一戸建ての玄関をおしゃれに見せるポイントとは？アイデアや注文住宅の実例を紹介

変更日:

2025.06.26

一戸建ての玄関は、住まいの第一印象を決める大切な場所です。

おしゃれで機能的な玄関にすれば、家族や来客に与える印象が大きく変わるだけでなく、外観の美しさや優れた機能性のような家全体の魅力を引き立てることもできるでしょう。

本記事では、一戸建ての玄関をおしゃれにみせるポイントやアイデアを解説します。

おしゃれな玄関を作るのにおすすめのハウスメーカーも紹介するので、一戸建てを建てる際の参考にしてください。

注文住宅の内装例や導入方法について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

1.一戸建ての玄関をおしゃれにするポイント

一戸建ての玄関をおしゃれにしたい場合は、以下のポイントを意識するとよいでしょう。

それぞれのポイントについて詳しく解説します。

1-1.全体的な統一感を意識する

一戸建ての玄関をおしゃれにするには、室内全体のデザインやインテリアのテイストを統一し、一貫性を持たせることが重要です。

ナチュラル・モダン・和風などのテイストから好きなものを選び、ドアやインテリア、雑貨をそれに合わせることで、まとまった雰囲気の空間に仕上がります。

テイストに統一性がないと雑然とした印象になるため、インテリア単体の高級感よりも全体的な統一感を意識するとよいでしょう。

どのようなデザイン・インテリアにするべきか迷ってしまう場合は、ハウスメーカーの営業担当者や注文住宅のプロに無料相談するのもおすすめです。

1-2.収納を活用して見せる部分と隠す部分のメリハリをつける

収納を活用し、見せる部分と隠す部分のメリハリをつけると、おしゃれな玄関を演出することが可能です。

靴や傘、スリッパなど生活感のあるものは玄関収納に隠し、絵画や花瓶などの装飾品は専用のスペースを設けると、個性的でおしゃれな空間になります。

玄関をすっきりした印象にするには、ライフスタイルや家族構成に合った収納計画を立てることが大切です。

例えば、靴が靴箱に入りきらない場合は、自身でシューズラックを作るのも選択肢の1つでしょう。収納が十分であれば整理整頓や掃除がしやすくなり、常に整った空間を保てます。

1-3.開放感のある空間設計を行う

おしゃれな玄関を実現するには、開放感のある空間設計を行うことも大切です。吹き抜けを取り入れる、ガラス開口のドアを選ぶなどで採光を取り入れれば、開放感を演出できます。

特に玄関が北向きの場合は採光の確保が難しいため、設計段階で何らかの工夫が必要になるでしょう。

吹き抜けを取り入れる場合は天井を高くし、窓を高い位置に設置することで、採光と通気性の向上が期待できます。

また、スペースに余裕がある場合は、スケルトン階段を設置するとスタイリッシュな空間を演出可能です。

1-4.植物や写真など置くものも意識する

一戸建ての玄関をおしゃれにするには、植物や写真など置くものも意識するとよいでしょう。植物や写真は明るい印象を演出するため、気分が華やいだり、気持ちを和ませたりしてくれる効果があります。

しかし、ただ飾ればよいというわけではなく、テイストの統一や全体のバランス、掃除のしやすさなどを考慮するべきです。飾りすぎない、シンプルなコーディネートを心がけるのもよいでしょう。

なお、風水ではドライフラワーは「陰の気をまとうもの」とされており、玄関に飾るのは避けるべきといわれています。

そのため、ドライフラワーはなるべく避け、生花や観葉植物などを飾るようにしましょう。

1-5.香りもこだわる

おしゃれな玄関を実現するには、見た目だけでなく香りにもこだわることが重要です。嗅覚は五感の中でも記憶に残りやすいといわれており、良い香りは訪問者によい印象を与えます。

ただし、玄関には濡れた傘や靴など臭いの原因となるものが多いです。これらの臭い対策として、こまめな掃除や換気は欠かさず行いましょう。窓や換気扇がない場合は、消臭剤を置くのも効果的です。

これらの臭い対策を行ったうえで、ルームフレグランスやアロマディフューザーを活用してみましょう。爽やかな香りによって、気持ちの切り替えにも役立ちます。

2.一戸建ての玄関をおしゃれに作るための注意点

一戸建ての玄関をおしゃれに作るためには、以下のような注意点を把握しておく必要があります。

それぞれの注意点について詳しく解説します。

2-1.玄関のテイストを最初に決める

全体的な統一感を出すためにも、最初に玄関のテイストを決めるようにしましょう。テイストが明確になれば、インテリアや小物を選びやすくなり、おしゃれな空間を実現できます。

