- 変更日:
- 2025.05.01

ユニバーサルホームは、東京都中央区に本社を置くハウスメーカーです。1995年に設立され、比較的新しい企業ながら、独自の技術と高いコストパフォーマンスで評価されています。テレビCMなども放映されており、社名を知っている方も多いでしょう。この記事では、ユニバーサルホームの評判や特徴などをお伝えしていきます。
この記事でわかること
- ユニバーサルホームの特徴
- ユニバーサルホームで家を建てるメリットとデメリット
- ユニバーサルホームの評判
- ユニバーサルホームがおすすめの人
注文住宅の建設を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

桜井 鉄郎
東証プライム上場の金融機関でファイナンシャルプランナーを担当しながら、金融・不動産・相続に特化したライターとしても活動中。
住宅ローンの相談販売においては審査からローン実行まで全ての業務を担当し、マイホーム購入に関連する法令・税額控除制度等について通じている。
保有資格:1級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引士、行政書士、証券外務員1種、ビジネス実務法務エキスパート
複数のハウスメーカーの坪単価を一覧表で確認したい方は、こちらの記事もご覧ください。
目次
1.ユニバーサルホームとはどんな会社?

ユニバーサルホームは、1995年に設立され、東京都中央区に本社を置くハウスメーカーです。同社は「あなたを守りたい」というブランドメッセージのもと、以下の3つの要素を大切にしています。
- 家族の安全
- 快適な暮らし
- 家計の健全性
これらを実現するため、ユニバーサルホームは、子育て世代からシニア層まで、幅広いニーズに応える住宅を提供しています。
同社の特徴として、注文戸建て住宅のフランチャイズ事業を展開しており、加盟店が受注から施工までを一貫して行う「完全責任施工」を採用しています。また、建材や住宅設備を本部が大量発注し、加盟店に提供することでコストダウンを実現しています。
坪単価の目安は約50~80万円とされ、ハウスメーカーとしては中堅からローコストに分類されます。
2.ユニバーサルホームの特徴
ユニバーサルホームの注文住宅には、多くの特徴があります。特に、「すご基礎×心地ゆか」は同社の看板ともいえる技術で、最大の特徴であり、他社ではまねできない最高の価値とされています。その他にも、高性能な外壁材や発泡ウレタンフォームの使用、断熱性の高いLow-E複層ガラスの採用など、安全性と快適性を重視しています。以下に、各項目ごとに解説します。
2-1.すこ基礎×心地ゆか
ユニバーサルホームが実施した購入者向けアンケートで、同社の家を購入した「いちばんの理由」に挙げられたのは、この「すご基礎×心地ゆか」でした。「すご基礎×心地ゆか」とは、床下に砂利を敷き詰めて密閉し、その上をコンクリートで仕上げる構造です。このシステムを採用した家の床下は、地中熱の作用により、年間を通して一定の温度を保ちます。これにより、夏は涼しく、冬は暖かいという天然の冷暖房効果が期待できます。また、基礎に敷き詰められた砂利は振動を分散し、地震の際にも地盤にかかる負担を軽減すると考えられています。さらに、床下に空間がないため、床下浸水のリスクが低く、シロアリ被害の防止にも効果的です。
2-2.高性能外壁材ALC
ユニバーサルホームの住宅で採用している高性能外壁材ALCは、石灰やセメントなどからなる無機素材で、断熱性や遮音性、耐火性に優れています。多数の微細な気泡を含むこの素材は、火災時にも有害ガスを発生せず、安全性が高いとされています。また、断熱性能が高いため、夏の暑さや冬の寒さを和らげ、遮音性にも優れており、外部の騒音を軽減します。
2-3.発泡ウレタンフォーム
住宅の内側を覆うように吹き付けられる発泡ウレタンフォームも、ユニバーサルホームの特徴です。この素材は熱硬化性プラスチックでできており、熱で溶けることがありません。窓の周辺など細かな部分にもまんべんなく吹き付けることができ、高い気密性と遮音性を実現します。気密性の高さは断熱性能の向上に直結し、冷暖房の効率化や光熱費の低減、ひいては温室効果ガスの排出削減にもつながります。
2-4.Low-E複層ガラス樹脂サッシ
ユニバーサルホームの住宅には、通常の単板ガラスの約3倍の断熱性を持つLow-E複層ガラスが採用されています。断熱性の高いガラスの使用は、冷暖房費の節約にも効果的です。また、樹脂サッシは結露の発生を抑制することができます。
ここまで、ユニバーサルホームの特徴を解説しました。ユニバーサルホームは様々な角度から見ても、魅力度が高いハウスメーカーであると感じられた方も多いのではないでしょうか。
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3.ユニバーサルホームで家を建てるメリット

