- 変更日:
- 2025.09.30

本記事では、新築の注文住宅を建てようか検討している方に向けて、「見積もり(見積書)」の「依頼するまでの流れ」や「見積書の見方」、「見積もりの比較ポイント」について、図表を使いながらわかりやすく解説しています。
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目次
1.注文住宅の「見積もり」作成の適切な依頼方法・流れ
ハウスメーカーや工務店に「見積もり(見積書)」の作成を依頼する流れは下記の通りです。

- 希望条件を整理する
- ハウスメーカー、工務店、設計事務所の特徴を調べる
- 「見積もり(見積書)」作成の依頼先を2~3社選び、依頼する
- 設計プランと見積もり内容をじっくり検討して建築会社を決める
依頼方法とあわせ、ひとつずつ解説します。
1-1.希望条件を整理する

ハウスメーカーや工務店に「見積もり(見積書)」の作成を依頼する前に、どのような家を建てたいのか、その家に暮らす人同士で話し合い希望条件をまとめます 。
希望条件をまとめる際、話し合う項目
- 予算:建物購入費、土地購入費
- 住宅仕様
- 子育て世帯向け住宅、二世帯住宅、バリアフリー住宅
- 階数
- 2階建て、3階建て、平屋など
- 間取り
- 3LDK、4LDKなど、家族構成にあわせた間取り
- 設備
- 太陽光発電、床暖房、全館空調など
- 外構
- 駐車場、庭、フェンスなどの有無
- その他こだわり
- ランドリールーム、書斎といった「欲しい部屋」や、和モダンや北欧風といった「デザイン」
希望条件を整理することで、条件にあったハウスメーカー・工務店を探しやすくなります。
1‐2.ハウスメーカー、工務店、設計事務所の特徴を調べる

家を建てる際、依頼先の候補として挙げられるのがハウスメーカー、工務店、設計事務所です。まずはハウスメーカーなど、依頼先の特徴をしっかり調べ、情報をまとめておきます。
主に、下記5つの特徴を調べます。
依頼前に調べておく特徴
- 構造(木造/軽量鉄骨/重量鉄骨/鉄筋コンクリート)
- 性能(耐震性/断熱性 など)
- 坪単価
- 設計力
- デザイン面
調べる際は、ハウスメーカーや工務店の公式サイトや住宅展示場・モデルハウスの見学、カタログ請求や口コミを参考にします。
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1‐3.「見積もり(見積書)」作成の依頼先を2社~3社選び、依頼する

契約まで進んでもいいと思える会社を絞り、「設計プラン(間取り図)」と「見積もり(見積書)」の作成を依頼します。
依頼方法は下記の通りです。
- 住宅展示場・モデルハウスの担当スタッフに依頼する
- 公式サイトのお問い合わせフォームから依頼する
- 複数社に一括見積もりの依頼が可能なサービスを経由して相談する
ハウスメーカーを2~3社に絞って、同じ条件で見積もりを依頼するのがおすすめ です。
金額や提案内容の比較がしやすくなり、より理想にあった家づくりを行うことができます。
また、複数社の「見積もり」を比較するため、事前に相見積もりであることを伝えておくのもおすすめです。依頼先との信頼関係を結べることはもちろん、他社よりもよいプラン・価格を提案しようと様々な調整を行ってくれる可能性があります。
1-3-1.「見積もり(見積書)」は「詳細見積もり」を依頼する
「見積もり(見積書)」には下記2種類がありますが、きちんと比較検討したい場合は「詳細見積もり」の依頼をしましょう。
詳細見積もり | 設計プランを作成し、正確な図面をもとに費用を計算したもの。 |
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概算見積もり | 設計プランなど詳細が決まっていない場合に、おおまかな延べ面積を想定し費用を計算したもの。 |
「概算見積もり」の場合、費用の範囲が不透明で様々な追加費用が発生する可能性があるので、概算見積もりだけで建築会社を比較・決定するのはおすすめしません。
1‐4.設計プランと見積もり内容をじっくり検討して依頼先を決める

「設計プラン(間取り図)」と「見積もり(見積書)」が提示されたら、内容を吟味して1社に絞ります。
見極めるポイントの例としては
- 希望が取り入れられた間取り・設備・デザインになっているか
- 魅力的な提案であるか
- 予算の範囲内でプランが作られているか
- 相性のよさそうな担当者かどうか
などが大切です。
住宅展示場を見学して説明を聞いてみたり、工事中の現場見学会や工場見学に参加したりするのも参考になります。
建築会社を決定したら、納得いくまで打ち合わせを繰り返し、提案されたプランで気になる点があれば変更するという作業を繰り返してプランを練り上げます。
プラン変更に合わせて当然見積もり書も変更になります。こだわりを詰め込みすぎると予算を超えてしまうこともあるので、バランスを見ながら決めていきましょう。
適正な価格で注文住宅を建てたい方は、注文住宅のプロに相談できる環境を整えておくことも大事です。
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2.「見積書」にはどんな内容が記載されるの?
「見積もり(見積書)」の書式や内容は、建築会社によって異なります。
主な内訳は、本体工事費(建築費)・付帯工事費・諸費用です。土地を同時に購入する場合は、ここに土地代が入ってきます。

