- 変更日:
- 2025.06.27

この記事は、ローコストで注文住宅を建てようと検討している方向けに、ローコスト住宅の寿命について解説しています。
まとめて依頼
目次
1.ローコスト住宅は20年後も住み続けられるのか?
ローコスト住宅でも、
適切なメンテナンスを行うことで、20年後も住み続けることは十分可能です。
ローコスト住宅も建築基準法や耐震基準、省エネ法などの法律に基づいて建てられており、一定の性能・品質は確保されています。
実際に、ローコストハウスメーカーのアイダ設計は、震度7を想定した耐震実験を行っており、最高クラスの耐震性をもつ「耐震等級3」の家を建てることができます。
「耐震性」や「ローコストハウスメーカー」について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
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2.ローコスト住宅とは?

ローコスト住宅とは、建物の坪単価(1坪=約3.3㎡あたりの建築費)が比較的安い住宅のことを指します。
一般的に、坪単価が40~60万円前後の価格帯の住宅が「ローコスト住宅」と呼ばれています。
全国の平均坪単価は約71万円(2023年度)であり、それと比べてもローコスト住宅の価格は抑えられていることがわかります。
2-1.ローコスト住宅はなぜ安い?

ローコスト住宅が安い理由は、主に以下の5つです。
ローコスト住宅が安い理由
- 間取りや設備のプランが決められている
- 規格品を多く採用している
- 複数の住宅に同じ材料を使用する
- 施工方法を合理化している
- 標準仕様にはシンプルな設備が採用されている
人件費の削減
あらかじめ設計されたプランをもとに建てることで、現場での作業が簡略化され、専門的な技術を持った人材が実際の施工で必要とされる場面は少なくなります。
そのため、一般的な注文住宅に比べて人件費を抑えることができます。
材料費の削減
規格化された建材や設備を複数の住宅で共通化することで、大量仕入れによるコスト削減が可能になります。
設備についても、必要な機能を備えたシンプルな製品を標準仕様として採用しており、過剰なグレードを避けることでコストを抑えています。
このように、人件費と材料費の両方を抑えられる仕組みにより、ローコスト住宅は低価格での提供が実現しています。
「標準仕様」について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
2-2.ローコスト住宅の寿命は?
住宅の寿命は「コスト」ではなく、構造やメンテナンスの状況など複数の要因によって決まります。
主な要因は下記のとおりです。

建物の構造
建物の構造によって法定耐用年数が定められています。
多くのローコスト住宅は木造でつくられており、法的耐用年数は22年とされています。
ただし、この数値はあくまで税制上の目安であり、実際にはそれ以上に長く住むことも十分可能です。
「構造別の法的耐用年数」について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
メンテナンスの有無
建物のメンテナンスも住宅の寿命を左右する要素の1つです。
一流の住宅メーカーの建物であっても、まったくメンテナンスを行わない場合は劣化が早くなってしまいます。
使用する建材・素材の品質・性能
耐久性や防水性に優れた建材など、建材・素材によって特徴が異なります。
安価建材・素材でも適切に選べば問題はありませんが、性能の差が寿命に影響することもあります。
「建材・素材」について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
気候・立地の状況
海沿いや豪雪地域など、気候条件が厳しい場所では建物が劣化しやすくなります。
日当たりや風通しも住宅のコンディションに影響を与える要因です。
施工技術の精度
同じ素材を使って家を建てたとしても、施工の丁寧さにより住宅の耐久性に差が出ます。
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3.ローコスト住宅に20年後も住み続けるためのコツ
ローコスト住宅を、20年後も快適に住み続けるためには、以下のコツを抑えておくことが大切です。

それぞれのポイントを解説します。
3-1.外壁・屋根など、劣化しやすい部分にはコストをかける
住宅の寿命を延ばすには、紫外線や風雨の影響を受けやすい外壁や屋根にコストをかけることが有効です。
耐久性の高い建材を選ぶことで、劣化や雨漏りのリスクを抑え、長く安心して住むことができます。
また、断熱性を高めることで、結露や湿気による劣化を防ぎやすくなり、結果として住宅の耐久性にもつながります。
「断熱性」について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
3-2.定期的なメンテナンスを行う
長く住み続けるためには、定期的なメンテナンスを行うことも重要です。
10年周期を目安に点検を行い、必要に応じて修繕や交換を行いましょう。
戸建て住宅はマンションのように修繕費が積立されないため、将来の修繕に備えて計画的な貯蓄も重要です。
住宅のメンテナンスにかかる費用は、30年間で500万~600万円程度が一般的です。
また、ハウスメーカーごとにアフターサービスとして、定期点検を行っているケースがあります。
点検時期はハウスメーカーによって異なります。
「アフターサービス」について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
3-3.土地や環境に合った仕様にする
住宅を建てる土地や環境に応じた仕様にすることも必要です。
土地や環境に応じて、以下のように対策しましょう。
- 海が近い土地の場合:耐塩害仕様の設備や耐風圧のサッシ・強化ガラスを採用する
- 日当たりが悪い土地の場合:防藻・防カビ性能のある外壁を採用する
また、木造住宅は、防虫対策や防腐対策をしっかりしておきましょう。
3-4.住宅設備は耐用年数が過ぎる前に交換する
住宅設備は耐用年数が過ぎる前に、早めに交換することも大切です。
耐用年数を過ぎると故障や劣化が進み、建物に悪影響を及ぼすリスクがあります。
とくにキッチンや浴室などの水回りの設備は水漏れの原因となり、柱や床を傷めることもあるため、早めの交換が建物全体を守ることにつながります。
なお、ローコスト住宅については下記記事でも解説しています。あわせてご覧ください。
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この記事のポイント まとめ
ローコスト住宅は20年後も住み続けられるのか?
ローコスト住宅でも20年後は住み続けることが可能です。
ローコスト住宅とは?
ローコスト住宅とは坪単が40万〜60万円程度で建てられる住宅のことを指します。
ローコスト住宅が安い理由は?
- 間取りや設備のプランが決められている
- 規格品を多く採用している
- 複数の住宅に同じ材料を使用する
- 施工方法を合理化している
- 標準仕様にはシンプルな設備が採用されている
これにより、人件費・材料費を削減しているためです。
ローコスト住宅に20年後も住み続けるには何をすればよいか
- 外壁・屋根など、劣化しやすい部分にはコストをかける
- 定期的なメンテナンスを行う
- 土地や環境に合った仕様にする
- 住宅設備は耐用年数が過ぎる前に交換する
適切な処置を行うことで、20年後も住み続けられる家にすることができます。
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