注文住宅の平均価格が知りたい!2,000万円でも希望の家が建てられる?

注文住宅を検討する際、「まず気になるのは建築費用」という方は多いでしょう。
資金計画を立てる際、平均価格を知っておくことはとても大切なことです。

みんなが家を建てるのにどのくらいのお金をかけ、どのくらいの予算でどのような家が建つのかイメージできれば、理想のマイホームをプランニングしやすくなりますよ。

そこで本記事では、注文住宅について以下の内容をお伝えします。

この記事でわかること

  • 注文住宅の平均価格と平均面積
  • 費用の内訳やコストを抑えるコツ
  • 予算別の注文住宅の特徴 など

注文住宅は間取りやデザインによって価格が大きく変動します。どれぐらいの予算でどの程度のこだわりを実現できるのか、また費用を抑えて家を建てる方法についても紹介します。ぜひ、注文住宅を建てる計画の参考にしてみてくださいね。

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1.注文住宅の平均価格はどのくらい?

注文住宅の平均価格はどのくらい?イメージ画像

注文住宅の価格は、間取りやデザインによっても変動します。まずは、全国平均価格はどのくらいなのか見ていきます。

1-1.建築費の全国平均価格は3,534万円

住宅ローンの「フラット35」を運用する住宅金融支援機構が、2020年(令和2年)に利用者に向けて行なった調査では、注文住宅にかかる建築費の全国平均価格は3,534万円です。地域により価格は前後し、首都圏など都市部では平均価格よりもやや高めになる傾向があります。

参照:独立行政法人 住宅金融支援機構 「PDF2020年度 フラット35利用者調査

1-1-1.借入額の20%を頭金として用意するメリット

平均価格を把握すると、資金計画も立てやすくなります。住宅ローンを組む場合には、頭金をどのくらいにするかも悩むところでしょう。多く頭金を用意できれば返済が楽になりますが、できるだけ手元に残しておきたいと考える方も多いでしょう。

しかし、頭金の額は計画的にお金を貯められるという印象を与えるため、ローンの審査に影響します。審査に通るために、ある程度の金額を用意することもおすすめです。ローン審査で有利になりやすいのは借入額の20%と言われていますので、ひとつの指標として覚えておきましょう。

1-2.広さの全国平均は124.4平米

前述の住宅金融支援機構による調査では、広さの全国平均は124.4平米(約38坪)です。平均価格と合わせると、どのくらいの広さでどのくらいの価格になるのか検討がつきやすいでしょう。

ただし、実際に自分が望む設備や間取りなどによって価格は変わってくるため、予算内でできる内容はどのくらいなのかもよく吟味する必要があります。

参照:独立行政法人 住宅金融支援機構 「PDF2020年度 フラット35利用者調査

2.注文住宅に必要な費用の内訳

注文住宅に必要な費用の内訳イメージ画像

平均価格だけでなく、注文住宅に必要な費用の内訳を確認してください。土地の購入代金と建築費、それぞれの内訳について紹介します。

2-1.土地の購入代金

土地を所有していない方は、建築費に加えて土地の購入代金がかかります。購入代金のほかに、印紙税や仲介手数料などの購入諸費用が必要です。

2-2.建築費や諸経費

家の建築費は、本体工事費と付帯工事費、別途工事費に分けられます。そのうち本体工事費の占める割合は全体の約7割で、それ以外の工事費が約3割です。

また、建築費は工事契約時・着工時・上棟時・引き渡し時の4回に分けて支払うのが一般的です。

ここから、支払時期に分けて必要な費用の種類をご紹介します。

2-2-1.工事契約時に必要な費用

工事契約のタイミングで、工事契約金として工事費の約10%を前払いします。これは手付金と呼ばれるもので工事代金に充てられ、最後の清算で差し引かれます。その他、建物が建築基準法などの法令に適合しているかを確認する建築確認申請費が数万円ほど必要です。

2-2-2.着工時に必要な費用

着工時には着工金を工事費用の約30%を支払い、さらに地鎮祭を行うための費用が必要です。地鎮祭は工事の安全を祈願して行うもので、神主への謝礼やお供え物の代金として1万〜3万円ほどかかります。また、近隣への挨拶として手土産の代金が必要になる場合もあります。

2-2-3.上棟時に必要な費用

上棟時は工事費用の約30%の中間金が必要になります。柱や屋根など建物の骨組みができあがった段階で支払うものです。さらに、上棟式を行う場合は、10万円程度の費用が必要です。宴会や職人へのご祝儀を行う場合も追加費用がかかります。

