- 変更日:
- 2024.08.14
60坪の土地に注文住宅を作る際は、どのくらいの広さにできるのか、どのような間取りが可能かが気になるかと思います。
「60坪の注文住宅で実現できる間取り例を知りたい」という方に向けて、この記事では60坪の土地に建てられる広さや間取り例を紹介します。
この記事でわかること
- 60坪の土地に建てる注文住宅の広さ
- 60坪の注文住宅の間取り例
- 60坪の注文住宅のメリットと注意点
60坪では、6LDKの間取りや十分な収納スペース、複数台の駐車場の実現も可能です。ただし、建築費がかさみやすく、メンテナンスや修繕のコストも高くなることは理解しておきましょう。ぜひ最後までお読みいただき、60坪の土地に注文住宅を建てる際の参考にしてください。
坪数や部屋数、土地、予算など、ある程度の条件が固まっている方は「注文住宅の間取り成功事例」の記事もご覧ください。
目次
1.60坪の注文住宅は広い?
60坪の土地に建てる注文住宅は、実際にどのくらいの広さなのでしょうか?
ここでは、60坪の注文住宅の広さや、実現できる間取りについてみていきましょう。
1-1.60坪の注文住宅は平均よりかなり広め
60坪は198.35平米で、畳の枚数では約120畳分にあたります。
住宅金融支援機構の調査によると、2022年における土地付注文住宅の住宅面積(延床面積)の全国平均は111.5平米で、坪に換算すると約34坪です。60坪はその1.8倍にあたり、十分な広さの家を建てられるといえるでしょう。
国土交通省では、快適に暮らせる住宅面積の目安(誘導居住面積水準)について、都市部以外の2人以上世帯では「25平米×世帯人数+25平米」、都市部では「20平米×世帯人数+15平米」という計算式を上げています。
この計算式によれば、都市部以外の60坪は6〜7人が快適に暮らせる広さとなり、ゆとりのある住まいになるでしょう。
ただし、家を建てるうえでは「建ぺい率」や「容積率」などの条件によって制約を受けることを考慮しておく必要があります。
建ぺい率とは「その土地の何%を建物の面積として使えるか」を定めたもので、容積率とは、敷地面積に対する建物の延床面積を定めたものです。
土地それぞれで建ぺい率・容積率は決められており、自分が建てたい土地に対しては、どのような制限があるのかを把握することが重要です。
参考:住宅金融支援機構「2022年度 フラット35利用者調査」
参考:国土交通省「住生活基本計画における「水準」について)」
1-2.間取りの自由度が高い
建ぺい率や容積率の制限はありますが、60坪の注文住宅は平均的な注文住宅の住宅面積よりも十分な広さがあり、間取りの自由度が高いのが特徴です。
広めのLDKや家族一人ひとりの居室、庭、ガレージなど、希望の間取りをかなえやすいでしょう。完全分離型の二世帯住宅も可能です。
1-2-1.60坪の間取りで実現できること
そのほか、60坪の注文住宅では次のような間取りも可能です。
- 6LDKの間取り
- ゆとりのある収納スペース
- 複数台の駐車場
- 吹抜けを取り入れる
- コートハウスにする
60坪の広さがあれば、6LDKの間取りも可能です。家族1人ずつの居室のほかに趣味や仕事の部屋を作ることもでき、将来、家族が増えても安心です。
十分な広さの収納スペースも確保できます。ファミリークローゼットを設置し、家事の効率化や生活動線を短縮する工夫もできるでしょう。
また、複数台の車を駐車できるガレージを作り、来客用のスペースを確保することも可能です。
天井を高くして吹き抜けを作れば、開放感のある家を実現できるでしょう。
60坪の土地であれば、コートハウスもおすすめです。周囲を壁で囲んで完全にプライベートな中庭を作り、プライバシーを確保しながら明るく開放的な居住空間にできます。
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2.60坪の注文住宅・間取り例
ここからは、60坪で実現できる間取り例を紹介します。60坪の土地に建てる家のパターンは、大きく分けて平屋と2階建てです。平屋は開放感があり、バリアフリーにも対応しやすいなどのメリットがあります。2階建ての家は、複数台のガレージや広めの庭を作ることも可能です。
ここでは、60坪の土地に建てる注文住宅の間取り例を紹介します。
2-1.家事動線を考えた間取り
