- 変更日:
- 2024.08.09
アウトドアリビングはリビングからつながる屋外空間で、遊び場やくつろぎの場として活用します。つくってみたいけれど、実際に何から始めればいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、アウトドアリビングについて以下の内容を解説します。
この記事でわかること
- アウトドアリビングのメリット・デメリット・費用感
- 間取り施工例
- アウトドアリビングをつくる際の注意点
- アウトドアリビングを得意とするハウスメーカー
ぜひ最後までご覧いただき、素敵なアウトドアリビングを実現してくださいね。
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さまざまなこだわりの間取りを見たい方は「注文住宅のこだわり別おすすめ間取り」の記事もご覧ください。
目次
1.アウトドアリビングとは?
アウトドアリビングとは、リビングとつながった屋外空間のことで、遊ぶ場所やくつろぐ場所として使います。屋外部分は、周囲に目隠しさえしていればとくに決まりはありません。ウッドデッキやテラスなら靴を履き替える必要がなく、また、土や芝生のままつなげるなら、よりアウトドア感が高まります。
家から外出しなくてもアウトドア気分を味わえるため、アウトドアが趣味の方からも人気を集めています。後述しますが、アウトドアリビングはさまざまな用途に活用できるため、おうち時間を充実させたい方にも人気です。
1-1.アウトドアリビングと庭・バルコニーとの違い
アウトドアリビングはリビングとしても活用する空間のため、塀やフェンスで囲んでプライバシーを守ります。一方、庭やバルコニーはリビングのように過ごすとは限らないため、外から見えるかどうかは問われません。
狭小地や塀が低めの場合、庭やバルコニーは人目が気になり、くつろいで過ごせないかもしれません。屋外空間でも気楽に過ごしたい方は、プライバシーに配慮したアウトドアリビングをつくってみてはいかがでしょうか。
なお、バルコニーとは、2階以上にある屋根のない手すり付きの屋外スペースのことです。階下の屋根を利用したバルコニーは、ルーフバルコニーと呼ばれます。
一方、テラスとは1階に設置される空間で、庭よりも一段高くなっています。ウッドデッキやタイル、コンクリートなどの素材が用いられ、アウトドアリビングとして活用されることも多いです。また、住宅建物の外壁よりも内側に作られ、屋根や壁などに囲われているテラスをインナーテラスといいます。ほぼ天候を気にせずに活用でき、屋外の空間を楽しめる設備です。
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1-2.アウトドアリビングの使い道
アウトドアリビングの使い道は自由です。隣家に迷惑をかけないように音や臭いに配慮する必要はありますが、次のような用途で活用できます。
- バーベキューやテントなどのアウトドアを楽しむ空間として
- ソファやテーブルを置いてセカンドリビングとして
- ブランコやビニールプールを置いて子どもの遊び場として
- ペットが遊ぶ場所として
LDKタイプのリビングなら、アウトドアリビングからキッチンにもダイレクトに移動できるため、調理や食事を楽しむときも準備が簡単になります。ぜひアウトドアリビングで、おうち時間を楽しみつくしましょう。
1-3.アウトドアリビングの費用相場
アウトドアリビングは、過ごし方によって必要な設備や家具、広さが変わるため、費用の幅も広いです。工事が必要になる設備の費用目安をまとめました。費用を概算する参考にしてください。
設備(設置工事費込み) | 費用目安 |
---|---|
ウッドデッキ | 10平米あたり約25万~40万円 |
タイルデッキ | 10平米あたり約15万~30万円 |
屋根 | 約30万~70万円 |
シェード | 約5万~10万円 |
目隠し用フェンス | 幅10メートルあたり約15万~40万円 |
照明器具 | スポットライト3個あたり約15万円~ |
2.アウトドアリビングのメリット・デメリット
多用途に活用できるアウトドアリビングですが、良い点ばかりではありません。アウトドアリビングをつくる前に、メリットとデメリットを確認しておきましょう。
2-1.アウトドアリビングのメリット
アウトドアリビングのメリットとしては、次のものが挙げられます。
- リビングが広くなる
- 人目を気にせずに屋外空間を利用できる
- 子どもやペットの遊び場として活用できる
リビングと屋外をつなぐことで、リビングそのものが広くなります。アウトドアリビングを使わないときでも、2つの空間がつながって見えるため、開放感が味わえるでしょう。
また、アウトドアリビングは目隠し対策もするため、人目を気にせずに過ごせる空間です。うたたねをしたり、子どもが水遊びをしたりと、プライベート感のある使い方にも適しています。
交通事故のリスクがないこともアウトドアリビングのメリットです。子どもやペットを遊ばせる場所としても活用でき、家にいながらにして身体をしっかりと動かせます。
2-2.アウトドアリビングのデメリット
