沖縄県 | 注文住宅特集

日本の南西端に位置し、合わせて691もの島々からなる沖縄県。年の平均気温23.3℃（那覇市）で、真冬でも10℃を下回ることはほとんどなく、国内屈指の人気移住先となっています。
国内のほかの地域とは異なる亜熱帯性気候であることから、マングローブやガジュマル、イリオモテヤマネコやヤンバルクイナなど、地域ならではの動植物が多く生息。サンゴ礁や色とりどりの熱帯魚に彩られた海域は、ダイビングでも人気のスポットです。県内にはこのような豊かな自然を生かしたビーチリゾートも多く、観光業が盛ん。国内外から多くの観光客が訪れています。
沖縄県の大型ショッピング施設は、那覇市とその近隣市町村に集中。那覇市内には、那覇国際通り商店街やローカル色豊かな平和通り商店街のほか、新たに那覇新都心というショッピングエリアもでき、多くの人々で賑わっています。

沖縄県の注文住宅の平均コスト

注文住宅を建てる際にかかったコストについて、沖縄県と全国の平均を比較すると次のようになっています。
沖縄県の注文住宅建設費の平均　3,843万円
全国の注文住宅建設費の平均　3,715.2万円
出典：2022年度　フラット35利用者調査

沖縄県の住環境

沖縄県はまず沖縄本島とそれ以外の島々に分けられ、さらに沖縄本島は北部、中部、南部の3つのエリア分けられます。
北部は南部や中部と比べて自然が多く残された沖縄県屈指のリゾートエリア、中部は独自のカラーを持った個性豊かな街が集まり、米軍基地の影響も色濃い一帯、サトウキビ畑が広がる南部は沖縄の精神文化が色濃く残る自然豊かな地域といった特徴がみられます。
沖縄県内の市町村別の人口をみると、1位が那覇市（約32万人）、2位が沖縄市（約14万人）、3位はうるま市（約13万人）となっており、以下、浦添市（約12万人）、宜野湾市（約10万人）と続きます。
県庁所在地の那覇市には那覇空港があり、羽田空港から約2時間30分、福岡空港から約1時間45分でアクセス可能。空港からは県内唯一の鉄道「ゆいレール」というモノレールが伸びており、沿線一帯は利便性が高く、住みやすい地域となっています。

沖縄県の子育て世帯におすすめのエリア

名護市
沖縄本島北部に位置し、海と山に囲まれた名護市には、都市部ではみられない動植物も多く、大自然のなかで子育てができる地域です。
市内の保育所や児童センターには、親子の保育や相談、交流の場となる地域子育て支援センターを開設。３歳未満の児童と保護者が無料で遊ぶことができるほか、育児の悩みや不安の相談にも対応し、子育て講座なども開かれています。また市内には、名護市児童センター「いいっこ広場」もあり、子どもたちが自由に来館し遊べる場所が提供されています。
経済的な取り組みとしては、18歳までの子ども医療費、学校給食費、保育料の3つの無償化を実施。県外や県内の離島で開催される運動競技会や文化関係大会に参加する生徒、児童には渡航運賃や宿泊費が5万円まで助成される制度もあります。

中城村
肥沃な土地と緑が多く残り、自然に恵まれた中城村。村内にはユネスコ世界遺産に登録された沖縄が誇る名城、中城城跡もあり、自然の恵みと地域の歴史が感じられる環境が魅力。車を使えば那覇市まで40分程度、沖縄市まで20分程度でアクセスできる、子育てしやすい市町村の1つです。
過去に村では琉球大学が移転してきたことをきっかけに、隣接する高台部の南上原地区の区画整理事業を実施。商業施設の誘致や住宅街の形成、保育園や小学校の建設などが進んだこともあって、県内一の人口増加率を示しています。
経済的な子育て支援としては、18歳までのこども医療費窓口無料化や待機児童世帯助成、母子及び父子家庭等医療費助などを実施。病児保育にも対応しています。

沖縄県の中心市街地への通勤・通学におすすめのエリア

県内の通勤手段はおもに車になりますが、主要都市である那覇市内への通勤・通学には那覇空港からてだこ浦西駅を結ぶ「ゆいレール」の利用が便利。沿線エリアで土地を探すのがおすすめです。
那覇市街地、那覇空港ともに車を使って約30分でアクセスできる浦添市にも、東側の一部にはゆいレールが通っており、経塚駅、浦添前田駅、てだこ浦西駅の3駅が立地。てだこ浦西駅から那覇市の中心街にあるおもろまち駅までは17分、県庁前駅までは25分で移動できます。
また、車通勤であれば南風原町が便利。高速道路や幹線道路が通っており、那覇市街地へは車を使って20分ほどでアクセス可能。住宅地や商業地の開発も進められ、那覇市のベッドタウンとして近年人口が増加傾向にあり、増加率は全国の中でも上位にあります。

沖縄県の閑静な地域でおすすめのエリア

比較的閑静で住みやすい地域としてまず挙げられるのが豊見城市です。沖縄本島南部の西海岸に立地し、市の東部にはラムサール条約登録湿地である漫湖干潟が、西部にはオリオンECO美らSUNビーチがあり、沖縄らしい自然を感じながら暮らせます。また、那覇市に隣接していこともあり、ベッドタウンとして住宅地の開発が進められ、国内でも上位の人口増加率となっています。観光客も多く訪れますが治安はよく、住みやすい地域です。
同じく那覇市に隣接する西原町も県内では落ち着いた環境のエリア。町内には、3つも大学があり、文教の街として知られています。
よりリゾート感を求めるなら、北中城村がおすすめです。沖縄随一の規模を誇るリゾートモール「イオンモール沖縄ライカム」があり、食料品や衣料品はもちろん、映画館やフィットネスジムなども備わっています。また、村内には、スーパーやコンビニエンスストア、幼稚園や学校、郵便局、24時間体制の総合病院など生活に必要な施設はひととおり揃っており、近年、人口は増加中です。

沖縄県の住宅の特徴

台風の直撃を受けることが多い沖縄県。伝統的な家屋は一般的に台風対策としても役立つ珊瑚や石灰岩などを積んだ石垣で囲まれたつくりになっています。 また、屋根に使われている赤瓦も、台風で飛ばされないように漆喰でしっかりと固められているのが特徴。門には門扉がない代わりに門の奥に目隠しとなる「ヒンプン」と呼ばれる衝立が配されています。
戦後になると、暴風雨に圧倒的に強く、シロアリの被害も受けずに長持ちする鉄筋コンクリート構造の住まいが主流となり、現在も住宅の約70％を占めています。こういった沖縄の生活文化を踏まえて注文住宅を建てるなら、鉄筋コンクリートづくりをメインに考えておいても良いかもしれません。また、比較的自然災害に強い平屋も適しており、人気があります。