注文住宅の平均価格が知りたい!2,000万円でも希望の家が建てられる?

注文住宅を検討する際、「まず気になるのは建築費用」という方は多いでしょう。
資金計画を立てる際には、平均価格を把握しておくと予算を立てやすくなるのでおすすめです。

どのくらいの予算でどのような家が建つのかイメージできれば、理想のマイホームをプランニングしやすくなりますよ。

そこで本記事では、注文住宅について以下の内容をお伝えします。

【この記事でわかること】

  • 注文住宅の平均価格と平均面積
  • 費用の内訳やコストを抑えるコツ
  • 予算別の注文住宅の特徴
  • ハウスメーカーの選び方 など

注文住宅は間取りやデザインによって価格が大きく変動します。どのくらいの予算でどの程度のこだわりを実現できるのか、費用を抑えて家を建てる方法などについても紹介します。ぜひ、注文住宅を建てる計画の参考にしてみてくださいね。

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注文住宅の予算の決め方について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

この記事の監修者
柴田 充輝

FP1級技能士・社会保険労務士・行政書士・宅建士。
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じ、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に1,000記事以上を執筆。

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1.注文住宅の平均価格はどのくらい?

注文住宅の平均価格はどのくらい?イメージ画像

注文住宅の価格は、間取りやデザインによっても変動します。まずは、全国平均価格はどのくらいなのか見ていきます。

参考:住宅金融支援機構「PDFフラット35利用者調査(2024年)

1-1.建築費の全国平均価格は3,932万円

住宅ローンの「フラット35」を運用する住宅金融支援機構が、2024年(令和6年)に利用者に向けて実施した調査では、注文住宅にかかる建築費の全国平均価格は3,932万円です。

地域別 平均建築費
地域建築費の平均価格
全国約3,932万円
首都圏約4,253万円
近畿圏約4,119万円
東海圏約3,936万円
その他地域約3,742万円

地域により価格は前後し、首都圏など都市部では平均価格よりもやや高めになる傾向があります。

1-2.広さの全国平均は118.5平米

住宅金融支援機構の調査によると、広さの全国平均は118.5平米(約36坪)です。平均価格と合わせると、どのくらいの広さでどのくらいの価格になるのか見当がつきやすいでしょう。

ただし実際には、自分が望む設備や間取りなどによって価格は変わるため、予算内でできる内容はどのくらいなのかもよく吟味する必要があります。

2.注文住宅に必要な費用の内訳

注文住宅に必要な費用の内訳イメージ画像

平均価格だけでなく、注文住宅に必要な費用の内訳も確認してください。土地の購入代金と建築費、頭金の内訳について紹介します。

2-1.土地の購入代金

土地を所有していない方は、建築費に加えて土地の購入代金がかかります。購入代金のほかに、印紙税や仲介手数料などの購入諸費用が必要です。

住宅金融支援機構の調査によると、土地付き注文住宅を建てた方の土地取得費の全国平均は、約1,495万円でした。

地域別 平均土地取得費
地域土地取得費の平均価格
全国約1,495万円
首都圏約2,285万円
近畿圏約1,826万円
東海圏約1,360万円
その他地域約985万円

参考:住宅金融支援機構「PDFフラット35利用者調査(2024年)

首都圏の平均は2,000万円を超えていますが、その他地域では1,000万円以下と地域によって差があります。

2-2.建築費や諸経費

家の建築費は、本体工事費と付帯工事費、別途工事費に分けられます。そのうち本体工事費の占める割合は全体の約7割で、それ以外の工事費が約3割です。

また、建築費は工事契約時・着工時・上棟時・引き渡し時の4回に分けて支払うのが一般的です。

ここから、次の支払時期に分けて必要な費用の種類を紹介します。

  • 工事契約時に必要な費用
  • 着工時に必要な費用
  • 上棟時に必要な費用
  • 引き渡し前に必要な費用

工事契約時に必要な費用

工事契約のタイミングで、工事契約金として工事費の約10%を前払いします。これは「手付金」と呼ばれ、最後の清算時に差し引かれます。

その他、建物が建築基準法などの法令に適合しているかを確認する「建築確認申請費」が数万円ほど必要です。

着工時に必要な費用

着工時には着工金として工事費用の約30%と、地鎮祭を行う費用が必要です。地鎮祭は工事の安全を祈願して行うもので、神主への謝礼やお供え物の代金として1万〜3万円ほどかかります。