家事動線を考慮して作られた間取りです。キッチンを中心にして、「玄関→リビング→キッチン→パントリー→水廻り」の移動がスムーズにできる動線にしています。キッチンで家事をしながらリビングや和室、階段を見渡し、子どもの様子を見守れます。
キッチンの後ろには作業スペースを設けてあり、子どもの勉強やパソコン作業などに使えて便利です。
洗濯室の側には大容量のファミリークローゼットがあり、洗濯物をすぐ収納できます。LDKにはウッドデッキを併設し、開放感を演出しています。
2階にあがってすぐのところにはフリースペースのホールがあり、室内干しをしたりカフェスペースにしたり、使い方は自由です。
洋室のウォークインクローゼットをはじめ各部屋に十分な収納スペースを確保できるのも、60坪の広さならではです。
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2-2.サンルームを取り入れた4LDKの間取り
1階に広いリビングやサンルームを設け、光を存分に採り入れられる間取りです。階段下収納が2つあり、ランドリールームの横にはファミリークローゼットを設け、収納も充実しています。北側に家事動線を集中させているため、効率良く毎日の家事をこなせます。
玄関は吹き抜けがあり、開放感のある設計です。2階にはバルコニー付きの広い寝室と洋室が2つ配置され、ウォークインクローゼットが2つ設けられるなど、十分な収納を確保しています。
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2-3.家族の団らんを重視した間取り
家族が仲良くできる空間を意識した間取りです。1階は真ん中にキッチンを配置して、いつも家族の確認できるようにしています。キッチンからは子どもたちの様子を見渡せますが、反対側からはキッチンの中が見えないため、来客時にも心配ありません。
帰ってきたら必ず家族と顔を合わせるよう、階段をリビングから上がるようにしているのが特徴です。
玄関には大容量の土間収納があり、趣味の道具などを収納するのに便利です。
2人の子ども部屋は仲良く遊べるよう壁をなくしており、開放的で伸び伸びとした空間になっています。
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2-4.空間を楽しめる間取り
ゆとりのある空間で安心感のある間取りです。玄関には自転車や遊具も収納できる広いシューズクロークや、開放感のあるゆったりとしたホールがあります。
キッチンにはパントリーと大容量の納戸があり、洋室にはウォーキングクローゼットを設けるなど、しっかり収納を確保しているのが特徴です。
十分な収納力で全体がスッキリと片付き、広々とした空間を楽しめます。
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2-5.家事をしやすい平屋の間取り
60坪の広い敷地を活用した平屋の間取りです。キッチンを中心に、キッチンの隣にある子ども部屋の様子やリビングを見渡せます。玄関とリビングの間には扉をつけず、家族みんなが行き来しやすい設計にしているのが特徴です。
また、生活動線を良くするため、洗面所や浴室をリビングとつなげています。リビングと各部屋もつながり、リビングのエアコンひとつで家中が一定の温度になるのも便利です。
玄関ホールには収納を設け、室内に棚を置かなくてもスッキリ片付きます。
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3.60坪の間取りのメリット
60坪の土地に建てる注文住宅はゆとりがあり、要望を叶えやすい点がメリットです。玄関も間取りも分離した完全分離型の二世帯住宅を建てることもできます。
ここでは、60坪の土地で家を建てるメリットを解説します。
3-1.要望に合う住まいを実現できる
60坪の敷地は注文住宅を建てるのに余裕があり、家族の希望に合わせて間取りを検討できることが大きなメリットです。家族の人数が多い、もしくはこれから増える可能性がある場合にも住みやすく、収納スペースを十分とってスッキリと暮らせます。
広さがなければ実現できない空間を作ることができ、子供を伸び伸びと育てられる点もメリットです。設計の自由度が高いため、要望に沿った個性的なデザインにすることも可能です。生活動線や家事動線などの工夫も取り入れやすいでしょう。