この章では、 「見積もり(見積書)」を見る際に必要情報が揃っているか確認できるよう、
- 本体工事費(建築費):建物そのものにかかる費用(基礎・構造・内装・設備など)
- 付帯工事費:給排水工事、外構工事、地盤改良工事、解体工事などにかかる費用
- 諸費用:印紙代、登記費用、住宅ローン手数料など
以上の3つを詳しく解説していきます。
2‐1.本体工事費(建築費)
建築費(本体工事費)とは建物そのものを建てるための費用で、「見積もり(見積書)」総額の約70%~80%を占めます。主に、下記費用を含んだ金額が記載されます。
- 基礎や躯体など建物の構造にかかる工事
- 外壁工事
- 屋根や窓
- 内装
- キッチン・トイレ・浴室などの設備工事
- 配管・配線工事等
ただし、本体工事費と付帯工事費の細かい内訳は、建築会社によって異なることがあります。
また、本体工事費は
坪単価(建築費÷延床面積)
で表示されることもあります。これは、「1坪あたりの建築費」を指します。ただし、本体工事費だけで家が建つわけではないので、注意が必要です。
極端に「見積もり」の価格が安い場合、本体工事費だけで安く見せている可能性もあるため、疑問に思った場合は担当者に確認が必要です。
2‐2.付帯工事費
付帯工事費は、「見積もり(見積書)」総額の約20%を占めます。100万円以上かかることが多いですが、土地の面積や建物の設計によって大きく変わってきます。
初回の見積もりでは不明点が多いので概算金額になっていたり、記載されていなかったりすることも多いので注意しましょう。
主な付帯工事費の内容は下記の通りです。
- 給排水工事:給水管、排水管等を敷地内に引き込むための費用
- 外構工事:門・塀・駐車場・庭などの工事費用(造園専門会社に依頼する場合もある)
- 地盤改良工事:地盤が軟弱な場合に必要となる工事費用
- 照明、カーテン工事:設置する製品によって金額が変動する費用
- エアコン工事:エアコン本体と設置にかかる費用
- 太陽光発電設備工事:太陽光パネルを設置するための費用
- 取り壊し工事:建て替え時に既存建物を解体するための費用
- 設計費用:ハウスメーカーでは工事費に含まれるが、設計事務所へ依頼する場合は別途必要となる費用
この中でも「地盤改良工事」は、地盤調査の結果によって金額が大きく変動します。
地盤が強固であれば費用は不要ですが、軟弱な場合は50万~200万円程度かかるケースもあります。
2-3.諸費用
諸費用は総額で100~150万円くらいになることが多く、目安としては見積もり総額の約5%~10%を占めます。初回の見積もりでは全てが記載されていない場合もありますが、予算に織り込んでおきましょう。
諸費用については、ハウスメーカーごとの差が出にくい部分です。
主な諸費用は下記の通りです。
- 工事請負契約書印紙代
- 住宅ローンの諸費用
- 火災保険料、地震保険料
- 水道負担金
- 登記費用
- 地盤調査費用
- 建築確認申請費用
- 不動産取得税
- 地鎮祭費用(希望する場合)
諸費用については自己資金で用意しておくのが理想的ですが、諸費用も含めて借りられる住宅ローンもあります。
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3.チェックリストで紹介!「見積もり(見積書)」の比較方法と手順
各社から届いた「見積もり(見積書)」の比較方法と手順をチェックリスト形式で紹介します。貰った 「見積もり」は横並びでチェックをするとわかりやすいです。
1.坪数・仕様・工事範囲など条件が同じかどうかを確認する |
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2.金額を確認し、必要に応じて担当者に確認する |
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3.比較表を作成する |
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以上が、おおまかな「見積もり」の比較方法と手順です。
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4.見積もりを比較して建築会社を決めるときの5つのポイント

「見積もり(見積書)」をもらったら、比較検討してどの建築会社に頼むか決めましょう。決める際のポイントは下記の5つです。
- できるだけ同じ土俵で比べる
- 総額が予算におさまるかどうか検討する
- 見積もりが「上がる可能性」を聞いてみる
- 見積もりが「下がる可能性」を聞いてみる
- 見積もり依頼から提案までの対応を見極める
それぞれ詳しく見ていきます。
4‐1.できるだけ同じ土俵で比べる