玄関のテイストは、以下の4つが代表的です。

それぞれのテイストに合った素材、デザインを選び、統一感やメリハリを意識するとよいでしょう。

2-2.ライフスタイルに合わせて収納設計を行う

おしゃれな玄関を維持するには、家族構成やライフスタイルに合わせた収納設計を行うことが大切です。

靴や傘はもちろんのこと、ベビーカーやゴルフバッグ、アウトドアグッズに至るまで、玄関に置きたいものをリストアップしましょう。

玄関に置きたいものをリストアップし、収納設計を行うことで、ものの散乱を防げます。

大きいものを収納したい場合は、土間収納がおすすめです。ただし、土間収納はスペースを圧迫するため、居住スペースとのバランスを考慮する必要があります。

整理整頓がしやすくなるよう、ハンガーラックや可動棚などを活用するのもおすすめです。

2-3.掃除のしやすさを考慮する

玄関は外からの出入りが多く、汚れが溜まりやすい場所です。そのため、玄関の素材は掃除のしやすいものを選ぶことをおすすめします。

例えば白や黒の床の場合、汚れが目立ちやすいのでこまめな掃除が必要です。天然タイルは見栄えはよいものの、デリケートな素材なので傷つきやすいというデメリットがあります。

また、吹き抜けは開放的な空間を演出できるものの、高い位置に窓が設置されている場合、掃除が大変になる可能性があるでしょう。

砂埃や泥などの汚れが溜まりやすい玄関だからこそ、掃除のしやすさを考慮することが大切です。

2-4.暗い印象にならないよう光の取り入れ方に注意する

玄関を明るく保つことは、来客に良い印象を与えるための大切なポイントです。玄関が暗い印象にならないよう、光の取り入れ方に注意しましょう。

吹き抜けや採光性の高いドア、小窓などを活用することで、明るく開放的な空間を演出できます。

日当たりが悪く玄関が暗めの場合は、おしゃれな照明を取り入れるのもおすすめです。

玄関ホールを吹き抜けにしたうえで照明を取り入れれば、上からの光で明るさを確保しつつデザイン性を高める効果も期待できます。

2-5.長期的な使いやすさを重視する

おしゃれな玄関に必要な要素はデザイン性だけではありません。機能性や安全性も考慮して、長期的な使いやすさを重視しましょう。

年月が経ち、高齢になった家族を想定するのであれば、車いす対応の動線やスペースを確保することが大切です。

防犯やプライバシー確保にも意識を向けるのであれば、ドア・窓の仕様や目隠しの配置などに気を配る必要があります。

また、玄関に手洗い場を設置するのもおすすめです。帰宅してすぐ手を洗える実用性とデザイン性を兼ね備えており、玄関のアクセントとして活躍します。

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3.【編集部厳選！】おしゃれな一戸建ての玄関実例5選

ここからは、おしゃれな一戸建ての玄関の実例を5つ紹介します。

それぞれの実例に盛り込まれたこだわりを確認して、一戸建てを建てる際の参考にしてみてください。

3-1.【実例1】来客用とプライベート用の2WAY玄関

1つ目は、来客用とプライベートのスペースを壁で区切った2WAY玄関です。単純に2つに区切るだけだとスペースが狭くなってしまうため、L字型にして出入りの広さを確保しています。

入って正面の部分には仕切り壁が設けてありますが、壁につけた照明がアクセントとなっており、圧迫感を感じさせません。

プライベート用の玄関は壁で視線が遮られており、靴を出しっぱなしにしていても来客からは見えないため安心です。

玄関の奥にはトイレや洗面化粧台が設置されており、帰宅してリビングに入る前に手を洗いやすいよう、工夫がなされています。

3-2.【実例2】広々としたシューズクロークが設けられた玄関

2つ目は、広々としたシューズクロークが印象的な玄関です。玄関を入って正面にはマーブル状の壁と星型のライトがあり、心地よい空間を演出しています。

広々としたシューズクロークが設けられているのは、玄関扉の横です。シューズの収納はもちろんのこと、さまざまなものを収納できるよう、高さと広さを重視した収納空間となっています。

シューズクロークの壁がアーチ状になっているのもこだわりポイントの1つです。目隠しのカーテンは設置しにくいものの、デザイン性を重視して採用しています。

木製の玄関扉にはリモコンタイプのタッチキーが設置されており、とても便利です。

3-3.【実例3】二世帯住宅のおしゃれな玄関

3つ目は、部分共有型二世帯住宅のおしゃれな玄関です。

当初は完全分離型を検討していましたが、玄関を2階に設けると日当たりの面で不満が出る可能性があるため、浴室と玄関は二世帯で共有しています。

玄関は白を基調としており、清潔感がありつつも落ち着いた雰囲気の空間です。スタイリッシュなシューズラックも設置されており、機能性とデザイン性を両立した玄関といえるでしょう。

3-4.【実例4】外出準備の利便性とおしゃれの両立を狙った玄関

4つ目は、外出準備の利便性とおしゃれの両立を狙った玄関です。玄関脇には広い土間とシューズクロークがあり、シューズボックスや収納棚、ハンガーラックが設置されています。

