【平屋の坪単価】相場はいくら?割高になりやすい理由とローコストで建てるコツ5つ

平屋は、広々とした空間で掃除や家事がしやすく、日々の暮らしやすさはもちろん、バリアフリーの観点からも人気です。
では、平屋を新築する際の坪単価の相場は、どのくらいなのでしょうか。
この記事では平屋の新築住宅について、以下の項目を解説します。

この記事を読んでわかること

  • 平屋の坪単価の相場
  • 平屋をローコストでおしゃれに建てるコツ
  • 家族構成別の間取り事例
  • 平屋を検討する際の注意点

大前提として、家づくりは坪単価だけで全体の費用計算はできません。家づくりにかかる費用に関しては「注文住宅にかかる費用の内訳と相場|支払いのタイミングや資金計画の立て方も紹介」の記事もご覧ください。

坪単価だけで予算を固められませんが、坪単価を知れば大体の費用イメージをつかめます。資金計画の際に役立つため、新しく平屋を建てようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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一般的な注文住宅の坪単価について知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

この記事の監修者
柴田 充輝

FP1級技能士・社会保険労務士・行政書士・宅建士。
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じ、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に1,000記事以上を執筆。

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1.【平屋住宅を建てる坪単価の相場】平均はいくら?

平屋の坪単価の平均は、木造建築の場合で40万~70万円程度です。もちろん、鉄骨など他の構造を採用したり、こだわりの材質・素材などを採用したりする場合、坪単価が70万円を超えるケースもあります。
工法別の坪単価の目安については、以下の記事をご覧ください。

ここでは、部屋の数や家族の人数、ハウスメーカーによって平屋を新築する坪単価にどのような変化があるのかを確認しておきましょう。

1-1.【部屋数・坪数別】平屋住宅の坪単価相場

平屋を建てるに当たり、部屋数・建築面積の坪数別の坪単価相場は、以下のとおりです。

部屋数坪数想定人数坪単価
1LDK18~20坪1~2人40万~60万円
2LDK22~25坪2~3人40万~60万円
3LDK27~30坪3~4人50万~70万円
4LDK30~33坪5人以上50万~70万円

坪単価はあくまで目安の数字ですが、坪数が大きくなればなるほど、坪単価も上がる傾向にあります。
上記の間取り例や建築費用については、「5. 【家族構成別】平屋住宅の間取り事例4つ」以降で解説します。

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1-2.【ハウスメーカーの種類別】平屋住宅の坪単価相場

坪単価は、ハウスメーカーによっても異なります。
以下では、ハウスメーカーをABCの3タイプに分け、平屋の坪単価を比較しました。

タイプ坪単価
Aローコストハウスメーカー22万~55万円
B中堅ハウスメーカー45万~95万円
C大手ハウスメーカー55万~150万円

上表は、あくまでも目安です。実際には会社の規模だけでなく、建築プランや工法によっても差があります。

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2.【坪単価を比較】平屋が二階建てより割高になる3つの理由

一般的に「平屋は二階建てより高い」といわれているのをご存知でしょうか。実際に、同じ規模の敷地に建てる住宅を建てる場合、平屋は二階建てよりも坪単価が1~2割ほど割高になる傾向があります。

平屋と二階建ての坪単価比較
タイプ平屋二階建て
Aローコストハウスメーカー22万~55万円39万2,000~39万6,000円
B中堅ハウスメーカー45万~95万円44万~49万5,000円
C大手ハウスメーカー55万~150万円56万~63万円

例えば、二階建て木造住宅は、ローコストなハウスメーカーを利用すれば坪単価30万円台でも建築可能です。
この章では、平屋と二階建ての価格に差が生じる3つの理由を紹介します。

平屋が二階建ての住宅よりも高額といわれる3つの理由

2-1.理由(1) 延床面積が小さいから

平屋が二階建ての住宅よりも高額といわれる理由として、平屋は二階建てよりも延床面積が小さくなる点が挙げられます。
延床面積とは、すべての階層の床面積を合わせた面積のことです。

坪単価は、建築費用からこの延床面積を割ることで算出するため、延床面積が小さいと坪単価が高くなってしまいます。

建築費用 ÷ 延床面積 = 坪単価

二階建ては、フロアを増やすことで効率的に延床面積を増やせます。しかし、平屋は全ての床が1階に広がりワンフロアで完結する分、二階建てよりも延床面積を広げるのは困難です。

