【実例あり】新築平屋にはいくらかかる?費用相場とメリット・デメリットを解説

平屋というと、古い日本家屋や高齢者用住宅のイメージを持つ方が多いかもしれません。
しかし、最近は和洋折衷のおしゃれな間取りやデザインが増えており、若年層にも人気があります。

この記事では、「平屋」の新築を検討している方に向け、以下のポイントを解説します。

この記事を読んでわかること!

  • 【世帯別】新築平屋の建築にかかる費用相場
  • 新築平屋に必要な土地代の目安
  • 新築平屋の注意点とメリット・デメリット

理想の平屋を新築するために、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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1.新築平屋に必要な建築費の費用相場(1LDK~4LDK)

まず、新築平屋の建築にかかる費用相場を、本体工事費用の坪単価からイメージしていきましょう。

木造住宅の平屋の場合
本体工事費の坪単価=40万~60万円程度

家の新築には、本体工事費以外にも、付帯工事費や諸費用、土地がなければ土地代がかかります。

家づくりにかかる費用の内訳

  • 本体工事費・・・約70%
  • 付帯工事・・・約20%
  • 諸費用・・・約10%

家づくりにかかる費用や坪単価については、以下の記事でも解説しているのでぜひチェックしてみてください。

今回は、上記の本体工事費の坪単価と費用内訳を目安に、1LDK~4LDKの平屋の各費用相場を算出しました。土地の購入も必要な方は、「2.【広さ別】平屋を建てるために必要な土地代」もあわせてご覧ください。
それでは見ていきましょう。

1-1.ファミリー向けの新築平屋の費用相場(3LDK~4LDK)

ファミリー向けの平屋には、3LDK以上の間取りが理想です。 

間取り部屋の例延床面積費用相場
3LDK
  • LDK
  • 個室3間
25~30坪約1,300万~2,340万円
4LDK
  • LDK
  • 客間
  • 個室3間
30~35坪約1,560万~2,730万円

3LDKの平屋は1,000万円台から住宅商品があるため、予算に不安がある場合でも、前向きに家づくりを進められる可能性があります。2~4人なら快適に暮らせるでしょう。
4LDKであれば、5人で暮らすこともできそうです。

1-2.単身やご夫婦向けの新築平屋の費用相場(1LDK~2LDK)

単身やご夫婦2人で生活する場合、1LDKや2LDKなどで十分かもしれません。

間取り部屋の例延床面積費用相場
1LDK
  • LDK
  • 寝室
15~20坪約650万~1,560万円
2LDK
  • LDK
  • 個室2間
20~25坪約1,040万~1,950万円

1LDK・2LDKのようなシンプルな間取りのほうが、かえって家事移動や掃除も楽で、家全体に目が届きやすくなるといったメリットもあります。また、面積を抑えた分、設備や建材にコストをかけることで、より高い快適性が得られます。

1-3.プロのアドバイス:将来のライフスタイルに応じて、部屋数を決める

以上が、1LDKから4LDKの新築平屋を立てる際にかかる費用の相場ですが、間取りを考える際には、現在だけでなく将来のライフスタイルも想像しておくのが大事です。

例えば、お子様がまだ小さい場合は、お子様が成長して独立したのち、夫婦だけが住むときのことを考えたり、老後のバリアフリー対策について考慮できたりするとよいです。

以下の記事では、平屋の間取り事例も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

あるいは、HOME4U 家づくりのとびら 間取り作成依頼サービスで実際にハウスメーカーから平屋の間取りプランを提案してもらうとよいです。

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2.【広さ別】平屋を建てるために必要な土地代

土地をまだ持っていない方は、平屋を建てるための土地も用意する必要があります。
土地代の予算を考える際には、以下のイメージを持っておくとよいでしょう。

土地代金+税金・諸費用5~10%

税金や諸費用について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

また、土地の相場は住みたいエリアによって変動するため、ここではエリアごとの土地の坪単価平均に、税金・諸費用10%程度を足した費用を、平屋の新築に必要な土地代の相場として紹介します。
坪数別にお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。