2-2-4.引き渡し前に必要な費用

建物が完成したら、引き渡し前に工事費の残金として約30%を支払います。さらに登記費用として約10万円が必要です。住宅ローンを借りる場合は手数料もかかります。

建築費の支払いスケジュールは以上の通りですが、住宅ローンが振り込まれるのは建築後、所有権が移転してからです。それまでに自己資金で賄えない場合は、つなぎ融資かローンの分割実行を利用することになります。

4回に分けたスケジュールで支払う建築費用は、3,000万円の家であれば、契約時に300万円、着工時に900万円、上棟時に900万円、引き渡し時に900万円というイメージになるでしょう。

注文住宅の費用は、住宅ローンを含めて複雑になりやすく、資金計画でこぼれてしまった費用が思わぬ出費につながることも少なくありません。注文住宅を建てることが初めての方にとって、すべての費用を把握するのはとても難しいことです。

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3.予算別に見る注文住宅の特徴

予算別に見る注文住宅の特徴イメージ画像

注文住宅は予算に合わせて費用を調整できるのが魅力の一つです。ハウスメーカーによっては1,000万円台から建てられる注文住宅もあります。1,000万円台・2,000万円台・3,000万円台・4,000万円以上の高級注文住宅まで、どのような家が建てられるのかについて紹介します。

3-1.「1,000万円台」はシンプルなデザインと間取り

1,000万円台は平均価格の3分の1ですが、注文住宅を建てることは可能です。100~120平米の広さが1,000万円台の予算で建てられる注文住宅は、ローコスト住宅と呼ばれているものです。

性能は維持しながらシンプルなデザインや間取りにしたり、材料を大量に一括購入したりするなど、コストを下げる工夫をしながら低価格を実現しています。

材料費のコストがかかるのは外壁材や屋根などで、建物の構造が複雑になるほど建築費も高くなるもの。1,000万円台の注文住宅は、これらのコストを省いたシンプルな作りが特徴です。

価格を重視しているため、限られた予算の中で耐震性や耐久性に関する部分が優先される住宅になるでしょう。低価格でも工夫することはできるため、内装や間取りをシンプルにして2階にウッドデッキをつけるなど、1点豪華主義で理想に近づけることができます。

もっと詳しく特徴や間取り事例を知りたい方は「1,000万円台の注文住宅」の記事をご参照ください。

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3-2.「2,000万円台」は工夫次第で希望が実現できる

2,000万円台は予算配分によって、こだわりの内容を実現しやすい価格帯です。耐震性や断熱性の基準もクリアできるでしょう。希望をすべてかなえることは難しいかもしれませんが、外観や内装はシンプルにしながらグレードの高いシステムキッチンにするなど、工夫次第で希望の住宅が実現できます。

予算配分は、将来を見据えた優先順位をつけることも大切です。これからの生活も考えて、長く暮らしやすい間取りにするなど検討してください。

2,000万円の注文住宅」の記事では、予算2,000万円で建てられる家の特徴や間取り事例、おすすめのハウスメーカーなどを解説しています。合わせてご参考ください。

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3-3.「3,000万円台」ならほぼ思い通りの家を建てやすい

注文住宅の全国平均価格が3,454万円である点からもわかるように、平均的な住みよいグレードの家が建てられます。3,000万円の後半になれば、よりグレードアップすることも可能でしょう。

キッチンやバス、トイレのグレードにこだわる、耐久性の高い外壁材を選べるなど、自由度が高くなります。また、基準より高い性能の、耐震や断熱の構造も選べるようになり、快適な居住空間になるでしょう。内装に自然素材を選んだり、外観のデザインに凝ったりなども視野に入れられる予算です。

具体的にどんな家が建てられるのかについては「3,000万円の注文住宅」の記事をご覧ください。

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3-4.「4,000万円台」は理想の家が手に入る

全国平均125.8平米程度の広さで4,000万円台であれば、全国平均を超えているため、理想の家が手に入りやすくなります。間取りや使用する建材などの選択肢もより広がり、自由にアイデアを盛り込めるでしょう。

中庭やバルコニー、屋上などを作る、立体的なデザインの外壁にする、家の形状をL字型やコの字型など個性的なデザインにするなど、オリジナリティあふれるこだわりの家が建てられます。

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より快適でこだわりを実現した家を建てたい方は「4,000万円の注文住宅」「5,000万円以上の注文住宅」の記事も合わせてご参考ください。
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4.少しでもコストを抑えたい!安く注文住宅を建てる方法

少しでもコストを抑えたい!安く注文住宅を建てる方法イメージ画像

できるだけコストを抑えて理想の家に近づけるための工夫を4つ紹介します。

4-1.あとから変えられる部分は安価にする

壁紙や水回りなど、あとから変えられる部分を安価にしておく方法があります。壁紙の張り替えの時期は一般的に5年~10年、キッチンやバスも10〜15年程度が交換のタイミングのため、特別なこだわりがなければコストを抑えられる部分です。