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2-2.理由(2) そもそも基礎面積が大きいから

平屋はすべての生活空間をワンフロアの中に含めるため、二階建てよりも基礎面積が大きくなります。
単純に同じ広さ(延床面積)の家を建てるには、以下のようなイメージになります。

延床面積30坪の場合の基礎面積

  • 平屋:30坪
  • 二階建て:15~17坪

建築費用の中でも、基礎・屋根・外壁の工事にかかる費用は大きな割合を占めます。基礎面積が大きくなりやすい平屋は高額になりがちです。

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家づくりの費用の内訳については、以下の記事も参考にしてみてください。

家づくりのとびらコラム

「階段」に割く面積が不要!だから平屋住宅は広く感じる

階段が不要の平屋と、階段が必要な二階建てでは、延床面積が全く同じでも、体感としては平屋のほうが広く感じるでしょう。

例えば、階段を作るのにおよそ3坪分の面積を割くと考えると、二階建てで30坪の平屋と同等の体感を得るには、33坪が必要になる計算です。

逆に、今まで二階建てに住んでいた人にとっては、平屋が3坪分広く感じられることになります。費用を抑えたい場合は、延床面積を小さくしてもよいでしょう。

2-3.理由(3) 屋根と壁の面積が大きいから

平屋は基礎面積が広い分、屋根の面積も広くなります。プランによっては壁面積も広くなるでしょう。
基礎工事同様、屋根の工事費用も、建築費用のなかで大きな割合を占めます。

もちろん、屋根の種類によって費用には差がありますし、壁の凹凸具合によっても費用は変わってきます。

また、平屋は建物の基礎と屋根を、同じ面積分すべての施工が必要です。2階建てのように床面積を分散できず、基礎や屋根の施工面積も広がるため、材料費や工事費が高くなりやすい傾向にあります。

家づくりで費用を抑えるコツについては以下の記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

以上が、平屋の坪単価が二階建ての坪単価よりも高額になりやすい理由です。
ただし、冒頭でもお伝えしたとおり、家づくりの費用は坪単価だけでは算出できないため、この時点で「平屋が高い」という判断はできません。

FP1級技能士

柴田 充輝

平屋は2階建てよりもコストが高くなりやすい一方で、階段分(約3坪)の空間効率を考慮すると、実質的な居住空間は広く感じられる点は平屋のメリットの1つです。つまり、限られた土地を有効活用できる方法ともいえます。

予算計画のコツとして、坪単価だけでなく総額での判断が重要です。40万~70万円の坪単価相場を参考に、ご家族の人数に応じた適切な坪数(1~2人なら18~20坪、3~4人なら27~30坪)で試算してみてください。

ハウスメーカー選びでは、ローコスト系(22万~55万円)から大手(55万~150万円)まで幅広い選択肢があります。価格だけでなく、アフターサービスや施工品質も総合的に検討し、複数社から見積もりを取って比較すると納得感のある家づくりができるでしょう。

次章で詳しく解説しますが、家づくりにかかる費用について誰かに相談したい場合は「HOME4U 家づくりのとびら」の無料オンライン相談サービスがおすすめです。

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3.坪単価だけで「平屋住宅が高い」と判断するのは間違い!

坪単価のみで判断してしまうと、平屋よりも二階建てのコストパフォーマンスがよいように思われがちです。しかし、必ずしも「平屋のほうが高い」というわけではありません。

例えば、以下のようなパターンであれば、平屋もコストパフォーマンスがよい場合があります。

  • 必要とする坪数が小さい場合
  • バリアフリー対応の家を建てたい場合

単身やご夫婦などコンパクトな暮らしを求める方は、そもそも部屋数や広さを重視する必要はありません。また、バリアフリー対応の住宅を建てたい場合は移動の負担が軽い平屋は大きなメリットがあり、全体的な費用の軽減につながる場合も多くあります。

平屋のメリット・デメリットや人気の理由について詳しく知りたい方は、以下の関連記事もご覧ください。

平屋と二階建ては一言での比較が難しく、個々のこだわりや状況に応じて、異なる答えが出てくるはずです。2つの選択に迷ったときには、悩みが解決しないまま「勢いだけ」で話を決めることは避けましょう。

