佐賀県 | 注文住宅特集

九州の北西部に位置し、北は玄界灘、南は有明海に面した佐賀県。南部に広がる筑紫平野では二毛作によるお米や穀類の生産が盛んに行われています。
気候は比較的温暖で、降雨量は山間部で比較的多いものの、平野部では少ない傾向がみられます。地震の発生回数は少なく、南海トラフ地震が発生した際の津波想定も九州地区で唯一ゼロとなっています。
産業面では、食料品や電子部品･デバイス、輸送用機械などの製造業が中心であり、県西部地域では伝統産業として有田焼、伊万里焼、唐津焼などの陶磁器産業も受け継がれています。
県内には日本三大美肌の湯として有名な嬉野温泉や吉野ヶ里遺跡といった観光スポットがあるほか、呼子の朝市、唐津くんち、バルーンフェスティバルなども行われており、多くの観光客が訪れています。

佐賀県の注文住宅の平均コスト

注文住宅を建てる際にかかったコストについて、佐賀県と全国の平均を比較すると次のようになっています。
佐賀県の注文住宅建設費の平均　3,598.6万円
全国の注文住宅建設費の平均　3,715.2万円
出典：2022年度　フラット35利用者調査

佐賀県の住環境

県域は大きく5つの地域に分けられ、福岡市のベッドタウンで交通の要所にもなっている東部エリア、県の中心として生活利便性の高い中部エリア、歴史ある街並みや海の幸に恵まれた北西部エリア、有明海に面して農業も盛んな南部エリア、日本屈指の磁器の生産地である西部エリアとなっています。
佐賀県内の市町村別の人口をみると、1位が佐賀市（約23万人）、2位が唐津市（約12万人）、3位は鳥栖市（約7万人）となっており、以下、伊万里市（約5万人）、武雄市（約5万人）と続きます。
佐賀平野の中央に位置する佐賀市は、県庁所在地としての都市機能を備える一方、県内最大の耕地面積を有する農業が盛んなエリアでもあります。麦類と豆類の二毛作やブランド品種「さがほのか」をはじめとするいちご栽培などで有名です。

佐賀県の子育て世帯におすすめのエリア

嬉野市
西九州新幹線の嬉野温泉駅が開業して利便性の高まっている嬉野市は、子育てしやすい街ランキングなどで県内トップクラスに支持される子育てファミリーに人気の自治体です。重要伝統的建造物群保存地区に選定されている「塩田津」など、風情ある古い町並みのなかで子育てに取り組めます。
子育て中の悩みなどは子ども家庭総合支援拠点で直接相談するほか、オンラインでも対応。 市内には世代を問わず誰もが気軽に集まれる子育て支援センターや嬉野市こどもセンターLykke（リュッケ）といった施設があり、さまざまなイベントなども行われています。
また、支援金などの制度も充実しており、就学前の子どもがいるひとり親世帯に対しての子育て世帯応援給付金（月額7千円）の支給などが実施されています。

鳥栖市
九州各地へ向かう鉄道や高速道路の分岐点として交通の要衝になっている県東部の内陸工業都市、鳥栖市。市内には9カ所の子育て支援センターがあるほか、市役所には子育て支援総合コーディネーターが常駐し、さまざまな育児に関する悩みや不安点に対応してくれます。
また、すべての市立処中学校では、既存の施設をそのまま生かした施設分離型の小中一貫教育を実施。大きな柱として教科「日本語」を取り入れ、言語や文化、礼儀作法について「楽しみ」「親しみ」「味わう」学習を展開しています。
高い交通利便性を備えた鳥栖市からは、通学可能な範囲が広く、自宅から通える進学先が豊富にある点も大きな魅力です。

佐賀県の中心市街地への通勤・通学におすすめのエリア

主要都市である佐賀市内では、鉄道やバス、自家用車、自転車などが通勤・通学の手段として利用されていますが、公共交通としての中心的な役割はバスになります。市内で土地を探す際にはバス路線のあるエリアで探すと便利でしょう。JR佐賀駅まで歩ける範囲に絞ると、ゆめタウン佐賀のある兵庫北エリアが生活利便性も高く、魅力的です。
また、鳥栖市や基山町などの県東部エリアからは佐賀市方面だけでなく博多など福岡市方面へ通勤・通学する人も多くみられます。JR博多駅までは快速利用で基山駅からだと26分、鳥栖駅からは31分でアクセス可能。通勤時間が同程度でありながら福岡県内よりも良い条件で家が建てられるかもしれません。

佐賀県の閑静な地域でおすすめのエリア

佐賀市のなかでは旧市内にある開成、神野西といったあたりが住みやすさで定評のある住宅街として挙げられます。
佐賀市以外で、ある程度の生活利便性と自然との距離の近さが両立できる地域としては県南西部にある武雄市がおすすめ。1,300年の歴史がある武雄温泉、90以上の窯元、モダンで先進的な建築技術が施された武雄図書館などのほか、アウトドアのアクティビティが楽しめる雄大な自然もある上質な田舎として注目されており、住みたい田舎ランキングでは過去何度か上位にランクインしています。
交通利便性も高く、福岡や佐世保までは車や鉄道を使って１時間弱で移動可能。高速道路や国道の分岐点もあるため、九州の他の地方へ向かう際にも便利です。

佐賀県の独自の移住支援制度

佐賀県は移住支援に積極的であり、住まい探しにかかるレンタカー費用の助成やお試しテレワーク移住補助金、お試し住宅など、細やかな支援を用意しながら移住する人々を受け入れています。
移住支援金としては、東京23区に在住または、東京圏在住で23区内に通勤（大学・専門学校等への通学期間も含む）する人が佐賀県へ移住することを支援する「佐賀県地方創生移住支援事業」や、佐賀県外から移住する59歳以下の人を対象とした「さが暮らしスタート支援事業」を実施。対象求人へ就業するなど、一定の要件を満たす必要がありますが、移住先の市町村から予算の範囲内において、どちらも世帯移住で100万円、単身移住で60万円が支給されます。
さらに、「佐賀県地方創生移住支援事業」では世帯移住の場合で18歳未満の世帯員が一緒に移住する場合には、18歳未満の人1人につき100万円が加算されるというメリットがあります。
そのほかにも住宅取得にかかわる独自の補助金などを用意している自治体もあるので、移住を考えている人はぜひチェックしてみてください。