- 変更日:
- 2024.08.16
5人家族で新しい家に住もうと考えたとき、多くの方が悩むのは間取りです。どのような間取りがよいのか、考えあぐねてしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、5人家族の間取りについて以下のことがわかります。
この記事でわかること
- 5人家族におすすめの間取りや住み心地
- 5人家族の間取りを決めるときのポイント
- 5人家族に好適な間取りの実例
5人家族で住む新居をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
まとめて依頼
目次
1.5人家族が要する住宅の広さとは?
家族5人で暮らすとなると、それなりに広い住宅が必要です。同じ5人でも、夫婦と子ども3人の5人家族と、親と同居の2世帯での5人家族では、考え方が異なります。国土交通省の住生活基本計画では、5人家族の「居住面積水準」について以下のように定めています。
- 最低居住面積水準 60平方メートル
- 一般型誘導居住面積水準 150平方メートル
- 都市型誘導居住面積水準 115平方メートル
国土交通省によれば、最低居住面積は「健康で文化的な住生活を営む基礎として必要不可欠な住宅の面積に関する水準」です。誘導居住面積とは、「豊かな住生活の実現の前提として多様なライフスタイルに対応するために必要と考えられる住宅の面積に関する水準」で、そのうち「一般型」は戸建て住宅を、「都市型」はマンションなど共同住宅への居住を想定しています。
5人家族で過ごすには、最低でも60平方メートルの広さが必要です。ゆったりと快適な生活を送るなら、都市部のマンションで115平方メートル、郊外などの戸建てでは150平方メートルはほしいことがわかります。
上記の居住面積水準は、子どもが10歳未満の場合は、少し小さな数字になります。子どもが3歳以上5歳未満の例は、以下のとおりです。
- 最低居住面積水準 55平方メートル
- 一般型誘導居住面積水準 137.5平方メートル
- 都市型誘導居住面積水準 105平方メートル
しかし、子どもは年々大きくなるものです。成長とともに段々と手狭になっていくことを考慮して、住宅を選ぶのが一般的です。
参照元:国土交通省「 住生活基本計画」
ここでは、5人家族が要する住宅の広さについて解説しました。計算したうえで、理想の家探しや家づくりを始めたいけど、何から始めたらよいか分からない…という方もいるかもしれません。注文住宅で家づくりをする場合はどのくらいの予算になるのか知りたい、という方もいるでしょう。
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間取りに対してこだわりがある方は「注文住宅の間取りのこだわり」の記事もご覧ください。
2.5人家族におすすめの間取りや住み心地
5人家族にはどの間取りがよいかは、それぞれの家族の考え方によって異なります。夫婦2人と子ども3人のケースで考えると、子どもが大きくなっていけば一人部屋をほしがるでしょうし、大学を卒業するくらいになれば独立していくかもしれません。
間取り選びは家族の事情によってさまざまですが、通常は3LDKから5LDKの間で検討されるケースが多いです。以下に、それぞれの間取りのポイントを説明していきます。
2-1.3LDK
3LDKはリビング・ダイニング・キッチンに加えて、個室が3部屋ある間取りです。個室のうち、1つを夫婦の寝室にし、残り2部屋を子どもたちで振り分けることになります。子ども2人で1部屋を使わせる場合には、大きめの部屋をそちらに割り当てるようにしましょう。1人で1部屋を使える兄弟や姉妹に対して、不公平感が出ないようにするためです。
子どもそれぞれに1人部屋を与えることも可能ですが、そうすると夫婦の使える部屋がなくなってしまいます。その場合は、リビングの一部を仕切って使うなどの工夫が必要です。子ども同士の年齢が離れていれば、一番上の1人が独立するのを待って、残る2人で1部屋ずつ使うこともできます。
3LDKは、プライバシーよりも家族のコミュニケーションや開放感を重視する場合に、選ばれることが多い間取りです。子どもが小さいときや、今後3人目の子どもが生まれるといった家族におすすめです。
▶【3LDK・5人家族の間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
2-2.4LDK
4LDKの間取りがあれば、子どもたちが3人とも個室を持てます。家族間でもプライバシーを保ちたい場合には、4LDKが選択肢になるでしょう。ただし、子どもが独立した後のことを考えると、夫婦2人の生活には大きすぎるともいえます。
部屋の仕切りを撤去できる構造にしておくなど、住み始める前から将来を見据えておくことが必要です。
▶【4LDK・5人家族の間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
2-3.5LDK
さらに1部屋多い5LDKになれば、夫婦と子どものパターンだけでなく、親と同居する場合にも対応しやすくなります。4LDKの場合と同じく、将来的に部屋が余ってしまう可能性などを、事前にシミュレーションしておくとよいでしょう。
