【京都府京都市南区編】おすすめ
ハウスメーカー・工務店16社　比較一覧

京都市南区のハウスメーカー・工務店の選び方

まず着目したいポイント
ハウスメーカー・工務店を選ぶときのポイントは、大きく下記４つです。

【坪単価】
ローコストハウスメーカーやフルオーダー対応ハウスメーカーなど、ハウスメーカーによって坪単価は大きく異なります。

・ローコストハウスメーカー：坪単価40万～60万円
・中堅～大手ハウスメーカー：坪単価60万～80万円
・大手ハウスメーカー：坪単価80万～100万円以上
・鉄骨造・フルオーダー住宅対応ハウスメーカー：坪単価100万円以上

自分の予算に合ったメーカーでまず絞り込みをするのがコツです。

【対応構造】
木造・鉄骨造等、構造で家の価格も間取りも外観も随分と変わってきます。
まずは「どの構造で建てたいか」を決めておくと「自分に合った」メーカーを探しやすくなります。

【対応エリア】
すべてのメーカーが京都市南区に対応しているわけではありません。
「自分の建てたい地域で営業している」事は最低限の足切り指標になります。

【自分のこだわり・地域の特徴】
「おしゃれ」「ZEH対応」「全館空調」等、自分のこだわりを明確にしておくと、自分に合ったハウスメーカーを見つけやすくなります。
京都市南区は河川に囲まれており、恵まれた水源によって、良質な京野菜が収穫できる地域です。

一方で、豪雨や地震によって河川の氾濫などが起きた場合には、大きな被害が予想される地域でもあるため、南区に住む場合水害ハザードマップ確認は必須と言えます。
地震においても、南区は「花折断層地震」が起きた場合、震度6強の揺れが想定 されているため、地震に対する備えも大切です。

自分の予算に合ったハウスメーカーにまず絞り、構造や対応エリア、自分のこだわりを叶えられるかどうか、地域の特徴にあっているか、で最終的に判断するのが良いでしょう。

▼上記ポイントについて詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
・坪単価：ハウスメーカーの坪単価比較一覧表！ランキングより特徴を確認すべき理由
・対応構造：注文住宅の構造・工法の種類は？流れや建築依頼先などの基礎知識も解説
・対応エリア：住みたいエリアから注文住宅ハウスメーカーを検索！
・特徴：大手ハウスメーカー28社の特徴を一覧表で徹底比較｜注文住宅のこだわり別の比較表公開

「決める直前」に確認すべきこと
国土交通省の調べでは、注文住宅を建てた人の半分以上が施工の依頼先を「住宅展示場」で見つけていますが、モデルルームを見ただけではわからないところもしっかり確認したうえで、最終判断をすることが大切です。

1.「水害対策」は可能か、「耐震性」が高いかどうか
2.「着工後の変更」は可能か確認する
3.建築後の費用、アフターサービスや保証を確認する
4.営業担当者の人柄・スキルを確認する

参考：国土交通省「令和元年度 住宅市場動向調査報告書（2.1.3 施工者・物件に関する情報収集方法）」

▼こちらで詳しく解説しています。
【プロ直伝】自分に合うハウスメーカーの選び方を徹底伝授

京都市南区のハウスメーカー事情

京都市南区の人口は約10.2万人で、区内には主に桂川、鴨川、西高瀬川と川に囲まれた水資源に恵まれた地域のため、特産品でもある九条ネギなどの京野菜栽培が盛んです。
河川が身近にある南区では、ゲリラ豪雨や台風で氾濫した場合、区内の半分以上が2階の床下まで届く0.5～3ｍとされており、「水害対策」が必須な地域と言えます。
また、「花折断層地震」の影響を強く受ける地域となっており、南区はそのほとんどの地域で震度6強の揺れが予想され、家屋の倒壊、火災、ライフライン機能の停止といった被害が想定されています。
実際の地震ではハザードマップの予想を越える揺れになる可能性もあるため、家づくりの際には「耐震性が高い」家にすることが大切です。
参考：京都市南区「京都市南区の紹介」
京都市南区「京都市地震ハザードマップ　南区版」

そんな京都市南区で人気のハウスメーカーは、「水害対策」ができることに加え、「耐震性」が高いかどうかになります。
ここからは京都市南区で人気のハウスメーカー3選をご紹介します。

【ユニバーサルホーム】
ユニバーサルホームは、災害から家族を守れる「安心・安全な家」を作ることに使命感を持ち、災害に強い性能を持った家づくりをしているハウスメーカーです。
未曽有の大災害となった東日本大震災において、3m級の津波に襲われた住宅のほとんどが全壊した地域で、ほぼ無傷で残った家がユニバーサルホームの家でした。
この家が津波に耐えられた理由は、「すご基礎」と呼ばれる床下工法です。
基礎の部分に隙間を作らないよう、砂利層とコンクリートを充填し、完全密閉構造にすることで、水が侵入せず浮力によって家が持ちあげられるのを防げます。
しっかりとした実績をもっているハウスメーカーなので、河川の氾濫による水害が想定される南区における家づくりでもとても心強いです。

