- 変更日:
- 2024.10.04
注文住宅の本体工事予算が4,000万円の場合、全国平均よりも少し高額です。
確信をもって4,000万円の注文住宅を建てるために、この記事では以下の内容を解説します。
この記事でわかること
- 予算4,000万円台の注文住宅の特徴
- 予算4,000万円台の間取り・外観事例
- 費用シミュレーション・おすすめのハウスメーカー
本体工事予算が4,000万円台だと、どのような家の建築が可能で、どのような支払いが発生するのかを理解し、納得のいく家づくりを進めてくださいね。
まとめて依頼
坪数や部屋数、土地、予算など、ある程度の条件が固まっている方は「注文住宅の間取り成功事例」の記事もご覧ください。
目次
1.予算4,000万円台の注文住宅はどんな家?
まずは本体工事予算が4,000万円台の注文住宅は、ほかの価格帯と比べてどのような家なのかを確認しましょう。
価格帯 | 区分 | 特徴 |
---|---|---|
1,000万円台 | ローコスト |
|
2,000万円台 | ローコスト~平均価格 | こだわりを明確化すればデザイン性や住宅性能を高めることが可能 例:「ビルトインガレージを付けたい」「床暖房を設置したい」 |
3,000万円台 | 平均価格 |
|
4,000万円台 | 高額 | 以下の検討が可能
|
5,000万円以上 | 高級住宅、豪邸 |
注文住宅の平均的な本体工事費は2,000万後半~3,000万円台。
予算が4,000万円台まで広がると、一般的な注文住宅では難しいプランを選択できるようになります。
ただし、費用が高くなる分、建てられる人も限られてきます。
4,000万円台の注文住宅を検討するのであれば、世帯年収は700万~800万円程度はほしいところでしょう。
収入に余裕があっても、よく旅行に行く家庭や、子どもが多い世帯では上記の数字が変わってくるかもしれません。
自分たちの収入やライフスタイルに合っているのか、家族とよく話し合って検討しましょう。
なお、3章では、予算4,000万円の場合の頭金や月々の支払いに関しても解説します。
2.予算4,000万円台の注文住宅|間取り・外観例5選
プランを練る前に、さまざまな間取り・外観例を確認しておくことで、どのような家が建てられるのかイメージが付きやすくなります。
この章で紹介する間取り・外観例
- 都内・狭小地で建てる間取り例
- 和モダンの間取り例
- ビルトインガレージ付きの外観例
- 平屋の外観例
- 二世帯住宅の外観例
以下より詳しく見ていきましょう。
2-1.【都内・狭小地】注文住宅4,000万円台の間取り例
想定世帯 | 4~6人 |
---|---|
延床面積 | 約160平米(48坪) |
間取り | 5LDK |
狭小地に注文住宅を建てることを想定した、3階建て住宅の間取りです。
3階に配置された隣接する2つの居室は、必要な時が来るまで1つの部屋として扱うこともできます。
子どもが増えたり、テレワークを導入したりと、ライフサイクルが変わった際に間仕切りで2つの部屋に分けて使うのもよいでしょう。
また、1階を親世帯が使うことで、部分共有型の二世帯住宅としても利用できます。
2-2.【和モダン】注文住宅4,000万円台の間取り例
想定世帯 | 4~6人 |
---|---|
延床面積 | 約120平米(36坪) |
間取り | 4LDK+和室 |
土間や和室を配置した、和モダン住宅の間取り例です。
「和の趣」が感じられる住まいにするのであれば、玄関に入ってすぐのスペースに土間や和室を置くとよいです。
玄関付近の雰囲気を和風でまとめることで、お客さんからの印象が上品で落ち着いたものとなり、効果的に和モダンデザインを取り入れることができます。
和室を導入するほど面積に余裕がない場合は、リビングに畳コーナー(小上がり)を設けてもよいでしょう。
2-3.【ビルトインガレージ付】注文住宅4,000万円台の外観例
プレーリースタイルを基本とした、ビルトインガレージ付きの2階建て住宅の外観例です。
大きな家でもシンプルデザインにすれば、周りの景観と溶け込みやすく、街の雰囲気にマッチした住宅が建てられます。
また、ビルトインガレージ付きであれば、天候の悪い日にも車で出かけやすく、愛車のお手入れや、DIY作業もしやすいです。
自動車やバイク、自転車を駐車するだけでなく、アウトドア用品や、室内に置くにはかさばる趣味用品、ストック用品を置くのにも便利です。
「ビルトインガレージ付きの間取り」も参考に、検討してみてください。
2-4.【平屋】注文住宅4,000万円台の外観例
ナチュラルな雰囲気を持つ、邸宅風の平屋外観例です。
