高知県 | 注文住宅特集

四国南部に位置し、周囲を四国山地の豊かな森林と、太平洋の青い海に囲まれた高知県。特に森林の割合は83.6％と日本一の比率となっています。県西部には、四国一の長さを誇る四万十川が流れており、日本最後の清流として知られています。
黒潮の影響で気候は温暖。県中部や東部は日照時間が長く住みやすい地域となっています。県内では、その暖かい気候を生かした早場米やビニールハウスでの野菜栽培などのほか、「土佐の一本釣り」で知られるカツオ漁も盛ん。名物、カツオのたたきは「土佐造り」とも呼ばれ、全国的に知られるグルメです。
働き者の女性を指す「はちきん」という土佐弁の言葉があるように、高知県は女性管理職比率の高さも特色。県では、家庭・地域・職場など、社会全体で子育てしながら働く女性を支援するための仕組みづくりが進められています。

高知県の注文住宅の平均コスト

注文住宅を建てる際にかかったコストについて、高知県と全国の平均を比較すると次のようになっています。
高知県の注文住宅建設費の平均　3,325.1万円
全国の注文住宅建設費の平均　3,715.2万円
出典：2022年度　フラット35利用者調査

高知県の住環境

高知県の県域は、東部エリア、中部エリア、西部の3つ、もしくは安芸・室戸、物部川、高知市、嶺北、仁淀川、奥四万十、四万十・足摺の7エリアに分けられます。
高知県内の市町村別の人口をみると、1位が高知市（約33万人）で、離れた2位が南国市（約5万人）、3位は四万十市（約3万人）となっており、以下、香南市（約3万人）、香美市（約3万人）と続きます。
県の人口の約47％が暮らす高知市は、県庁所在地としての行政や医療、福祉といった機能を兼ね備えた都市。海や山、川が市街地から近く、生活利便性と豊かな自然環境の両面が感じられるコンパクトシティです。観光客も多く訪れる、市の中心エリアに建つ高知城は、日本で唯一天守と本丸御殿の現存する城であり、重要文化財に指定されています。

高知県の子育て世帯におすすめのエリア

梼原町
北西部、愛媛県との県境に位置し、標高1,455ｍにもなる雄大な四国カルストに抱かれ、図書館やまちの駅など、隈研吾さんの建築に囲まれた環境で子育てができる梼原町。町は少子高齢化が進んでいることもあり、手厚い子育て支援を提供しています。
出生時と1歳、2歳の誕生日には誕生祝福金としてそれぞれ2万円を給付。中学卒業時にも卒業祝金として3万円が支給しているほか、小学1年生時の体操服助成やインフルエンザ予防接種（自己負担200円）など細かな支援も充実しています。
また、町立の梼原学園は1年生から9年生までの中高一貫校。異学年交流も積極的に実施し、知･徳･体･食のバランスのとれた教育の推進に取り組み、豊かな人間性と生きる力を持った児童・生徒の育成を進めています。

仁淀川町
国土交通省が発表する「水質が最も良好な河川」に、これまで過去8回も選ばれ、「仁淀ブルー」と呼ばれる独特の澄んだ青色の美しさで愛される仁淀川のような、清流に囲まれて暮らせる仁淀川町も子育てしやすい街としての環境が整った自治体です。
町内には親同士の出会いや交流の場であり、子どもたちが自由に遊びにかかわり合うことのできる場となる仁淀川町地域子育て支援センター「ひまわり広場」を設置し、子育てをサポート。
町の経済的支援として、出産応援手当（第1子、2子は5万円、第3子以降は10万円）、小学校入学応援手当（3万円）、中学校入学応援手当（5万円）などの給付金があるほか、高校などの通学費の一部助成などが実施されており、医療費は高校卒業まで無料となっています。

高知県の中心市街地への通勤・通学におすすめのエリア

コンパクトなエリアに街がまとまっている高知市内は、路面電車やバスの移動も便利ですが、自転車を通勤・通学の足として使っている人も多くみられます。もし、市内で土地を探すのであれば、自転車圏内を意識して探すのも良いかもしれません。
予算内でより広い土地を求めるなら、高知市に隣接し、JRや路面電車の駅がある南国市がおすすめ。高知市の中心地まで車で約30分、電車で約20分、路面電車の場合は約45分で移動できます。市内には高知空港（高知龍馬空港）もあるので、県外へ移動することが多い人にも便利です。
また、南国市の隣にある香南市も高知市まで車で20分前後で移動できる便利な地域。市内には土佐くろしお鉄道のいち駅があり、高知駅まで乗り換え1回、約25分で市街地へ移動できます。

高知県の閑静な地域でおすすめのエリア

高知市の北側に立地するいの町は、清流や山林など豊かな自然に囲まれた自然豊かな町。特に高知市と隣接する市街地は、商業施設や病院など生活に必要なインフラが揃った人気のエリアで、高知市のベッドタウンとして発展しています。町内にはJR、路面電車、高速道路のI.C.などもあり、山間部でありながら交通の利便性も良好です。
また、県東部にある安芸市は住宅地、海、山がコンパクトにまとまった暮らしやすい街。農業が盛んな地域でもあり、ゆずの生産量は日本一となっています。市内には田園地帯の野良時計、土居廓中の武家屋敷、岩崎弥太郎邸、内原野公園といった文化的遺産があり、歴史のロマン香る文化都市の趣も感じられます。

高知県の独自の移住支援制度

かつて「国民休暇県」を掲げていたように、スローライフ志向のある高知県は、移住先としても人気のあるエリアです。自治体側も移住支援に積極的であり、一旦高知市内に移住し、そこから最終的に住む高知県内の他の場所へ移住をする2ステップでの「二段階移住」を推奨。条件にもよりますが、1ステップめの移住費用（最大22万円）や、2ステップめの住まい探しにかかるレンタカー費用（最大2万円）を補助しています。
また、東京23区に在住または、東京圏在住で23区内に通勤（大学・専門学校等への通学期間も含む）する人が高知県へ移住することを支援する「高知県地方創生移住支援事業」も実施。
対象求人へ就業するなど、一定の要件を満たす必要がありますが、移住先の市町村から予算の範囲内において、世帯移住で100万円、単身移住で60万円が支給されます。
さらに、世帯移住の場合で18歳未満の世帯員が一緒に移住する場合には、18歳未満の人1人につき100万円が加算されるというメリットがあります。
そのほかにも住宅取得にかかわる独自の補助金などを用意している自治体もあるので、移住を考えている人はぜひチェックしてみてください。