2-1.【30~35坪】の平屋に必要な土地代の予算目安

エリア予算目安
東京1,256万9,700~1,466万4,650円
大阪497万9,700~580万9,650円
愛知347万4,900~368万5,500円
福岡187万4,400~218万6,800円

参考:PDF国土交通省「令和3年都道府県地価調査(15都道府県別・用途別平均価格)」

30~35坪の平屋であれば、3LDKや4LDKの間取りが可能なので、ファミリーにもぴったりです。
4LDKの平屋にかかる費用はだいたい1,560万~2,730万円程度なので、東京で土地を買っても3,000万円程度でマイホームがかなうこともあります。

国土交通省によると、注文住宅と土地を一緒に購入した世帯の平均購入資金は4,606 万円なので、現実的に考えても十分手が届く数字と言えます。

参考:PDF国土交通省「令和2年度 住宅市場動向調査報告書」

2-2.【20~30坪】の平屋に必要な土地代の予算目安

エリア予算目安
東京837万9,800~1,256万9,700円
大阪331万9,800~497万9,700円
愛知231万6,600~347万4,900円
福岡124万9,600~187万4,400円

参考:PDF国土交通省「令和3年都道府県地価調査(15都道府県別・用途別平均価格)」

20~30坪であれば、2LDKや3LDKが可能なので、子供が1人の方や、夫婦2人暮らしにおすすめです。
広い庭を作りたい場合は、思い切って1LDKに設計し、開放的な空間を演出するのもよいでしょう。

2-3.【20坪以下】の平屋に必要な土地代の予算目安

エリア予算目安
東京~837万9,800円
大阪~331万9,800円
愛知~231万6,600円
福岡~124万9,600円

参考:PDF国土交通省「令和3年都道府県地価調査(15都道府県別・用途別平均価格)」

20坪以下であれば、シンプルな間取りに暮らしたい夫婦や、1人暮らしに向いています。
土地代やプランによっては1,000万円以内で建てることも可能なので、なるべくコストを抑えたい方にもおすすめです。

土地探しの方法や、探し方の流れ・コツは、以下の記事もご覧ください。

家づくりのとびらコラム

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3.新築平屋の費用に関する5つの注意点

ここからは、平屋を新築する際に気を付けたい、費用に関する注意点を5つご紹介します。

  • 屋根や土地代で費用が高くなりがち
  • 間取りや形状、設備で費用が膨れる
  • ハウスメーカーやプランによって費用は異なる
  • 防犯・プライバシー保護の対策に費用が必要
  • 採光計画に費用がかかる可能性がある

次より詳しく解説します。

3-1.屋根や土地代で費用が高くなりがち

3LDK以上の平屋を建てる場合、ある程度土地の広さを確保しなければ、窮屈な住み心地になってしまいます。
広い敷地に家を建てるとなると、その分土地代はかかりますし、基礎面積分の屋根代もかかります。

「一般的な二階建て住宅よりも、平屋住宅のほうが坪単価は高い」という話を聞いたことがある方もいるかもしれませんが、その原因のほとんどが、面積によるものだと捉えてもよいでしょう。

以下の記事では、平屋の坪単価や二階建て住宅との比較をまとめているので、ぜひご覧ください。

3-2.間取りや形状、設備で費用が膨れる

当然のことですが、「いいな」と思った間取りや設備を、なんでもかんでも採用していくと、費用が膨らんでいくため注意が必要です。

例えば、人気のL字やコの字などの間取りは外壁部分が多くなるため、シンプルな長方形型よりもコストがかかります。
平屋の間取りでコストを抑える工夫をするなら、以下のように考えてみてはいかがでしょうか。

