- 変更日:
- 2024.09.17
家づくりを検討していると、「自由設計」や「注文住宅」という言葉を耳にすることもあるのではないでしょうか。
「自由設計」とは、間取りを自由に決められる建築プランです。
多くの場合、ハウスメーカーが用意している「建築条件付き土地」とセットで販売されています。
自由設計という名称ではあるものの、実は「注文住宅」よりも自由度が低いため注意が必要です。
この記事では、自由設計に関する基礎知識をまとめたうえで、おすすめのハウスメーカーについてもポイントをお伝えします。
この記事でわかること
- 自由設計でおすすめハウスメーカー
- 自由設計と注文住宅の違い
- 自由設計の特徴やメリット
ぜひ最後までご覧いただき、自分に合ったプランで家を建てるための参考にしてください。
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大手ハウスメーカーの特徴を一覧表で比較したい方は、こちらの記事もご覧ください。
目次
1.自由設計でおすすめのハウスメーカー8選
自由設計で家を建てるなら、注目したいのは自分たちで選べる「間取り」に関する特徴です。
間取りの自由度が高いおすすめのハウスメーカーは、以下の8社です。
ハウスメーカー名 | 特徴 |
---|---|
クレバリーホーム | 可動式収納でライフスタイルの変化に対応 |
三井ホーム | 体積を広さの基準にした「平米設計」 |
ミサワホーム | 大収納空間「蔵」による暮らしやすい空間 |
タマホーム | 平屋とガレージが融合した住宅 |
へーベルハウス | 家の資産価値を保証 |
積水ハウス | オーダーメイドの建材を使用 |
ダイワハウス | 平屋から5階建てまで選べる |
トヨタホーム | 優れた構造体による大空間・大開口 |
※エリア・プランにより異なる
以下より、各社の特徴について詳しく見ていきましょう。
1-1.クレバリーホーム
クレバリーホームは、「タイル貼りの家」を標準仕様として提供しているハウスメーカーです。
見た目の美しさとメンテナンス性に優れたタイルを外壁に採用することで、快適性や安全性、美しい外観の維持を実現できています。
クレバリーホームの自由設計
クレバリーホームの自由設計は、可動式収納によって間取りを簡単に変更できる点が大きな特徴です。
可動式収納によって間取りが仕切られているため、子どもの成長やライフスタイルの変化に合わせて自由に間取りを変えられます。
子育てを支える開放感のある空間によって、ゆとりのある暮らしを実現できるでしょう。
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1-2.三井ホーム
三井ホームは、面積だけでなく体積を広さの基準にした「平米設計」という考え方をもとに、「本当の広さ」を重視した空間づくりを強みにしているハウスメーカーです。
全館空調システム「スマートブリーズ」によって家中が快適な空間になることで、体積を通常より広く設計することが可能となっています。
三井ホームの自由設計
三井ホームの自由設計は、あらゆる空間を快適な居住スペースとして活用できる点が大きな特徴です。
吹き抜けを設置した開放的なリビングや寒暖差の少ない屋根裏ロフト、自由自在な収納スペースによって、家中どこにいても快適な暮らしを実現できるでしょう。
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出典:三井ホーム 公式HP
1-3.ミサワホーム
ミサワホームは、スキップ蔵タイプや平屋・平屋蔵タイプなど、さまざまなラインナップの住宅を提供しているハウスメーカーです。
デザイン性や耐震性に優れており、豊富なラインナップからライフスタイルに合った最適な住宅を選択できます。
ミサワホームの自由設計
ミサワホームの自由設計は、大収納空間「蔵」を採用している点が大きな特徴です。
一般的な住宅は収納面積率が10%程度必要とされていますが、「蔵のある家」なら収納面積率30%以上も可能となっています。
「蔵」は好きなフロアの好きな位置に設けられるため、十分な収納スペースが確保された広々とした空間を実現できるでしょう。
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出典:ミサワホーム 公式HP
1-4.タマホーム
タマホームは、日本の風土に合った「木造軸組在来工法」を採用しているハウスメーカーです。
この建築方法は木造の中でも自由度が高く、さまざまな要望に応えることが可能となっています。
タマホームの自由設計
タマホームの自由設計には豊富なラインナップがありますが、中でも平屋とガレージを融合させた「GALLERIART」は、平屋特有のフラットでワイドな空間でどの部屋にいてもお互いを感じられる安心感があります。
丁寧なヒアリングをおこない、周辺の環境や敷地調査の結果を踏まえたうえで最適なプランを提案するため、暮らしに合った家を実現可能です。
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出典:タマホーム 公式HP
1-5.ヘーベルハウス
ヘーベルハウスは、耐震性や耐火性に優れた住宅を提供しているハウスメーカーです。