ユニバーサルホームの住宅は、断熱性や遮音性など住みやすさを追求し、地震や津波、火事などの災害にも強い点が特徴です。この項では、ユニバーサルホームで家を建てるメリットを詳しくご紹介します。
3-1.全館床暖房で冬も暖かく過ごせる
ユニバーサルホームの大きな特徴は、前章でも触れているように「すご基礎×心地ゆか」システムです。地下の温度は夏よりも冬の方が高いため、地熱を利用することで冬は暖かく、夏は涼しく過ごせる住宅が実現します。このシステムでは、床下に砂利を敷き詰め、1階全体に床暖房を設置することが可能です。
廊下やトイレなど、一般的な床暖房システムでは対応しにくい部分にも、ユニバーサルホームの住宅なら床暖房が標準仕様で導入されています。
近年、その危険性が注目されている「ヒートショック」は、気温の大幅な変化で血圧が上下し、脳内出血や心筋梗塞などを引き起こすことを指し、冬場に多く発生します。暖かい居室から冷え切ったトイレや浴室などに行く際、ヒートショックの危険性が高まりますが、床面全体を暖められる仕組みが導入されていれば、リスクを抑えられるでしょう。
エアコンやストーブなどよりも空気を汚さず、乾燥させない点も、床暖房のメリットです。デザイン面で人気の高い無垢フローリングは、一般的な床暖房と組み合わせるのは難しいとされていますが、ユニバーサルホームの全面床暖房なら対応しています。デザイン性にこだわりのある方には、うれしいポイントですね。
3-2.床下浸水のリスクがない
ユニバーサルホームの住宅は、床下に砂利を敷き詰めて密閉する構造により、水の侵入を防ぎます。このため、津波や豪雨による床下浸水のリスクが低減されます。実際、東日本大震災の際、高さ3m級の津波に襲われた地域で、周囲の家屋がほぼ全壊する中、ユニバーサルホームの住宅がほぼ無傷で残った事例があります。
この構造は、雨水だけでなく、廃棄物や土砂などの床下への流入も防ぎ、改修費用を抑えるメリットがあります。
3-3.高性能な外壁材で快適な住まいを実現
ユニバーサルホームの住宅には、高性能外壁材ALC(軽量気泡コンクリート)が使用されています。この外壁材は、北極から赤道直下の地域まで、多くの国で酷寒や猛暑に耐える建材として利用されています。ALCは、断熱性が高く、熱伝達抵抗の性能比較では、窯業系外壁材やモルタルよりも優れた数値を示しています。
外壁材の断熱性が高いことで、真夏に外壁が熱せられても、室内への熱の影響を小さく抑えられ、快適な住環境を実現できます。
3-4.コストパフォーマンスの高さ
住宅は人生で最も高い買い物ともいわれますが、ユニバーサルホームのアンケートによれば、同社の家を購入した理由の第3位に「価格」が挙げられています。これは、多くの人がリーズナブルな価格をユニバーサルホームの魅力と感じていることを示しています。
ユニバーサルホームでは、以下のような企業努力により、コストパフォーマンスの高い住宅を提供しています。
- 下請けや孫請けを使わない加盟店による直接施工
- 部材の大量一括仕入れによるコストダウン
- 無駄な経費の削減
これらの取り組みにより、価格に対する満足感が高い、コストパフォーマンスの良い住宅が提供されています。
4.ユニバーサルホームで家を建てる際の注意点

ユニバーサルホームの住宅には多くのメリットがありますが、注意すべき点も存在します。例えば、床下に砂利を敷き詰める「すご基礎×心地ゆか」は、冷暖房の効率を上げ、津波にも強い利点がありますが、床下に空間がないため床下収納は作れません。以下では、ユニバーサルホームで家を建てる際の注意点について説明します。
4-1.床下収納が設置できない
ユニバーサルホームの住宅は、床下にスペースがないため、床下収納を設けることができません。
そのため、収納スペースの確保や動線を邪魔しない配置を設計段階から検討することが重要です。ウォークインクローゼットや作り付けの棚などが、選択肢になるでしょう。
4-2.床暖房の設置自由度が限定的
ユニバーサルホームの住宅では、1階の全面床暖房が標準仕様となっています。基礎工事に組み込まれているため、特定の部屋だけ設置したり、外したりすることはできません。また、全面床暖房の設置費用は、最初から工費に含まれています。特定の部屋で床暖房を設置したくないなどの要望があっても、調整は難しいと考えられます。ユニバーサルホームでは、選べるオプションの範囲を狭くすることで、コストダウンを図っているため、購入側でもある程度の割り切りが必要です。
4-3.加盟店や担当者によるサービス品質のばらつき
ユニバーサルホームはフランチャイズ方式で事業を展開しており、注文を受け施工するのは各地の加盟店です。そのため、加盟店ごとに対応の質や施工技術のレベルにばらつきがある可能性があります。
また、担当者によっても対応の丁寧さや知識の深さに差があることが考えられます。どのハウスメーカーでも担当者との相性は重要ですが、ユニバーサルホームでは特にフランチャイズ展開の影響を受けるため、店舗や担当者の選定には注意が必要です。
住宅は一生に一度の大きな買い物ですので、担当者としっかりと話し合い、不安や疑問を解消しながら進めることが大切です。もし担当者との相性が悪いと感じた場合は、遠慮せず変更を依頼するのも一つの方法です。

