青森県 | 注文住宅特集

本州最北端に位置する青森県は、冷涼な気候で台風も少なく過ごしやすい地域です。三方を海に囲まれ、奥羽山脈によって二分された地勢から、気候の特性が東西で大きく異なり、冬であれば西は典型的な雪国の様相になり、東は乾燥した晴天の続く日々が訪れます。
世界遺産にもなっている白神山地や十和田八幡平国立公園など、豊かな自然が残されており、農林水産業も盛ん。全国屈指の生産量を誇るりんごや津軽海峡で採れる「大間まぐろ」などの上質な食品の産地としても有名です。
「青森ねぶた祭」や「弘前ねぷたまつり」「八戸三社大祭」など、地域に根づいた文化的行事も数多く行われており、県民としてのアイデンティティの醸成を強く後押ししています。

青森県の注文住宅の平均コスト

注文住宅を建てる際にかかったコストについて、青森県と全国の平均を比較すると次のようになっています。
青森県の注文住宅建設費の平均　3,442.7万円
全国の注文住宅建設費の平均　3,715.2万円
出典：2022年度　フラット35利用者調査

青森県の住環境

住み心地のよい自治体としてまず挙げられるのが県下第3位の人口を持つ弘前市です。城下町の面影を残す歴史ある街で、「弘前ねぷたまつり」をはじめとする四季折々のイベントが開催され、賑わいをみせています。市街地はほぼ円形で、公園や店舗、医療施設などにアクセスしやすい点も人気のポイントとなっています。
また、人口の増加傾向という点で注目されているのが、上北郡おいらせ町です。三沢空港や新幹線が停まるJR八戸駅に30分以内で移動できる交通の便のよさに加え、雪が比較的少ない地域であることや治安のよさでも好評です。
都市部の利便性を重視するのであれば、青森市や八戸市も主要な候補になるでしょう。

青森県の子育て世帯におすすめのエリア

八戸市
八戸市は教育環境が充実しており、近年は待機児童もゼロを維持し続けています。
子育て支援としては高校卒業までの医療費助成や認可外の保育施設保育料の助成を行っているほか、保護者が出産や事故、仕事などで子どもの面倒が見られなくなった際に児童福祉施設で一時的に子どもを預かる「子育てショートステイ」なども実施しています。

平川市
県南部、豊かな自然も残された秋田県との県境にある平川市では、第三子以降の出産に対して出産祝金として30万円を支給。第2子以降の保育料無料化や保育所の副食費の補助なども行っています。
また、移住者および子育て世帯、新婚世帯へ向けた「すこやか住宅支援補助金」という制度もあり、条件によって130万円～20万円の補助金を受けることもできます。
そのほか、上北郡おいらせ町では、小中学校の給食費無料をはじめ、第3子以降の保育料無料化、中学生以下の子どもの医療費無償化、児童館、放課後児童クラブの利用料の無料化などの取り組みを実施。
高校生までと比較的長い期間医療費が無料になる中津軽郡西目屋村や三沢市、三戸郡田子町なども子育てしやすい街だといえるでしょう。

青森県の中心市街地への通勤・通学におすすめのエリア

青森県での通勤手段でメインとなっているのはマイカーで、自動車からの二酸化炭素排出量削減を目的に公共交通機関や徒歩、自転車などの環境にやさしい通勤手段への転換や、マイカー通勤時のエコドライブを心がけようという「スマートムーブ通勤」という取り組みが県によって行われています。
青森市内は比較的バス路線が発達しており、マイカー以外の通勤手段を考えると中心街に勤務先があるのであればバス便の多い路線近くに住むのがおすすめです。
八戸市の主要駅である八戸駅には3路線が乗り入れており、駅前の広い駐車スペースも用意されているのでパークアンドライドで通勤、通学する姿も多くみられます。
そのほか、JR奥羽本線の弘前駅からは弘南鉄道という私鉄が平川市や黒石市方面に延びており、通学の足として活躍しています。

青森県の閑静な地域でおすすめのエリア

県内の市町村の住みやすさを考えた場合、県庁所在地である青森市は安定した人気を誇るエリアですが、近年、より人気を高めているのが弘前市です。城下町としての風情を残すコンパクトにまとまった市街地には、商業施設や医療機関が充実。主要な施設を回る「100円バス」も好評を得ています。
また、青森市から南へ車で約1時間ほどの場所にある十和田市は、十和田八幡平国立公園のような豊かな自然に恵まれる一方、十和田市現代美術館といった芸術施設や大規模な商業施設もあるなど、自然とアート、利便性が高いレベルでバランスよくまとまっているのが魅力。
都市部のベッドタウンとしては、弘前市における南津軽郡藤崎町、八戸市における三戸郡南部町や三戸郡階上町が人気です。

青森県の移住支援制度

青森県は県外からの移住を促進するためにさまざまな移住推進制度を設けています。
なかでもメインとなるのが、東京23区内に在住していた人、または東京圏に在住し東京23区内に通勤していた人へ向けた「あおもり移住支援事業」の支援金です。いくつか要件を満たす必要はありますが、世帯で移住する場合は100万円、単身で移住する場合は60万円が支給されます。
また住宅金融支援機構では、この移住支援金の交付決定を受けた移住者を対象に「フラット35」の借入金利を一定期間引き下げる「フラット35地域活性化型（地方移住支援）」も用意しており、注文住宅を建てる際には大きな補助になるといえるでしょう。