強靭な重鉄構造と独自の制震フレームを採用しており、熱を伝えにくく、火災に強い素材を採用することで高度な耐火性も確保できています。
へーベルハウスの自由設計
ヘーベルハウスの自由設計住宅「my DESSIN」の特徴は、家の資産価値が保証されている点です。
近年は家の資産価値を重視する方が増えてきていますが、「my DESSIN」は60年耐用を実現する構造とロングライフ保証によって、資産価値を長く維持できるようになっています。
仮に売却できない場合でも、ヘーベルハウスが買取保証してくれるため安心です。大容量の収納スペースによって生活動線を確保しやすい点も、「my DESSIN」の魅力といえるでしょう。
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出典:へーベルハウス 公式HP
1-6.積水ハウス
積水ハウスは、外壁にこだわった上質な住宅を提供しているハウスメーカーです。
軽量鉄骨住宅の外壁は手彫りによって形成されており、木造住宅の外壁は陶器と同じ工程で焼き上げられています。
積水ハウスの自由設計
積水ハウスの自由設計は、オーダーメイドの建材を使用している点が大きな特徴です。
大量生産した建材を使用するハウスメーカーも少なくありませんが、積水ハウスは家ごとに建材を一つひとつ工場生産しています。
仕切りのない大空間によって家族それぞれの理想を形にできる点も、積水ハウスの大きな魅力です。
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出典:積水ハウス 公式HP
1-7.ダイワハウス
ダイワハウスは、木造住宅、鉄骨造住宅ともに高い品質を誇るハウスメーカーです。
それぞれが高品質なだけでなく、木造と鉄骨造のどちらにするのかを選択できるため、構造特性を活かした家づくりが可能となっています。
ダイワハウスの自由設計
ダイワハウスの自由設計は、平屋から5階建てまで選べる点が大きな特徴です。
重量鉄骨造限定ではありますが、自由設計としては珍しく4・5階建てにも対応しています。
天井の高さや柱の少なさによって開放感のある空間も確保できるため、間取りの自由度が高いハウスメーカーといえるでしょう。
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出典:ダイワハウス 公式HP
1-8.トヨタホーム
住宅の約8割を工場で生産しているトヨタホームは、完全邸別生産による高い品質が特徴のハウスメーカーです。
住宅ごとに建材を仕入れて管理し、職人の技と先進のテクノロジーを十分に発揮できる環境で住宅を生産しています。
トヨタホームの自由設計
トヨタホームの自由設計住宅「シンセシリーズ」は、優れた構造体による大空間・大開口が大きな特徴です。
柱や壁の制約が少ないため、大きな窓や開放的な吹き抜けなど、さまざまな空間づくりが楽しめます。
開口の大きさが制限されない鉄骨ラーメン構造によって、光と風を十分に満喫できる大開口も実現可能です。
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出典:トヨタホーム 公式HP
以上が、自由設計でおすすめのハウスメーカー・工務店です。
もちろん、今回ご紹介した以外にも優れた実績を持つハウスメーカー・工務店はたくさんあるでしょう。
しかし、全国に数万社あるといわれているハウスメーカー・工務店を自分たちだけで1社ずつ調べ、情報整理していくのは非常に手間や時間がかかり大変です。
特に、入居日に希望があったり、補助金申請の都合上ある程度スケジュールが決まっていたりする方は段取りよく家づくりを進める必要があります。
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2.自由設計と注文住宅の違いとは?
自由設計と注文住宅にはいくつかの違いがありますが、両者に明確な定義があるわけではありません。
そのため、両者が同じような意味で使われている場合もあります。
ここでは一般的な両者の違いを押さえておき、細かい定義を建築依頼先となるハウスメーカーに確認できるよう準備しておきましょう。
2-1.「自由設計」の特徴
自由設計の大きな特徴は、「間取り」を自由に決められる点です。
土地と住宅をセットで販売する「建売住宅」の場合、すでに住宅が完成している、もしくは間取りや仕様などのプランが決まっている状態で売りに出されるため、住宅の自由度がありません。
一方、自由設計の住宅は「建築条件付き土地」とセットで販売されるのが基本です。
この方式の場合、建築条件(ハウスメーカーや建築期間など)が指定されてしまうものの、土地を購入してからプランを決めるため、間取りを自由に変更できます。
ただし、自由に変更できるのはあくまでも間取りのみで、住宅設備や建材などを自由に選ぶことはできないのが一般的です。
設備も選択できるケースがたまにありますが、原則として住宅プランのすべてを自由に決められるわけではない点を念頭に置いておきましょう。
2-2.より自由度の高い「注文住宅」の特徴
注文住宅は、間取りだけでなく設備や仕様なども含めすべてを自由に選択できます。
注文住宅>自由設計>建売住宅の順に自由度が高いと覚えておくとよいでしょう。
注文住宅のプランには「フルオーダー」「セミオーダー」「規格(企画)住宅」の3種類があります。
種類 | 特徴 |
