- 変更日:
- 2024.03.14
マイホーム購入にあたり多くの方が利用する住宅ローン。
家づくりの予算を決めるためにも、借入上限額の目安を知りたいと考える方は多いのではないでしょうか。
結論から述べると、年収400万円の方が住宅ローンを組む際の借入額の目安は以下のとおりです。
年収400万円の住宅ローン借入額目安
2,000万円台
ちなみに、国税庁が発表した「 令和4年分民間給与実態統計調査結果」によると、給与所得者における平均給与は458万円です。
つまり、年収400万円の場合の住宅ローンの組み方は、これから家づくりを行う多くの方にとっての1つの目安となるのです。
この記事では、年収400万円で住宅ローンの利用を検討する方に向け、次の点を解説します。
この記事でわかること
- 年収400万円で利用できる住宅ローンの借入額目安(詳細)
- 年収400万円で住宅ローンを利用する際の注意点
- 年収400万円で住宅ローンの利用が不安な場合の対処法
ぜひご覧になり、無理のない住宅ローンで夢のマイホームを叶えてください。
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目次
1.年収400万円の理想的な住宅ローン借入額目安
年収400万円の方の理想的な住宅ローン借入額は、以下が1つの目安となります。
年収400万円の方の理想的な借入額目安
2,000万円台
これは、「年収倍率」や「返済負担率」から見ることができます。
1つずつ見ていきましょう。
1-1.【年収倍率】から見る年収400万円の借入額目安
住宅ローンは、年収によって借入可能額が変わります。
最終的な借入可能額はそれぞれの金融機関が行う審査により決定しますが、1つの目安として用いられるのが「年収倍率」です。
年収倍率とは
住宅購入者の年収と購入価格の比率をあらわした数値
年収倍率は、以下の式で計算します。
年収倍率の計算式
年収倍率=住宅ローン総額÷額面年収
一般的に無理なく返済できるとされる年収倍率は、5~7倍です。
よって、年収が400万円の場合には、以下のように計算できます。
年収400万円の適正な借入額
年収400万円×年収倍率5倍=2,000万円
年収400万円×年収倍率7倍=2,800万円
年収倍率から考えると、年収400万円の方の場合、2,000万円台が適正な借入額と考えられます。
ただし、実際の借入可能額は、年収倍率に加えて金利や返済期間、頭金といった自己資金の有無などさまざまな条件を基に決定します。
そのため、場合によっては、年収が400万円でも3,000万~4,000万円程度の住宅ローンを組むことも可能です。
次章で詳細を解説します。
1-2.【返済負担率】から見る年収400万円の借入額目安
年収倍率のほか、「返済負担率(返済比率)」からも理想的な借入額目安は算出できます。
返済負担率とは
収入に対し年間返済額が占める割合
返済負担率は以下の計算式で求められます。
返済負担率の計算式
適正とされる返済負担率(%)=年間のローン返済額÷年収(手取り額)×100
一般的に金融機関の審査が通る返済負担率は25~35%以下といわれ、年収400万円の方なら3,000万~4,000万円が借入可能額となります。
しかし上限まで借入をしてしまうと、返済の負担が大きくなりすぎる可能性があります。
そこで無理のない住宅ローンを組むためには、返済負担率を20~25%に抑えるべきといわれているのです。
返済負担率を20~25%に設定した場合、年収400万円の適正借入額は2,000万円台となります。
このように、住宅ローンはさまざまな観点から借入額目安を読み取ることができます。
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2.年収400万円の住宅ローンシミュレーション
返済負担率20%と35%では、月々の返済額にどのくらいの差が生じるでしょうか。
年収400万円の場合の月々の返済額をシミュレーションし、比較してみましょう。
返済負担率 | 月々の返済額 |
---|---|
20% | 約5万3,000円 |
25% | 約6万6,000円 |
30% | 約8万円 |
35% | 約9万3,000円 |
年収が400万円の場合、税金や社会保険料が20%程度差し引かれるため、手取り額はおよそ320万円になります。
返済負担率が20%なら、月々の返済額は約5万3,000円(320万円×20%÷12ヵ月)です。
返済負担率が35%の場合は、約9万3,000円(320万円×35%÷12ヵ月)になります。
当たり前ですが、借り入れる住宅ローンの額によって月々の返済額に大きな差が生まれます。
返済負担が少ない借入を目指すなら、年収倍率や返済負担率を基に返済額のシミュレーションを行ったうえで返済プランを立てることが重要です。
3.年収400万円の住宅ローンは頭金なしでも大丈夫?