また、近隣への挨拶として手土産の代金が必要になる場合もあります。

上棟時に必要な費用

上棟時には工事費用の約30%の中間金が必要です。中間金は、柱や屋根など建物の骨組みができあがった段階で支払うものです。さらに上棟式を行う場合は、10万円程度の費用が必要です。

宴会や職人へのご祝儀を行う場合には、追加で費用がかかります。

引き渡し前に必要な費用

建物が完成したら、引き渡し前に工事費の残金として約30%を支払います。さらに登記費用として、約10万円が必要です。住宅ローンを借りる場合は手数料もかかります。

建築費の支払いスケジュールは以上の通りですが、住宅ローンが振り込まれるのは建築後、所有権が移転してからです。それまでに自己資金で賄えない場合は、つなぎ融資かローンの分割実行を利用することになります。

4回に分けたスケジュールで支払う建築費用の内訳は、3,000万円の家であれば以下のようなイメージです。

3,000万円の家の費用内訳例

  • 契約時:300万円
  • 着工時:900万円
  • 上棟時:900万円
  • 引き渡し時:900万円

注文住宅の費用は、住宅ローンを含めて複雑になりやすく、資金計画でこぼれてしまった費用が思わぬ出費につながるケースも少なくありません。

注文住宅の建設が初めての方にとって、すべての費用を把握するのは非常に難しいものです。

2-3.頭金

注文住宅を建てる際の頭金とは、住宅ローンを組む前に自己資金として用意する金額です。一般的には、物件価格の20%程度が目安とされています。

たとえば住宅購入費が4,000万円の場合、800万円前後の頭金が必要な計算になるため、自己資金として用意しておく必要があるでしょう。

なお、頭金の額は、各世帯の経済状況や住宅ローンの条件によっても大きく異なります。

頭金を多く用意するメリットは、借入額が減るため、毎月の返済負担が軽減され、住宅ローンの審査においても有利に働く傾向がある点です。

一方で、頭金ゼロでも住宅ローンを組める金融機関も増えています。

無理に頭金を用意しようとして貯蓄を使い果たすより、ある程度の預貯金を手元に残しておく選択も重要です。

引っ越し費用や新居の家具購入費など、住宅取得後にも多くの自己資金が必要になります。

自身のライフプランや家計状況を踏まえ、無理のない頭金額を設定しましょう。

FP1級技能士

柴田 充輝

マイホームを建てる際には、総予算の正しい把握が最重要です。土地付き注文住宅の場合は建築費に土地代が加わるため、5,000万円以上が必要になります。

首都圏では土地代が2,000万円を超えるため、総予算6,500万円以上を想定する必要があります。あわせて、諸費用(総額の5~10%)が別途必要になる点も忘れてはいけません。

資金調達のタイミングにも注意が必要です。住宅ローンの実行は完成後ですが、建築費は4回に分けて先払いが必要です。
3,000万円なら、着工までに1,200万円の自己資金が必要となります。

つなぎ融資は住宅ローンよりも金利が高いため、できる限り自己資金で対応しましょう。

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3.予算別に見る注文住宅の特徴

予算別に見る注文住宅の特徴イメージ画像

注文住宅は予算に合わせて費用を調整できるのが魅力のひとつです。ハウスメーカーによっては1,000万円台から建てられる注文住宅もあります。

ここでは、次の予算別にどのような家が建てられるのかについて紹介します。

  • 1,000万円台
  • 2,000万円台
  • 3,000万円台
  • 4,000万円以上

3-1.「1,000万円台」はシンプルなデザインと間取り

1,000万円台は平均価格の3分の1ですが、注文住宅を建てることは可能です。100~120平米の広さが1,000万円台の予算で建てられる注文住宅は、ローコスト住宅と呼ばれているものです。

性能は維持しながらシンプルなデザインや間取りにしたり、材料を大量に一括購入したりするなど、コストを下げる工夫をしながら低価格を実現しています。

材料費のコストがかかるのは外壁材や屋根などで、建物の構造が複雑になるほど建築費も高くなるものです。1,000万円台の注文住宅は、これらのコストを省いたシンプルなつくりとなっています。