例:3LDKの新築平屋で節約するための間取りの工夫
こだわり工夫例
開放的な空間にしたい
  • 3LDKから2LDKに変更
  • 居室とリビングをつなげ、必要な時だけ仕切る
  • リビングと庭をつなげ、広がりをもたせる
プライベート空間がほしい
  • 引き戸や間仕切りを積極的に取り入れる
  • リビングと居室を廊下で挟む
  • 二階建ても合わせて検討する

設備を検討するときは、必要最低限から始めるのが大切です。「どうしても必要かどうか」を慎重に判断しながら、快適に過ごせる設備を絞り込んでいきましょう。

3-3.ハウスメーカーやプランによって費用は異なる

同じような規格の商品でも、ハウスメーカーによって費用は異なります。
また、同じ住宅商品でも、リーズナブルなプランからハイグレードなプランまで、幅広価格帯のプランが用意されているのが一般的です。

ハウスメーカー選びで一番重要なのは、性能や費用などを総合的に見て、自分の要望をかなえてくれるハウスメーカーかどうかを見極めるために、複数社をしっかり比較することです。

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3-4.防犯・プライバシー保護の対策に費用が必要

平屋は1フロアの構造上、開放的な空間になりやすい反面、外部からの視線を受けやすく、住宅内でのプライバシーの確保が難しくなる点に要注意です。
またメリットといえる「外に出やすいこと」は、逆にいえば「外からも入りやすい」とも言えます。しっかりとした防犯対策も必要です。

防犯やプライバシー保護のためには、以下のような工夫をするとよいでしょう。

目的工夫例
外部の視線を遮断
  • 目隠し用の木を植える
  • 塀を作る
空き巣などの防犯対策
  • 踏むと音の出る砂利を敷く
  • 庭木や外構を作る
  • 防犯カメラや人感センサー付きライトを設置する
  • できるだけ道路から建物を離す
  • 目隠しフェンスやウッドフェンスを作る
  • 窓にプライバシーフィルムを貼る
家族内のプライバシー確保
  • 間仕切りや壁で居室を仕切る
  • リビングと居室の間に廊下を設ける

上記のような工夫をする費用も、しっかり資金計画に入れておきましょう。

3-5.採光計画に費用がかかる可能性がある

平屋の場合、近隣に背の高いビルや住宅が立ち並ぶと、太陽の光が遮断され、家の中に光が入らない可能性があります。
窓の向きや数には十分に意識してプランを練りましょう。
費用はかかりますが、おすすめは、開放的な空間の演出と、採光の確保がしやすい天窓を設置することです。

以上が、平屋を検討するうえで気を付けたい費用に関する注意点です。
コストを少しでも抑えたいという方は、以下の記事も参考にしてみてください。

家づくりのとびらコラム

平屋と二階建てでは、どちらが高額?

一般的に、二階建てよりも平屋のほうが高額となる理由には以下のようなものがあります。

二階建てよりも高くなりやすい費用

  • 土地の購入費用
  • 基礎部分・屋根の工事費
  • 地盤改良工事の追加費用

広さや部屋の数が同じであれば、平屋の面積は二階建てに比べて約2倍広く、建物の基礎部分と屋根もおのずと広くなります。特に屋根には高い断熱性能が求められ、金物を使う水切り加工も広範囲に及ぶことから、外壁が狭いにもかかわらず材料費も設置費用も高くなる傾向にあります。

また、もし地盤が軟弱であれば、広い土地が必要な分、地盤改良工事にかかるコストも同様です。平屋の費用は、建物の面積が広いぶん、基礎部分と屋根の工事が要所となるといえます。

一方、以下の理由から、平屋のほうが二階建てよりも安いという意見もあります。

二階建てよりも費用が抑えやすい理由

  • 平屋は二階建てよりも坪数が少ないことが多い
  • 階段部分が不要となり、足場を組む必要がない
  • バリアフリー化の際の費用が安く抑えられる

コンパクトな住まいを実現したい場合、平屋のほうが二階建てに比べて坪数が少なくなります。そのため、全体の費用が抑えられます。また、階段部分や足場の設置も不要となり、工事費が削減される理由となります。
将来的にバリアフリー対応のリフォームを考えている場合は、それらの工事費用の節約にもつながるはずです。

目の前の見積書だけでなく、あなた自身が望む生活環境や将来的なコストも考えながら、後悔しないよう検討しましょう。

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4.平屋を建てた経験者に聞く!メリット・デメリットは?