マイホームの購入では、頭金(自己資金)を用意するかも重要なポイントになります。
頭金とは住宅価格のうち、住宅ローン以外の方法で調達するお金のことです。
具体的には、手持ちの現金や親からの資金援助などが挙げられます。
頭金は必ず準備しなければならないわけではありません。
頭金無しフルローンでの住宅購入も可能です。
ここでは頭金を用意するメリットとデメリットを確認しましょう。
3-1.頭金の目安は住宅価格の10~20%
頭金の目安は、住宅価格の10~20%といわれます。
仮に3,000万円の住宅を購入するなら、300万~600万円の頭金が必要です。
そして、残りの2,400万~2,700万円を住宅ローンで工面するのが一般的とされます。
しかし、頭金がゼロでもマイホームの購入は可能です。
金融機関によっては、住宅価格のすべてを住宅ローンで借り入れることもできます。
頭金の有無および金額は、資産状況やライフプラン、住宅を購入するタイミングなどを考慮して決定することが大事です。
3-2.頭金を用意するメリットとデメリット
頭金を用意するメリットおよびデメリットは以下のとおりです。
メリット |
|
---|---|
デメリット |
|
頭金を用意する大きなメリットとしては、借入の好材料となる点が挙げられます。
ある程度まとまった額の自己資金があることで資産状況が健全であると判断され、審査に通りやすくなったり金利が低くなったりするケースがあります。
また、オーバーローンになる可能性も下げられます。
オーバーローンとは、住宅価格(時価)よりもローン残高が多いことをいいます。オーバーローンになると物件を売却してもローンを完済できない(担保割れ)状態になるため注意が必要です。
頭金を用意するデメリットは、家づくりを始めるタイミングが制限されることです。
頭金を用意している間は、家づくりのプランが立てづらいです。
その間に気に入った土地を買い逃したり、金利が上がったりする可能性があることは念頭に置いておきましょう。
また、頭金を支払うと手元の現金が減ります。
教育費などでお金を使う予定がある場合は、頭金とは別に用意しておくことが重要です。
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4.年収400万円で住宅ローンを組む際の注意点
ここからは、年収400万円で住宅ローンを組む際の注意点を解説します。
年収400万円で住宅ローンを組む際の注意点
- 月々の返済額は10万円以下が目安
- 返済期間は返済負担率を考慮しながら設定する
- ライフプランを考慮する
- 住宅ローン以外の諸経費を考慮する
- 金利のタイプを確認する
以下より1つずつ解説します。
4-1.月々の返済額は10万円以下が目安
1つ目の注意点は、月々の返済額です。
年収400万円で住宅ローンを組むなら、毎月の返済額は10万円以下を目安としてください。
先述のとおり年収400万円の場合、税金や社会保険料を差し引いた手取りはおよそ320万円となります。
これを12ヵ月で割ると、毎月の収入は26万円程度です。
住宅ローンの返済額が10万円とすると、手元に残るのは16万円になります。
毎月の手取りから住宅ローンを差し引いて、残ったお金でやりくりができるかを事前に検討することが何よりも重要です。
4-2.返済期間は返済負担率を考慮しながら設定する
2つ目の注意点目は、返済期間の設定です。
住宅ローンは金利がかかるため、借入期間が長いほど借入総額が大きくなります。
そのため、借入総額を抑えるには借入期間を短くすることが有効です。
ここで気を付けたいのは、借入期間を短くすると月々の返済額が大きくなる点です。
返済期間を気にするあまり月々の返済額が大きくなりすぎて、途中で返済できなくなっては元も子もありません。
返済負担率を考慮し、無理のない借入プランを組むことが重要です。
4-3.ライフプランを考慮する
3つ目の注意点には、ライフプラン(生涯生活設計)を考慮することが挙げられます。
住宅ローンは、長期に渡り借り入れるローンです。
そのため、5年後10年後にやってくるであろうライフイベントと必要資金を考えたうえで、借入額を決めることが重要になります。
ライフイベントにかかる費用の一例を、以下で確認しましょう。
ライフイベントにかかる費用一例
出産費用:約46万円
教育費:約800万~2,300万円
老後の生活費:月々約26万円
上記のほか事故や病気、冠婚葬祭といった急な出費に備えて60万円程度の現金を用意しておく必要があるといわれます。
無理なく返済を続けていくには、今後どのようなイベントでいくら資金が必要かを把握し、住宅ローンの返済とは別に資金を用意しておくことが重要です。
4-4.住宅ローン以外の諸経費を考慮する
注意点の4つ目は、住宅ローン以外に住宅価格の3~10%の諸経費がかかる点です。
注文住宅にかかる諸経費には以下があります。
住宅購入にかかる諸経費一例
- 印紙税
- 融資関係手数料
- 司法書士手数料
