坪単価とは?計算方法や平米単価との違い、平均相場などを解説

マイホームの建築を検討しているのであれば、坪単価が気になる方も多いでしょう。

この記事では、坪単価の計算方法および平米単価との違い、坪単価を見る際の注意点、坪単価を左右する要因を解説します。

マイホーム建築にどのくらいの費用が必要か自分で試算したい、マイホームの大まかな予算を立てられるようになりたい方は、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

  • 坪単価の計算方法と坪単価の平均
  • 平米単価との違い
  • 坪単価を見る際の注意点
  • 坪単価を左右する要因
  • マイホームの本体価格以外に必要な主な費用

ぜひ最後までご覧いただき、理想のマイホーム作りを実現してくださいね。

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一般的な注文住宅の坪単価について知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

1.坪単価とは?

「坪単価」とは、1坪あたりの建築費のことです。坪単価の計算方法を知ることで、マイホームの大まかな予算を立てられるようになります。

ここではまず、坪単価の計算方法と平均額を見ていきましょう。

1-1.坪単価の計算方法

坪単価の計算式は、以下のとおりです。

【坪単価の計算式】

坪単価=本体価格÷延床面積(坪)

たとえば、本体価格が3,000万円で延床面積が50坪の住宅の坪単価は、60万円(3,000万円÷50坪)です。

また、坪単価の平均が70万円のハウスメーカーで40坪のマイホームを建築した場合のおおよその建築費は、2,800万円(70万円×40坪)と計算できます。

なお、坪単価に含まれる費用は、ハウスメーカーによって異なります。場合によっては、坪単価で算出した費用と最終的な建築費が大きく変わるケースもあることは覚えておきましょう。坪単価に含まれる費用の詳細は、3-1をご覧ください。

1-2.坪単価の平均は?

坪単価の平均は、以下のとおりです。

【坪単価の全国平均】

  • 土地購入なし:約74.9万円
  • 土地購入あり:約71.0万円

土地を購入しマイホームを建築する際は、土地の購入費用も必要となるため、建築費は抑える方が多いようです。その結果、土地購入ありの坪単価は土地購入なしと比較して低くなっています。

なお、坪単価は地域によっても差があります。一般的に、狭い土地への建築は費用が割高になるとされており、狭小地が多い首都圏の坪単価は約72.2万円(土地購入あり)で、全国と比較して高めです。

参考:PDF住宅金融支援機構 2023年度 フラット35利用者調査

2.坪単価と平米単価の違い

坪単価とよく似た言葉に、「平米単価」があります。平米単価も、不動産売買で頻繁に使用されるため、概要を押さえておくことが重要です。

2-1.平米単価とは?

平米単価とは、1平米あたりの建築費のことです。平米単価は、以下の式で計算します。

【平米単価の計算式】

平米単価=本体価格÷延床面積(平米)

つまり坪単価との違いは、坪あたりの指標か・平米あたりかの指標かの違いだけです。

坪単価と平米単価のどちらを使用するかは、不動産業者やハウスメーカーによって異なります。単価を見る際は、坪と平米のどちらを用いて計算されているかを、事前に確認して、認識齟齬がないようにしましょう。

2-2.坪単価を平米単価に換算する方法

1坪は、約3.3058平米です。坪単価を平米単価に換算するには、平米単価を3.3058で割って計算します。たとえば、坪単価75万円を平米単価に換算すると、約22万円(75万円÷3.3058)です。

反対に、平米単価を坪単価に換算する際は、3.3058を乗じて算出します。平米単価25万円を坪単価に直すと、82万6,450円(25万円×3.3058)となります。

3.坪単価を見る際に押さえておくべき注意点

ここでは、坪単価を見る際に押さえておくべき以下の注意点を解説します。

【坪単価を見る際に押さえておくべき注意点】

  • 本体価格に含まれる内容はハウスメーカーによって異なる
  • 延床面積と施工面積のどちらを使って計算しているかを確認する
  • 延床面積が小さいと坪単価は割高になる傾向がある