平屋のメリット・デメリットは、以下のとおりです。

メリット
  • 家族の存在が近く感じられる
  • 家事がしやすくなる
  • バリアフリーにしやすい
  • 一人暮らしに向いている
  • 台風や地震に強く耐久性が高い
  • メンテナンス費用を抑えられる
デメリット
  • 広い敷地面積が必要
  • プライバシー確保と防犯の対策が必要
  • 収納が少なくなりがち
  • 日当たりを確保する設計が必要
  • 水害には比較的弱い

以下より、実際に平屋を建てたことのある先輩たちの声をメリット・デメリット別に見ていきましょう。

4-1.実際に平屋を建てて感じたメリット

「平屋を建ててよかった」と感じている人たちからは、以下のような感想が挙げられています。

(1) 郊外で土地代を抑え、理想的な平屋ライフを実現!

子育てにぴったりなマイホームになりました

平屋は予算オーバーだと思ったけど、郊外の土地が都心より安く買えたので、予算内で建てられました。家族間の距離感もちょうどよくて、子育てにもぴったり。

例えば階段が玄関近くにある二階建てでは、子供が帰宅するとすぐ二階の居室にこもり、様子がわかりづらいということがあります。

その点、平屋は住居全体が1フロアで完結するため、家族がそれぞれの居室にいても、トイレや浴室、ダイニングなどに行くときには顔を合わせる機会が増え、存在が身近に感じられるというメリットがあります。リビングを建物の中央に配置すれば、リビングにいるだけで接点が生まれ、家事をしながらでも家族と談笑して過ごしやすいです。

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(2) コンパクトな暮らしでメンテナンス費用も抑えられた

二階建て住宅よりも修繕費が安い!

実家に住んでいたころは二階建てで、屋根の修理や外壁のメンテナンスに大きな費用がかかっていたが、平屋は安く済んだ。長くきれいに保ててうれしい。

住宅には、経年劣化による外壁塗装といったメンテナンスや、災害時の被害の復旧のための費用も必要です。
二階建て以上だと、外壁の面積が大きくなったり、高所での作業が必要なため、「足場の費用」が追加されたりするため、修繕費用の合計金額は高くなりがちですが、平屋は二階建てに比べると外壁面積は狭く、足場を設置せずに作業できるので合計のメンテナンス費用を抑えることができます。

また、もし二階建ての二階に浴室などの水回りを設置すれば、水漏れの被害は一階にも及び、天井の修繕費用も必要ですが、平屋ではそんな心配はありません。

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(3) バリアフリー対応で家事も疲れない家を建てられた

お義母さんも私も大満足の間取りになった

家事の移動がとても楽!料理も洗濯も1階で完結するので、家事の時短になりました。階段がないので、お義母さんの体にも負担が少ない二世帯住宅になりました。

階段の昇り降りがない平屋のメリットを特に感じるのが「家事」の場面です。
掃除や片付けの際「重い洗濯物や布団を干すにも『昇降の動線』がない」「掃除機を上の階まで運ばなくてよい」など、家事は非常にやりやすくなります。

間取りによっては、トイレやキッチンなどの水回りまでの距離を短くでき、クローゼットから脱衣場、浴室へといった具合に効率よく動線を作ることも可能です。

バリアフリーの観点でいうと、室内での車椅子の移動も簡単になります。歩行で足が上げづらい高齢者には、部屋と廊下、廊下とトイレや浴室の段差がない設計は、特に安心につながるでしょう。

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(4) 開放的で自然を感じられる間取りを実現できた

悠々自適な1人暮らしにぴったり!