価格の安さを重視しているため、限られた予算の中で耐震性や耐久性に関する部分が優先される住宅になるでしょう。低価格でも「内装や間取りをシンプルにして2階にウッドデッキをつける」というような工夫をすれば、1点豪華主義で理想に近い住宅を建てられます。

もっと詳しく特徴や間取り事例を知りたい方は「1,000万円台の注文住宅」の記事をご参照ください。

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3-2.「2,000万円台」は工夫次第で希望が実現できる

2,000万円台は、予算配分によってこだわりの内容を実現しやすい価格帯です。耐震性や断熱性の基準もクリアし、快適で安心感のある生活ができるでしょう。

希望をすべてかなえることは難しいかもしれませんが、外観や内装はシンプルにしながらグレードの高いシステムキッチンにするなど、工夫次第で希望の住宅が実現できます。

予算配分は、将来を見据えた優先順位をつけることも大切です。これからの生活も考えて、長く暮らしやすい間取りにすると後悔しにくい家づくりができるでしょう。

2,000万円の注文住宅」の記事では、予算2,000万円で建てられる家の特徴や間取り事例、おすすめのハウスメーカーなどを解説しています。あわせてご参考ください。

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3-3.「3,000万円台」ならほぼ思い通りの家を建てやすい

注文住宅の全国平均価格が3,932万円である点からもわかるように、平均的な住みよいグレードの家が建てられます。3,000万円の後半になれば、より理想の家に近づけるためのグレードアップも可能でしょう。

キッチンやバス、トイレのグレードにこだわる、耐久性の高い外壁材を選べるなど、自由度が高くなります。また、基準より高い性能の、耐震や断熱の構造も選べるようになり、快適な居住空間になるでしょう。

内装に自然素材を選んだり、外観のデザインに凝ったりなども視野に入れられる予算です。

具体的にどんな家が建てられるのかについては「3,000万円の注文住宅」の記事をご覧ください。

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3-4.「4,000万円台」は理想の家が手に入る

全国平均118.5平米程度の広さで4,000万円台であれば、全国平均を超えています。そのため、理想の家を手に入れやすい予算帯といえます。間取りや使用する建材などの選択肢もより広がり、自由にアイデアを盛り込めるでしょう。

中庭やバルコニー、屋上などを作る、立体的なデザインの外壁にする、家の形状をL字型やコの字型など個性的なデザインにするなど、オリジナリティあふれるこだわりの家が建てられます。

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FP1級技能士

柴田 充輝

マイホームを取得する際には、予算ごとに意識すべきポイントが異なります。

1,000万円台の場合は「選択と集中」がキーワードです。全てを妥協するのではなく、家族にとって最重要な1点(キッチン、断熱性能、収納など)に予算を集中させましょう。

シンプルな2階建てで建築費を抑え、将来のリフォーム時に個性を追加する長期計画も有効です。

2,000万円台は「将来性」を重視するとよいでしょう。基本性能(耐震・断熱)を確実に確保し、間取りは可変性を持たせる設計がおすすめです。

子どもの成長や親の介護など、ライフステージの変化に対応できる柔軟な構造にすると、ライフイベント時の費用を抑えられます。

3,000万円台は全国平均レベルの住宅が実現できる予算なので、極端な偏りは避け、住宅性能・デザイン・設備のバランスを重視するのがおすすめです。将来のメンテナンス性も考慮し、長期的な維持費用も含めて判断しましょう。

4,000万円台以上になると、快適性と機能性の高さから、高い資産価値を維持できます。家族で快適に暮らせるのはもちろん、住み替えをするときに高い価格で売却できる可能性もあります。

より快適でこだわりを実現した家を建てたい方は「4,000万円の注文住宅」「5,000万円以上の注文住宅」の記事も合わせてご参考ください。
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4.少しでもコストを抑えたい!安く注文住宅を建てる方法

