- 変更日:
- 2024.08.16
子どもが産まれ、のびのびした環境で育てるために注文住宅を購入したいと考える方は多いかと思います。その際に迷うのが、どのような間取りにするかです。今は3人家族でも、将来、子どもが増えることを考えると「部屋数は多い方がいいのではないか」と考えることもあるのではないでしょうか。
「3人家族で住むために最適な間取りが知りたい」という方に向けて、この記事では3人家族が住む家の間取り例や考えるポイントを紹介します。
この記事でわかること
- 3人家族が住む間取りのおすすめ
- 3人家族が住む家の間取り例
- 3人家族の間取りを考えるときの注意点
長い間にはライフスタイルが変化して、適した間取りは変わる可能性があります。先のことも考えた間取りの見極めが必要です。記事では、3人家族の注文住宅を建てる際の注意点も解説します。ぜひ、参考にしてください。
まとめて依頼
間取りに対してこだわりがある方は「注文住宅の間取りのこだわり」の記事もご覧ください。
目次
1.3人家族が住む間取りのおすすめは?
3人家族が住む注文住宅を検討する際、特に迷いやすいのが間取りです。どのくらいの部屋数が適しているのか、判断が難しいかもしれません。少なめにすると、将来さらに部屋が必要になったときに困ります。しかし、多すぎて使わない部屋ができてしまうのも避けたいところです。
ここでは、3人家族が住む間取りのおすすめを解説します。
1-1.2LDK以上が理想的
子どもがまだ手のかかる間は両親と一緒の部屋で過ごしますが、いずれは成長して自分の部屋が必要になります。そのため、注文住宅の間取りは両親の寝室と子ども部屋の最低2部屋は必要です。家族が団らんする広めのリビングと2部屋がそろった2LDKが理想的といえるでしょう。
2LDKは単純に寝室と子ども部屋にするだけでなく、子ども部屋の方に間仕切りをして書斎と兼ねるといった使い方もできます。ライフスタイルに合わせてカスタマイズできるのも、2LDKのメリットです。
1-2.子どもが増える予定なら3LDK
将来、子どもが増える予定であれば、3LDK以上を検討しましょう。子どもが小さいうちは、ひとつの部屋に間仕切りをするなどして対応できますが、成長に従いそれぞれの個室が必要になる可能性があります。
夫婦の寝室も、生活習慣の違いや部屋での過ごし方などで別々にしたくなるかもしれません。来客の頻度が高い場合は、客室を別に設けたくなるでしょう。
2LDKは建築費用を抑えるというメリットがありますが、将来のことも考えて間取りを検討してください。
2.3人家族の間取りで考えたいポイント
3人家族の間取りを考えるときは、次の2点をポイントにするとよいでしょう。
- 家族構成
- 具体的な使い方
それぞれ、詳しく解説します。
2-1.家族構成
注文住宅は末長く住む家であり、長期的な視点で選ぶ必要があります。注文住宅を建てる時点だけではなく、家族が増えたり親と同居したりする可能性があるなど、将来の家族構成の変化も見据えましょう。
変化は、人数だけではありません。家族の年齢によっても変化します。同じ3人家族でも、乳幼児がいる家族と子どもが学校に通うようになった家族では、必要な間取りも変わってくるでしょう。注文住宅の間取りは、変化をある程度予想して考える必要があります。
3LDKなど部屋の余裕を持って建築すれば、家族構成が変化しても対応できるでしょう。ただし、当然ながら初期費用が高くなり、部屋の管理という手間も増えます。漠然と「予備のため」という理由で部屋を増やすと無駄になってしまう場合もあるため注意が必要です。
2-2.具体的な使い方
間取りを決めるときは、どのような使い方をするかも考えることが大切です。
一例として、次の点を考えると間取りを決めやすくなります。
- 夫婦の寝室をひとつにするか
- 書斎や趣味の部屋を設けるか
- 部屋とリビングはどちらを重視するか
- 荷物の量はどのくらいか
- 来客の頻度は高いか
仕事がテレワークの場合は、そのための部屋が必要です。趣味の部屋があれば、日々の生活も充実するでしょう。
また、家族の団らんを重視するか、それとも各自のプライベートの時間を重視するかでリビングと部屋の広さの割合は変わります。
荷物が多い場合は、収納スペースの確保が必要です。
すべての希望をかなえるのは、難しい場合もあるでしょう。希望に優先順位をつけ、妥協できない部分を明確にして間取りを選ぶことも大切です。
