やめた方がいいハウスメーカーとは?失敗しない選び方や安心の大手ハウスメーカー

ハウスメーカーに関する情報収集をする中で、技術や会社の状況に不安を覚えたり、不誠実と感じたりしたら、そのハウスメーカーはやめた方がいいでしょう。

やめた方がいいハウスメーカーの特徴10選

  1. 住居の気密性・断熱性を重視していない
  2. 値下げやキャンペーンで契約を急かす
  3. 指定工務店との足並みが揃っていない
  4. 財務状況に不安がある
  5. 長期保証・アフターケアが心許ない
  6. 耐震等級3が標準仕様ではない
  7. 工事現場の管理が行き届いていない
  8. 保証書を発行してくれない
  9. 身内や友人からすすめられて決めた
  10.   営業担当者との相性が悪い

※詳細は2章で解説します。

この記事では、住宅の建築を検討しており、失敗しないハウスメーカーの選び方について詳しく知りたいとお考えの方に向けて、以下の内容を解説します。

この記事でわかること

  • やめた方がいいハウスメーカーを選ばないコツ
  • やめた方がいいハウスメーカー特徴10選の詳細
  • 安心のハウスメーカー大手5社の特徴

ぜひ最後までご覧いただき、後悔のない家づくりの参考にしてくださいね。

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大手ハウスメーカーの特徴を一覧表で比較したい方は、こちらの記事もご覧ください。

1.やめた方がいいハウスメーカーを選ばないコツ

まずは、やめた方がいいとされるハウスメーカーを誤って選ばないようにする5つのコツを解説します。

やめた方がいいハウスメーカーを選ばないコツ

  1. 事前の情報収集を怠らない
  2. ふらっと住宅展示場に行かない
  3. モデルハウスだけで決めない
  4. 可能であれば入居宅訪問をする
  5. 営業担当者の感じの良さだけで選ばない

以下より1つずつ見ていきましょう。

1-1.事前の情報収集を怠らない

希望するハウスメーカーがある場合でも、はじめから1社に絞るのではなく、複数のハウスメーカーに見積もり作成を依頼し、比較検討を怠らないことがポイントです。

ハウスメーカーによって提案内容や強みや弱み、保証内容などが異なります。
自分たちが重視する内容が実現できるかどうかという視点で、ハウスメーカー選びをしましょう。

情報収集する方法としては、各社のホームページや実際に家を建てた人の口コミやブログを見たり、モデルハウス・住宅展示場などを見学したりする方法が一般的です。

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1-2.ふらっと住宅展示場に行かない

ふらっと住宅展示場に行き、なんとなくいいなと思ったハウスメーカーと契約してしまうことは避けましょう。
最初に入ったモデルハウスに影響を受けやすい傾向があるためです。

住宅では見なければならないポイントがいくつもあり、1日で見学できる物件数は意外と少ないものです。
結果的に、最初に見たモデルハウスやそのハウスメーカーに影響を受けてしまいやすくなります。

その場合、費用の相場を知らないまま高い金額のハウスメーカーに依頼してしまったり、他に自分に合うハウスメーカーがあることを知らないまま1社に決めてしまったりしてしまいかねません。

住宅展示場に行く際は、間取りの自由度や気密性・断熱性の取り組み、希望する設備が標準仕様なのかなど、確認したいポイントを事前に整理しておくことをおすすめします。

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1-3.モデルハウスだけで決めない

モデルハウスを見ただけでハウスメーカーを選ばないことも、やめた方がいいハウスメーカーを避けるためのポイントの1つです。

モデルハウスは、ハウスメーカーにとっての広告塔としての機能があります。
一般的な住宅よりも広めであったり、ハイグレードな建材や設備が使用されていたりすることを念頭に置いておきましょう。