FP1級技能士

柴田 充輝

例えば、単身・夫婦世帯なら18~25坪程度で十分でしょう。この規模では平屋の基礎・屋根面積の負担が相対的に軽減されます。また、将来の介護や高齢期を見据えた場合、平屋は階段昇降による事故リスクや手すり設置などのバリアフリー改修費用も抑えられるでしょう。

長期的にみると、平屋は二階建てよりコスト面で優位性があります。外壁塗装・屋根メンテナンスの足場費用削減、冷暖房効率の向上による光熱費節約効果は、年々蓄積されます。

ただし、子どもが誕生すると家が手狭になる可能性がある点には注意が必要です。子ども部屋の確保も検討する必要が出てくるため、ライフイベントを考慮したうえで、本当に平屋が適しているかを判断しましょう。

マイホームを建てる際には、家族のライフプランや将来の身体機能、維持管理への考え方を総合的に検討してください。目先の建築費だけでなく、30年後の住みやすさと総保有コストでの総合的な判断が、後悔しない住まい選びの秘訣です。

4.おしゃれな平屋住宅をローコストで建てるコツ5つ

せっかく新築で平屋を建てるなら、おしゃれな家にしたいですよね。しかし、細かな箇所にこだわるほど、建築費用が高額になるため、気を付けなければなりません。

ここからは、建築費用を抑えつつ、おしゃれに見える平屋のポイントを、注文住宅のプロが紹介します。

4-1.デザインをシンプルにする

昨今、若い世代からも人気が高まっている平屋は、スタイリッシュなデザインが多い傾向です。家全体のデザインをシンプルにすることで、洗練された住宅に仕上がります。

不要な装飾などをできるだけ施さないようにすると、建築費用を抑えながらもおしゃれ感がただよう平屋が完成するでしょう。材料費だけでなく、デザイン料・設計料などを安く抑えられる点も、平屋をシンプルな作りにするメリットです。

ここがポイント!
プロ・専門家の視点

おすすめのデザインは「和モダン」。和モダンは、和風テイストと現代デザインとをミックスさせたようなデザイン。装飾が少ないデザインなので、コストが抑えやすく、幅広い世代から人気の高い住宅デザインの1つです。

和モダンを含め、住宅のデザインの種類については「注文住宅の外観デザイン|おしゃれに仕上げる決め方や失敗事例から見る注意点」でも解説しているので、ぜひご覧ください。

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4-2.設備を厳選してすっきりとした空間に

建築費用は、導入する設備のグレードによっても大きく変動します。平屋をおしゃれに見せるなら、デザイン同様に設備の厳選も大切です。また、お金をかける設備のなかでも、優先順位をはっきりさせておきましょう。

必要なものと不要なもの、投資と節約のポイントを明確にすると、無駄のない洗練されたおしゃれな空間に仕上がります。

ここがポイント!
プロ・専門家の視点

設備を考える際には、各ハウスメーカーの標準仕様の確認も大事です。
標準仕様でグレードの高い設備が用意されているのであれば、オプションによる追加費用が不要のため、予算オーバーの心配も少なくなるでしょう。

ハウスメーカーの標準仕様については、各ホームページやパンフレットを確認するか、「HOME4U 家づくりのとびら」を活用し、効率よく情報を整理していくとよいです。

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4-3.無駄な窓を減らす

窓や廊下を多くしすぎないことも、費用を抑えつつ平屋をおしゃれに見せるコツです。

建築費用は、窓や出入り口などを増やすほど、料金が上乗せされます。小窓1つを追加する場合でも、設置費用は10万~15万円ほど。腰高窓の場合12万~20万円ほど追加費用が発生します。

さらに、窓を多く付けると壁の強度も下がり、耐震補強として追加費用が必要となる可能性もあります。

ここがポイント!
プロ・専門家の視点

採光を増やすために単純に窓を増やすことは、プライバシーや防犯の面でもおすすめできません。
「窓を減らしたら、日当たりが悪くなるのでは?」と不安に思う方は、窓を付ける「位置」に注目してみてください。

例えば、おしゃれな天窓などを使って、採光を工夫しましょう。高い位置に窓を付けると自然光が部屋全体に射し込むので、少ない窓数でも明るい室内を実現できます。

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4-4.廊下部分を削減する

廊下部分の削減も、費用を抑えるコツの1つです。
廊下を減らせば、床面積を抑えつつ室内の広さが確保でき、動線もシンプルに設計できるので、結果として住みやすい住空間にできるでしょう。

