- 変更日:
- 2024.08.16
2024年3月、日本銀行はマイナス金利政策の解除を宣言しました。
これにより預金やローンの適用金利が大きく変わることが予想されています。
これから新築マイホームを検討する方の中には「住宅ローンの変動金利が上がるのでは…」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、住宅ローンの変動金利について以下の内容を解説します。
この記事でわかること
- 住宅ローン変動金利の今後の見通し
- 住宅ローンを組むべきタイミング
- 住宅ローンについての相談先
ぜひ最後までご覧いただき、住宅ローンの悩みを解消してくださいね。
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住宅ローンの金利相場について知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
目次
1.住宅ローンの変動金利とは
住宅ローンには「変動金利型」と「固定金利型」の2つの金利タイプがあります。
固定金利型とは、住宅ローンの契約時に設定した金利が、返済期間の最初から最後まで適用されるタイプです。
なお、固定金利型の中には、最初の一定期間のみ固定金利が適用され、一定期間経過後に再度金利型を選択できる「固定期間選択型」もあります。
一方、変動金利型とは、住宅ローンの契約時に設定した金利が半年に1度見直されるタイプです。
見直しによって常に適用金利が変わるわけではなく、変動しないこともあります。
たとえば、日本では長らく超低金利時代が続いていたため、メガバンクの中には2009年以降一度も変動金利の金利水準が変わっていないところもあります。(2024年4月現在)
変動金利型のメリットとデメリットについては、以下をご覧ください。
メリット |
|
---|---|
デメリット |
|
なお、住宅ローンを新規に借り入れた方を対象とした調査では、74.5%の人が変動金利型を選んでいました。
参考:住宅金融支援機構「 住宅ローン利用者の実態調査【住宅ローン利用者調査(2023年10月調査)】」
固定期間選択型は18.3%、全期間固定型は7.2%と少なく、借入当初の適用金利が低い変動金利型の人気が高いことがわかります。
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2.マイナス金利政策の解除で何が変わる?
2024年3月、日本銀行はマイナス金利政策の解除を発表しました。
これにより政策金利が従来の-0.1%から0.0~0.1%に引き上げられます。
また、長期金利を低くコントロールする「長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)」が撤廃され、民間金融機関の金利や物価などにも大きな影響が生じることが予想されます。
2-1.普通預金金利はすでに上昇
マイナス金利政策が終了したことで、直接的に変わるのは「無担保コールレート」です。無担保コールレートとは金融機関間での資金の貸し借りに適用される金利水準を指し、マイナスからプラスに転じたことで資金の預入が増えると想定されます。
しかし、多くの金融機関では無担保コールレートを参考にして金利を決定しているため、ローンの金利や普通預金金利にも少なからぬ影響がおよぶことがあります。
実際に、マイナス金利解除を受けて、メガバンクでは軒並み普通預金金利の引き上げを発表しました。金融機関によっては、定期預金金利も上方に修正されています。
2-2.住宅ローンの変動金利はほぼ変動なし
一方、マイナス金利解除が短期プライムレートへ与える影響は小さく、短期プライムレートに連動する住宅ローンの変動金利への影響も少ないと見られています。
そのため、普通預金金利や定期預金金利のように、すぐに金利が上昇方向に動くというわけではなさそうです。
逆に適用金利を下げている金融機関もあり(2024年4月現在)、預金金利の上昇による住宅の買い控えを牽制している動きも見られています。
ただし、長期にわたって超低金利時代が続いてきたため、反動的に住宅ローンの変動金利が上昇する可能性も想定されます。
家づくりを検討している方は、様子見ではなくアクションを起こすべき時期に来ているといえるかもしれません。
2-3.変動金利の今後の見通しは?上がる・下がる?