アウトドアリビングのデメリットには、次のものがあります。
- 建築費用が高額になる
- メンテナンス費用がかさむ
- 虫除け対策が必要になる
アウトドアリビングには、ウッドデッキやシェード、フェンスなどの設備を取り付ける必要があります。ソファやテーブルなどの家具、照明器具を置くこともあります。何も手を加えない空間として放置する場合と比べると、建築費用は割高になるでしょう。
メンテナンス費用も必要です。ウッドデッキの塗り直しや家具の買い替えなど、不定期ですがある程度のコストがかかります。
また、虫除け対策も必要です。アウトドアリビングは屋外空間のため、蚊や蜂などの虫が飛んできます。リビングと何度も行き来することで屋内にも虫が入りやすくなるため、広範囲の虫除け対策が必要になります。
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3.アウトドアリビングの間取り施工例5選
アウトドアリビングは、屋内のリビングと一続きになる空間であれば、細かな決まりはありません。間取り施工例を5つ紹介します。ぜひ参考にして、理想の過ごし方を実現できるアウトドアリビングをプランニングしてくださいね。
3-1.広々空間が魅力のアウトドアリビング
広々とした20畳を超えるLDKに隣接する約10畳のアウトドアリビング。キッチンからも近く食器や食事を運びやすいため、バーベキューやパーティーなどの特別なときだけでなく、普段の食事やティータイムにも活用できます。
玄関ホールからアウトドアリビングが見渡せるのもポイント。LDKの広さがさらに強調され、ゆとりのある空間を印象づけます。
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3-2.2つの入口があるアウトドアリビング
LDKからだけでなく、玄関からつながる廊下からもアクセスできるアウトドアリビング。横幅の狭い敷地ですが、玄関からアウトドアリビングが見渡せることで、奥行きが強調されて圧迫感のない屋内空間を実現しています。
また、三方を建物に囲まれてはいるものの、天井がないため、屋内の明るさ確保にも役立っています。隣家との距離が近いときにも、真似したいアイディアです。
▶【横幅の狭い敷地のアウトドアリビング】など、自分の理想を叶える方法を漫画でチェック
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3-3.キャンプもできる2階のアウトドア空間
2階のLDKを囲むような形の広々としたアウトドアリビング。テントを張ったり、バーベキューをしたりするにも十分な広さを確保しています。
2階のため、1階よりはプライバシーを守りやすいですが、高めのルーバーで囲んで、よりくつろげる空間に仕上げています。なお、ルーバーとは細い羽板を並べてフェンス状にしたもののことで、開放感がありつつ、目隠しもできるアイテムです。
▶【2階のアウトドア空間】など、自分の理想を叶える方法を漫画でチェック
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3-4.アウトドアリビングで平屋も使いやすく
プライバシーの確保が難しいとされる平屋ですが、アウトドアリビングを活用することで、人目を気にせずに屋外空間で楽しめるようになります。壁や塀で囲むようにウッドデッキを設置すれば、屋外ではあっても室内のように利用できるでしょう。
リビングだけでなく和室からもよく見えるため、子どもをアウトドアリビングで遊ばせているときにも目が届きやすくなります。また、洗濯ものを干す場所として活用するときは、洗濯機からのアクセスもチェックしておきましょう。こちらの施工例ではキッチン経由で簡単にアクセスでき、家事にかかる時間を短縮できます。
▶【動線も優れた平屋のアウトドアリビング】など、自分の理想を叶える方法を漫画でチェック
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3-5.プライバシーを確保する中央リビング
フェンスで視界を遮っても、声や臭いが気になってアウトドアリビングを利用しにくいと感じている方もいるかもしれません。とくに隣家との距離が近いときには、近隣に迷惑をかけそうでバーベキューや水遊びを楽しめない可能性があります。
視界・声・臭いのすべてをシャットアウトするなら、建物の中央部分にアウトドアリビングを配置するのはいかがでしょうか。各部屋からアクセスできるため、自然と住人が集まるスペースになります。また、天井なしのアウトドアリビングにすれば、採光を確保できるのもメリットです。
▶【プライバシーを確保する中央リビング】など、自分の理想を叶える方法を漫画でチェック
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4.後悔のないアウトドアリビングをつくるポイント
アウトドアリビングをつくるなら、過ごしやすい空間に仕上げることが大切です。使い勝手が悪いと、徐々に使わなくなり、スペースや建築費用を無駄にすることにもなりかねません。次のポイントに注意して、後悔のないアウトドアリビングをつくりましょう。