参考：株式会社ユニバーサルホームの公式HP「災害に備えるくらし」」

▼ユニバーサルホームについてはこちらで詳しく解説しています。
ユニバーサルホームの評判・口コミは？坪単価や特徴、メリット・デメリットも紹介

【セキスイハイム】
セキスイハイムは独自の耐震技術をもち、構造からこだわることで、圧倒的に地震に強い家づくりが叶います。
セキスイハイムでは、頑丈な鉄骨素材使用し、しっかりとした溶接、連結によってつくられた「ボックスラーメン構造」により、大きな揺れが起きても構造全体で受け止めて分散、地面に流すことで家の耐震性を高めています。
実際に実生活の状況を再現した住宅を使って、過去の大地震の揺れを再現した「実大耐震実験」を行い、家の強さを検証しているため、その耐久力にも説得力があるハウスメーカーです。

参考：セキスイハイムの公式HP「TECHNOLOGY 01 強さの理由：構造体」」

▼セキスイハイムについてはこちらで詳しく解説しています。
セキスイハイムの評判は？基本情報やアンケート結果に基づいた評価を徹底解説

【ミサワホーム】
全国的に増加傾向にあるゲリラ豪雨ですが、南区においても河川の氾濫を引き起こし、いつ自宅が浸水被害に遭うか分かりません。
そこで、ミサワホームは浸水レベルを5つに分類し、レベルごとに適した浸水対策を提案しています。
たとえば、南区のハザードマップにでは多くの地域で2階の床下までの浸水が想定されており、河川すぐ横の地域などでは2階の屋根以上が浸水する5m以上想定の場所もあります。
これらはミサワホームの定めた浸水レベルの3~5に相当し、浸水しても復旧しやすい「WET対策」が適しているとして、「2階水まわり設計」「3階建て」「屋上」など、浸水被害にあっても家族と財産が守れて、災害後の早期復旧が可能な家づくりを提案してくれます。

参考：ミサワホーム株式会社の公式HP「多発する水害を最小限に抑え近隣の避難場所も提供」」

▼ミサワホーム株式会社についてはこちらで詳しく解説しています。
ミサワホームの評判、坪単価、特徴を徹底検証！リアルな口コミまとめ

京都市南区の注文住宅の最新トレンド

これまで解説してきたように、京都市南区では「水害対策」に加えて、「耐震性」が重要視されています。

そんな京都市南区の家の最新トレンドは主に以下の3つです。

「2階リビング」が人気
河川に囲まれている南区では、豪雨や台風により河川が氾濫した場合、ほとんどの地域が最低でも床下浸水は避けられないと想定されています。
そこで人気なのが「2階リビング」です。
自宅にいる際に河川の氾濫が起き、自宅避難を余儀なくされ、さらに浸水被害に合っている場合でも、リビングや水まわりの設備を2階や上階に配置することで、ある程度生活の質を保ったまま避難を続けられます。
さらに、2階リビングのメリットは災害時に発揮するだけでなく、日光を取り込みやすい、通行人の目線が気になりにくくなるなど、日常生活においてもきちんとメリットがあり、導入が増えています。

参考：京都市の公式HP「京都市水害ハザードマップ　南区」」

▼「2階リビング」についてはこちらで詳しく解説しています。
注文住宅で2階にリビングをつくりたい！間取り例と費用相場を解説

「しっかりとした基礎」が人気
地震による被害、河川の氾濫による被害、どちらにおいても被害拡大防止のポイントになるのが「しっかりとした基礎」です。

例えば、地震に対して優れているのが「ベタ基礎」で、ベタ基礎にすることで、大きな揺れがきても建物を「面」で支えられるので、地盤への負荷を軽減し、家の強度と耐久性を高めることができます。
水害に対しては、家が浮いたり流されたりしないなど、水害に強い基礎の提案ができるハウスメーカーもあるので、まずはどういう基礎にできるのか相談してみましょう。
災害に強い家づくりでは、基礎からしっかり地震や水害対策を考えるのが非常に重要になってきます。

参考：株式会社ユニバーサルホームの公式HP「災害に備えるくらし」」

▼「基礎」についてはこちらで解説しています。
地震に強い家の特徴とは？耐震性に優れたハウスメーカー10選

「キューブ型住宅」が人気
「キューブ型住宅」は、地震や強風によって住宅にかかる大きなエネルギーを分散させ、地面へ受け流すことができるので、大きな揺れがおきても倒壊しにくく、大きな地震が来ても倒壊しない、耐久性の高い家にすることが可能です。
また、キューブ型にすることで壁や柱を抑えられシンプルな構造になり、広々とした空間を作れる面でも人気です。京都市は景観法の観点から外観を完全に自分好みにつくることが難しいですが、その分内容にこだわることは可能なので、広々とした空間の家づくりがかないます。
ただし、一般的な家屋のような軒がないため、日差しや雨が直接外壁にあたりやすく、外壁が劣化しやすいという面もあります。
その分メンテナンスの頻度が増える可能性もあるので、ハウスメーカーのアフターサービスで外壁のメンテナンスをしてもらえるかなど、予め確認したうえでキューブ型住宅にするかどうかを決めてもよいでしょう。

▼「キューブ型住宅」についてはこちらで詳しく解説しています。
キューブ型住宅の特徴と注意点！メリット・デメリット比較と間取り実例を紹介