壁には可動棚が設置されており、アウトドア用品やDIY用品などを収納可能です。

また、玄関ホールを来客用、シューズクロークを家族用の出入り口に分けることで、すっきりした玄関で来客を迎えられるようになっています。

玄関にある靴箱は、シューズクロークがあるため本来は必要ありません。ですが、季節の飾り物をするために、飾り台の役割で設置しています。

3-5.【実例5】ナチュラルカラーのタイルが目を引く玄関

5つ目は、ナチュラルカラーのタイルがおしゃれな玄関です。ベージュの外壁と相まって、明るい雰囲気を演出しています。ダークブラウンのドアが良いアクセントとなっており、思わず目を引くデザインが印象的です。

玄関には写真やウェルカムボードが飾られており、全体的に柔らかい雰囲気を感じさせます。

また、玄関の向きもこだわりの1つです。毎朝の通勤・通学を明るい気持ちで出発できるよう、南東を向いています。

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4.おしゃれな玄関を作るのにおすすめのハウスメーカー

玄関をおしゃれにしたい場合は、デザイン性の高さに定評のあるハウスメーカーがおすすめです。

最後に、おしゃれな玄関を作るのにおすすめのハウスメーカー3社の特徴を解説します。

ハウスメーカーごとの特徴を詳しく見ていきましょう。

4-1.ダイワハウス

ダイワハウスは、鉄骨造・木造の戸建て住宅を展開しているハウスメーカーです。

高い耐震性と広々とした空間が特徴的な「ジーヴォシグマ」や、国産材の木造戸建て住宅「ジーヴォグランウッド」など、さまざまな商品を提供しています。

ダイワハウスは収納上手な暮らしを実現するための「収納計画」を提案しており、玄関の動線を2つに分ける方法をおすすめしています。

家族用玄関と来客用玄関を設けることで、来客用玄関をいつでもすっきりした状態に保つことが可能です。

あえて玄関を暗めに計画し、2階へと続く階段やテラスの明るさを際立たせることで、期待感を抱かせるような演出にも定評があります。

出典：ダイワハウス 公式HP

4-2.積水ハウス

積水ハウスは、オーダーメイドの家づくりを提案しているハウスメーカーです。環境や家族のライフスタイルに合わせて、こだわりをふんだんに盛り込んだ住まいを建てることができます。

経験豊富な設計者の手にかかれば、メインの玄関と来客用玄関をつなぐ長い土間や、格子戸が印象的な料亭のような住まいを建てることも可能です。

また、積水ハウスの玄関ドアは「1アクション2ロック」や「閉め忘れお知らせキー」、「電気錠システム」など防犯にも力を入れています。

出典：積水ハウス 公式HP

4-3.ヘーベルハウス

ヘーベルハウスは、災害への強さと快適な居心地を追及しているハウスメーカーです。

耐震性と耐火性に優れており、強さとしなやかさを両立した「重鉄制震・デュアルテックラーメン構造」や、高い耐火性を誇る「ファイヤーストップALC壁構法」を採用しています。

もちろん、ヘーベルハウスの強みは機能面だけではありません。デザイン性にもこだわっており、玄関を住まいの「顔」ととらえて、さまざまなアイデアを提供しています。

LED照明やミラーの設置、スムーズな動線確保など、住まいの空間に合わせたこだわりが特徴的です。

出典：へーベルハウス 公式HP

ハウスメーカー選びは注文住宅を成功させるために重要なポイントです。

選び方がわからないという方は、無料のHOME4U 家づくりのとびら プラン作成依頼サービスで、あなたに合ったハウスメーカー・工務店をピックアップすることから始めましょぅ。

まとめ

一戸建ての玄関は、住まいの第一印象を決める大切な場所です。全体的な統一感を意識したり、テイストに合ったものを置いたりすれば、おしゃれな雰囲気の玄関を作れます。

玄関をおしゃれに作る際は、玄関のテイストを最初に決め、一貫性を持たせることが重要です。テイストが統一されていれば、小物やインテリアなども選びやすくなります。

また、玄関はデザイン性だけでなく使いやすさも重視するようにしましょう。収納を活用すれば玄関をすっきりとした状態に、掃除のしやすさを考慮すれば常にきれいな状態を保てます。

明るく開放感のある玄関にしたい場合は、光を取り入れやすいような空間設計にすることも大切です。

今回紹介した玄関の実例やおすすめハウスメーカーを参考に、おしゃれな玄関の一戸建てを実現してくださいね。

この記事の編集者

「家づくりのとびら」編集部

NTTデータグループ会社が運営する注文住宅相談サービス「家づくりのとびら」編集部です。難しい住まいづくりの情報を、わかりやすく正確にお伝えします。記事は不動産鑑定士や宅地建物取引士などの不動産専門家による執筆、監修記事がメイン。初めての住まいづくりをサポートします！

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