ここがポイント!
プロ・専門家の視点

ポイントは、キッチン周辺に家事動線をまとめることです。料理をしながら洗濯や片づけをするなど、複数の家事を同時にこなす人は多いはず。

キッチンから洗面所、キッチンから物干しスペース、キッチンからお風呂など、家事の移動が楽になるよう工夫するとよいです。
さらにバリアフリーを考える場合は、どの部屋からも玄関との行き来がしやすいように工夫すると、住みやすさが長続きしますよ。

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4-5.部屋数を抑えて広々と見せる

当然ですが、部屋を増やせばその分壁の面積が広くなり、部屋として活用できるスペースが減るだけでなく、建築費用も上がります。

もちろん耐震性能を保つためにも、ある程度の壁面積は必要です。しかし、あまり細かくスペースを区切ってしまうのは、スムーズな動線や掃除のしやすさなど、平屋のメリットを減らしてしまう可能性があります。

必要最低限の部屋数に抑えると、優れたデザイン性と建築費用のカットが両立できるでしょう。

ここがポイント!
プロ・専門家の視点

将来的に子どもが増えたときや、夫婦別々の部屋がほしくなったときのために、「部屋は多めに設けておきたい」という人も多くいらっしゃいます。

「今は必要ない」「一時的に必要になりそう」などといった状況であれば、あとから間仕切りを付ける方法で解決できるかもしれません。

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FP1級技能士

柴田 充輝

平屋でおしゃれさとコストパフォーマンスを両立させるために、予算配分の優先順位を明確にしましょう。

キッチンや水回りなど毎日使う設備には投資し、装飾的な要素は後回しにするのが基本的な考え方です。ハウスメーカーの標準仕様を事前に必ず確認し、オプション費用の積み重ねを防いでください。

窓に関しては、1つの窓を設置するごとに10万~20万円のコストがかかります。採光は天窓やハイサイドライトを活用し、プライバシーと明るさを同時に確保する設計も選択肢の1つです。

おしゃれな平屋をローコストで建てる5つのコツを紹介しました。
こだわりの平屋を予算内で建てるには、実際のハウスメーカーのプランを入手し、複数見比べてみるのが一番です。

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5.【家族構成別】平屋住宅の間取り事例4つ

平屋の坪単価は、間取りによっても大きく変動します。家族構成によっても、必要となる家の広さにも差が生まれるでしょう。

この章では、家族構成別におすすめの1LDKから4LDKまでの間取りや、具体的な費用相場について解説します。

5-1.【1LDKの平屋】「1~2人暮らし」に最適

1LDKの平屋
間取り1LDK
建築面積約18~20坪
建築費用約1,000万~1,200万円
坪単価50万円前後

シンプルな家事動線を意識した、老後にも安心な間取り

1人暮らしや、子どもが独立し夫婦だけになったときなど、2人暮らしを想定する場合は、コンパクトな1LDKがおすすめです。

夫婦の寝室やリビング、キッチン、水まわり、ダイニングなど、必要最低限の間取りで建てられた平屋は、掃除や室内での移動の負担が少なく、シンプルな暮らしに最適です。

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5-2.【2LDKの平屋】「2~3人暮らし」に最適

2LDKの平屋
間取り2LDK
建築面積約22~25坪
建築費用約1,100万~1,500万円
坪単価50万円前後

リビングを中心に、ゆとりのある住空間を実現する間取り

子どもが1人いる場合や、夫婦だけでも少しゆとりがほしいという方は2LDKの平屋がおすすめです。

夫婦の寝室の他に子ども部屋も確保でき、子どもが独立したあとは客室として活用できます。また近年では、和室を作る方も多く、そのために1部屋を余分に設けておくケースもあるそうです。

