【初心者向け】鉄骨住宅を建てるメリット・デメリット|建築費相場、耐用年数、補助金、種類等も簡単解説

新築の一戸建てを建てる際、「鉄骨住宅」にするか「木造住宅」にするかで迷っている方は、下記のような条件に当てはまる場合、「鉄骨住宅」が向いています。

鉄骨住宅が向いているのはこんな人!

  • 防火地域や準防火地域に家を建てる人
  • 耐震性の高い家を建てたい人
  • 家にホームエレベーターや書庫を作りたい人
  • 大空間の間取りにしたい人
  • 資産価値が下がりにくい家を建てたい人
  • 将来、リフォームする予定がない人

本記事は「鉄骨住宅」で新築を検討している方に向けて、「鉄骨住宅のメリット・デメリット」を中心に、新築住宅を「鉄骨」にするか「木造」にするかで迷っている人が判断を下すのに最低限知っておいた方が良い基礎知識を、わかりやすく網羅的に解説しています。

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木造住宅については下記記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

1.鉄骨住宅のメリット・デメリット

まず、鉄骨住宅のメリットとデメリットについて解説します。

1-1.鉄骨住宅のメリット5つ

鉄骨住宅のメリットとして、次のような点があげられます。

鉄骨住宅のメリット5つ

  1. 耐火性が高い
  2. 耐震性が高い
  3. 耐久性があり耐用年数が長い
  4. 大空間を実現しやすい
  5. 品質のばらつきが少ない

それぞれのメリットを詳しく説明します。

【メリット1】耐火性が高い

鉄骨造や鉄筋コンクリート造の住宅は、木造住宅よりも耐火性が高いです。
そのため、延焼の心配がある住宅密集地や防火地域、準防火地域での建築に向いています

【メリット2】耐震性が高い

防火性に加えて、耐震性が高い点も鉄骨造住宅のメリットです。

鉄骨は木材よりも強度が高く、地震の揺れを受け止める「しなやかさ」や「粘り強さ」を持っています。
そのため、地震で家が揺れたとしても、地震による揺れのエネルギーを鉄骨で吸収し、全体の倒壊を防ぐことができます。

【メリット3】耐久性があり耐用年数が長い

鉄骨は、木材とは異なりシロアリや腐敗の心配が少ないため、耐久性があり耐用年数が長くなるケースが多いという特性があります。

建物の構造別、法定耐用年数の違いは、次の表のとおりです。

【構造別・住宅の耐用年数】
構造耐用年数
木造22年
鉄骨造(金属造)34年:骨格材の厚さが4mm超

27年:骨格材の厚さが3mm超4mm以下

19年:骨格材の厚さが3mm以下

鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造47年

参考:国税庁「主な減価償却資産の耐用年数表

ただし、この耐用年数は「法定耐用年数」です。
税務処理上の価値の指標であり、この期間は必ず住めることを保証するものではなく、また、この期間が過ぎたからといって住めなくなるわけではありません。

【メリット4】大空間を実現しやすい

鉄骨造住宅は、家を支える鉄骨の強度を活かして、柱と柱の間隔を広くとることができるというメリットがあります。
そのため、木造住宅よりも大空間の間取りを実現することが可能です。

たとえば、広いリビングや大きな吹き抜けを作りたい場合は、鉄骨造住宅が適しています。

【メリット5】品質のばらつきが少ない

鉄骨造住宅は、木造住宅より品質のばらつきが少ない点もメリットだと言えます。

鉄骨造住宅の品質にばらつきが少ないのは、家を建てる部材が、工場における厳格な品質管理のもとであらかじめ製造されているからです。
したがって、木造住宅でありがちな「職人の技術による品質のばらつき」を減らすことができます。