少しでもコストを抑えたい!安く注文住宅を建てる方法イメージ画像

できるだけコストを抑えて理想の家に近づけるための工夫を、6つ紹介します。

4-1.あとから変えられる部分は安価にする

安く注文住宅を建てる方法として、壁紙や水回りなど、あとから変えられる部分を安価にしておく方法があります。

壁紙の張り替えの時期は一般的に5年~10年、キッチンやバスも10〜15年程度が交換のタイミングのため、特別なこだわりがなければコストを抑えられる部分です。

あとから交換するのが難しい断熱性能などを優先してコストをかけるなど、予算配分にメリハリをつけると、上手にコストカットできるでしょう。

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4-2.外観はできるだけシンプルにする

複雑な形状の家は外壁の面積が多くなり、建材の費用が高くなります。建築の手間がかかる分、人件費も増えるためトータルコストも高額になりがちです。

しかし、2階の面積を同じにする総2階であれば、基礎や柱など構造部や屋根材も最小限に抑えられます。

できる限りシンプルな四角いデザインにすることが、コストを抑えるコツです。正方形に近い外形は安定性があり、耐震性にも優れています。特に外観を重視するのでなく、間取りに不都合が生じないのであれば、ここで予算を削るとよいでしょう。

屋根にも様々な形状があり、部材や施工費の安い片流れなどを選ぶとコストカットできます。

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4-3.水回りは1カ所に集中する

1階にバスやトイレ、2階にキッチンや洗面所など、水回り設備を分散させると配管設備が複雑になります。

配管工事が増えると工数や人件費がかかり、コストが高くなる点に注意が必要です。

2階にランドリースペースがあれば、ベランダで洗濯物を干すのに便利です。ただし、水回り設備はできるだけ1カ所に集中させたほうが、建設費を節約しやすくなります。

キッチンも開放的な対面型にして低価格なオープン棚を選べば、コストを抑えられるでしょう。

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4-4.間取りを抑えて壁を少なくする

間仕切りの壁は建材のほか施工費がかかるため、間取りを少なくするのも費用を抑えるポイントです。

壁を少なくすると広い室内空間ができ、風通しが良くなるというメリットがあります。コストを抑えるだけでなく、心地よい空間作りもできるため、ぜひ間取りの工夫も検討してみてください。

階段も仕切らずオープンにして、リビング内に設けるという方法もあります。階段を仕切る壁の費用を減らせるだけでなく、家族の様子がわかるという点もメリットです。

ほかにも、収納スペースを減らす方法もあります。例えば、クローゼットを各部屋に設けず、1カ所に大きめのウォークインクローゼットを設けたり、足りないところには収納家具を配置したりするなどで補うという方法があります。

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4-5.こだわりたい設備を絞る

注文住宅のコストを抑えるには、本当にこだわりたい設備を明確にし、優先順位をつけるとよいでしょう。

すべての設備にハイグレードな仕様を選ぶと、予算は一気に膨らみます。例えば、キッチンの設備機器だけで、数百万円の差が生まれることも珍しくありません。

家族のライフスタイルを基準に「絶対に譲れない設備」と「標準仕様で十分な設備」を分ける方法がおすすめです。

料理好きなならキッチン設備には予算を割き、浴室はスタンダードなものを選ぶといった判断が考えられます。

また、最新の設備が必ずしも生活の質を高めるとは限りません。多機能すぎて使いこなせない設備に予算をかけるより、本当に必要な機能に絞った方が満足度は高まります。

ショールームで実物を確認しながら、家族で話し合って優先順位を決めていきましょう。

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4-6.複数社で比較する

注文住宅の建築費を抑えるなら、必ず複数のハウスメーカーや工務店から見積もりを取得し、比較・検討するようにしましょう。

同じ条件でも、各社の得意分野や仕入れルート、工法の違いなどがあり、提示される金額には数百万円単位の差が生じる可能性があります。

比較の際は、単純に総額だけを見るのではなく、見積もりの内訳を細かく確認しましょう。基礎工事費や外装工事費など、項目ごとの金額を比べれば、どの部分にコストの差があるのかが明確になります。

また、価格だけでなく、提案内容やデザイン性、アフターサービスの充実度なども総合的に評価する視点も大切です。安さだけを追求して品質や保証が不十分な会社を選んでしまうと、長期的には損をする可能性があります。

