- 変更日:
- 2024.10.22
テレビや雑誌では「家を買う時代は終わった」という言葉を聞くことが増えてきました。
「マイホームを買いたい」と考えている方にとっては、不安に感じてしまう内容ですよね。
この記事では、家を買うか決める際に必要となる以下の内容を解説します。
この記事でわかること
- 家を買う時代は終わったといわれる理由
- 買うか借りるか迷ったときに考えたいポイント
- 後悔なくマイホームを建てる方法
ぜひ最後までご覧いただき、自分に合う住まいを見つけてくださいね。
まとめて依頼
注文住宅の基礎知識や、建売・分譲住宅との違いについて知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
1.家を買う時代は終わったといわれる理由
「家を買う時代は終わった」「家を買うよりも賃貸のほうがお得」といった話を耳にしたことはありませんか。
結論からいうと、家を買う時代は終わってはいませんが、まったく根拠のない話でもありません。
次の5つの理由から、「家を買う時代は終わった」といわれることがあるようです。
家を買わない理由
- 建築費用が上昇している
- 都市部の地価が上昇している
- 賃貸派が増えている
- 気軽に引っ越せない
- ローンを支払う必要がある
各理由について解説します。
1-1.建築費用が上昇している
物価上昇に伴い、資材や設備の値段も上昇しています。
人件費も上昇しているため、建築費用は年々高額になっています。
また、以前は「輸入資材は安価」というイメージがありましたが、海外でも物価と人件費が上昇しており、円安の影響もあって決して安価とはいえない状況です。
建築にかかる費用が高額になるにつれ、住宅購入が難しいと感じる方も増えるでしょう。
しかし、建築費用が高額になると、住宅購入価格だけでなく、賃貸料にも影響が出ます。
今は払える賃料設定であっても、将来的には高額になり、狭い物件や交通不便な場所の物件を選ばざるを得なくなる可能性もあります。
1-2.都市部の地価が上昇している
日本全体の人口は減少傾向にありますが、都市部では人口増加が見られています。
人口集中により都市部の地価が上昇し、なかなか手が届かないと感じる方も少なくありません。
住みたいエリアに空き地や売地がなく、購入できないケースもあります。
売地が出ても、狭すぎる場合や、形状・周辺環境に問題がある場合もあり、都市部で理想の土地を購入することが難しくなってきています。
都市部の賃貸住宅で暮らすか、郊外で住宅を購入して長い通勤時間を耐えるか悩ましいところです。
1-3.賃貸派が増えている
かつては「〇歳までに結婚しなくてはいけない」「結婚したら住宅を購入しなくてはいけない」といった特定の考え方に縛られる方が大半を占めていました。
しかし、近年は価値観の多様化が進んでいるだけではなく、多様化を受け入れる考え方が広まり、「一生賃貸住宅に住む」という選択肢も珍しいものではなくなってきています。
また、次のような理由から、賃貸住宅を選ぶ方も増えています。
賃貸住宅を選ぶ理由
- 持ち家は税金の負担がある
- 持ち家は地震や台風などの天災時のリスクが気になる
住宅を所有していると、毎年「固定資産税」や「都市計画税」を納税しなくてはいけません。
また、所有者が死亡した場合は相続が発生し、子どもや配偶者に相続税の負担をかける可能性があります。
地震や台風により住宅が損壊したときは修理や建て替えの費用が発生する点も、住宅購入をためらう理由の1つです。
安心して住めるようになるまでには時間がかかり、その間、不便な思いをすることも多いでしょう。
しかし、公的制度を上手に活用することで、住宅購入費用や維持費用の削減は可能です。
主な制度については以下をご覧ください。
制度名 | 概要 |
---|---|
住宅ローン減税 | 住宅ローン残高の0.7%を最大13年間、所得税から控除 |
子育てエコホーム支援事業 | 子育て世帯・若者夫婦世帯が住宅を取得する際に最大100万円支給 |
固定資産税減額措置 | 新築住宅にかかる固定資産税を3年間、2分の1に減額 |
※いずれの公的制度も適用条件や期限があります。
1-4.気軽に引っ越せない
住宅を購入すると気軽に引っ越しにくくなります。
転勤や介護などのさまざまな事情で引っ越す必要が生じた場合、以下のような対応をすることが多いです。
住宅所有中の引越しの対応例
- 住宅を売却する
- 住宅をそのまま保有しつつ一時的に賃貸物件を借りる
住宅を売却せずに賃貸住宅を借りる場合は、「持ち家があるのに家賃が発生する」状況になってしまいます。
住宅ローンの返済が終わっていない場合なら、ローン返済と家賃の負担が重なり、家計を圧迫するかもしれません。
しかし、住宅を売却するなら、まとまった資金が手に入るため、新生活の費用として活用できます。
地価が上昇しているエリアなら、ローンを完済できるだけでなく利益が生じる可能性もあるでしょう。
将来的に持ち家に戻ってくる可能性がある場合は、賃貸住宅として活用するのも1つの方法です。
毎月の住宅ローン返済額よりも家賃を高く設定できる場合には、運用による収益も期待できます。
1-5.ローンを支払う必要がある
住宅購入には数千万円単位の資金が必要となるため、住宅ローンを組むケースが一般的です。
プランによっては20年、30年と返済し続けることになり、家賃を支払うのと変わらないような感覚に陥るかもしれません。
しかし、賃貸住宅で暮らすことに心理的な負担を感じる方も多いでしょう。
「家賃が支払えなくなったらどうしよう」「老後はどこで暮らせば良いのだろうか」と不安に感じる方もいます。
このような不安を感じたら、以下のように考えてみてはいかがでしょうか?