家族構成や具体的な使い方について、後悔しない検討を進めるためにも、希望に合った間取りプランを複数社から入手し、比較検討してみることが大切です。
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3.3人家族の注文住宅・間取り例
ここでは、3人家族の間取りについて、2LDKから4LDKまでの事例を紹介します。間取り例をみて、注文住宅で建てる住まいのイメージを確認してください。
3-1.子どもの成長に合わせる2LDKの間取り
1階にLDK、2階に主寝室と洋室がある間取りです。子どもが小さいうちは洋室を収納スペースや客室などに利用し、成長したら子ども部屋にするという使い方ができます。2部屋のほかに3畳の書斎があり、仕事部屋として使えるのも便利です。
1階には各所に収納を設け、主寝室にはウォークインクローゼットがあるなど、収納スペースも確保されています。3人家族には、部屋の過不足なく有効に使える間取りといえるでしょう。
▶【子どもの成長に合わせる2LDKの間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
3-2.家事動線も考えた3LDKの間取り
家事の効率を考えた3LDKの間取りです。吹き抜けのあるリビングは開放感があり、子どもをのびのびと育てやすい空間といえます。
リビングには使い勝手の良い和室が隣接しており、乳幼児のお昼寝スペースになるほか、客室にも使えます。和室と洗濯機のある脱衣室までの回遊動線を作り、家事動線・家事効率を高めているのが特徴です。
2階には夫婦の主寝室と子ども部屋に加え、大型ウォークインクローゼットや納戸を設け、収納力を高めています。
▶【家事動線も考えた3LDKの間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
3-3.主寝室内に書斎を設けた3LDKの間取り
1階に16.9帖のLDKと水回りを配置し、2階に3部屋を設けた3LDKの間取りです。主寝室にはクローゼットのほか、1.5帖の書斎を設け、仕事用のスペースにできます。階段や書斎・収納空間が隣室とのクッションの役割をして、家族間のプライバシーを保つ工夫をしている間取りです。
3階部分にはロフトがあり、荷物が多い場合にも心配がありません。
▶【主寝室内に書斎を設けた3LDKの間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
3-4.平屋建て・吹き抜けリビングのある3LDKの間取り
L字型の平屋建て・3LDKの間取りです。南側にある20.5帖のLDKには大きな吹き抜けがあり、開放感のある空間になっています。北側には主寝室と子ども部屋を2つ並べ、主寝室のウォークインクローゼットやリビングの納戸など、十分な収納スペースを確保しています。
リビングに隣接して3.4帖の和室があるため、リビングを広く見せるには効果的です。ちょっとした作業の空間にでき、子どものお昼寝や遊び場にもできるでしょう。
▶【平屋建て・吹き抜けリビングのある3LDKの間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
3-5.家族が増えることを考えた4LDKの間取り
家族が増えることを見越して、多めの部屋を確保した4LDKです。1部屋ずつの広さをコンパクトにした分、収納や機能を充実させています。
リビング階段で廊下をなくし、生まれたスペースをウォークインクローゼットや書斎にしているのが特徴です。リビング階段は必ず家族と顔を合わせるため、自然なコミュニケーションが生まれます。リビングを通る子どもの様子を見守ることができるため、子育てをする家庭におすすめです。
リビングに隣接する和室は客室や乳幼児の遊び場にできるほか、不要であれば間仕切りをとってLDKを広くすることも可能です。
2階は主寝室と居室が2つあり、子どもが増えたときにも対応できます。納戸や書斎も備え、主寝室には広いウォークインクローゼットを配置しています。効率良く収納スペースや部屋を確保し、機能面も考えられた間取りです。
▶【家族が増えることを考えた4LDKの間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
4.3人家族の注文住宅を建てる際の注意点
3人家族の注文住宅を建てる際は、次の3点に注意が必要です。