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5-3.【3LDKの平屋】「4人暮らし」に最適

ファミリー向けの平屋
間取り3LDK
建築面積約27~30坪
建築費用約1,350万~2,000万円
坪単価50万~60万円前後

敷地面積を抑えつつ、家族のプライバシーも守られる間取り

一般的に「ファミリー向け」といわれる間取りは3LDKで、4人で暮らすのにおすすめです。子ども2人までは、余裕をもって暮らせる間取りといえるでしょう。

3LDKにすると建築面積が広くなるため「価格が上がってしまうのでは?」と思われる方もいるかもしれません。

しかし、廊下をなるべく減らしたり、ロフトを採用したりすれば、建築面積を抑えられます。

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5-4.【4LDKの平屋】「5人以上」に最適

5人以上でもOKな平屋
間取り4LDK
建築面積約30~33坪
建築費用約1,500万~2,500万円
坪単価50万~60万円前後

自由度の高い平屋住宅を建てたい方におすすめの間取り

部屋数を多めに確保したい、子どもが3人いる、親世帯と同居するなど、5人以上で住むことを考えた場合は4LDKの平屋がおすすめです。少しゆとりのある、ファミリーマンションをイメージすると分かりやすいでしょう。

建築面積にゆとりがあるので、子どもが独立したあとのリフォームの際にも自由度が高いのもポイントです。

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以上が、家族構成別で考える間取りの事例ですが、以下の記事でも多数間取りを紹介しています。平屋を立てる際の土地代の相場についても解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

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柴田 充輝

平屋の間取り選択で失敗しないためにも、予算設定は慎重に行いましょう。

今回の事例では坪単価50万~60万円が相場ですが、実際には建築費用だけでなく外構・地盤改良費も含めた総予算で計画します。特に平屋は敷地面積が広く必要なため、土地代との兼ね合いが重要です。

間取りに関しては、現在の家族構成より1ランク上の間取りを検討するとよいでしょう。子どもの成長や在宅ワーク、介護など将来の変化に対応しやすくなります。

平屋は採光・通風・プライバシー確保が難しくなりやすい構造です。特に3LDK以上では中央部分が暗くなりがちなので、天窓や中庭の設置も検討するとよいでしょう。

間取りを考える際には、実際にハウスメーカーから間取りプランを提案してもらい、比較してみるのがおすすめです。
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実際の間取り図があれば、「ここはもっとこうしたい」「A社よりB社のほうが好み」といった具体的な方向性が見出しやすく、家族との話し合いもスムーズに進むでしょう。

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6.平屋住宅を建てるとき注意したいこと

平屋を建てる場合は、住みよい環境に整えるためにも次のポイントに注意しましょう。

  • 日当たりや風通しを考える
  • プライバシーを守る工夫をする
  • その他の注意点(デッドスペース・建ぺい率・土地代)

なお、注文住宅全体の失敗事例が知りたい方は「注文住宅の失敗事例TOP10」の記事もご覧ください。

6-1.日当たりや風通しを考える

平屋を建てる際、まず注意しなければならないのが日当たりや風通しです。1階のみの建物なため、周囲の建築物に光を遮るような高いビルがないか、確認しておく必要があります。

また平屋自体の面積が大きくなる場合は、家の中心部まで光や風が入るよう工夫しなければなりません。

このような平屋のデメリットといえる部分は「中庭を作る」「天窓を作る」という方法で対応できます。特に天窓は、壁のスペースを確保する必要もなく、外観のデザインにも影響しないので、敷地面積に余裕がない場合におすすめです。

6-2.プライバシーを守る工夫をする

日当たりや風通しをに考慮すると、平屋は2階建てよりも窓の数が多くなる傾向にあります。しかし、窓を増やす際には外部からの視線にも注意しましょう。

生活空間の全てが外から見える高さに置かれるため、目隠しとしてフェンスや植栽などの設置がおすすめです。

また、室内に関しても、平屋はフロアが分かれていない分、共有スペースと個室の距離が近くなります。外部からの防犯面とあわせて、家族間でのプライバシー保護にも気をつけましょう。

6-3.その他の注意点(デッドスペース・建ぺい率・土地代)

その他にも、平屋を建てる際の注意点には以下のようなものがあります。

  • デッドスペースが生まれないようにする
  • 建ぺい率の制限を確認する
  • 土地代が高くなる傾向にある

限られたワンフロアのなかに、生活で欠かせない全ての空間を配置するため、デットスペースを作らない工夫をしなければなりません。全ての空間をムダなく活用できる間取りを考える必要があるでしょう。

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採光・通風対策は、設計段階だけでなく将来の環境変化も織り込みましょう。隣地にマンションが建って日当たりが悪くなる可能性があるため、不動産会社を介して情報を収集しておくことをおすすめします。