外観タイルや玄関ドアに自然素材を使用すると、より高級感のある見た目に仕上がります。
平屋には以下のようなメリットがあり、近年人気の住宅です。
- 室内を開放的な印象にできる
- 階段移動がないので家事動線が楽
- バリアフリー対策しやすい
間取りの形状にはI型・L型・コの字型・ロの字型などがあり、何にこだわるかによってベストな選択は変わるでしょう。
「平屋の間取り」も参考にしながら、検討してみてください。
2-5.【二世帯住宅】注文住宅の4,000万円台の外観例
白い外壁に清潔感を感じる、シンプルモダンデザインの二世帯住宅の外観例です。
二世帯住宅の場合、どこまでを共有部分とするかで外観デザインも異なってきますが、完全分離型であればある程度お互いの好みをそれぞれの居住スペースに反映することができるので、デザインでもめることが少ないかもしれません。
二世帯住宅を検討する場合は、お互いの意見や要望をまとめることが重要になります。
「二世帯住宅の費用・間取り」の記事で具体的な間取りを確認し、自分たちの暮らしにはどのような間取りが合っていそうか考えてみてください。
3.注文住宅4,000万円台の資金計画例
どのような家が建てられるのかイメージが付いたら、頭金(初期費用)や、月々の支払い(住宅ローン)についても確認しておきましょう。
3-1.注文住宅4,000万円台の頭金
住宅金融支援機構の調べによると、注文住宅の手持ち金は全国平均で596万6,000円です。
同データの注文住宅の所有資金は、全国平均で3,572万円なので、総額のおよそ1~2割を頭金に設定しているといえます。
注文住宅4,000万円の頭金相場
総額4,000万円×0.1~0.2=頭金400万~800万円
参考: 住宅金融支援機構「2021年度 フラット35利用者調査」
近年では、貯金や親族からの支援金がなく、頭金が全く用意できなくても住宅ローンが組める銀行も増えてきています。
しかし、頭金0で住宅ローンを組もうとする場合、住宅ローンの審査が通りづらかったり、利息負担が大きくなったりするので要注意です。
3-2.注文住宅4,000万円の住宅ローン返済額(月々)
頭金を400万円程度用意する場合、住宅ローンの月々の返済額は、以下のようにシミュレーションできます。
注文住宅の費用内訳 | |
---|---|
建物費用 | 4,050万円 |
諸費用 | 250万円 |
総額 | 4,300万円 |
月々の返済額 | |
---|---|
頭金 | 400万円 |
借入希望額 | 3,900万円 |
金利 | 1% |
返済年数 | 35年 |
月々の返済額 | 11万円 |
毎月の返済額や、借入額を調べたいときは、ぜひ家づくりのとびらの「予算シミュレーション」をご利用ください。
数字を入れだけで、自動で予算をシミュレーションできます。
家づくりのとびらコラム
土地込み・総額で4,000万円の注文住宅の費用内訳は?
土地を持っていない方は、建物費用や諸費用に加え、土地代も必要です。
土地代はエリアや面積によって相場が大きく異なりますが、少なくとも1,000万円前後、全国平均で1,500万円程度と考えておくとよいでしょう。
土地代を含め、総額で4,000万円程度を予算とするのであれば、建物自体にかけられる費用は2,500万~3,000万円程度という計算になります。
どこまでの予算を4,000万円に設定するかで、建てられる家が大きく変わります。
詳しくは、「注文住宅の費用内訳」の記事を参考にしてください。
実際にハウスメーカーから見積もりを入手し、費用相場をイメージしたい方は、HOME4U 家づくりのとびら プラン作成依頼サービスをご活用ください。
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4.予算4,000万円で注文住宅が建てられるハウスメーカー4社
予算4,000万円台で注文住宅を建てる場合におすすめのハウスメーカーは、以下のようなハウスメーカーがあります。
- 積水ハウス
- セキスイハイム
- パナソニック ホームズ
- 一条工務店
予算が4,000万円台であれば多くのこだわりを実現することができるため、過去の建築実績が豊富でスキルやノウハウに長けたハウスメーカーや、絶対に取り入れたい性能・デザインを得意とするハウスメーカーを選びましょう。
次より、上記ハウスメーカー4社の特徴を解説します。
4-1.積水ハウス
出典:積水ハウス 公式HP
大手ハウスメーカーである積水ハウスは、以下の住宅性能4項目が最高等級に対応しています。
- 構造の安定(耐震性・耐風性)
- 劣化の軽減(耐久性)