各社の「見積もり(見積書)」を比較しやすくするには 、設備や仕様を同等のグレードに揃え、なるべく同じ条件で比較することが大切 です。
金額差を比較する際に注目すべき主なポイントは以下の通りです。
- 床面積:広いほど工事費が増える
- 建物性能:耐震・断熱・遮音などの等級
- フローリング:無垢材など高品質なものは高額
- 外壁の種類:厚みのあるサイディングやタイル張りは高額
- 設備:キッチンや浴室などのグレード
ハイグレード仕様を多く選ぶと見積もりが高額になりがちです。あらかじめ「必ず取り入れたい設備」と「優先順位」を決めて各社に伝えることをおすすめします。
4‐2.総額が予算におさまるかどうか確認する

本体工事費の他、付帯工事費、諸費用を含めて、総額が予算におさまるかどうか確認しましょう。 総額を把握するためには、現時点で費用がわからない項目についても、概算の金額を仮で入れる必要があります。
例えば、照明・カーテンなどは、「この規模なら●円くらいが平均的ですよ」という数字を聞いて概算で入れておきましょう。
もしも総額が予算オーバーだった場合、予算を抑えるために工夫できる部分は、間取りや内装・設備のグレードです。住み心地に影響が少ないものは標準仕様にするなどメリハリをつけて選択しましょう。
4‐3.見積もりが「上がる可能性」を聞いてみる

まず登記費用やローン諸費用など、 諸費用を入れずに「安く見える見積もり書」になっていないかチェックします。その上で「さらに後から予算が上がってくるかもしれない部分があるか」を担当者に確認します。
後から見積もり金額が上がるケース
- 地盤調査の結果、土地が軟弱で地盤改良工事が必要になった
- フェンスや駐車場、造園などの外構工事費用が後から必要だと気付いた
など、安めの見積もりを提示して後からどんどん追加費用がかかる建築会社より、後から総額が跳ね上がることのないような見積もり書を提案してくれる建築会社は信頼性が高いと言えます。
4‐4.見積もりが「下がる可能性」を聞いてみる

各建築会社の見積書を比較するときには「費用を抑える方法があるか」を担当者に相談してみましょう。
ハウスメーカーでは価格帯の違う商品ラインナップがあることも多いので、別の選択肢を提案してもらえるかもしれません。
後から見積もり金額が下がるケース
- 窓の数を減らす、窓を小さくする
- 床面積を減らす
- 建物の形状をシンプルにする
など
代替案を提示してくれるかどうかは、予算内で希望を叶えるために親身に対応してくれるかどうかを判断する一つの材料になります。
また、予算を抑える方法として有力なのが、セミオーダー(規格住宅) です。
完全自由設計に比べて間取りの自由度は下がりますが、あらかじめ用意されたプランをベースにするため、コストを抑えつつ理想に近い家を建てられる可能性があります。
4‐5.見積もり依頼から提案までの対応を見極める

見積もり依頼は金額を知ることも大切な目的ですが、家づくりのパートナーとして信頼できるかどうか見極めるチャンスです。
見積もり依頼を通して、担当者の対応や提案力などもしっかり比較しましょう。
注目したい点は
- 見積もりを依頼するときに、こちらの考えをしっかり聞いてくれるか
- 家族の意見をうまくまとめてくれるか
- 要望をかなえるために工夫をしてくれるか
よい担当者に出会えれば、プロの視点で問題を指摘してくれたり、思いがけない魅力的なプランを提示してくれたりするかもしれません。
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気になるハウスメーカー・工務店があれば、実際の資金計画や間取りプランも比較できるので、家づくりにかかる時間や手間を大幅にカットできるでしょう。
まとめ
注文住宅の見積もりを依頼するときに最初に行うのは、「どんな家にしたいか」希望条件をまとめることです。
その後、ハウスメーカー等の特徴をしっかり調べ、自分に合いそうだと思った2~3社に絞り込みます。
予算、希望の間取り・設備・デザイン等を伝えて、「設計プラン(間取り図)」と「見積もり(見積書)」の作成を依頼します。
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各企業の提案を受けたら、設計プランと見積もりを比較検討して1社に決め、打ち合わせを繰り返して理想の家づくりを進めていきます。
見積もり書の書式や内容は、建築会社によって異なるので、内容をしっかり確認することが大切です。本体工事費の他に、諸費用や別途工事費用がどこまで含まれているのか注意してください。
見積もりを比較検討して建築会社を決めるときのポイントは次のとおりでした。
- できるだけ同じ土俵で比べる
- 総額が予算におさまるかどうか検討する
- 見積もりが「上がる可能性」を聞いてみる
- 見積もりが「下がる可能性」を聞いてみる
- 見積もり依頼から提案までの対応を見極める
見積もりの依頼は、信頼できる家づくりのパートナーを見つけるための大切なステップです。この記事で紹介した手順を踏んで、適切なハウスメーカー選びを実践してくださいね。
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