- 変更日:
- 2024.04.04
外構工事(建築物の外装に関する工事のこと)の費用は、100万~300万円が相場とされています。ただし、どの設備を使うか、どの程度の資材が必要かによって総額は変わるため、予算に合わせて調整することが可能です。
この記事では、外構工事費用について以下の内容を解説します。
この記事でわかること
- 外構工事タイプ別の費用相場
- 予算別の外構プラン
- DIYの外構工事が可能な部分
ぜひ最後までご覧いただき、家づくりの仕上げをしてくださいね。
まとめて依頼
注文住宅の費用内訳や、予算ごとの住宅イメージについて知りたい方は「注文住宅の費用内訳」の記事もご覧ください。
1.外構工事の費用は平均100万〜300万円!タイプ別に紹介
外構工事の費用は、平均100万〜300万円とされています。広さや設備のグレードによっても費用は変わりますが、外構工事のタイプによっても変わります。外構工事のタイプ別に、平均費用を見ていきましょう。
1-1.オープンタイプ
オープンタイプとは、フェンスと門扉がないタイプの外構です。敷地と道路を明確に区切っていないため、外部から人が入りやすい構造です。人通りが多い道路に面している場合は、不向きかもしれません。
デメリットもありますが、フェンスや門扉などの敷地を区切る設備を購入する必要がなく、外構費用を安価に抑えられる点はメリットです。
また、建物の周りに死角が生じないため、防犯的にもよいと考えられます。植栽をするか、アプローチにこだわるかなどによっても外構工事費用は変わりますが、おおよそ50万~150万円程度で抑えられるでしょう。
1-2.セミクローズドタイプ
セミクローズドタイプとは、部分的にフェンスや塀を設置するタイプの外構です。建物全体を囲まないため、開放感がある点が特徴です。また、フェンスやポールなどをアーティスティックに配置すれば、高級感も演出できます。
メリットも多い一方で、デメリットもあります。たとえば、オープンタイプとは異なり一部にはフェンスや塀を設置しますが、全体的に設置しているわけではないため、外部から人が入り込むかもしれません。家の裏側も道路に面している場合なら、抜け道として使われる可能性があります。
外構工事費用は、フェンスや塀を部分的に設置する分、オープンタイプよりも高めで150万~250万円程度です。敷地が広く、フェンスや塀の資材が増える場合は、さらに高額になることもあります。
1-3.クローズドタイプ
クローズドタイプとは、フェンスや塀で敷地を囲むスタイルの外構です。道路や隣家との境界を明確にするため、人の入り込みを防げます。
また、高めのフェンスや塀を選べば、外からの視線を防げ、プライバシーを守りやすくなります。人通りが多い道路に面している場合にも、クローズドタイプがおすすめです。
しかし、オープンタイプやセミクローズドタイプと比べると、使用する資材が多いため、外構費用は高くなる傾向にあります。敷地面積や資材のグレードにもよりますが、200万~300万円程度は見積もっておきましょう。
また、敷地いっぱいに建物を建てている場合、高いフェンスや塀を選ぶと屋内が暗くなってしまう点に注意が必要です。プライバシー保護も重要ですが、採光や風通しにも注目してフェンスや塀を選びましょう。
ここまで、外構工事の費用をタイプ別に紹介をご紹介しました。希望する物件には、どのタイプの外構を、どんな設計で導入することが適切か、迷われる方も多いのではないでしょうか。
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2.予算別外構工事プラン
外構工事に決まりはありません。表札・郵便受け・インターフォンの3点は必須と考えられますが、そのほかの設備については、極端に言えばなくても問題はありません。予算が足りないときは、後でお金を貯めてから工事をしたり、後述しますがDIYで仕上げたりすることもできます。
予算別にどのような工事ができるのか紹介します。ぜひ参考にして、無理のない外構工事計画を立ててください。
2-1.予算30万~50万円
予算が30万〜50万円なら、次の設備を設置できます。
- 表札・郵便受け・インターフォン
- 玄関アプローチ
- フェンス(部分)
- 駐車場1台分(カーポートなし)
