岩手県 | 注文住宅特集

全国47都道府県のなかで、北海道に次ぐ広さを誇る岩手県。その面積は、埼玉、千葉、東京、神奈川の1都3県をあわせたよりも広く、国土の約4％を占めています。
県域の広さから地域によって気候が異なり、奥羽山脈の山沿い地域は積雪量が多い豪雪地帯であり、内陸部は盆地で夏と冬、昼と夜とで温度差が大きく、沿岸部は内陸部よりは暖かく積雪も少ないものの、夏場に低温が続く「やませ」に見舞われることもあるという特色がみられます。
県庁所在地の盛岡市は、中心市街地に歴史的な建物と川や公園などの自然があり、普段の暮らしの文化度も高いことからニューヨーク・タイムズ（NYT）が発表した「2023年に行くべき52カ所」の1つとして選ばれたことでも話題になりました。

岩手県の注文住宅の平均コスト

注文住宅を建てる際にかかったコストについて、岩手県と全国の平均を比較すると次のようになっています。
岩手県の注文住宅建設費の平均　3,117.1万円
全国の注文住宅建設費の平均　3,715.2万円
出典：2022年度　フラット35利用者調査

岩手県の住環境

岩手県内の市町村を対象にした住みやすさランキングなどをみると、概ね盛岡市が1位に挙げられています。県中部に立地し、県庁所在地でもあることから、高速道路や新幹線をはじめとする外部からのアクセスのよさ、充実した路線バス網や徒歩での市内の移動のしやすさなどの評価が高く、行政サービスの充実度でも支持されています。
盛岡市以外であれば、街がコンパクトにまとまっていて、交通インフラが整い、大規模な商業施設も備えた北上市や、東北地方最大の都市である仙台へ出やすく、歴史的な見どころも多い一関市なども家をを立てる際の候補地として人気があります。

岩手県の子育て世帯におすすめのエリア

北上市
9万人以上の人々が暮らす北上市は、農業、工業、商業とさまざまな産業がバランスよく集まった地域です。温泉やスキー場、映画館といったレジャー施設も充実。教育機関も各種あり、待機児童がいない点も魅力の1つとなっています。2021年には「保健・子育て支援複合施設hoKko」もオープン。子どもが遊べる施設や保健センター、行政窓口のほか、多世代が集える空間としてホールやカフェ、レンタルキッチンも備えており、保護者同士のコミュニティづくりにも一役買っています。

遠野市
岩手県らしい文化や自然のなかで子どもを育てるという視点では、遠野市もおすすめです。生後８週間から３歳に満たない第２子以降の児童を、保育所等を利用しないで在宅で育児している世帯については月額1万円の支援金を給付。３歳から５歳までは幼稚園、保育所、認定こども園などを利用する全ての子どもたちの利用料に加え、副食費の無償化も実施。公共交通機関等の定期券を購入して市内の高校に通学する生徒の保護者には、通学費の半分を補助する制度も実施しています。

岩手県の中心市街地への通勤・通学におすすめのエリア

中心都市となる盛岡市での通勤や通学を考えた場合、おすすめなのが盛岡駅からみて西南のエリアです。
駅西側にある複合ビル「マリオス」には市民文化ホールや郵便局、市役所の窓口があるほか、ドラッグストアやクリニック、飲食店なども入っており、なにかと便利。また、近年は盛岡駅の南側、泉北町駅の西側にある向中野、本宮エリアの開発が進んでおり、大規模な商業施設やホームセンター、家電量販店が立ち並び、注目を浴びています。
また、盛岡市内は比較的バス路線が発達しているので、バスを利用して通勤、通学を行うことを前提に家を建てるのであれば、便数の多いバス路線沿いのエリアを選ぶのが無難でしょう。

岩手県の閑静な地域でおすすめのエリア

岩手県内の市町村で近年人口増加を示している例は２市のみですが、そのうちの1つが盛岡市の西側に隣接する滝沢市です。中心都市の盛岡市に隣接して利便性の高さを備えている一方、盛岡大学や岩手県立大学などの高等教育機関、温泉やスキー場といったレジャー施設があり、農地や自然も豊かで都会と田舎の両面をバランスよく備えているのが魅力。住宅地も滝沢駅周辺や巣子駅周辺などに分散しており、ゆとりある雰囲気のなかで暮らすことができます。
都市の利便性と自然、歴史のバランスのよさといった点では、盛岡市や花巻市のベッドタウンとして栄えている紫波町も人気です。

岩手県の移住支援制度

県レベルで子育てに優しい環境づくりを推進し、児童や生徒へのスポーツ、芸術文化活動支援にも積極的な岩手県では子育て世代を中心に「岩手県移住支援事業」を推進しています。
東京23区内に在住していた人、または東京圏に在住し東京23区内に通勤していた人へ向けたもので、世帯で移住する場合は100万円、単身で移住する場合は60万円が支給されるのが基本。さらに18歳未満の子どもを帯同して移住した場合は、ひとりあたり100万円が加算されます。
石川啄木、宮沢賢治を代表とする文人、近年では大谷翔平、佐々木朗希といったアスリートを育んだ地域での子育てに興味がある人にとっては大きな魅力になるのではないでしょうか。