マイホーム建築でよく使用される坪単価ですが、実は明確なルールはありません。そのため、ハウスメーカーによって坪単価の考え方や計算方法が異なることがあります。

坪単価を見る際の注意点を事前に押さえておくことで、建築費の計算や予算立てをスムーズに行いましょう。

3-1.本体価格に含まれる内容はハウスメーカーによって異なる

注意点の1つ目は、本体価格に含まれる内容がハウスメーカーによって異なる点です。

坪単価は、本体価格を延床面積で割って計算します。そのため、同じ坪数であれば、本体価格が安いほうが坪単価は抑えられます。

なかには坪単価を安くするために、本体価格を低く設定しているハウスメーカーもあるかもしれません。その場合、坪単価が安くても追加費用がかかり、総建築費がかさむ可能性があります。

坪単価を見る際は、本体価格の内容を契約書でしっかりと確認しましょう。

3-2.延床面積と施工面積のどちらを使って計算しているかを確認する

注意点の2つ目は、延床面積と「施工面積」のどちらを使って計算しているかを確認することです。延床面積と施工面積の違いを、以下で確認しましょう。

【延床面積と施工面積の違い】

  • 延床面積:建物全体の床面積の合計
  • 施工面積:実際に施工した面積の合計

延床面積は、床面積の合計です。2階建てのマイホームであれば、1階と2階の床面積の合計が延床面積となります。

施工面積は、実際に施行した面積の合計です。たとえば、玄関ポーチやバルコニー、吹き抜け、ロフト、クローゼット、地下室など生活空間でないスペースも含まれるため、施工面積は通常、延床面積よりも広くなります。

そのため、施工面積を用いて坪単価を計算していると、延床面積を基準に計算したときよりも坪単価は安くなります。坪単価を確認する際は、どの面積を使用して算出しているかを事前に確認すると安心です。

3-3.延床面積が小さいと坪単価は割高になる傾向がある

注意点の3つ目は、延床面積が小さいと坪単価は割高になる傾向がある点です。坪単価の基準となる本体価格の内容はハウスメーカーによって異なりますが、一般的に基礎工事や内外装工事、設備設置工事などが含まれます。

延床面積が小さい家でも、水回りといった基本設備の設置に必要な費用は、延床面積が大きな家と同様に必要です。そのため、床面積が小さい家は坪単価が割高になりやすいといわれます。

これまで、各建築会社で使用されている言葉の説明や気を付けるべきポイントを解説してきました。
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4.坪単価を抑えるには?坪単価を左右する4つの要因

坪単価は、以下の4つの要因で金額が変わります。

【坪単価を左右する4つの要因】

  1. 家の形
  2. 工法
  3. 階層
  4. 間取り

坪単価の価格を抑えるポイントを確認し、予算に合ったマイホーム建築を目指しましょう。

4-1.家の形

家の形は、坪単価を左右する要因の1つです。代表的な家の形には、以下があります。

代表的な家の形

  • キューブ型
  • L字型やコの字型
  • 中庭がある形
  • オーバーハング

シンプルなキューブ型の家は、窓や外壁、柱の設置が少ないことに加え、施工の手間も抑えられることから、坪単価は低めです。

L字型やコの字型の家は、外壁や窓の面積が増えるためコストがかさみ坪単価が上がります。上の階の床が下の階の床よりも張りだした作りのオーバーハングは、重心が不安定になりがちで耐震の補強が必要になることから、坪単価は高くなります。

坪単価を抑えてマイホームを建築したいのであれば、シンプルな形の家を選ぶことが重要です。

4-2.工法

工法も、坪単価を大きく左右します。マイホームの主な建築工法を、以下で確認しましょう。

マイホームの主な建築工法
工法概要
木造
  • 木材で建てる家
  • 自由度が高く増改築もしやすい
  • 耐震や防火、シロアリ対策が必要
鉄骨造
  • 主な構造に鉄骨を使用した家
  • 耐震・耐火に優れる
  • 工期が長くコストが高め
鉄筋コンクリート造(RC造)
  • 鉄筋とコンクリートを使って建てる家
  • 間取りの自由度が高く遮音性が高い
  • コストがかかる
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)
  • 芯に鉄骨が入った鉄筋とコンクリートで建てる家
  • 柱や梁を減らせるため、大空間をとりやすい
  • コストがかかる
コンクリートブロック造
  • 鉄筋を通したコンクリートブロックを積み上げて作った家
  • 耐震や耐火に優れ、RC造やSRC造よりもコストが低め
  • 防湿性に劣る

坪単価は、木造が一番安いといわれます。一方、鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)は建築コストがかかることから、坪単価は高いとされます。