玄関アプローチと駐車場1台分の敷地であれば、コンクリート工事が可能です。フェンスを取り付けることもできますが、敷地全体は難しいかもしれません。ハイグレードのものは難しいですが、玄関周りの一部程度なら、予算内で収められるでしょう。
2-2.予算50万~100万円
予算が50万〜100万円程度あれば、次の設備を設置できます。
- 表札・郵便受け・インターフォン
- 玄関アプローチ
- フェンス(境界)
- 駐車場2台分(カーポートなし)
玄関アプローチと駐車場2台分程度の敷地であれば、コンクリート敷設工事が可能です。ただし、カーポートの設置は難しいため、雨風による車の劣化が気になるときはカバーをかけましょう。
また、ハイグレードのものは難しいですが、隣家との境界部分もしくは前面・背面のいずれかであればフェンスの取り付けも可能です。人通りの多さや隣家との距離も考慮して、フェンスの設置位置を決めてください。
2-3.予算100万~200万円
予算が100万〜200万円程度なら、次の設備を設置できます。
- 表札・郵便受け・インターフォン
- 玄関アプローチ
- フェンス(全体)
- 駐車場2台分(カーポートあり)
敷地が広すぎない場合は、全体的なコンクリート敷設が可能なこともあります。また、玄関アプローチと駐車場以外の部分に芝生を敷けるかもしれません。
予算が100万円を超えると、駐車場のカーポートも可能になります。雨風や直射日光を避けられるため、車の劣化も軽減されるでしょう。
敷地面積にもよりますが、建物全体をフェンスで囲うことも可能です。ただし、フェンスのグレードが高いと予算オーバーになるため、設備に優先順位をつけてから外構業者と話し合いましょう。
2-4.予算200万~300万円
予算200万〜300万円なら、次の設備を設置できます。
- 表札・郵便受け・インターフォン
- 玄関アプローチ
- 塀
- 照明
- ウッドデッキ
- 駐車場2~3台分(カーポートあり)
予算が200万円を超える場合は、金属や樹脂製のフェンスではなく、ブロックや木で塀を作ってもらうことも可能です。ただし、グレードによっては塀だけでも200万円を超えてしまうため、ほかの設備との兼ね合いも考えて選びましょう。
敷地に余裕がある場合は、3台分の駐車場も可能です。所有する車が1台のみでも、3台分の駐車スペースがあれば、来客用や駐輪場としても活用できて便利です。
2-5.予算300万円~
予算が300万円を超える場合は、特別にハイグレードの資材を選ばない限りは、ほぼ希望どおりの外構を実現できます。
- 表札・郵便受け・インターフォン
- 玄関アプローチ
- 塀
- 照明
- 門扉
- 駐車場2~3台分(カーポートあり)
- 駐輪場
- 植栽
門扉も特別にハイグレードのものでないなら、設置可能です。防犯面を強化するためにも、照明を適所に配置し、夜間でも死角が生じないようにしておきましょう。
ここでは、予算別外構工事プランを解説しました。
希望する住宅の場合、どのぐらいの予算を外構工事にかけ、どこまでの設備を導入することが適切か、プロへ相談してみたいと考えられた方も多いのではないでしょうか。
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3.外構工事の費用を抑える!DIYにおすすめの部分
外構工事の一部は、DIYでも対応できます。費用を抑えたい方は、次の部分をDIYしてみてはいかがでしょうか。
- 花壇・植栽
- 芝生の敷設
- レンガ塗装
- アプローチの敷石
- 照明器具・防犯カメラの設置
各部分をDIYについて解説します。
3-1.花壇・植栽
ガーデニングが好きな方なら、花壇づくりはご自身でしてみてはいかがでしょうか。ゆっくりと時間をかけて、自分好みの庭を完成させてください。
樹高が低い木なら、植栽もご自身でできるかもしれません。敷地の境界線近くに植えれば、フェンスや塀の代わりにもなります。
3-2.芝生の敷設
芝生の敷設も、DIYで完成できます。ただし、土の上にそのまま植えても根付きません。次の手順で、準備をしてから芝生を植えましょう。
- 雑草を取り除く
- 20~30cmほど耕し、小石を取り除く
- 川砂と培養土を敷き込む
- 土を平らにする
- 転圧機(芝生用ローラー)で固める
平らにした土を脚で踏み固めるのでも問題ありませんが、均一に踏み固めていないと凹凸ができ、芝生を敷いた後も水たまりができやすくなってしまいます。転圧機を使って、しっかりと固めてから植えるようにしましょう。