4LDKや5LDKの、部屋数の多い間取りにした場合、子どもが小さいうちは空いている部屋を収納にしたり、趣味の部屋に使ったりできます。子どもが大きくなり、受験などデリケートな状況となった際には、中でも独立性が高い部屋をその子どもに割り振り、他の兄弟姉妹と部屋を入れ替えられることも、部屋数が多いメリットです。
▶【5LDK・5人家族の間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
3.【坪数別】5人家族が住む場合の間取りとは
5人家族で戸建て住宅を検討する際には、延床面積がカギになります。どの程度の延床面積を取れるかによって、可能となる間取りも変わってくるためです。5人家族向けの戸建て住宅を建築する場合に、延床面積が30坪、40坪、50坪だった場合の間取りについて、以下で解説します。
3−1.30坪の場合
延床面積30坪の戸建て住宅を考えると、2階建てで3LDKか4LDKとするのが通例です。ただし、4LDKとするには、ややスペースの不足を感じる可能性があります。子ども部屋を3つ設けられるのはよいのですが、それぞれが小さくなり、使い勝手が悪くなりかねません。
3LDKの場合、子どもが大きくなってきた際に、仕切りを入れてプライバシーを守れる空間を作れるようにするなど、事前に検討が必要です。大きめの部屋を1つ用意して、必要なときにだけ仕切れる工夫をするのも一案です。
延床面積が狭めな場合、スペース効率を上げることが快適な住まいづくりのポイントとなります。一例としては、廊下を設けない構造とする案です。廊下がなくて生活に困ることは、まずありません。大きなリビングを家の中心に置き、衛星のように他の部屋を配置する設計です。
リビングに家族が自動的に集まるようになり、コミュニケーションがよくなるでしょう。生活動線もシンプルになるため、日々の生活がスムーズに送れます。注文住宅をこれから建てるのであれば、多様な間取りの設計が可能です。
▶【30坪・5人家族の間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
3−2.40坪の場合
延床面積が40坪になると、4LDKから5LDKの間取りが視野に入ります。4LDKなら、平屋でも建てられるでしょう。延床面積が広くなるほど、子どもが大きくなって独立したときのことまで考えておく必要があります。
しっかりとした壁で仕切った子ども部屋を作るのではなく、可動式の仕切りなどで、シチュエーションに応じて広いスペースとしても使えるような設計を考えてもよいでしょう。
▶【40坪・5人家族の間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
3−3.50坪の場合
延床面積が50坪あれば、大人5人でもゆったり住める間取りが実現できます。平屋の5LDKや2階建ての6LDKなどの間取りが可能です。スペースを生かしてリビング広くしたり、ウォークイン・クローゼットなど大型収納を設けたりするなど、こだわりを持った設計にも対応できます。
▶【50坪・5人家族の間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
4.5人家族の間取りを決めるときのポイント
夫婦2人に子ども3人の5人家族となると、現代では大人数の部類に入ります。間取りを決める際にも、子どもが3人いるということが大きな要素となります。以下に、5人家族の間取りを決めるときのポイントをまとめました。
4-1.子どもの成長やライフスタイルの変化を考慮する
まず考慮したいのが、子どもの成長やライフスタイルの変化です。子どもが小さいうちは、親と一緒の部屋でも問題ありませんが、小学校高学年くらいになってくると自分の部屋がほしくなるものです。男児と女児でも、部屋を分ける必要が出てくるケースが多いでしょう。子ども3人に個室を与える前提で、考えておく必要があります。
子どもがさらに大きくなり、就職するなどして家を出ることも念頭に置いておきましょう。長期的には、親を呼び寄せて二世帯住宅とするなどのケースもあり得ます。できれば20年、30年先まで見据えて、ライフスタイルの変化に対応できるようにしておくのがおすすめです。
4-2.充実した収納を設ける
家族が5人いれば、荷物もそれなりに多くなります。子ども3人がそれぞれ成長していくと、さらに持ち物は増えるのが一般的です。先々を考えると、収納スペースは充実させておく必要があります。
大きな収納スペースを設けられるほど延床面積に余裕がない場合は、階段下や小屋裏、床下などを活用して、収納場所をなるべく多く確保するとよいでしょう。
玄関も大きめに作るのがおすすめです。子どもが3人いると、玄関はそれぞれの靴で乱雑になりがちなもの。靴を収納するシューズクロークが設けられれば、ベビーカーや野球道具など、靴以外のものも片づけられるため、便利です。
4-3.水回りの設計に配慮する
家族の人数が多いと、洗面所やトイレを使うタイミングが重なって、とくに朝の忙しい時間帯には、渋滞を起こすことがあります。トイレや洗面所を2つ作っておくと、渋滞とストレスの解消につながります。
家族の誰かが病気になって、下痢や嘔吐で苦しむこともあるでしょう。トイレが2つあれば、1つを病人用に確保しておき、残りの1つを健康な家族で使えます。このようにすれば、感染症を防ぐのにも効果的です。
お風呂の周辺でも、洗面所を使いたい人と脱衣所を使いたい人がバッティングすることがあります。洗面所と脱衣所の分離は、選択肢の一つです。