ローンに不安を感じた時の考え方
- 住宅ローンにはいつか終わりがあるが、賃貸には終わりがない
- 住宅購入により資産を持つことで、老後の不安を軽減できる
住宅ローンは「お金を借りている」という状況が心理的に負担になることもありますが、「いつか終わりが来るものであり、自分の資産にもなる」と考えたら、お金を払い続けても資産にならない賃貸よりは、不安を軽減しやすいかもしれません。
2.持ち家か賃貸住宅か迷ったときは?
持ち家にするか賃貸住宅にするか迷ったときは、次の3つのポイントを考慮してみてください。
住まいに迷ったら考えたいこと
- 将来的に引っ越す可能性があるか
- 老後はどこで暮らす予定か
- 配偶者や子どもの住まいはあるか
それぞれの内容を解説します。
2-1.将来的に引っ越す可能性があるか
先述のとおり、持ち家があると、賃貸住宅に暮らす場合と比べて気軽に引っ越せません。
将来的に引っ越す可能性があるなら、急いで住宅を購入する必要はないかもしれません。
引越しが必要な状況例
- 転勤
- 親・義父母との同居
上記のような可能性がある場合、持ち家があることでかえって不便になるケースが多いです。
逆に、将来的に引っ越す可能性がないときや、転勤があっても単身赴任を選べる場合は、住宅購入を前向きに検討してみましょう。
早めに住宅を購入すれば、賃貸住宅に支払う家賃を減らせるでしょう。
2-2.老後はどこで暮らす予定か
老後に暮らす場所についても考えてみてください。
「老後は親・義父母の家で暮らす」「すでに所有しているマンションで暮らす」のように、すでに住処が決まっている場合なら、賃貸住宅でも問題はありません。
しかし、老後に暮らす住宅が決まっていないときは、住宅購入について考えておきましょう。
賃貸住宅を借りるときは審査があり、安定した収入を得ていない場合は審査に通過できない可能性があります。
定年退職後は収入が減るケースが多いため、賃貸住宅を借りにくくなるかもしれません。
2-3.配偶者や子どもの住まいはあるか
ご自身の収入で家計を支えている場合は、万が一のときについてもシミュレーションしておくことが必要です。
死亡やケガにより家賃を支払うことが難しくなったとき、配偶者や子どもは今までと同じ暮らしを維持できなくなるかもしれません。
しかし、持ち家なら配偶者や子どもの住まいを確保できるため、万が一のことがあっても生活を維持できます。
また、住宅ローンを利用する際に「団体信用生命保険」に加入すれば、ローン返済者の死亡やケガにより返済が難しくなったとき(※)は以後の返済が免除されます。
※加入する団体信用生命保険によって返済免除の条件が異なります。
配偶者や子どもの住まいが不安なときも、住宅を購入するほうがよいかもしれません。
住宅購入の際におすすめなのが、「注文住宅」から検討してみること。
注文住宅であれば、自分たちで1からプランを考えられるため、ご自身や一緒に暮らす人の好み、ライフスタイルに合った住まいを実現しやすいです。
まずは無料のHOME4U 家づくりのとびら プラン作成依頼サービスであなたに合ったハウスメーカー・工務店を調べ、その中から複数社の実際の「注文住宅プラン」を見比べてみてください。
実際にプランを見比べることで、あなたが理想としている住まいが可視化され、住宅に求めることの優先順位や、あなたが建てたい家の費用相場が掴みやすくなります。
自宅にいながらサービスを受けられるため、「注文住宅の相談窓口を利用するのは少し抵抗がある…」という方にもご利用いただきやすいのがポイント。
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3.家を買うメリット・デメリット
家を買うかどうか迷ったときは、家を買うメリットとデメリットを比較してみてはいかがでしょうか。
家を買う主なメリット・デメリットは以下をご覧ください。
メリット |
|
---|---|
デメリット |
|
以下より1つずつ解説します。
3-1.家を買うメリット
住宅を購入することで、資産を形成できます。
例えば、急にまとまった資金が必要になったときは、住宅を売却してお金を準備できます。
また、配偶者や子どもに贈与・相続することも可能です。
老後、住む場所を確保できるのも大きなメリットです。
老後資金が不安な場合も、持ち家なら家賃の支払いなしで暮らせます。
自由に内装をアレンジしたり、リフォームしたりできるのも持ち家のメリットです。
賃貸住宅では管理者の同意を得ずに壁紙を変えたり、エアコンを取り付けたりはできません。
中でも「注文住宅」は、オーナーが自由にプランを選択できるので、ライフスタイルや家のデザインにこだわりがある方にはおすすめです。
3-2.家を買うデメリット