中庭や天窓は採光手段として有効ですが、天窓は雨漏りリスクと清掃メンテナンスが課題です。プライバシー確保に関しては外構計画を建物と同時に進め、植栽・フェンス・格子などで段階的に視線をカットする方法を検討しましょう。あわせて、防犯性についても専門的なアドバイスをもらうと、安心感をもって住める家づくりがしやすくなります。

一戸建ての間取りについては、以下の記事の事例も参考にしてみてくださいね。

また、土地やエリアによっては「建ぺい率」の制限がある点にも注意が必要です。

建ぺい率とは、敷地に対して建築できる面積の割合を示すものです。地域ごとに、土地に対して何%までの建物ならば、建ててもよいか定められているので、土地を購入する前に必ず確認してください。

土地の購入も必要な方は、土地代そのものが高額になりやすい点も考慮しておきましょう。大きな家を建てたいと考えると、二階建てよりも平屋のほうが広い土地面積を必要とします。

土地代が高額になるほど、建築費用が圧迫され、満足のいく家づくりができない可能性や予算オーバーする可能性もあります。先に資金計画をしっかりと立てておき、後悔がないように注意しましょう。

土地の購入費用について詳しく知りたい方や、なるべく予算を抑えたい方には、以下の記事もおすすめです。

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7.平屋住宅の新築で失敗しないコツ

せっかく建てる新築の平屋だからこそ、絶対に失敗したくないですよね。失敗しない平屋づくりのポイントは以下3点です。

平屋住宅の建築で失敗しないためのポイント

  • 平屋の暮らしを一度体験してみる
  • 将来の生活をシミュレーションする
  • 平屋を得意とするハウスメーカーに依頼する

平屋の暮らしは、二階建てと異なる部分が多々あります。生活動線やプライバシーなどは、特に注意しなければなりません。平屋に住んでいる友人や知人が居る場合は、一度遊びに行き、実際に体験してみるのがおすすめです。

また、最近では、宿泊体験を行っているハウスメーカーもあるので、気になるハウスメーカーがある場合はホームページを確認してみるとよいでしょう。

今のライフスタイルだけでなく、将来的な家族構成の変化や老後なども想定した設備・間取りだとより満足度が高い家づくりができます。

そのうえで最も大切なポイントは、平屋づくりの経験が豊富なハウスメーカーを探すことです。しっかりとした実績と経験があるからこそ、住みやすさや快適さを考慮した工夫の詰まったプランを提案してくれます。

ハウスメーカー選びは、家づくりのなかで一番の難所といっても過言ではありません。住宅展示場を見に行っても営業担当者は「よいこと」しか言わず、デメリットを含めたハウスメーカーの比較は、非常に困難です。

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まとめ

この記事は、平屋の坪単価相場や、ローコストでおしゃれな平屋を建てるコツ、注意点、間取り例などを解説しました。

平屋住宅の予算を立てるには?価格はどれくらい?

住宅の予算を立てるには、大まかな坪単価を把握しておくとよいでしょう。
平屋の坪単価の相場は、「1.【平屋を建てる坪単価の相場】平均はいくら?」をご覧ください。

5. 【家族構成別】平屋住宅の間取り事例4つ」では、家族構成別におすすめの間取りを、費用相場とともに解説しています。

開放感のある平屋住宅をローコストで建てるコツは?

無駄な廊下部分を削減したり、今は必要でない部屋をなくしたりなどの工夫をしましょう。
また、窓を天窓にすると、日当たりがよくなるだけでなく、家全体の開放感にもつながります。

詳しいコツは「4.おしゃれな平屋をローコストで建てるコツ5つ」をご覧ください。

設備費を抑えたいけど、住み心地のグレードが下がりそうで不安…

なるべく設備費を抑えたい方は、標準仕様のグレードが高い、あるいは、自分の要望がかなう設備が標準仕様で用意されているハウスメーカーを選びましょう。

詳しくは「4-2.設備を厳選してすっきりとした空間に」で解説しています。


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この記事の編集者

「家づくりのとびら」編集部

NTTデータグループ会社が運営する注文住宅相談サービス「家づくりのとびら」編集部です。難しい住まいづくりの情報を、わかりやすく正確にお伝えします。記事は不動産鑑定士や宅地建物取引士などの不動産専門家による執筆、監修記事がメイン。初めての住まいづくりをサポートします!

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