宮崎県 | 注文住宅特集

九州の南東部に位置し、西は九州山地、東は太平洋、日向灘に面した宮崎県。そのほとんどが山地であり、海辺に並ぶフェニックスの樹木は県のシンボルになっています。
平均気温は約17.4℃と年間を通して温暖。年間平均降水量は約2,700mmと日本有数の多雨地帯ではありますが、気候の良さは全国トップクラス。平均気温の高さで全国3位、日照時間も3位、快晴日数は2位となっています。
温暖な気候を利用してさまざまな農産物が栽培されており、キュウリやピーマンをはじめとする野菜や果実などの促成栽培が盛ん。収穫量全国2位のマンゴーは県を代表する名産品です。そのほか、乳牛、肉牛、豚、鶏のすべてにおいて全国有数の生産高を示し、森林面積が県の76％を占めることもあってスギ丸太の素材生産量は長らく全国1位を保っています。
また、宮崎県は温暖な気候や豊かな自然に恵まれているだけでなく、小売物価統計調査で日本一消費者物価が低い県になっており、さまざまな面で住みやすい県だといえるでしょう。

宮崎県の注文住宅の平均コスト

注文住宅を建てる際にかかったコストについて、宮崎県と全国の平均を比較すると次のようになっています。
宮崎県の注文住宅建設費の平均　3,482.9万円
全国の注文住宅建設費の平均　3,715.2万円
出典：2022年度　フラット35利用者調査

宮崎県の住環境

宮崎県の地域の分け方はいくつかありますが、大きく4つのエリア、延岡市や日向市のある北部、宮崎市を中心とした中部、小林市や都城市のある西部、日南市と串間市がある南部に分けられます。
宮崎県内の市町村別の人口をみると、1位が宮崎市（約40万人）、離れた2位が都城市（約16万人）、3位は延岡市（約12万人）となっており、以下、日向市（約6万人）、日南市（約5万人）と続きます。
県庁所在地の宮崎市は、空の玄関口である宮崎空港から中心部まで車を使って約15分でアクセス可能。生活に必要な施設が小さなエリアにまとまったコンパクトシティで、街と自然が近い環境で暮らせます。
鹿児島県と接する県2位の都市、都城市は自然が豊かで、畜産業で日本一の生産量を誇る都市。中心市街地の再開発が進み、利便性が向上しています。

宮崎県の子育て世帯におすすめのエリア

宮崎市
宮崎県の県都として、また南九州の中核都市として高い利便性を誇る宮崎市は、海や山といった自然への距離も近く、のびのびと子育てできる環境であるうえに、進学先の選択肢も多い、子育てしやすい街です。
市内には35カ所の地域子育て支援センターを設置しており、小学校就学前の子どもを対象にいろいろなおもちゃが用意されており、自由に遊ばせることが可能。親子への交流の場を提供するとともに、育児に関する相談や援助なども実施しています。また、そのうち2カ所では、一時的に家庭での保育が困難となった場合や、育児疲れによる保護者のリフレッシュを目的とした、一時預かりにも対応。ファミリー・サポート・センター事業を利用した際の利用料の一部助成といった子育て支援も行っています。


高千穂町
日本神話において、神々が天上界から地上に降り立った天孫降臨の地といわれる高千穂町。町内には神話の舞台とされる地や神社、史跡が数多くあるほか、神楽も日常的に行われており、独特の神秘的な「神話の里」の雰囲気を感じながら子育てが進められます。
町では出生時だけでなく、小学校や中学校の入学時にも子育て支援金を提供。第1子は3万円、第2子は5万円、第3子は10万円、第4子以降は、第3子の額に5万円ずつ加算した額が支給され、中学2年生時には修学旅行補助として2万円が給付されます。
また、町内にはアスレチックや大型の滑り台などを備えたスポーツ施設と公園が併設された「高千穂町総合公園」なども用意。バレーボールやソフトボールなど、スポーツを行う「スポーツ少年団」の活動も活発に行われています。

宮崎県の中心市街地への通勤・通学におすすめのエリア

宮崎県は全国的にも通勤時間が短いことで有名で、総務省統計局のデータでは平均約19分と日本一通勤時間が短い県とされています。一般的には車で通勤する人が多いですが、駅の近くであれば車がなくても通勤しやすいでしょう。中心駅となる宮崎駅のほか、宮崎新宮駅や南宮崎駅なども人気です。
宮崎市の合併特例区である佐土原町のほか、宮崎市外から宮崎市に中心部へ通勤・通学するのであれば、国富町もおすすめ。また、県2位の都市、都城市のベッドタウンとしては三股町が注目されています。中心部には商業施設や医療機関が集まり、コンパクトシティとして高い利便性を発揮。宮崎県内で最も年少人口の割合が高く、50年間人口が増え続けています。

宮崎県の閑静な地域でおすすめのエリア

宮崎市内の閑静で住みやすい地区としてまず挙げられるのは、南宮崎駅周辺です。公園や花壇などが整備され、治安も良好。適度な自然があり、医療機関や商業施設もあり、安心して暮らせる環境です。また、日豊本線、日南線が交差するターミナル駅で交通アクセスもいいこともポイントとして挙げられます。
そのほかでは、清武駅周辺も落ち着いた雰囲気が魅力の人気エリアです。高いビルが少なく、都市部の喧騒から離れた暮らしが可能。高速道路や空港まで車で15分ほどの距離にあり、出張や帰省など遠距離の移動の多い人にも便利な地域となっています。
宮崎市以外で、より自然との近さを求めて暮らすなら、延岡市も魅力的です。環境省の快水浴場100選で九州では唯一の特選に選ばれた下阿蘇ビーチ、ロッククライミングで人気の比叡山、奇跡の清流と呼ばれる小川でのカヌーなど、豊かな自然を満喫するアクティビティが気軽に体験できます。

宮崎県の移住支援制度

日本一物価が安く、市街地での利便性の高い生活も海や山に囲まれたリゾート暮らしも楽しめる宮崎県は、県外からの移住者にも魅力あふれるエリアです。県も移住支援に積極的であり、起業支援や就職支援など、仕事のサポートも含めて移住する人々を受け入れています。
移住支援金としては、東京圏、名古屋圏、大阪圏ならびに福岡県に通算5年以上在住・通勤した人が宮崎県へ移住することを支援する「宮崎県移住支援金事業」を実施。対象求人へ就業するなど、一定の要件を満たす必要がありますが、移住先の市町村から予算の範囲内において、どちらも世帯移住で100万円、単身移住で60万円が支給されます。さらに世帯移住の場合で18歳未満の世帯員が一緒に移住する場合には、18歳未満の人1人につき100万円が加算されるというメリットがあります。
そのほかにも住宅取得にかかわる独自の補助金などを用意している自治体もあるので、移住を考えている人はぜひチェックしてみてください。