北海道 | 注文住宅特集

日本の北端にある北海道は、アメリカやヨーロッパの主要都市とほぼ同緯度に位置しています。
太平洋、日本海、オホーツク海と四方を海に囲まれているほか、山岳や湿原、天然湖沼にも恵まれた、国内屈指の豊かな自然環境を誇ります。気候は冷涼低湿で、梅雨や台風の影響をあまり受けません。
産業としては十勝平野の畑作、根釧台地の酪農、沿岸部の漁業などが有名ですが、苫小牧から札幌にかけての工業や豊かな自然を背景とした観光業も盛んです。このようにさまざまな魅力を兼ね備えていることから、移住先としても人気の高い地域となっています。
中心都市は人口の約1/3を擁し、政令指定都市にもなっている札幌市で、次いで中央部に位置する旭川市、観光地としても名高い南部の函館市の順となっています。

北海道の注文住宅の平均コスト

注文住宅を建てる際にかかったコストについて、北海道と全国の平均を比較すると次のようになっています。
北海道の注文住宅建設費の平均　3,768.8万円
全国の注文住宅建設費の平均　3,715.2万円
出典：2022年度　フラット35利用者調査

北海道の住環境

北海道は九州と四国をあわせたよりも広い面積を持ち、日本の国土の約22％を占めています。この広大な土地は9つの総合振興局と5つの振興局という、ほかの都府県にはない方法で管理されています。
また、地域生活経済圏という視点では「道央圏」「道南圏」「道北圏」「オホーツク圏」「十勝圏」「根釧圏」という6つのエリアに分けられることもあります。
普段の生活が便利な都市としては、地下鉄などの交通網が整い、医療施設や商業施設が集まる札幌市が抜きん出ています。そのほかでは本州と新幹線でもつながっていて空の便も利用できる函館市・北斗市エリアや、同じく空港があり、道内では比較的降雪量の少ない千歳市などが人気。雪の少なさという点では苫小牧市も住みやすい市町村の1つです。

北海道の子育て世帯におすすめのエリア

千歳市
北海道の空の玄関口となる新千歳空港があり、大型ショッピングモールやアウトレットモールなども揃っている千歳市は、「子育てするなら、千歳市」のコンセプトを掲げ、子育て支援制度の充実化に積極的に取り組んでいる自治体です。
乳幼児紙おむつ用ごみ袋支給事業や、市内の協賛店舗で優待が受けられる「ちとせ子育て特典カード」の発行など、「こども福祉部」を設置して、妊娠・出産から子育てまで切れ目のない支援を提供しています。

北斗市
函館市に隣接し、新幹線で東京へもアクセス可能な北斗市では、保険診療にかかる医療費の全額助成が高校卒業までと長い期間に及んでいる自治体です。また、第2子以降の子どもの給食費の無料化なども実施されています。
さらに、就労・長期の疾病・家族の介護などで日中家庭で児童の面倒をみることができない保護者へ向けて、17カ所に放課後児童クラブを設けており、市内の小学校に就学している6年生までの児童は月額1000円で利用することが可能です。

白糠町
東部に位置する白糠町は、道内でトップクラスの充実した子育て支援を行っている自治体です。保育料、給食費、18歳までの医療費はすべて無償。出産祝い金や新入学児童生徒入学支援金など、出費が増えるタイミングの折々には商品券による支援員の支給も行われています。この財源は町内にある80カ所以上の太陽光発電施設による税収入がもとになっていることから「太陽の手子育て支援」と名付けられています。

北海道の中心市街地への通勤・通学におすすめのエリア

中心都市となる札幌市は、JR、地下鉄、路面電車、バスと公共の交通網が発達していますが、自動車で通勤する人も珍しくありません。意識すべきは冬季で、積雪により地上の交通は乱れることがあるため、市内に住むのであれば地下鉄沿線がおすすめです。人気はJRと地下鉄の両方が使える琴似エリアや上品な雰囲気の円山公園エリアなどですが、その分土地代も高くなる傾向にあります。
札幌市外から通うのであれば、隣接する石狩市、江別市、北広島市などが候補になります。なかでも石狩市花川エリアや江別市は、札幌市内で家づくりを検討していた人が土地のコスト的な魅力を理由に選んでいるケースが多いようです。

北海道の閑静な地域でおすすめのエリア

札幌市を中心に近隣の11市町村（小樽市、岩見沢市、江別市、千歳市、恵庭市、北広島市、石狩市、当別町、新篠津村、南幌町、長沼町）を含めた一帯は「さっぽろ圏」や「札幌都市圏」と呼ばれ、ひとつの生活圏をなしています。これらの衛星都市は自然環境と都市機能とのバランスがよく、札幌市のベッドタウンとして心地よい住環境を提供。なかでも道立公園や4つの大学を備えた江別市、大規模な商業施設があり、ボールパークの新設で注目を集める北広島市などは札幌市内へのアクセスもよく、人気のエリアとなっています。
札幌市以外の主要な都市では、旭川市における東神楽町、函館市における七飯町や北斗市、釧路市における釧路町、帯広市における音更町などが同様の魅力を備えた町だといえます。

北海道の家の特徴

寒さの厳しい北海道では、ほかの地域と比べて独特な工夫が家づくりに盛り込まれています。
まず挙げられるのが、平らな「無落雪屋根」。北海道以外の地域の住宅では三角屋根のような傾斜のある屋根が一般的ですが、雪が滑り落ちて一箇所にたまらないよう中央に向けて傾斜をつけて雪が溶けた排水をするスノーダクト式や、屋根のそでから徐々に流れ出る程度の緩やかな傾斜を付けたフラットルーフ式の屋根が用いられています。また、玄関から冷気が室内に入るのを防ぐ「風除室」を設けている家も多くみられます。さらに、外気の影響を受けやすい窓は二重窓やペアガラス、トリプルガラスなどで対策がなされています。