あとから交換するのが難しい断熱性能などを優先してコストをかけるなど、予算配分にメリハリをつけると、上手にコストカットできるでしょう。

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4-2.外観はできるだけシンプルにする

複雑な形状の家は外壁の面積が多くなり、建材の費用が高くなります。建築の手間がかかる分、人件費もアップするでしょう。2階の面積を同じにする総2階であれば、基礎や柱など構造部や屋根材も最小限に抑えられます。

できる限りシンプルな四角いデザインにすることが、コストを抑えるコツです。正方形に近い外形は安定性があり、耐震性にも優れています。特に外観を重視するのでなく、間取りに不都合が生じないのであれば、ここで予算を削るとよいでしょう。

屋根にも様々な形状があり、部材や施工費の安い片流れなどを選ぶとコストカットできます。

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4-3.水回りは1カ所に集中する

1階にバスやトイレ、2階にキッチンや洗面所など、水回り設備を分散させると配管設備が複雑になります。配管工事が増えて、コストが高くなるでしょう。2階にランドリースペースがあればベランダで洗濯物を干すのに便利などの側面はありますが、水回り設備はできるだけ1カ所に集中させることが節約のポイントです。

キッチンも開放的な対面型にして低価格なオープン棚を選べば、コストを抑えられます。

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4-4.間取りを抑えて壁を少なくする

間仕切りの壁は建材のほか施工費がかかるため、間取りを少なくするのも費用を抑えるポイントです。壁を少なくすることで広い室内空間ができ、風通しが良くなるというメリットがあります。コストを抑えるだけでなく、心地よい空間作りもできるため導入してみるのもおすすめです。

階段も仕切らずオープンにして、リビング内に設けるという方法もあります。階段を仕切る壁の費用を減らせるだけでなく、家族の様子がわかるというメリットもあります。

ほかにも、収納スペースを減らすこともひとつの手です。例えば、クローゼットを各部屋に設けず、1カ所に大きめのウォークインクローゼットを設けたり、足りないところには収納家具を配置したりなどで補うという方法があります。

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5.ハウスメーカーの選び方

住宅メーカーの選び方イメージ画像

注文住宅を建てる際は、ハウスメーカー選びも大切です。いくつものハウスメーカーを見て、どこがいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。ここでは、ハウスメーカーの選び方について紹介します。

5-1.デザインの傾向

ハウスメーカーによって、得意とするデザインがあります。それぞれ趣きが異なるため、好みのデザインを手がけているところを選ぶのがおすすめです。これまで手がけてきた住宅を見て、デザインの傾向をつかむのがよいでしょう。

ホームページに掲載されている場合もあるので、まずはそれを確認します。その上で、住宅展示場に足を運び、実際にモデルハウスを見て確かめてください。

デザインも重要な要素ですが、それだけでなく必要な性能を備えているかもしっかりチェックすることが大切です。

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5-2.アフターサービスや保証内容

アフターサービス体制や保証内容もしっかり確認してください。住宅品質確保促進法では新築住宅に最低10年の保証を義務付けています

そのため、注文住宅も10年間は無償で保証を受けられますが、注文住宅の場合、建設してから10年間は快適に過ごせる品質を提供しています。家の経年劣化が目立ってくるのは10年目以降で、定期メンテナンスや修繕が必要です。そのため、20〜30年の長期保証を設けているハウスメーカーも少なくありません。

保証期間内には定期点検を行ったり、気軽に相談できる専用窓口を設けていたりなど、ハウスメーカーごとに行うサービスは異なります。長く安心して暮らすためのアフターサービスや保証内容が、充実しているところを選ぶようにしてください。

ハウスメーカーの保証内容を比較したい方は「大手・中堅ハウスメーカーの保証を比較」の記事を参考にしてください。

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長く住むための家を建てるからこそ、ハウスメーカー選びは非常に重要な意味を持ちます。しかし、何を決め手としてハウスメーカーを選ぶかは、とても難しい判断です。

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まとめ

注文住宅の平均価格を知ることで、具体的に予算計画を立てることができます。予算が少なくても、こだわりに優先順位をつけることで、希望の家を立てることは可能です。予算ごとにどのような注文住宅が建てられるのかを確認し、理想の家を手に入れてください。

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この記事の編集者

「家づくりのとびら」編集部

NTTデータグループが運営する注文住宅相談サービス「家づくりのとびら」編集部です。難しい住まいづくりの情報を、わかりやすく正確にお伝えします。記事は不動産鑑定士や宅地建物取引士などの不動産専門家による執筆、監修記事がメイン。初めての住まいづくりをサポートします!

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