- ライフスタイルの変化を考える
- 子育てのしやすい作りにする
- 騒音に考慮する
具体的にどのような点に注意が必要か、詳しく解説します。
4-1.ライフスタイルの変化を考える
例えば乳幼児がいる3人家族が住む注文住宅を作る場合、成長によるライフスタイルの変化を考えた間取りを考える必要があります。
子どもが1人で寝るようになるのは小学校低学年になる頃で、それまでは子ども部屋を使うことはほぼありません。小学校に入るまではリビングや隣接する和室で遊び、勉強をするなど1人で過ごす時間が必要になってから子ども部屋を活用するという流れになるでしょう。
小学生になると、学校の宿題や勉強などをするための机が必要になり、個室をほしがる子どももいるでしょう。
中学・高校生は思春期のデリケートな時期で、プライバシーの配慮も必要になってきます。この年齢になると、ほぼ全員が子ども部屋を必要とするでしょう。
大学生や社会人になると、独立して家を出る子どももいます。このような子どもの変化を見据え、いずれは子ども部屋を別の用途に使うことも考えて間取りを検討しましょう。
また、子どもの成長に伴って荷物が増えることも想定しておいてください。現在の荷物で収納スペースを考えると、手狭になる可能性があります。
子どもの荷物が増えて収納スペースが足りないと、片付けきれないものがリビングや部屋に散らばることにもなるでしょう。
部屋の収納だけでなく、シューズクロークや洗面所など共有スペースの収納量も増えることになります。子どもを増やす予定であれば、その分もスペースの確保が必要なことを把握しておきましょう。
4-2.子育てのしやすい作りにする
小さい子どものいる家庭は、安全面の配慮も欠かせません。子育てがしやすく安全性の高い間取りを考えましょう。
子育てしやすい作りとして、次のような内容があげられます。
- 対面キッチンにする
- リビングの一角にキッズコーナーを作る
- 和室を作る
- お風呂とトイレに十分な広さを確保する
- 収納スペースにゆとりを持つ
対面のカウンターキッチンにすれば、家事をしていても子どもを見守ることができます。リビングの一角にキッズコーナーを作れば、いつも目の届くところで遊ばせられるでしょう。
小さい子どもがいる3人家族で間取りを考えるとき、おすすめなのが和室です。和室の畳はフローリングに比べて冷たくなく弾力があり、子どもがハイハイしたり寝転がったりしていても安心です。家事をしているとき、子どもの様子を見守れる位置に和室を設けた間取りが理想的でしょう。
また、お風呂とトイレに十分な広さがあれば、子どもと一緒に入りやすいため安心です。子どもの成長に合わせて荷物が増えますが、収納しきれずに部屋の中に溢れるのは危険性があります。収納スペースにゆとりがあればしっかり収納でき、荷物が増えても部屋が片付くため安全性を確保できるでしょう。
4-3.騒音に考慮する
小さな子どもがいる場合、騒音にも注意が必要です。戸建て住宅は集合住宅ほどには近隣に迷惑をかけないと考えがちですが、住宅密集地や住宅の構造によっては戸建てでも騒音問題が起こりやすくなります。
3人家族にとっては、騒音を気にせず子どもをのびのびと育てることも、注文住宅を購入する理由のひとつといえるかもしれません。しかし、戸建て住宅でも騒音に配慮する必要があることは把握しておきましょう。
騒音トラブルを避けるには、防音対策をする必要があります。設計段階から防音対策を考え、防音壁や遮音サッシ・二重窓など、遮音効果のある資材を選ぶことで効果的な防音ができるでしょう。
騒音に関しては、日頃から隣家とコミュニケーションをとり、あらかじめ子どもの騒音について謝罪しておくこともトラブルを避ける対策になります。
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まとめ
小さい子どものいる3人家族で注文住宅を購入する際は、家族構成や使い方を考えて間取りを選びましょう。「将来、子どもが増える」「親と同居する」といった可能性も考え、適した間取りを検討してください。
子どもの成長も、考慮する必要があります。子どもが小さいうちは、子育てのしやすさや安全性、騒音への配慮なども大切です。
記事でご紹介した間取り例も参考に、3人家族で快適に暮らせる理想の家づくりを叶えてくださいね。
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この記事の編集者