たとえ同じような間取りで設計した場合でも、モデルハウスのイメージどおりになるとは限りません。

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1-4.可能であれば入居宅訪問をする

ハウスメーカーを選ぶ際、可能であれば入居宅訪問をしておきましょう。

入居宅訪問では、入居している家を訪れ、間取りや仕様を見学したり、その家のオーナーに住み心地や家づくりの体験談などを聞いたりすることが可能です。

「何故このハウスメーカーで家を建てたのか?」という質問にも、リアルな声で答えてくれる傾向にあるため、ハウスメーカーを選ぶ際の参考になります。

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1-5.営業担当者の感じの良さだけで選ばない

ハウスメーカー選びにおいて、営業担当者との相性は重要ですが、営業担当者の感じの良さだけで選ぶことはおすすめできません。

中には、契約前には親身になって向き合ってくれたのに、契約後は最低限の対応しかしてくれなくなったというケースもあります。

営業担当者だけでハウスメーカーを決めてしまうことは、失敗につながります。
そのハウスメーカーの価格帯や得意とする工法やデザイン、間取りの自由度など、複数の要素を総合的に判断して決めるようにしましょう。

しかし、一般的なルートでハウスメーカーに問い合わせると、営業担当者をオーナー側が指名することはできないことがほとんどです。

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ハウスメーカーとコンタクトを取る際、一般的にはオーナー側が営業担当者を指名することはできません。
しかし、本サービスなら平屋や二世帯住宅、こだわりのインテリア・外観など建てたい住宅の知識・提案経験が豊富な営業担当者へご案内できます。

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2.やめた方がいいハウスメーカーの特徴10選

やめた方がいいハウスメーカーの特徴を事前に把握しておくことで、ハウスメーカー選びで後悔しなくて済みます。

気になるハウスメーカー・工務店が見つかったら、以下の項目に引っかからないかチェックしておきましょう。

やめた方がいいハウスメーカーの特徴10選

  1. 住居の気密性・断熱性を重視していない
  2. 値下げやキャンペーンで契約を急かす
  3. 指定工務店との足並みが揃っていない
  4. 財務状況に不安がある
  5. 長期保証・アフターケアが心許ない
  6. 耐震等級3が標準仕様ではない
  7. 工事現場の管理が行き届いていない
  8. 保証書を発行してくれない
  9. 身内や友人からすすめられて決めた
  10.   営業担当者との相性が悪い

以下より1つずつ詳細を確認していきましょう。

2-1.住居の気密性・断熱性を重視していない

住居の気密性・断熱性を重視していないハウスメーカーへの住居建築の依頼は、やめた方がいいでしょう。
気密施工や断熱施工は、家を選ぶ際に重視すべきポイントの1つです。

気密施工と断熱施工の内容
気密施工外気の侵入を防ぐために建物の接合部分を気密シートなどの専用部材でふさぎ、隙間を丁寧に埋める工事
断熱施工外壁や天井などに断熱材を入れたり、複層ガラスや二重サッシを用いたりする工事

基本的に気密施工と断熱施工はセットで行います。

2022年には、住宅性能表示制度が改正され、省エネ上位等級が新設されました。
さらに2025年までに省エネ基準適合の義務化も決定し、国としての住宅高性能化への取り組みが進みつつあります。(参考:国土交通省「住宅の品質確保の促進等に関する法律」)

従来の日本の省エネ基準では、「断熱等級4」が最高等級でした。
しかし、この基準は1999年に定められたものからほとんど変更されておらず、日本では最高等級であっても先進国では最低レベルといわれていました。

そのうえ、この基準は義務ではなく、努力目標のような位置づけであったため、日本では冬は寒く夏は暑い住宅が供給され続けてきた実態があります。

住宅性能表示制度の改正を契機として、これまで以上に住宅の気密施工が重視される中で、気密性・断熱性に重きを置かないハウスメーカーはやめた方がいい可能性が高いです。

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2-2.値下げやキャンペーンで契約を急かす

値下げやキャンペーンで契約を急かすハウスメーカーも、おすすめできません。

契約を急かす理由としては、「月内に契約を取りたい」「他社に顧客を取られたくない」などが挙げられますが、いずれも顧客視点に欠けているといえます。

そのようなハウスメーカーで家を建てると顧客の意向に寄り添った対応が取られる可能性は低く、後悔することになるでしょう。

ハウスメーカーを選択する際は値下げやキャンペーンにつられず、複数のハウスメーカーで相見積もりを取り、じっくりと比較検討することがおすすめです。

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2-3.指定工務店との足並みが揃っていない

指定工務店との足並みが揃っていない場合も、やめた方がいいハウスメーカーといえるでしょう。

ハウスメーカーの多くは、指定工務店と呼ばれる、自社と契約を結んでいる工務店に工事を委託しています。
指定工務店との足並みが揃っていない場合、ハウスメーカーが工務店に仕事を委託し始めて日が浅い可能性があり、急成長中のハウスメーカーにみられるケースといえます。