高齢の親と同居する場合まで考えると、トイレや洗面所まで容易に移動できるような動線を考えておくことも必須です。水回りは簡単に変更できず、リフォームするにも時間と費用がかかります。ライフスタイルの変化を見越して、水回りの設計を検討してください。
4-4.生活音に配慮する
とくに平屋の場合ですが、同一平面に生活音が広がってしまう点は要注意です。2階建てであれば、1階の音が2階まで響くことはさほどありません。平屋は、隣室との境が仕切り壁や建具だけであることが多いため、テレビの音や話し声、作業に伴う音などが聞こえやすい構造です。
リビングと寝室の間に共有スペースを設け、ある程度の空間を挟むようにすれば、音の通りが悪くなり、うるささを感じにくくなります。音が気になって眠れないようなことがあっては、せっかくの自宅が台無しです。生活音は意外と気になることがあるため、設計時点での注意が欠かせません。
5.5人家族の間取りを実例で紹介
この項では、5人家族におすすめの間取りを、実例で紹介します。2LDKから5LDKまで、特徴と上手な使い方をお知らせしています。ご参考にしてください。
5-1.子どもが小さい家庭におすすめの2LDK
約80平方メートルと、広めの2LDKです。子どもが小さいうちであれば、リビング部分が広めの2LDKで十分対応が可能です。子どもが3人いる家庭では、洗濯物も量が多くなりがちですが、2面のバルコニーが強い味方になります。雨の日でもサンルームがあるため、物干しには便利です。
▶【5人家族の間取り】子どもが小さい家庭におすすめの2LDKなど、自分の理想を叶える方法をチェック
▶【5人家族の間取り】子どもが小さい家庭におすすめの2LDKなど、自分の理想を叶える方法をチェック
5-2.広いリビングの3LDK
約100平方メートル強の広さです。広いリビングを中心に、3部屋の洋室を独立させた構造で、プライバシーの確保にも優れています。リビングはキッチンからの見通しもよいため、子どもたちを遊ばせるにも好適です。
リビングに面したルーフバルコニーも広々としており、子どもたちが喜びそうです。100平方メートルを超える面積があるだけに、収納スペースも多く用意されています。
▶【5人家族の間取り】広いリビングの3LDKなど、自分の理想を叶える方法をチェック
▶【5人家族の間取り】広いリビングの3LDKなど、自分の理想を叶える方法をチェック
5-3.子ども部屋を確保できる4LDK
こちらは2階建ての戸建て物件です。延床面積約150平方メートルの4LDKで、子どもたちそれぞれに個室を与えられます。子どもが小さいうちは、1階の和室や2階の広い洋室を子ども部屋とするのもよさそうです。大きなバルコニーと豊富な収納スペースが、ゆとりある5人家族の暮らしを支えます。
▶【5人家族の間取り】子ども部屋を確保できる4LDKなど、自分の理想を叶える方法をチェック
▶【5人家族の間取り】子ども部屋を確保できる4LDKなど、自分の理想を叶える方法をチェック
5-4.趣味や仕事部屋まで確保できる5LDK
広々とした5LDK、2階建ての戸建て住宅です。子どもが大きくなって、それぞれに部屋を与えても余裕がまだ残ります。テレワーク・リモートワークをする際の仕事部屋に使ったり、趣味に打ち込むスペースにしたりと、夢も広がります。収納スペースもたっぷりです。
▶【5人家族の間取り】趣味や仕事部屋まで確保できる5LDKなど、自分の理想を叶える方法をチェック
▶【5人家族の間取り】趣味や仕事部屋まで確保できる5LDKなど、自分の理想を叶える方法をチェック
6.狭小住宅でも5人家族は住める?
都心部などで、狭い土地に家を建てたいという事情がある家族もいるでしょう。延床面積15坪から20坪程度の住宅を狭小住宅と呼びます。こうした狭小住宅でも、5人家族で住むのに問題はないでしょうか。
結論から言えば、狭小住宅でも5人家族で住むことは可能です。ただし、床面積が小さくなる分、さまざまな工夫が求められます。子ども3人にそれぞれ部屋を与えるのではなく、大部屋を使うようにしたり、LDKもコンパクトにまとめたりする必要があるでしょう。
広さがない分、高低差を利用したスキップフロアやロフトなどを活用し、スペースを生み出すのも一案です。スキップフロアはステップフロアとも呼ばれ、短い階段でつないだ「小上がり」や「半地下」を設けたり、大きめの「中2階」を作ったりする手法です。限られた面積を有効利用するアイデアとして、狭小住宅や斜面に家を建てる場合などに使われています。
ここでは、狭小住宅でも5人家族は住めるか、という点について解説しました。
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まとめ
5人家族で住む場合の間取りについて、ここまで説明してきました。家族構成や、子どもが複数いる場合の年齢差など、各家庭の事情によって適した間取りは異なります。5人で同じ家に住むとなると、ある程度の広さが必要なのは確かです。
しかし、あまり広すぎる家では、子どもたちが独立した後に空き部屋を持て余すことにもなりかねません。これから検討を始める方には、ハウスメーカーなどと相談して、間取りを決めていくことをおすすめします。
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