- 空気環境(健康・化学物質対策)
- 温熱環境(省エネ対策)
住み心地を重視したい方には、特におすすめのハウスメーカーといえます。
鉄骨平屋~4階建て、木造1〜3階建ての商品プランがあり、デザインはプレーリーやシンプルモダン、邸宅風のスタイルが得意です。
2022年1月時点で累計建築戸数は254万戸を超えており、世界一の実績を誇っています。
4-2.セキスイハイム
出典:セキスイハイム 公式HP
セキスイハイムも大手ハウスメーカーに分類されます。
大容量の太陽光発電システムを得意としており、省エネ住宅やZEHに興味がある方におすすめのハウスメーカーです。
特に、ZEHに関しては年々普及実績を伸ばしており、2021年度には89%を達成。
住宅商品には「GREENMODEL」や「スマートパワーステーションシリーズ」などを用意しており、環境に配慮した家づくりを叶えてくれます。
住宅商品には、シンプルデザインをはじめ、プレーリーや邸宅風の外観デザインが多いです。
4-3.パナソニック ホームズ
パナソニック ホームズは、電機メーカーとして有名なパナソニックのハウスメーカーです。
一般的な2階建てや平屋に加え、最高9階建てまでの多層階住宅にも対応しているため、都内などの狭小地でもこだわりの家を建てたい方や、店舗付き住宅を検討している方におすすめです。
子育て世帯から二世帯、テレワーク、防災、省エネ、ペットなど、さまざまなこだわりに寄り添ってくれるプラン提案や、ほぼ標準仕様でパナソニック製の設備が付けられるのも特徴です。
外観デザインは、シンプルモダンや重厚感のある上質なデザインを得意としています。
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4-4.一条工務店
出典:一条工務店 公式HP
一条工務店ではモデルハウスが標準仕様。
多くのハウスメーカーでは、ハイグレードな仕様や、広大な敷地を使ってモデルハウスを設計しているため、実際に建ててみると「思っていたイメージと違う」と後悔するリスクが高いです。
一方、モデルハウスが標準仕様であれば、完成イメージが付きづらい注文住宅であっても、安心感を持ってプランを立てられます。
また、一条工務店は独自の高いテクノロジーから、大容量太陽光発電や「全館さらぽか空調」、耐水害住宅のプラン提案も得意です。
多彩な外観デザインの商品ラインナップをそろえており、デザイン性への対応力にも期待できます。
以上が、予算4,000万円で注文住宅を建てたい方におすすめのハウスメーカーです。
このように、ハウスメーカーにはそれぞれ特徴があり、得意とする性能やデザインが異なります。
せっかく高い予算で1からマイホームを建てるのですから、「こだわりが叶わなかった」「イメージと違った」と後悔しないためにも、ハウスメーカー選びは慎重に行いましょう。
失敗しないハウスメーカー選びで重要なのは、必ず複数ハウスメーカーのプランを比較すること。
しかし、数あるハウスメーカーの中から、自分に合ったハウスメーカーを見つける、たった1社に決めることとても時間がかかり、大変なことです。
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まとめ
予算4,000万円の注文住宅に関して、間取り・外観例、資金計画例、おすすめのハウスメーカーなどをお伝えしました。
それではおさらいです。
4,000万円の注文住宅を建てる人の年収はいくら?
注文住宅を4,000万円台で新築する場合、世帯年収は700万~800万円程度あるとよいです。
予算3,000万円台以下の注文住宅に比べ、4,000万円台の注文住宅は、さまざまなこだわりを追求することが可能ですが、自分たちの収入やライフスタイルに合っているのかよく確認してから検討してください。
詳しくは「1.予算4,000万円の注文住宅はどんな家?」で解説しています。
4,000万円の家は何坪くらいになる?
本記事では延床面積およそ36坪(120平米)とおよそ48坪(160平米)の間取り例を紹介しています。
事前に間取り例を確認しておくと、どのような家が建てられるのかイメージが付きやすくなるので、ぜひご覧ください。
詳細は「2.予算4,000万円の注文住宅|間取り・外観例5選」でお伝えしています。
4,000万円の注文住宅で用意すべき頭金は?
注文住宅4,000万円の頭金は、およそ400万~800万円用意している人が多いです。
詳しい計算式は「3.注文住宅4,000万円台の資金計画例」で解説しています。
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