住宅購入時にはまとまった費用がかかります。
住宅ローンを利用する場合でも、手付金やローン手数料、不動産取得税などは現金での支払いが求められることがあります。
また、固定資産税や都市計画税を毎年納付しなくてはいけません。
不定期ではあるものの修繕費や設備点検費などがかかり、メンテナンス費用を負担に感じる可能性もあります。
気軽に引っ越せないことも、人によっては重荷に感じるかもしれません。
メリットとデメリットを比較し、ライフスタイルや将来設計に合う選択をしてください。
4.理想の家を買うコツ
住まいに対して強いこだわりがあるなら、「注文住宅」を検討してみてください。
その際には次の5つのコツに注目することをおすすめします。
理想の家を買うコツ
- アフターサービスに注目する
- 土地選びに時間をかける
- 事前の資金計画を綿密に行う
- ライフスタイルや暮らす人の変化に対応できる間取りにする
- 耐久性や耐震性などの性能にこだわる
以下より、各コツを解説します。
4-1.アフターサービスに注目する
アフターサービスが充実しているハウスメーカーに建築を依頼するなら、建てた後も安心して暮らせます。
有償点検・無償点検の期間、どのような保証を実施しているかなど、詳しく調べておきましょう。
ハウスメーカーによっては、設備メーカーの保証期間が終わった後に、独自の保証を提供することもあります。
アフターサービスが充実しているハウスメーカーなら、長期的に安心して暮らせるだけでなく、メンテナンス費用や修繕費などの節約が可能です。
4-2.土地選びに時間をかける
注文住宅を建てる際にはハウスメーカー選びも重要ですが、土地選びも同じくらい重要です。
職場や学校、将来進学する可能性がある学校などから近ければ、通勤通学の負担を軽減できます。
公共交通機関を使って通勤通学する場合は、駅やバス停からの近さもチェックしておきましょう。
売却も視野に入れるなら、売却しやすい場所を選ぶことも重要です。
人気が高いエリアなら、すぐに売却できるだけでなく、購入時よりも高い価格で売れるかもしれません。
4-3.事前の資金計画を綿密に行う
予算オーバーを避けるためにも、資金計画をなるべく綿密に行いましょう。
例えば、予算を考える際には、住宅購入費用だけでなく、暮らし始めてからかかるメンテナンス費用や固定資産税といったランニングコストにも配慮することが大切です。
年間予想額を12で割り、毎月コツコツと貯めておけば、支払いの時期にあわてることはありません。
4-4.ライフスタイルや暮らす人の変化に対応できる間取りにする
暮らしやすい間取りにすることも、理想の家を買うために必要なポイントです。
次のポイントを押さえて、間取りを決めてください。
理想の間取りづくりのポイント
- 間取りの優先順位を決める
- 居住者全員で話し合う
また、長く住み続けられる住宅を建てるためにも、ライフスタイルや暮らす人の変化に対応できる間取りにしておきましょう。
例えば、バリアフリー仕様なら、高齢になったときや赤ちゃんが生まれたときでも、暮らしやすさを維持できます。
また、間仕切りで2つに分けられる部屋や、土間にも個室にもなる空間などもあるとよいでしょう。
4-5.耐久性や耐震性などの性能にこだわる
耐久性や耐震性、断熱性などの住宅性能にもこだわりましょう。
ハウスメーカーごとに住宅性能に対するこだわりが異なるため、各社の性能を比較する必要があります。
ハウスメーカー | 住宅性能 |
---|---|
アキュラホーム |
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ユニバーサルホーム | 以下が標準仕様
|
アイダ設計 | 以下が標準仕様
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もちろん、上記のほかにも住宅性能に優れたハウスメーカー・工務店はたくさんあります。
いくつか比較し、納得できる建築依頼先を選んでください。
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まとめ
「家を買う時代は終わった」というわけではありませんが、このように囁かれるのにはそれなりの理由があります。
しかし、自分らしい暮らし方を実現したい場合は、家を買うことを前向きに検討してみましょう。
特に、注文住宅であれば、1からプランを考えることができるため、非常に高い自由度で理想の住まいにアプローチできます。
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この記事の編集者
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