愛媛県 | 注文住宅特集

四国の北西部に位置し、北は瀬戸内海、西は宇和海に面する一方、南部には四国山地の雄大な山々が立ち並ぶ自然豊かな環境の愛媛県。総面積の約7割が林野となっており、降水量は瀬戸内側では少なく、宇和海側や山地に多い傾向。温暖な気候を生かして栽培されるみかんなどの柑橘類が全国的に有名で、瀬戸海沿岸部でのパルプや紙加工品、非鉄金属、タオルの生産、伊予灘での漁船漁業、宇和海での養殖漁業なども産業の主軸となっています。
県内には、松山城や道後温泉といった見どころも多く、しまなみ海道でのサイクリングや渓谷でのキャニオニングなど、アウトドアでのアクティビティを楽しみに訪れる人々も増えています。

愛媛県の注文住宅の平均コスト

注文住宅を建てる際にかかったコストについて、愛媛県と全国の平均を比較すると次のようになっています。
愛媛県の注文住宅建設費の平均　3167.8万円
全国の注文住宅建設費の平均　3,715.2万円
出典：2022年度　フラット35利用者調査

愛媛県の住環境

愛媛県は、東予、中予、南予の3つの地域に大きく分けられます。 今治市や新居浜市、四国中央市などのある東予は、製造業が盛んな一帯。松山市をはじめ、伊予市や東温市などがある中予は、商業の中心地。八幡浜市や大洲市、宇和島市などがある南予は豊かな自然に恵まれ、歴史を感じる街並みが数多く残るエリアとなっています。
愛媛県内の市町村別の人口をみると、1位が松山市（約51万人）、離れた2位が今治市（約15万人）、3位は新居浜市（約11万人）となっており、以下、西条市（約10万人）、四国中央市（約8万人）と続きます。
県庁所在地の松山市は四国最大の都市。市内には、日本最古の温泉といわれる道後温泉や江戸時代に建造された松山城などがあるほか、夏目漱石、正岡子規といった文人も輩出。都市機能の利便性と歴史、文化の趣の両面を持ち合わせた街となっています。

愛媛県の子育て世帯におすすめのエリア

新居浜市
北を瀬戸内海、南を四国山地に囲まれ、自然豊かな新居浜市。都会すぎず田舎すぎず、子供が遊べる公園も多く、県内でも子育てしやすい街として定評があります。
市では、出産・子育て通院交通費助成事業として、概ね50キロメートル以上の距離を通院している世帯に交通費の一部を助成。子ども医療費は18歳まで無料となっており、第２子以降の子育て世帯には、紙おむつを約１年分購入できる応援券を交付するなど、手厚い経済的支援が提供されています。
このような施策もあって、女性が一生のうちに産む赤ちゃんの人数である合計特殊出生率は1.75と国内でもトップクラスの数字になっています。

今治市
全国シェアの50％を占める「今治タオル」や造船業に加え、近年ではしまなみ海道を渡って多くのサイクリストが訪れることでも有名な今治市は、住みたい田舎ベストランキングの子育て世代が住みたいまち部門で1位になったこともある、子育てしやすい市です。
乳児のいる世帯には「子どもが真ん中応援券」として市内で使える5万円分の商品券を支給。また、満3歳未満の子どもを育てる家庭には、かかりつけの病院と同じような感覚で「マイ保育園」を登録することが可能。お試し一時保育や子育て講座、子育て相談などが気軽に利用できるようになっています。
さらに、高校生向けの塾がない島しょ部には「地域未来チャレンジ塾」を開校。民間のオンライン学習システムを利用し学業だけではなく、自分らしい生き方に関するアドバイスを中心とした魅力的な特別授業も行われています。

愛媛県の中心市街地への通勤・通学におすすめのエリア

中心都市の松山市は、電車やバス、路面電車などの公共交通機関が発達しているほか、地形的に平野部が広いこともあって自転車通勤・通学する人も多くみられ、通勤にかかる時間は全国で3位の短さを誇ります。土地の価格も全国的にみて低めなので、通うエリアへアクセスしやすい駅や停留所の周辺で探すのが良いでしょう。
移動距離をそれほど重視しないのであれば、松山市のベッドタウンである東温市や砥部町、松前町、伊予市なども候補に入ります。松山市の中心地までは、車で30分圏内。伊予鉄道郊外線のいずれを使っても30分で松山市駅へアクセスできます。

愛媛県の閑静な地域でおすすめのエリア

松山市内の閑静なエリアとしては、古くから持田エリアが有名ですが、土地の手に入れやすさという点も含めると、最近は白水台の評価が高まっています。比較的広めの土地を考えるのであれば、南江戸、斉院、空港周辺などの城南西エリアや朝生田、古川、久米などの城南東エリアで探すのがおすすめです。
松山市外であれば、松山市に隣接している砥部町が魅力的。利便性の高いベッドタウンでありながら、240年の歴史を持つ国の伝統的工芸品「砥部焼」の産地であり、のどかな焼き物の里という趣も備わっています。松山市方面へのバスも充実しており、宅地の再開発が進んでいる地域です。

愛媛県の再開発計画情報

現在、松山市ではJR松山駅周辺の大規模な再開発を行っています。「新たな駅舎の建設」「線路の高架化」「駅前広場の整備」が計画の3本柱となっており、西側から東側に抜けるコンコースも設けられる予定。現在8カ所ある踏切がなくなって交通の円滑化が図られるほか、駅舎の西側にも広場が新設され、幹線道路も整備されます。
現在中心街を形成しているのは伊予鉄道の松山市駅周辺ですが、利便性が向上するJR松山駅の将来を考えると、松山市内や近辺で家を建てるのであればJR松山駅の西側やJR予讃線沿線も視野に入れて土地探しをするのも良いかもしれません。