実力のある工務店は引く手あまたで、すでに大手ハウスメーカーから仕事を委託されており、新たな仕事を請け負う余裕がないことが少なくありません。

そのため、新たに工務店を探そうとすると、必然的にあまり人気のない工務店と契約することになります。
このような場合、施工が雑だったり不具合が起きやすかったりするケースが多いです。

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2-4.財務状況に不安がある

財務状況に不安があるハウスメーカーに依頼することも、やめた方がいいでしょう。

家が完成する前に倒産するリスクがあるだけでなく、完成後の保証を受けられる「住宅完成保証制度」を利用できない可能性があるためです。

特に、契約時に求められる支払い条件が50%を超えるハウスメーカーには、注意が必要です。
一般的な契約時の支払い条件は10%程度ですが、これを大きく上回っている場合、自転車操業の状態に陥っている可能性があります。

ハウスメーカーの財務状況を知りたい場合は、決算書を調べたり、注文住宅のプロに相談したりして情報を集めましょう。

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2-5.長期保証・アフターケアが心許ない

長期保証・アフターケアが心許ないハウスメーカーも、おすすめできません。

長期保証やアフターケアサービスが手薄だと、トラブルが生じた際に相談できない、あるいは莫大なメンテナンスコストがかかるといった状況に陥りやすくなるでしょう。

住宅の品質確保の促進等に関する法律」では、ハウスメーカーや新築住宅の売主は、住宅の基礎部分と雨漏りに関連した部分に対して、最低10年間の保証責任が定められています。

法律で定められた枠を超えて、さらに充実した保証制度を用意しているハウスメーカーもあり、特に大手ハウスメーカーは30~60年間の保証期間を設定していることがあります。

ただし、保証期間が長ければ長いほどよいというわけではありません。
保証期間だけでなく、保証内容やそのほかのアフターケアサービスも比較検討することをおすすめします。

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2-6.耐震等級3が標準仕様ではない

「耐震等級3」が標準仕様でないハウスメーカーも、依頼先として選ばない方がよいでしょう。

国は耐震等級を1~3でレベル分けしており、「耐震等級3」はそのうちもっとも耐震性が高い基準で、「耐震等級1」の1.5倍の地震に耐えられるとされています。

耐震等級が高くなるほど、建設コストは高くなる傾向にあります。
しかし、「耐震等級2以上」は地震保険の割引対象になり地震による損傷を受けにくいため、「耐震等級3」の物件は、結果的にトータルコストを抑えられる可能性があります。

「耐震等級3」と断言せず、「耐震等級3と同等」というように表現する場合は、地震保険の割引制度の対象となりません。

このよう場合、審査と認定を受けてないため、実際にどの程度の耐震性能であるのかはわからないため、避けた方がよいでしょう。

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2-7.工事現場の管理が行き届いていない

工事現場の管理が行き届いていないハウスメーカーも、やめた方がいいといえます。

工事現場に資材や工具が散乱し、管理が行き届いていない場合は、作業効率が低く、事故のリスクが高いかもしれません。

また、工事の品質や進行に対する意識も低いと考えられるため、施工ミスや遅れの不安があるほか、建物の耐久性・安全性が低い可能性があります。

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2-8.保証書を発行してくれない

保証書の発行をしてくれないハウスメーカーも、やめた方がいいでしょう。

新築住宅の購入者は物件に瑕疵があった場合、修理費用を請求できます。
その際、保証書があれば購入時期や購入した事実などを証明することが可能です。

事前に保証書の発行の有無を確認しておきましょう。

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2-9.身内や友人からすすめられて決めた

身内や友人からすすめられたハウスメーカーに依頼することは、避けるのが賢明です。

身内や友人が関係者であるような場合、気を遣ってしまい、施工の不備や不満を伝えきれないリスクが生じます。

満足のいく家づくりを実現するために、細かい要望や不満も気兼ねなく伝えられる、しがらみのないハウスメーカーを選んだほうが無難でしょう。

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2-10.営業担当者との相性が悪い

営業担当者との相性が悪いと感じたら、まずは担当者の変更を申し出ましょう。

次の担当者とも相性がよくない場合は、ハウスメーカーの方針自体と合わないと考えられるため、他社との契約を検討する必要があるでしょう。

担当者とスムーズなコミュニケーションが図れない場合、気軽に希望を伝えられません。
また、疑問や不安を投げかけることに躊躇してしまうため、不満が募りやすくなります。