毎朝、天窓から太陽の光が部屋中に広がり、すっきり目が覚める。真ん中に中庭も作ったので、天気がいい日には外部の視線を気にすることなく、外でお茶を楽しんでいる。

年齢問わず、一人暮らしの方に平屋はおすすめです。二階建ては一人暮らしでは使わない部屋ができたり、掃除が行き届かなかったりと一般に管理が難しく、どうしても持て余しがちです。

その点、平屋だとそこまで広くない土地でも、間取り1LDKで開放感のある空間を作り出すことができます。リビングにいるだけで家全体に目が届き、プライベートの寝室も確保しながら、コンパクトな生活を実現することが可能です。

また、マンションのようにとなりの部屋の騒音や足音などを気にせず、リラックスして過ごすことができるのもメリットといえます。

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平屋の間取りに関しては、以下の記事も参考にしてみてください。

4-2.実際に平屋を建てて感じたデメリット

一方、平屋を建てた際に後悔や失敗を感じた人たちからは、以下のような感想が挙げられています。

(1) 日当たりがあまり良くない家になってしまった

部屋を仕切ったら、片方が薄暗い印象に…

となりは空き地だったので、建設当初は日当たりが良かったが、最近になって二階建ての家が建ち、日が当たらなくなってしまった。

平屋は部屋数が多いほど、部屋の日当たりに差が生まれます。
例えば、マス目状に9部屋が並んでいると、真ん中の部屋⑤は外からの光が入りません。周囲の8部屋も、建物がそばにあれば窓があっても開けたらすぐ「壁」となり、採光ができないケースもあります。

ここでいう「日当たり」は、そのまま「風通しの良さ」ともつながっています。十分な家の広さを確保できる場合は、⑤を中庭にして、光と風を入れやすくするとよいです。

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(2) もう少し家族間のプライバシーを配慮すべきだった

リビングのテレビ音が勉強の邪魔に…

今年は子供が高校受験。部屋で勉強していると、リビングの音が気になるらしく、勉強に集中できないとのこと。掃除もテレビも、時間帯には気を遣っています。

間取りを決めるに大事なのは、自分だけでなく家族の意見もしっかり聞くこと。
家族で話し合う際には、実際の間取り画像を集めておくとイメージが付きやすく、話がまとまりやすいです。
以下の記事で理想の間取りを探したり、気になるハウスメーカーのカタログを集めたりしておくとよいでしょう。

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(3) 思った以上に暑くて寒い

家づくりについてもっと予習しておけばよかった

採光のために窓を増やしたせいもあり、夏は暑く、冬は寒い家になってしまった。もう少し断熱材や構造についてちゃんと調べ、ハウスメーカーの人にこだわりを伝えればよかった。

家の断熱性・気密性は、住み始めてからの心地の良さに大きく影響する部分なので、家づくりの際にはぜひ予習しておきたいところ。
とはいえ、専門的な知識になるので、なかなか理解しづらい部分でもあります。以下の記事では、住宅に使われる断熱材や、断熱性に優れたハウスメーカーを解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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(4) 収納が少なくなりがち

子供の成長とともに収納が足りなくなった

家族が増えるにつれ収納も足りなくなってしまった。もともと収納は少なく設計していたので、今は物があふれて散らかっている。

平屋のメリットの1つは、壁や仕切りを最小限にすることで居住空間を広げることからくる開放感です。しかしそれは、壁や仕切りに設けられる「収納スペース」が少なくなるということでもあります。

屋根裏や床下に収納を設けるなど、広い居住空間を邪魔することなく、収納スペースも確保できるよう工夫しましょう。

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以上が平屋のデメリットです。
優秀なハウスメーカーであれば、これらのデメリットを感じづらいプランを提案してくれるはずなので、暮らしやすい平屋のためにも、ハウスメーカー選びは慎重に行ってください。