- 登録免許税
- 不動産取得税
- 火災保険料
3,000万円の住宅なら、90万~300万円程度の諸経費がかかります。
購入時に慌てることがないよう、頭金とは別にしっかりと準備してください。
金融機関によっては、諸経費を住宅ローンに組み入れることも可能です。
その場合、借入総額が大きくなることや金利が上がる可能性があることは押さえておきましょう。
4-5.金利のタイプを確認する
注意点の5つ目は、金利のタイプを確認することです。
住宅ローンには「全期間固定金利型」と「変動金利型」「固定金利期間選択型」の3つの金利タイプがあります。
タイプ | 特徴 |
---|---|
全期間固定金利型 | 契約時に決定した金利が完済まで適用されるタイプ |
固定金利期間選択型 | 契約時に選択した期間、金利を固定するタイプ |
変動金利型 | 通常半年ごとに金利の見直しが行われるタイプ |
どのタイプを選ぶかにより返済総額に差が出ることもあるため、それぞれの特徴やメリット、デメリットを確認したうえで選択することが重要です。
5.住宅ローン利用が不安な時の対処法
ここまで解説してきたとおり、年収400万円で住宅ローンを組むことは可能です。
しかし中には、住宅ローンの借入に不安が残る方もいるでしょう。
ここでは、住宅ローンへの不安を軽減する2つの方法を解説します。
住宅ローンへの不安を軽減する方法
- 十分な頭金を用意する
- ペアローンの利用や収入合算を検討する
以下より詳しく解説します。
5-1.十分な頭金を用意する
住宅ローンの借入の不安を軽減したいなら、十分な頭金を用意するのが有効です。
頭金を多く準備すれば、住宅ローンの借入総額を軽減できます。
また自己資金があることが好材料とみなされ、より低い金利で借入れられるケースもあります。
数年後にマイホームの購入を検討している、まだ具体的に欲しい物件が決まっていないという状況なら、まずは頭金の貯蓄をスタートしてみてはいかがでしょうか。
5-2.ペアローンの利用や収入合算を検討する
共働きをしているなら、ペアローンや収入合算の利用も選択できます。
ペアローンとは、夫婦または親子がそれぞれ契約者になりローンを組み、合わせて2本のローンで1つの住宅を購入する方法です。
収入合算は、夫婦や親子の収入を合算し1本のローンを組む方法です。
ペアローンや収入合算を利用すれば借入可能額を増やせるため、家づくりの予算を上げることができます。
逆に、「家づくりの予算を抑えたい」という方には、「低コスト住宅を得意とするハウスメーカー」を積極的に検討することをおすすめします。
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6.年収400万円の住宅ローン審査のポイント
住宅ローンを借り入れるには、審査に通過しなければなりません。
審査の詳細は金融機関によって異なりますが、一般的に以下のポイントが見られます。
住宅ローンの審査基準一例
- 年齢や健康状態
- 年収
- 勤務先と勤続年数
- 住宅ローン以外の借入の有無
- 信用情報
住宅ローンの審査で最も重視されるのは、「完済できる能力があるか」です。
住宅ローンは通常、20年や30年といった長期で借り入れを行うため、借入時の年齢や健康状態は審査項目として重要な要素となることが多いです。
また、年収が重要なポイントになるのはここまで解説してきたとおりですが、合わせて勤務先と勤続年数も審査の対象です。転職や起業した直後は審査に通りにくくなる可能性があるので注意してください。
住宅ローン以外の借入の有無も、審査時にチェックされます。
借入があると絶対に審査に通らないわけではありませんが、金額や借入の数によっては審査結果に影響することは押さえておきましょう。
その他の借入の有無と併せて知っておきたいのは、信用情報です。
信用情報とは、クレジットやローンの契約および返済に関する実績のことで、信用情報機関が管理しています。
すでに返済が終わった借入だとしても、過去に滞納の履歴がある場合は審査に影響する可能性があるのです。
住宅ローンの借り入れを考えているなら、信用情報に傷がつかないよう日ごろから気を付けることが重要です。
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まとめ
住宅ローンは、年収倍率や返済負担率を基に借入上限額の目安が決まります。
年収400万円の場合、金融機関によっては3,000万~4,000万円の借入ができることもあります。
ただし、無理のない返済プランを目指すなら2,000万円台に抑えるとよいでしょう。
住宅ローンシミュレーションもしながら、無理のない資金計画を立ててくださいね。
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この記事の編集者
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