さらに、鉄は木のように天然素材ではないため、安定した強度や品質を確保できる点も、ばらつきを少なくできる理由としてあげられるでしょう。

1-2.鉄骨住宅のデメリット5つ

鉄骨住宅のデメリットとして、次のような点があげられます。

鉄骨住宅のデメリット5つ

  1. 建築コストが高い
  2. 調湿性が低い
  3. 断熱性が低い
  4. リフォームしにくい
  5. 固定資産税が高い

それぞれのメリットを詳しく説明します。

【デメリット1】建築コストが高い

鉄骨造住宅のデメリットとして、まずあげられるのが「建築コストが高い」点です。

居住専用住宅における一坪あたりの建築費は、構造によって次の表のように異なります。

【居住専用住宅の構造別建築費】
構造平均工事費予定額(坪)
木造約68.5万円
鉄骨造約97.6万円
鉄筋コンクリート造約100万円

参考:e-Stat「建築着工統計調査 建築物着工統計 用途別、構造別/建築物の数、床面積、工事費予定額」

この表から鉄骨造住宅の建築にかかるコストは、木造住宅の約1.4~1.5倍であることがわかります。

【デメリット2】調湿性が低い

鉄骨やコンクリートは、木よりも湿気を吸ったり吐いたりする「調湿性」が低いです。
そのため、状況によっては室内に湿気がたまりやすくなり、結露やカビが発生しやすくなる場合があります

調湿性が低い鉄骨造住宅で快適に生活するためには、「換気システムを取り入れる」、「風通しが良くなる間取りにする」といった工夫が必要です。

【デメリット3】断熱性が低い

鉄やコンクリートは、木よりも熱を伝えやすいため断熱性が低く、室内の環境が外気温の影響を受けやすいというデメリットがあります。

夏の暑さや冬の寒さの影響を受けやすいため、冷暖房費が高くなる原因にもなりかねません。

断熱性の低さを軽減して省エネ効果を高めたいのであれば、壁に断熱材を入れたり、窓を二重サッシにしたりするなどの工夫が必要です。

【デメリット4】リフォームしにくい

鉄骨造住宅は、柱や梁が構造上の重要な役割を果たしているため、木造住宅よりもリフォームしにくいことが多いです。

また、鉄骨住宅のリフォームには鉄骨構造についての高度な知識や技術力が必要なので、一般的なリフォーム業者では対応できないことがあります。

【デメリット5】固定資産税が高い

鉄骨造住宅は、一般的に家を建てたあとの「固定資産税が木造住宅よりも高く」なります。

なぜなら、建物の固定資産税の評価額は、建物の再建築価格を規準に算出されるため、建築費が高くなるほど評価額も高くなり、固定資産税も高くなるからです。

加えて、法定耐用年数が木造住宅よりも長い鉄骨造住宅は資産価値が下がりにくく、減価償却期間も長くなるため、固定資産税評価額がなかなか下がりません

したがって、木造住宅よりも高い固定資産税を長期間にわたり納め続けることになります。

なお、下記記事では実際に鉄骨住宅を建てた方の事例を紹介しています。あわせてご覧ください。

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2.新築住宅の補助金・助成金

家を建てる際には、国や地方公共団体がさまざまな補助金や助成金を実施しています。

【新築住宅の補助金・助成金 一例】
子育てグリーン住宅支援事業(国の補助金)
補助・助成額
  • 【すべての世帯】GX志向型住宅:160万円/戸
  • 【子育て世帯】長期優良住宅:80〜160万円/戸
  • 【子育て世帯】ZEH住宅:40〜60万円/戸
公式サイトhttps://kosodate-green.mlit.go.jp/
子育てファミリー移住定住促進事業補助金(市の補助金)
補助・助成額
  • 最大130万円
    (18歳未満の子どもがいる世帯が、初めて藤枝市に居住するために新築住宅を購入する場合)
公式サイトhttps://www.city.fujieda.shizuoka.jp/soshiki/toshikensetsu/akiya/gyomu/hojyokin/1450661881654.html