今後も政策金利の上昇が続く場合は、住宅ローンの変動金利も連鎖的に上昇するのではと見るのが順当です。
住宅ローンの金利は各金融機関が独自に決めるため、一斉に上昇することはありません。
複数の金融機関の金利をこまめにチェックし、動きが見られたときは迅速に対応できるようにしておくことが望ましいでしょう。
適切なタイミングで住宅ローンを利用するためにも、余裕をもって家づくりの準備を始めておくことが大切です。
まずは自分に合うハウスメーカー・工務店を選び、間取りや内装・外装についての住宅プラン提案を受けてみましょう。
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家づくりの順序よく進められるので、ぜひご活用ください。
3.住宅ローン変動金利の推移
住宅ローンの変動金利の推移を知ることで、今後の見通しがつきやすくなることもあります。
ここでは、新規に住宅ローンを借りる場合と、借り換える場合の適用金利の推移を解説します。
3-1.新規ローンの推移(2014年4月~2024年3月)
変動金利の平均推移は、以下をご覧ください。
2014年4月~2015年3月 | 年1.338~1.387% |
---|---|
2015年4月~2016年3月 | 年1.222~1.338% |
2016年4月~2017年3月 | 年1.144~1.213% |
2017年4月~2018年3月 | 年1.177~1.201% |
2018年4月~2019年3月 | 年1.201% |
2019年4月~2020年3月 | 年1.201~1.217% |
2020年4月~2021年3月 | 年1.217~1.221% |
2021年4月~2022年3月 | 年1.214~1.221% |
2022年4月~2023年3月 | 年1.220~1.225% |
2023年4月~2024年3月 | 年1.225~1.228% |
10年間の幅は年1.177~1.387%とあまり広くはありません。
3-2.借り換えローンの推移(2014年4月~2024年3月)
調査対象の金融機関では、新規・借り換えにおいて金利差は見られませんでした。
2014年4月~2015年3月 | 年1.338~1.405% |
---|---|
2015年4月~2016年3月 | 年1.222~1.338% |
2016年4月~2017年3月 | 年1.144~1.213% |
2017年4月~2018年3月 | 年1.177~1.201% |
2018年4月~2019年3月 | 年1.201% |
2019年4月~2020年3月 | 年1.201~1.217% |
2020年4月~2021年3月 | 年1.217~1.221% |
2021年4月~2022年3月 | 年1.214~1.221% |
2022年4月~2023年3月 | 年1.220~1.225% |
2023年4月~2024年3月 | 年1.225~1.228% |
変動金利の金利水準は10年間でやや下がっていますが、マイナス金利解除を受けて反動的に上昇する可能性も想定されます。
新築時に納得のいく住宅ローンを契約するためにも、まずは無料のHOME4U 家づくりのとびら プラン作成依頼サービスで複数社の資金計画を比較し、現実的な住宅プランを立ててみてはいかがでしょうか?
4.住宅ローンを組むべきタイミングとは?
住宅ローンは、次のタイミングで組むのがおすすめです。
住宅ローンを組むおすすめのタイミング
- 利用したい住宅ローンが見つかったとき
- 住宅の予算・借入額を決めたとき
- 住宅費用・借入額を決めたとき
金融機関によっては、金利を一時的に引き下げるキャンペーンを実施していることがあります。
住宅ローンは借入額が大きく、借入期間も長いため、たとえわずかであっても低い金利が適用されると、総利息額が大幅に減ります。
利用したい住宅ローンが見つかったときは、タイミングを逃さないように行動しましょう。
なお、住宅ローンは家づくりを始める前でも申込めますが、借入金額が増減するときは見直しが必要になる点に注意が必要です。
まずは無料のHOME4U 家づくりのとびら プラン作成依頼サービスで、家づくりの予算や住宅ローンの借入額をある程度固めておくと効率的です。
5.住宅ローンはどこで相談する?
住宅ローンは次の場所で相談できます。
住宅ローンの相談先一例
- 金融機関
- ハウスメーカー
- HOME4U 家づくりのとびら
それぞれの相談先の特徴やメリット、注意点を紹介します。
5-1.金融機関
金融機関では、住宅ローンの申し込みだけでなく相談にも対応しています。
住宅ローンの専門家が相談に乗ってくれるため、具体的なアドバイスをもらえる点がメリットです。
しかし、他行の住宅ローンとは比較できないため、複数の住宅ローンで迷っているときは、それぞれの金融機関に問い合わせなくてはいけません。
また、借りる金額がわかっていないと話が進展しないため、住宅購入にかかる費用が明確になるまでは相談できない点にも注意が必要です。
5-2.ハウスメーカー
ハウスメーカーでは、住宅ローンを紹介してもらえることがあります。
複数の金融機関のローンを紹介してもらえる場合は、比較して、より条件のよいほうを選択できます。
しかし、そのハウスメーカーで家を建てることが明らかでないときは、住宅ローンの紹介を受けられません。
また、紹介してもらった住宅ローンの審査に通るとは限らないため、自力で住宅ローンを探す必要が生じることもあります。
5-3.HOME4U 家づくりのとびら
HOME4U 家づくりのとびらでは、住宅プラン作成依頼だけでなく、ハウスメーカーや金融機関を決める前の住宅ローンのご相談も可能です。
中立の立場でハウスメーカーや住宅ローンのアドバイスをもらえるため、より広い選択肢から自分に合う住宅やローンを見つけられます。
まとめ
住宅ローンを利用するなら、借入当初の適用金利が低い「変動金利型」に注目してみましょう。
将来的に金利が上昇する可能性はありますが、借入時から高めの金利が適用される固定金利型よりも総利息額を抑えやすくなります。
時には無料サポートサービスも活用しながら、あなたに合った住宅ローンを検討してみてくださいね。
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この記事の編集者
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