趣味のための部屋やスペースを作れるというメリットもあります。広めの庭を作ってガーデニングを楽しんだり、ヨガスタジオや趣味の教室などを設けて生徒を募集したりする使い方も可能です。
3-2.完全分離型の二世帯住宅も可能
60坪の敷地があれば、玄関からすべての住空間を別にする完全分離型の二世帯住宅にすることもできます。完全分離型はお互いのプライバシーを守り、世帯ごとに間取りの自由度が高いのがメリットです。
建築方法では建物を左右で分けるタイプと上下で分けるタイプがあり、それぞれ使い勝手は異なります。左右に分かれるタイプは階下への音を気にする必要がないなど、より独立性を保ちやすいのがメリットです。
上下に分けるタイプは、親世帯が階段を使わず1階だけで暮らせるという安心感があり、階段を2つ設ける必要もないため、効率的な間取りにできます。ただし、寝室の上にリビングを作らないなど、階下への音に配慮した間取りが必要です。
4.60坪の注文住宅を建てる際の注意点
60坪の注文住宅はメリットが多いものの、デメリットな側面もあります。広くて大きい家を建てるため、建築費や外構工事の費用がかさみます。また、広ければそれだけメンテナンスの手間やコストがかかり、固定資産税も高くなります。
ここでは、60坪の注文住宅を建てる前に把握しておきたい注意点を解説します。
4-1.建築・外構費用がかさむ
60坪に限らず、建築する家が広くなればそれだけ建築費用はかさみます。また、庭やガレージを広く設ければ、外構費用も高額になるでしょう。
建築費が高すぎると、設備や家具、家電などの予算を削る必要が出てくるかもしれません。
土地も購入する場合、坪数が多ければ当然ながら土地代も高くなります。建築費・外構費用と合わせ、高額な資金が必要になることは把握しておかなければなりません。
4-2.メンテナンスの手間・コストがかかる
費用がかさむのは、建築だけではありません。建物が大きければそれだけ維持費もかかります。屋根や外壁の修繕、リフォームなどが高額になるでしょう。
広ければ毎日の手入れにも手間がかかります。家の中での移動距離が長くなり、家事動線を意識した間取りにしなければ負担が大きくなるでしょう。
広い家をきれいに維持していくのは大変で、クリーニングサービスなどの利用が必要になるかもしれません。その分もコストがかかる可能性を考慮しておきましょう。
4-3.固定資産税が上がる
家や土地を所有していると、固定資産税がかかります。固定資産税は評価額に税率をかけて算出されます。60坪の土地に建てた注文住宅は、狭い土地よりも高額の税金が課せられるでしょう。
60坪の土地は、軽減措置の境界にあることにも注意が必要です。住宅用地の固定資産税は2024年3月31年まで軽減措置の特例が設けられており、2024年4月以降も延長される見通しです。
軽減措置は、小規模住宅用地(200平米以下の部分)であれば評価額の1/6に、一般住宅用地(200平米を超える部分)は1/3に減額されるという内容です。
60坪は約198㎡で1/6の軽減措置の対象ですが、61坪になると約201㎡で、固定資産税の軽減が1/3に減ってしまいます。60坪の土地の購入を検討している場合は、固定資産税軽減措置の境界線であることを把握しておきましょう。
ここまで、60坪の間取りでできる間取りパターンのほか、発生するコストの解説を行ってきました。
予算内でどんな家が建てられるのかは、その土地の条件で大きく変動するため、ハウスメーカーとのすり合わせを行ってはじめて具現化するものです。
どう進めたらいいか、どんなハウスメーカーが自分に合っているかがわからない場合は、まず無料のHOME4U 家づくりのとびら プラン作成依頼サービスへ相談をしてみることをお勧めします。あなたの予算にあったメーカーを最大5社ピックアップし、予算にあう家づくりプランの提案をもらうことができるため、一括比較できて効率的な家づくりが進められますよ。
まとめ
60坪の土地に建てる注文住宅は間取りの自由度が高く、要望に沿った理想の家を建てられるのがメリットです。それだけに、どのような間取りにすればいいのか迷うことがあるかもしれません。広い家は移動距離が長くなるため、家事効率を高め、生活しやすいように動線を考えた設計が大切です。
間取り例も参考に、60坪の土地で理想の注文住宅を作りましょう。
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この記事の編集者