坪単価を抑えるには、それぞれのメリットとデメリットを抑えたうえで、予算に合った工法を選びましょう。

4-3.階層

坪単価を考えるうえでは、階層も重要なポイントです。一般的に、同じ床面積の家であれば、平屋よりも2階建てのほうが費用を抑えられる可能性があります。2階建てのほうが建築費用を抑えられるといわれる主な理由は、以下のとおりです。

平屋のほうが2階建てよりも建築費用が高くなる理由

  • 基礎工事を実施する面積が広い
  • 屋根の面積が広く、資材費がかかる
  • 土地代がかかる

平屋は施工費や資材費がかさむだけでなく、平屋を立てられる広い土地が必要なため土地代も高くなります。坪単価を抑えたいのであれば、平屋ではなく2階建てのプランを検討しても良いでしょう。

4-4.間取り

間取りも、坪単価を左右する要因の1つです。建築コストを抑える間取りのコツには、以下があげられます。

建築コストを抑える間取りのコツ

  • 壁を減らしたシンプルな間取りにする
  • 水回りを1か所にまとめる

壁を減らしたシンプルな間取りは資材費や人件費を抑えられるため、建築コストの削減が期待できるでしょう。

また、水回りを1か所にまとめると、配管設備費用や配管工事費用を抑えられます。1階と2階にトイレや洗面所を設置する際は、1階の水回りの真上に配置すれば上下水管の長さを抑えられ、コストの削減につながります。

なお、間取りは、家事動線や家族構成なども考慮したうえで、快適に生活できるプランを立てることが重要です。実際に間取りを考える際は、コストはもちろん家族全員が満足いくプラン作りを目指しましょう。

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5.本体価格に以外に必要な主な費用

最後に、坪単価の計算に使用される本体価格以外に必要な主な費用を解説します。

マイホーム建築では、建物本体の建築費以外にもさまざまな費用がかかります。必要な費用をあらかじめ確認しておくことで、計画的な資金作りを目指しましょう。

5-1.付帯工事費

付帯工事費とは、本体価格に含まれない工事費用のことです。付帯工事の一例には、以下があげられます。

付帯工事の一例

  • 水道管の引き込み
  • ガス管の引き込み
  • 太陽光発電の設置
  • 外構工事(塀・門・庭など)
  • エアコンや電気などの取り付け費用
  • 地盤調査費用

付帯工事費は内容によって変わるため一概にはいえませんが、場合によっては数百万にのぼることもあります。マイホームの建築を決めるにあたっては、事前に付帯工事の内容と金額を確認すると安心です。

5-2.住宅ローン諸経費

住宅ローン諸経費とは、住宅ローンの借入に際し発生する費用のことです。住宅ローン諸経費の一例を以下で確認しましょう。

住宅ローン諸経費の一例

  • 金融機関に支払うローン手数料およびローン保証料
  • 印紙税
  • 火災保険および地震保険、団体信用生命保険料
  • 登記費用

住宅ローン諸経費は、契約内容や借入額によって金額が異なりますが、一般的に借入額の3~9%程度といわれます。仮に、住宅ローンの借入額が4,000万円とすると、120~360万円の費用が必要です。

住宅ローンを利用したマイホームの購入を考えているのであれば、本体価格だけでなく諸費用に必要なお金も用意しておくことが肝心です。

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まとめ

坪単価とは、1坪あたりの建築費のことです。住宅の本体価格を延床面積(坪)で割って、計算します。

マイホーム建築で頻繁に使われる坪単価ですが、明確な規定はありません。そのため、ハウスメーカーによっては、坪単価に含まれる施工内容が変わるケースがあります。納得がいくマイホーム建築を目指すのであれば、坪単価に含まれる内容を事前に確認すると安心です。

坪単価は、間取りや工法などによっても変わります。予算内で理想のマイホーム建築を実現するには、坪単価を考慮したプラン作りをすることが重要です。

プラン作りは、1からすべてを決める必要があるため、多くの時間と手間がかかります。中には、プラン作りを負担に感じる方もいるかもしれません。

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この記事の編集者

「家づくりのとびら」編集部

NTTデータグループが運営する注文住宅相談サービス「家づくりのとびら」編集部です。難しい住まいづくりの情報を、わかりやすく正確にお伝えします。記事は不動産鑑定士や宅地建物取引士などの不動産専門家による執筆、監修記事がメイン。初めての住まいづくりをサポートします!

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