注文住宅を建てる際には必ず複数社で比較し、適正価格を把握した上で、最適な建築パートナーを選びましょう。

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FP1級技能士

柴田 充輝

マイホームは人生でもっとも高額な買い物のひとつです。快適性を求めてオプションを付加しすぎると、あっという間に予算オーバーしてしまいます。

予算内に費用を抑えるためには、まず「後から変更不可能な部分」を見極めてください。基礎・構造・断熱材・配管位置は建築後の変更が困難であるため、優先的に予算を振り向けるべきです。

シンプルな構造にすると材料費や人件費を抑えられるため、節約効果があります。事前にハウスメーカーに相談して、どのような工夫が考えられるかを検討してみてください。

予算内でこだわりの間取りを考えるなら、実際にハウスメーカーから間取りプランを提案してもらうのが一番です。
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5.ハウスメーカーの選び方

住宅メーカーの選び方イメージ画像

注文住宅を建てる際は、ハウスメーカー選びも大切です。いくつものハウスメーカーを見て、どこがいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。ここではハウスメーカーの選び方について、3つのポイントを紹介します。

  • デザインの傾向
  • アフターサービスや保証内容
  • 営業担当者の知識量・対応力

5-1.デザインの傾向

ハウスメーカーによって、得意とするデザインがあります。それぞれ趣きや雰囲気が異なるため、好みのデザインを手がけているところを選ぶのがおすすめです。これまで手がけてきた住宅を見て、デザインの傾向をつかむのがよいでしょう。

ホームページに掲載されている場合もあるので、まずはホームページを検索し実際に建てられた家のデザインを確認します。その上で、住宅展示場に足を運び、実際にモデルハウスを見て確かめてください。

デザインも重要な要素ですが、住みやすさを判断するためにも必要な性能を備えているかもしっかりチェックしましょう。

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5-2.アフターサービスや保証内容

アフターサービス体制や保証内容も、必ず確認しておきましょう。

住宅品質確保促進法により、新築住宅には最低10年間の保証が義務付けられています。注文住宅も例外ではなく、10年間は無償保証を受けられます。

ただし、家の経年劣化が目立ってくるのは10年目以降です。10年目以降からは特に、定期的なメンテナンスや修繕が必要になります。そのため、20〜30年の長期保証を用意しているハウスメーカーも少なくありません。

保証期間内には定期点検を行ったり、気軽に相談できる専用窓口を設けていたりなど、ハウスメーカーごとに行うサービスは異なります。長く安心して暮らすために、アフターサービスや保証内容が充実しているところを選ぶようにしましょう。

ハウスメーカーの保証内容を比較したい方は「大手・中堅ハウスメーカーの保証を比較」の記事を参考にしてください。

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5-3.営業担当者の知識量・対応力

ハウスメーカー選びにおいて、営業担当者の知識量と対応力は重要な判断基準です。家づくりは数ヶ月にわたる長期プロジェクトであり、担当者との信頼関係が仕上がりの満足度に大きく影響します。

優秀な営業担当者であれば、建築に関する専門知識だけでなく、資金計画や住宅ローン、税制優遇制度についても的確なアドバイスをもらえるでしょう。顧客の要望を正確に理解し、予算内で最適な提案ができる能力も期待できます。

担当者の質を見極めるポイントは、質問への回答の正確性と速さです。曖昧な返答が多い、確認事項を放置する、連絡が遅いといった対応が多い場合には注意が必要になります。

一方で、デメリットも含めて誠実に説明し、疑問や不安に丁寧に向き合う姿勢がある担当者であれば、家づくりもスムーズです。

初回面談時の印象だけでなく、複数回の打ち合わせを通じて、相性や対応力を総合的に判断すると、担当者による失敗を防ぎやすくなります。

担当者との相性が合わない場合は、変更依頼も検討しましょう。

自分に合った営業担当者を見つけるには?