例えば、「連絡の頻度が合わない」「夫婦一方の意見しか聞かない」「前回伝えた内容が反映されていない」などの違和感や不信感が担当者を変更しても続く場合は、ハウスメーカー自体の変更を検討しましょう。

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以上が、やめた方がいいハウスメーカーの特徴です。

注文住宅を成功されるかどうかはハウスメーカー選びにかかっていると言っても過言ではありません。

しかし、全国に数万社あるといわれているハウスメーカー・工務店を自分たちだけで1社ずつ調べ、今回紹介した内容をチェックしていくのは現実的ではありません。

特に、入居日に希望があったり、補助金申請の都合上ある程度スケジュールが決まっていたりする方は段取りよく家づくりを進める必要があります。

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3.結局どこがいい?安心の大手5社の特徴

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「やめた方がいいハウスメーカーはわかったけれど、結局どこがいいのか?」と疑問を抱いた方もいるでしょう。

最後に、社会的信頼度の高い安心のハウスメーカー大手5社と各社の特徴を解説します。

3-1.積水ハウス

積水ハウスは、名実ともに日本トップクラスのハウスメーカーといえるでしょう。

内装・外装ともに基本に忠実かつ上品なデザインや、自由度の高い間取りの設計などが知られています。

また、独自の耐震システムや断熱技術により、安全で快適な住まいを提案しています。

出典:積水ハウス 公式HP

3-2.セキスイハイム

セキスイハイムは、60年以上安心して暮らせる住まいの提供を経営理念に掲げ、鉄骨構造で高い耐久性・耐震性が特徴です。

さらに気密性・断熱性能に優れた家を提供するため、家の中の温度が一年中快適に保たれ、住み心地の良さを実感できます。

出典:セキスイハイム 公式HP

3-3.三井ホーム

三井ホームは、モダンからクラシックまでの幅広く高いデザイン性の住まいの提案をしています。

「プレミアム・モノコック構法」の採用により、災害や四季の変化による温度変化、経年劣化にも耐えられることも特徴です。

出典:三井ホーム公式HP

3-4.ダイワハウス

ダイワハウスは、世代を問わず誰もが使いやすいフレンドリーデザインや、自然光や光を活用したパッシブデザインを得意としています。

そのほか、耐久性・耐震性・省エネ性の3拍子揃った住まいづくりにも力を入れており、快適性と安全性を備えた住まいが実現します。

出典:ダイワハウス 公式HP

3-5.ヘーベルハウス

ヘーベルハウスは、注文住宅の鉄骨造部門において、顧客満足度が非常に高いハウスメーカーです。

耐火性や耐熱性に優れた独自の軽量気泡コンクリートを使用しており、さらに耐震性も高いため安心した暮らしを手に入れられます。

特に、都市部での住まいづくりに強みがあります。

出典:へーベルハウス 公式HP

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まとめ

家づくりが成功するかどうかは、ハウスメーカー選びに大きく左右されます。

数あるハウスメーカーの中から絞り込む際には、やめた方がいいハウスメーカーの特徴を知っておくことをおすすめします。

技術力や会社の状況に不安を覚えたり、対応が不誠実と感じたりした場合、そのハウスメーカーへ依頼はやめた方がいいでしょう。

ぜひこの記事を参考にして、理想の家づくりが実現できるハウスメーカーを見つけてくださいね。

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この記事の編集者

「家づくりのとびら」編集部

NTTデータグループが運営する注文住宅相談サービス「家づくりのとびら」編集部です。難しい住まいづくりの情報を、わかりやすく正確にお伝えします。記事は不動産鑑定士や宅地建物取引士などの不動産専門家による執筆、監修記事がメイン。初めての住まいづくりをサポートします!

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