3-3.レンガ塗装
玄関アプローチをレンガで敷き詰めると、おしゃれな南欧風の外観に仕上がります。DIYなら原価だけでできるため、費用を抑えたい方にもおすすめです。
レンガ塗装のコツを掴んだら、塀やアクセントウォールなどを作ってみてはいかがでしょうか。
3-4.アプローチの敷石
玄関アプローチを、敷石で仕上げるのもおすすめです。モザイク状に敷き詰めるのは素人では難しいですが、飛び石なら周囲に小石を撒くだけのため、慣れていない方でも挑戦しやすいでしょう。
ただし、小石と飛び石で仕上げると、ベビーカーや車いすでの出入りが難しくなる点に注意が必要です。
3-5.照明器具・防犯カメラの設置
照明器具や防犯カメラは、ホームセンターでも多数販売されています。好みの器具やカメラを選んで、設置してみてはいかがでしょうか。
ただし、いずれも設置だけでなく配線工事も伴うため、慣れていない方には難しいかもしれません。また、高所に取り付ける場合は、足場をしっかりと組み、転落防止を心がけてください。
4.外構工事に失敗しないための5つのコツ
外構は住宅の印象を左右するため、慎重に工事計画を立てる必要があります。次のコツを押さえて、失敗を回避しましょう。
- 建物と街並みに合うデザインを選ぶ
- セキュリティに配慮する
- 動線をシミュレーションする
- 駐車スペースに余裕を持たせる
- 隣家トラブルを回避するように計画を立てる
それぞれのコツを説明します。
4-1.建物と街並みに合うデザインを選ぶ
建物と外構が合っていないと、ちぐはぐな印象になってしまいます。とりわけ建物と外構を別の業者に依頼したときは、デザインが合わずに、まとまりのない印象になる傾向にあります。
統一感のあるおしゃれな外構に仕上げるためにも、建物を依頼するハウスメーカーや工務店に外構も依頼するほうがよいかもしれません。
また、建物と外構がマッチしていても、街並みに合わないと浮いた存在になってしまいます。デザインを決める前に周囲を観察し、街並みに溶け込む色合いやテイストを分析しておきましょう。
4-2.セキュリティに配慮する
外構は見た目も大切ですが、セキュリティも重要なポイントです。外部の人が入りにくい構造にするだけでなく、敷地内の死角をなくすことにも留意してください。
適切な位置に照明器具や防犯カメラを取り付けたり、敷地に砂利を撒いたりすることでも、防犯効果を高められます。
4-3.動線をシミュレーションする
庭や玄関の動線を、シミュレーションしてみましょう。たとえば、アウトドアやガーデニングが趣味なら、庭に洗い場があると便利です。しかし、洗い場の場所が適切でないと、何度も庭を行ったり来たりすることになり、かえって不便になってしまいます。
玄関や倉庫、花壇の位置から動線を割り出し、使いやすい場所に洗い場を設置しましょう。
4-4.駐車スペースに余裕を持たせる
駐車スペースに、余裕を持たせることも大切です。余裕がないと車庫入れが難しくなるだけでなく、外壁や門に車をぶつけてしまったり、車同士が擦れたりするかもしれません。
また、敷地に余裕があるときは、所有台数+1台分の駐車スペースを確保するのもおすすめです。乗り降りがしやすくなるだけでなく、来客用の駐車場としても活用できます。
4-5.隣家トラブルを回避するように計画を立てる
隣家と良好な関係を築くためにも、次のポイントに注意してください。
- 境界に落葉樹を植えない
- 隣家の日当たりや通気に配慮する
- 隣家の窓と向き合う場所に窓やドア、室外機を設置しない
- 隣家のリビングと向き合う場所に、リビングやトイレ、浴室を配置しない
- 着工前に工事のスケジュールを説明する
外構工事業者が近隣の住宅に工事スケジュールの説明をしてくれるケースもありますが、できれば施主が直接出向いて説明するほうがよいでしょう。
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まとめ
外構工事の費用は100万~300万円が相場とされていますが、ハイグレードの設備を選ぶ場合は青天井に高額になります。「外構は住宅の印象を左右するため、こだわって作りたい」と考えるのは当然のことですが、あまりにも高額になるのは避けたいものです。
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