ハウスメーカーとコンタクトを取る際、一般的にはオーナー側が営業担当者を指名することはできません。

しかし、無料のHOME4U 家づくりのとびら プラン作成依頼サービスを利用すれば平屋や二世帯住宅、こだわりのインテリア・外観など建てたい住宅の知識・提案経験が豊富なハウスメーカーの営業担当者にご案内することが可能です。

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ハウスメーカー選びで後悔しないために、まずは「基本性能の確認」から始めましょう。「耐震等級3」「断熱等性能等級6~7」「気密性能C値1.0以下」など、数値で確認できる基本性能を必ずチェックします。

「目に見えやすい」デザインに目を奪われがちですが、構造・断熱・気密性能は後から変更できない最重要項目です。これらが不十分なメーカーは候補から除外するのが無難です。

続いて、「施工品質と実績」を調査します。口コミの調査だけでなく、できれば完成現場の見学会参加や施工中の現場確認などを積極的に行いましょう。特に雨仕舞い(防水処理)や断熱施工の丁寧さは、長期的な住宅性能に大きく影響します。

保証・アフターサービスについては、保証年数だけでなく「定期点検の頻度」「緊急時の対応体制」「メンテナンス費用の透明性」などを確認しましょう。

長く住むための家を建てるからこそ、ハウスメーカー選びは非常に重要な意味を持ちます。しかし、何を決め手としてハウスメーカーを選ぶかは、とても難しい判断です。

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6.注文住宅の価格に関するよくある質問

注文住宅の価格について、多くの人が疑問に思うポイントを5つピックアップしました。

注文住宅の購入を検討しているなら、まずは不明点を解消しておきましょう。

Q1.坪単価とは何ですか?

坪単価とは、建築費を延床面積(坪数)で割った1坪あたりの価格です。

計算式は「建築費÷延床面積(坪)=坪単価」となります。

ただし、坪単価の定義は会社によっても異なるため、見積もり時は算出基準を確認し、総額でも比較するようにしましょう。

Q2.注文住宅の予算はどのように立てたらよいですか?

まず、自己資金と借入可能額を把握しましょう。借入額は、年収の5〜7倍程度が目安です。

国土交通省の「令和5年度住宅市場動向調査」によると、土地購入費は約1,929万円、建築費は約4,319万円が全国平均となっています。

諸経費として、物件価格の5〜10%程度の自己資金も必要です。

Q3.注文住宅を建てる流れを教えてください

注文住宅を建てる際の一般的な流れは、以下のとおりです。

  1. 情報収集・予算決定(1〜3ヶ月)
  2. 土地探し(2〜6ヶ月)
  3. ハウスメーカー・工務店選定(1〜3ヶ月)
  4. 設計・詳細打ち合わせ(3〜6ヶ月)
  5. 工事請負契約・着工(4〜6ヶ月)
  6. 完成・引き渡し

全体で1年〜1年半程度が標準的な期間です。資材の調達や天候などによっても左右されるため、余裕を持ってスケジュールを組みましょう。

Q4.注文住宅と建売住宅、どちらがよいですか?

注文住宅は自由設計が可能で、家族のライフスタイルに合わせた家を実現できます。

一方、建売住宅は価格が明確で入居が早いメリットがあります。

家づくりへのこだわりや時間・予算の余裕によって、どちらが適しているか判断しましょう。

Q5.年収がどれくらいあれば満足できる家を建てられますか?

国土交通省の「令和5年度住宅市場動向調査」によると、注文住宅取得世帯の平均年収は全国で約915万円、三大都市圏で約989万円でした。

ただし年収500万円台でも、土地選びや設計の工夫、コストダウンの方法を活用すれば、満足度の高い注文住宅を建てられる可能性があります。

資金計画に迷ったら、ハウスメーカー出身のプロに無料で相談できる「HOME4U 家づくりのとびら」に、まずはご相談ください。

まとめ

注文住宅の平均価格を知っておけば、具体的に予算計画を立てられます。予算が少なくても、こだわりに優先順位をつけられれば、希望に近い家づくりも可能です。

予算ごとにどのような注文住宅が建てられるのかを確認し、理想の家を手に入れてください。


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この記事の編集者

「家づくりのとびら」編集部

NTTデータグループ会社が運営する注文住宅相談サービス「家づくりのとびら」編集部です。難しい住まいづくりの情報を、わかりやすく正確にお伝えします。記事は不動産鑑定士や宅地建物取引士などの不動産専門家による執筆、監修記事がメイン。初めての住まいづくりをサポートします!

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