予算にめどをつけたうえで検討するほうがよいでしょう。
そこで、無料で活用できるHOME4U 家づくりのとびら 間取り作成依頼サービスの活用をして、実際にガレージハウスを建てる場合の設計や費用・間取りを相談してみることをおすすめします。
そのうえで、信頼できるハウスメーカーやご自身の志向に合う工務店を絞り込み、検討を進めることで、理想的なガレージハウスの実現につながります。
あわせて、下記ではガレージハウスを実際に作られたオーナーの事例を紹介しています。ぜひ参考にしてください。
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まとめ
ガレージハウスは、駐車スペースが建物に組み込まれた住宅のことです。1階部分がガレージになっていることが多く、駐車スペースと居住スペースが隣接しています。愛車を安全な場所に保管でき、車の乗り入れもしやすいことから、頻繁に車に乗る方や車好きの方におすすめです。
ガレージハウスを建設する際は、事前に使用目的を明確化し、設備や間取りの計画を立てましょう。また、信頼できるハウスメーカーに依頼することも重要です。ハウスメーカーとよく相談して、理想的なガレージハウスを実現しましょう。
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