---|---|
フルオーダー | 住宅に関わるすべての項目を自由に選択できる |
セミオーダー | 基本的な仕様は決まっているが、間取りや設備などを自由に選択できる |
規格(企画) | あらかじめ用意された選択肢の中からカスタムして選ぶ |
※ハウスメーカーにより異なる
自由度が高いゆえ、自由設計よりも建築費用は高めですが、住宅の細部にまでこだわりたい方にはおすすめです。
予算を抑えながら注文住宅を建てたいという方は、以下のポイントを押さえてみてください。
予算を抑えて注文住宅を建てるコツ
- 優先度の低い部分のグレードを下げる
- シンプルな形状を選ぶ
- フルオーダーではなくセミオーダーや企画(規格)プランを選ぶ
- ローコストハウスメーカーを検討する
また、実際にハウスメーカーからプランをもらって複数社分比較してみるのもおすすめです。
1章で解説したとおり、ハウスメーカーにはそれぞれ得意分野があります。
同じようなオーダーをしても、建築費用やプラン内容に差が出ることは珍しくありません。
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3.自由設計のメリット
自由設計のメリットは以下の3つです。
自由設計のメリット
- 注文住宅よりローコストで建てられる
- 比較的短期間で建てられる
- 間取りを自由に決められる
それぞれのメリットについて、詳しく解説します。
3-1.注文住宅よりローコストで建てられる
自由設計の住宅は、注文住宅よりもローコストで建てられるというメリットがあります。
自由設計の住宅では、ハウスメーカーが指定した設備や建材を使用するためです。
また、建築条件付き土地は、ハウスメーカーが住宅と土地両方から利益を得られるため、一般的な土地よりも価格が安く設定されています。
ハウスメーカーが指定されていることで仲介会社を通す必要がなくなるため、建物に対する仲介手数料も発生しません。
そのため、ある程度の自由度を確保しつつ、注文住宅よりもコストを抑えたい場合に有力な候補になりえるでしょう。
3-2.比較的短期間で建てられる
注文住宅の場合、土地探しから始まり、間取りや設備などを細かく選択していくため、入居までに1年前後かかることも少なくありません。
一方、自由設計は基本となるプランがすでに決まっており、そのプランをもとに建築していくため、注文住宅よりも短い期間で家を建てられます。
ハウスメーカーや土地が指定されているため、どちらかが決まればあとは間取りを決めるだけです。打ち合わせの頻度や時間も少なく済むでしょう。
3-3.間取りを自由に決められる
建売住宅と違い、間取りを自由に決められる点は、自由設計の大きなメリットといえます。
間取りを自由に変更することで、家族構成やライフスタイルに合わせた理想的な住宅を実現可能です。
純粋な住宅の自由度では、設備や建材も選択できる注文住宅に劣りますが、自由設計には先述したようにコスト面でのメリットがあります。
4.自由設計で家を建てる際の注意点
自由設計で家を建てる際は、以下のようなポイントに気を付けましょう。
自由設計住宅を建てる際の注意点
- ハウスメーカー・土地は指定されている
- 間取りの自由度はメーカーにより異なる
- 追加料金が発生する可能性がある
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
4-1.ハウスメーカー・土地は指定されている
自由設計はハウスメーカー・土地が指定されているため、こちらで決めることはできません。
土地を先に見つけた場合は、契約前にどのハウスメーカーが指定されているかを確認し、希望通りの住宅を実現できるかどうか判断する必要があります。
4-2.間取りの自由度はメーカーにより異なる
間取りを自由に決められる点は自由設計の大きなメリットですが、実際の間取りの自由度はハウスメーカーによって異なります。
最初はそこまでの自由度を求めていなかったとしても、契約が進むうちに希望が増えることは少なくありません。
あらかじめ自由に選択できる範囲を確認し、どこまで希望が叶うのかを把握したうえで契約するようにしましょう。
4-3.追加料金が発生する可能性がある
原則として、自由設計では「2階建てを3階建てに変更」といった大幅な仕様変更はできません。
ただし、「吹き抜けを作りたい」といった程度の要望であれば、対応してくれるケースがあります。
この時注意したいのが追加費用です。
追加料金は高めの価格に設定しているハウスメーカーが多いため、かえって注文住宅より高くついてしまったという状況にもなりかねません。
オプション追加を希望する際は、追加料金が高めになる可能性を十分に考慮したうえで予算を設定しましょう。
まとめ
自由設計の住宅は、建売住宅よりも自由度が高く、注文住宅よりも費用を抑えやすい点がメリットです。
ただし、自由設計はハウスメーカー・土地が指定されています。
また、間取りの自由度はメーカー次第であり、大幅な変更は対応してもらえないこともあります。
自由設計に対応しているハウスメーカーの注文住宅商品とも見比べながら、時には無料サポートサービスも活用しつつ、効率よくあなたに合った住まいのプランを考えてみてくださいね。
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