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5.平屋の新築で押さえておきたい3つのコツ

平屋を新築するとき、特に押さえておきたいコツを3つご紹介します。

  • 土地選びは予算・浸水リスクに注意
  • 設計や間取りは周囲の状況も合わせて検討する
  • ハウスメーカーは平屋建築実績の豊富さで選ぶ

詳しく見ていきましょう。

5-1.土地選びは予算・浸水リスクに注意

近年、国内では大雨や台風による水害が頻繁に発生しています。
水害で大切なのは「高い場所に逃げること」ですが、残念ながら平屋には高さがなく、水害には比較的弱い住宅といえるでしょう。

平屋を水害にも耐えられるようにするは、比較的高い土地に建てるのがおすすめです。水害の恐れがある土地なら、できるだけ土地をかさ上げして建てるのも有効です。また、家のプランを考える中で、雨水がどのように流れてくるかをシミュレーションしておくとよいでしょう。

土地の探し方や選び方については、以下の記事で解説しています。

5-2.設計や間取りは周囲の状況も合わせて検討する

平屋は、1フロアだからこそ、周囲の環境に影響を受けやすい住宅といえます。
周囲の建物から室内が見えてしまわないか、誰でも入れるような高さでないかといった周囲の状況も想像しながら合わせて検討する必要があります。

3-4.防犯・プライバシー保護の対策に費用が必要」や「3-5.採光計画に費用がかかる可能性がある」なども参考にしながら間取りを考えていきましょう。

5-3.ハウスメーカーは平屋建築実績の豊富さで選ぶ

家づくりで一番重要なのは、ハウスメーカー選びといっても過言ではありません。
平屋の建築実績が多いメーカーであれば、あなたの希望に沿いながら、コストを抑える方法を提案してくれるはずです。
建築を依頼するハウスメーカーを選ぶ段階で、平屋建築の実績もチェックしましょう。

しかし、いざハウスメーカーを選ぼうとすると、企業の数が多く、比較するべきポイントも多いため、どのハウスメーカーが自分に合っているのかわからなくなりますよね。「ハウスメーカーに無理な営業をかけられるのも困る…」と感じる方もいらっしゃることでしょう。

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まとめ

平屋の費用相場や、メリット・デメリット、注意点について解説してきました。
それではおさらいです。

平屋を建てるための坪単価や費用相場は?

木造住宅の平屋の場合、本体工事費の坪単価は40万~60万円程度です。
本体工事費のほかに、家づくりには付帯工事費や諸費用がかかります。

間取りごとの費用相場は「1.新築平屋に必要な建築費の費用相場(1LDK~4LDK)」をご覧ください。

土地ありの平屋の購入費用の相場は?

土地の平均価格はエリアによって異なります。
ファミリー向けの平屋はだいたい30~35坪程度が一般的で、東京で土地を購入するのであれば、土地価格は1,256万9,700~1,466万4,650円ほどです。

そのほかのエリアやほかの坪数のケースについては、「2.【広さ別】平屋を建てるために必要な土地代」で解説しています。

3LDKの平屋の場合、費用相場や必要な坪数は?

3LDKの平屋だと、費用相場は約1,300万~2,340万円で、延床面積には25~30坪を要するのが一般的です。
広い庭やより開放的な空間がほしい場合は、延床面積に30坪以上かけてもよいでしょう。

詳しくは「1-1.ファミリー向けの新築平屋の費用相場(3LDK~4LDK)」をご覧ください。

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この記事の編集者

「家づくりのとびら」編集部

NTTデータグループが運営する注文住宅相談サービス「家づくりのとびら」編集部です。難しい住まいづくりの情報を、わかりやすく正確にお伝えします。記事は不動産鑑定士や宅地建物取引士などの不動産専門家による執筆、監修記事がメイン。初めての住まいづくりをサポートします!

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