- 日除けや雨除けの方法を検討する
- 虫除け対策を実施する
- 耐久性の高い床材・家具を活用する
- 排水対策・防水対策を実施する
- 水道やコンセント、照明設備を整える
- 目隠しを設け、プライバシーを確保する
それぞれのポイントを解説します。
4-1.日除けや雨除けの方法を検討する
天井をつくらないときは、アウトドアリビングに直接日光や雨が入ります。過ごしやすい空間に仕上げるためにも、シェードやオーニング(開閉式の屋根)を取り付けましょう。
日光浴を楽しむなら、大きめのパラソルもおすすめです。ただし、家具に直接雨が当たるため、雨天時に家具を収納するスペースも確保しておきましょう。
4-2.虫除け対策を実施する
アウトドアリビングから虫が入ってくる可能性があります。また、周囲に草木や水たまりがあると虫が寄ってくるため、アウトドアリビングでくつろげないかもしれません。吊るすタイプや電気タイプの虫除けを活用し、快適に過ごせるようにしておきましょう。
4-3.耐久性の高い床材・家具を活用する
アウトドアリビングは直射日光や雨に晒されるため、屋内の床や家具と比べると、早く劣化してしまいます。張り替えや買い替えの頻度が高くならないよう、耐久性の高い床材・家具を選びましょう。
また、プラスチックやラタン製の軽い家具ならば、使っていないときは屋内や収納庫に片付けられるため、長持ちしやすくなります。収納スペースを確保できるときは、適時片付けるようにしましょう。
4-4.排水対策・防水対策を実施する
排水対策をしないと、ウッドデッキに水が溜まり、早期に劣化してしまいます。ウッドデッキの周辺に排水溝をつくり、水が溜まらないようにしておきましょう。
また、ウッドデッキの劣化を防止するためにも、防水対策が必要です。防水効果のある塗料を塗布する、耐水性の高い人工木材を使うなど、ハウスメーカーや工務店の担当者と相談してみましょう。
4-5.水道やコンセント、照明設備を整える
快適に過ごすためにも、水道やコンセント、照明設備が必要です。後から工事すると費用が割高になる可能性もあるため、アウトドアリビングをつくるときに施工してもらいましょう。
4-6.目隠しを設け、プライバシーを確保する
周囲から見える構造では、アウトドアリビングで寛げません。塀を高くしたり、フェンスで囲ったりすることで、プライバシーを確保しましょう。
ただし、アウトドアリビングが狭いときは、周囲を高い塀で囲むと圧迫感があり、過ごしにくくなります。広めのスペースを確保できないときは、2階以上もしくは建物の中央部分にアウトドアリビングを設置するのもおすすめです。
納得のいくマイホームを建てるためには、信頼できるハウスメーカーや工務店を選定することが大切です。
満足できるアウトドアリビング付き住宅を建てるための対策例
- 必ず複数のハウスメーカー・工務店を比較検討し、各社の特徴を確認する
- 家づくりの検討中に疑問やお悩みが出てきたら、自分たちだけで抱え込まず、時には無料サービスを活用して時間や労力を無駄にしないことも大事です
実際の住宅プランを手に入れる際には、プライバシーマーク取得済のNTTデータグループが運営する、
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5.アウトドアリビングを得意とするハウスメーカー
アウトドアリビングの施工実績が多いハウスメーカーなら、広さやニーズに合わせた間取りを提案してもらえます。おすすめのハウスメーカーを紹介します。
5-1.へーベルハウス
へーベルハウスでは、アウトドアリビングのある暮らしを提案しています。一人で過ごす、仲間と過ごす、グランピングを楽しむなど、目的に合わせたアウトドアリビングを実現できるでしょう。スペースがあまり確保できないときは、玄関先の軒を利用したアウトドアリビング「のきのまent」がおすすめです。
5-2.ダイワハウス
ダイワハウスでは、自然を身近に感じられるアウトドアリビングを提案しています。たとえば、広い軒下を活かしたアウトドアリビングなら、天候を気にせずにアウトドアでの食事やティータイムを楽しめます。ダイワハウスの「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」ならではの大開口構造で、十分な高さと広さを確保できるのも魅力です。
5-3.スウェーデンハウス
スウェーデンハウスでは、屋根付きのアウトドアリビングを提案しています。アウトドアならではの開放感を雨や雪の中でも楽しみたい方も、「レットナード」なら快適に過ごせるでしょう。また、暮らす人が心地よく関われる平屋も、レットナードの魅力です。
まとめ
アウトドアリビングがあることで、日々を過ごす家がより楽しい空間になります。
細部までこだわった理想のアウトドアリビングを実現するなら、間取りも資材も自由に選べる注文住宅がおすすめです。
ぜひ注文住宅の専門家に相談し、理想のアウトドアリビングを完成させてくださいね。
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