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5.ユニバーサルホームの評判
ここまではユニバーサルホームの会社概要や、同社の一戸建ての特徴、メリット・デメリットなどをまとめてきました。この項では、気になるユニバーサルホームの評判について、実際に同社の家を建てた人のコメントを見ていきます。以下に良い評判、悪い評判をまとめてご紹介します。
本記事は「HOME4U」が行った以下の独自アンケート調査をもとに作成しております。
- 調査対象:有名・大手ハウスメーカーで注文住宅を建てた方(建て替え含む)
- 調査人数:11,120人
- 調査期間:2025年1月31日~2月5日
- 調査委託先:株式会社マクロミル
5-1.ユニバーサルホームの良い評判
ユニバーサルホームの良い評判として目立つのは、コストパフォーマンス(コスパ)の良さや、床暖房への高評価、担当者の対応などでした。代表的なものとしては、「安かったが品質も良かった」(愛知県・30代・女性)や「床暖房は素晴らしい。夏は涼しく、冬は快適すぎます」(千葉県・40代・女性)といったコメントが挙げられます。
担当者の対応についても、「担当者が誠実で丁寧だった」(茨城県・40代・男性)、「予算内に収まるよう頑張ってくれた」(神奈川県・20代・女性)などの声がありました。
5-2.ユニバーサルホームの悪い評判
一方で、ユニバーサルホームには悪い評判も残されています。こちらは主に提案力や、担当者の問題でした。例を挙げると、「設備の選択をさせてくれない」(千葉県・50代・女性)、「担当者にミスが多く、変更してもらった」(静岡県・50代・女性)、「担当者が辞めてしまってアフターサービスが不安になった」(新潟道・30代・男性)などです。
前述しましたが、ユニバーサルホームは安価な住宅を提供するため、オプションの選択肢が少なく、間取りにも制約があります。提案できる情報が少なくなってしまったのには、こうした条件があったとも考えられます。
6.ユニバーサルホームがおすすめの人

数あるハウスメーカーの中で、ユニバーサルホームは以下のような方々に特におすすめです。
6-1.一年中快適な室内環境を求める人
ユニバーサルホームの住宅は、「すご基礎×心地ゆか」の採用により、夏は涼しく、冬は暖かい快適な住環境を提供します。このシステムは地中熱を利用し、1階全面に床暖房を設置することで、家全体の温度差を少なくし、ヒートショックのリスクを軽減します。
6-2.災害に強い家を求める人
ユニバーサルホームの「すご基礎」は、床下のない基礎構造で、地震や水害に強い設計となっています。この基礎工法は、東日本大震災の際にもその強度が実証されました。また、高性能外壁材ALCの採用により、耐火性や耐久性も高められています。
6-3.コストパフォーマンスを重視する人
ユニバーサルホームは、フランチャイズ方式による「直接施工」や、部材の大量一括仕入れなど、コスト削減の努力を行っています。これにより、高品質な住宅をリーズナブルな価格で提供しています。オプションの少なさや間取りの制約はありますが、それもコストパフォーマンス向上のための工夫です。
これらの特徴から、ユニバーサルホームは快適性、耐久性、経済性を求める方に適した選択肢と言えるでしょう。注文住宅を検討する際は、複数のハウスメーカーや工務店と相談し、自分の希望やライフスタイルに合った最適な住まいを見つけることが重要です。
これまで、ユニバーサルホームの評判や向いている人について解説してきました。注文住宅を建てるにあたっては、最初から1社には絞らず、自分の志向性に合うハウスメーカー・工務店複数社と相談をしながら進めていくほうが後悔なく、費用や間取りの検討が進められます。
ただし、様々な方向へお問い合わせをしてしまうと、営業電話などがたくさんかかってきてしまい大変になってしまう場合もあるでしょう。
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まとめ:床暖房やコスパを重視する人はユニバーサルホームがおすすめ
ユニバーサルホームは、独自の「地熱床システム」や高性能外壁材ALCの採用により、快適な住まいづくりを追求しているハウスメーカーです。これらの技術により、1年中快適な室内環境を実現しています。
さらに、フランチャイズシステムや部材の一括仕入れなど、徹底した効率化と無駄の排除により、高品質な住宅を納得できる価格で提供しています。
床下収納が作れないなどのデメリットもありますが、床暖房の快適さやコストパフォーマンスの高さに魅力を感じる方には、ユニバーサルホームはおすすめの選択肢と言えるでしょう。ぜひ本記事を参考に、理想のマイホームを実現してください。
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