国の補助金・助成金制度を確認するのはもちろん、家を建てる自治体の補助金・助成金制度も確認するとよいでしょう。

新築住宅に適用できる補助金等については、以下の記事で詳しく説明しています。

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3.鉄骨住宅の種類と選び方

鉄骨造は、大きく次の2つに分けられます。

【鉄骨造の種類】

  • 鉄骨造(軽量鉄骨造・重量鉄骨造)
  • 鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)

それぞれの構造の「特徴」と「向いている人」をまとめたものが、次の表です。

【鉄骨造の構造と特徴・向いている人】
鉄骨造
特徴
  • 柱や梁に鋼材を使用
  • 軽量鉄骨造(鋼材の厚さ6mm未満)と重量鉄骨造(6mm以上)に分けられる
  • 鉄筋コンクリート造よりはコストが安い
  • 工期が短い
向いている人

(軽量鉄骨造)

  • コストを抑えたい人
  • 工期を短くしたい人

(重量鉄骨造)

  • 耐震性を重視したい人
  • 3階建て以上の家を建てたい人
  • ガレージハウスを建てたい人
鉄骨鉄筋コンクリート造
特徴
  • 鉄骨造に鉄筋コンクリートを組み合わせた工法
  • 耐震性、耐火性、耐久性に優れている
  • コストが高い
  • 工期が長い
向いている人
  • 超耐震、超耐久住宅を建てたい人
  • 店舗付き住宅や賃貸物件との兼用住宅を建てたい人

鉄骨住宅の基本は柱と梁に鋼材が使われていることで、鋼材の厚さによって「軽量鉄骨造」と「重量鉄骨造」とに分けられます。

さらに、構造を強固にするために、柱や梁の周りに鉄筋コンクリートを打設したものが「鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)です。

建物の強度を強い順に並べると、「軽量鉄骨造<重量鉄骨造<鉄骨鉄筋コンクリート造」となります。
一方で、建築にかかるコストも建物の強度に比例します。

構造については、以下の記事で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。

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4.鉄骨新築住宅を建てる流れ

ここでは注文住宅で新築住宅を建てる流れを解説します。
注文住宅の建築は「計画から引渡し、入居」までを含めると1年近くかかります

【家づくりの計画を立てる】

家を建てる目的を明確にして、どのような家にするかを考えます。
同時に、予算計画もしっかりと立てておきましょう。

 

【ハウスメーカー・工務店選び、土地探し】

イメージがかたまったら、家の建築の依頼先を探します。
土地が必要な場合は、土地探しも開始します。

 

【間取り作成・見積もりの提示と比較】

建築の依頼先が決まったら、いよいよ間取りの作成です。
担当者と相談して出してもらったプランと見積もりとを比較しながら決定しましょう。

(ここまでで約3ヵ月)

【工事請負契約(本契約)の締結と最終打合せ】

家のプランが決まれば、工事請負契約を締結します。
住宅ローンを組む場合は、工事請負契約締結後にローンの本審査を申し込みます。

(約3~4ヵ月)

【着工】

住宅ローンを契約したら、工事が開始されます。
「重量鉄骨」や「鉄骨鉄筋コンクリート造」の場合、一般的に木造住宅よりも工事期間が長くなります

(約3~8ヵ月以上)

【竣工・引き渡し・入居】

家が完成したら、引渡しを受けて入居です。竣工から入居までの間に建物を確認する検査があります。

「注文住宅を建てる流れ」や「鉄骨住宅を得意としているハウスメーカー」については、以下の記事で詳しく説明しています。

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この記事の編集者

「家づくりのとびら」編集部

NTTデータグループ会社が運営する注文住宅相談サービス「家づくりのとびら」編集部です。難しい住まいづくりの情報を、わかりやすく正確にお伝えします。記事は不動産鑑定士や宅地建物取引士などの不動産専門家による執筆、監修記事がメイン。初めての住まいづくりをサポートします!

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