注文住宅の費用相場を「広さ・坪数別」に解説|予算ごとに建てられる家のイメージも紹介

注文住宅を建てる際の費用は、土地を保有しているかどうかで大きく異なります。おおまかな相場は以下の通りです。

土地なし(未保有)で約4,900万円、
土地あり(保有)で約3,860万円

注文住宅は間取りや広さ、デザイン、設備など、さまざまな点で自由にカスタマイズでき、条件がそれぞれで異なるため、「相場」と聞いてもイメージしにくいのが実情です。

この記事では、これから注文住宅を建てたいと考えている方に向けて、さまざまな観点から相場の考え方をわかりやすく解説していきます。

この記事でわかること

  • 注文住宅に必要な費用相場と内訳(土地なし・土地あり別)
  • 坪数から見る!注文住宅の費用相場(「30・35坪の家」「40坪の家」「20坪のコンパクトな家」)
  • 予算金額からわかる!「一般的な家」のイメージ(1,000万円以下・1,000万円台・2,000万円台・3,000万円台・4,000万円台の家)

本記事を読むことで、注文住宅の費用相場をもとに、予算や希望の坪数に応じて、どんな家が建てられるかをイメージできるようになります。

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家を建てる際の費用について、より簡単に知りたい方は以下の記事をご覧ください。

この記事の監修者
柴田 充輝

FP1級技能士・社会保険労務士・行政書士・宅建士。
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じ、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に1,000記事以上を執筆。

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1.注文住宅の費用相場と内訳とは【土地なし・土地あり別】

<注文住宅の費用内訳>

注文住宅の費用内訳とそれぞれの費用の相場を、

ケース①:土地の購入が必要な【土地なし】
ケース②:土地購入が不要の【土地あり】

のケースに分けて解説します。

前提として、注文住宅にかかる費用は大きく「建築工事費(建物本体に関する費用)」と「土地購入費(土地に関する費用)」の2つです。

本記事では、これらの内訳を以下のように分類し、それぞれの相場について、詳しく解説していきます。

  • 建築工事費:本体工事費・付帯工事費・諸費用
  • 土地購入費:土地代

参考:住宅金融支援機構「2023年度 フラット35利用者調査

また、本記事で紹介している「注文住宅の費用相場」については、住宅ローンの「フラット35」を運用する住宅金融支援機構が毎年行っている利用者の調査をもとに作成しています。

「諸費用」の費用内訳詳細や「フラット35」について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

ケース①:【土地なしの場合】注文住宅の費用内訳と相場

土地の購入が必要な【土地なし】のケースの場合、全国の平均的な相場価格は「約4,900万円」でした。
内訳は下記のようになります。

<土地購入込みの注文住宅 総額費用の内訳例>

【土地購入込みの注文住宅 新築費用の内訳(全国平均 4,904万円基準)】
土地購入費(土地代)1,498万円
建築工事費3,406万円
建築工事費の内訳本体工事費用2,384万円(建築工事費の70%)
付帯工事費用681万円(建築工事費の20%)
諸費用341万円(建築工事費の10%)

建築工事費用と土地購入費のバランスは6:4、または7:3程度をイメージしておいてください。

また、建築工事費用の内訳として、本体工事費:付帯工事費:諸経費は7:2:1を想定しておきましょう。

ただし、首都圏では付帯工事費はそのほかのエリアに比べて高くなることが多く、必ずしもこの比率となるわけではありません。

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土地代込みの注文住宅の新築費用は「地域別の差が大きい」

土地なしで土地の購入費用が必要な場合、家を建てる費用総額はエリアによって大きく異なります。
土地の購入費を含んだ地域ごとの所要資金は次の通りです。

【土地購入費(土地代)と住宅の建築費の平均相場(エリア別)】
地域≪土地なし≫
土地購入と所要資金の総額
左記に占める土地購入費用(割合)
全国4,904万円1,498万円(30%)
首都圏5,679万円2,277万円(40%)
近畿圏5,266万円1,851万円(35%)
中京圏4,810万円1,319万円(27%)
その他地域4,299万円915万円(21%)

※2023年度(令和5年度)

特に、首都圏は土地の価格が高額です。購入費用の平均が総額に占める割合が4割を超えており、全体の金額を上げていることがわかります。

エリアを選んで土地購入費を抑えられれば、全体の費用を大きく削減できるでしょう。

ケース②:【土地ありの場合】注文住宅の費用内訳と相場

土地の購入が必要ない【土地あり】のケースの場合、全国の平均的な相場価格は「約3,860万円」でした。
内訳は下記のようになります。

<土地購入なしの注文住宅 総額費用の内訳例>

当然ではありますが、土地購入がない分、建築費用は安くなります。
しかし、「二世帯住宅」や「平屋」など、ケースによって建築費用は異なるため、あくまで目安としてとらえておきましょう。

地域ごとの所要資金は次の通りです。

【土地購入なしの注文住宅の建築費の平均相場(エリア別)】
地域≪土地あり≫
所要資金
全国3,861万円
首都圏4,190万円
近畿圏4,142万円
中京圏3,893万円
その他地域3,624万円

土地購入がない場合、首都圏の相場は高い傾向にありますが、全体として3,600万~4,200万円が平均的です。
土地購入がない分、地域差は少なくなる傾向にあります。

また、すでに土地を保有する方も「その土地が建て替えられる土地なのか」「現在の建物への規制はどうなっているのか」という点を確認する必要があります。

柴田 充輝

注文住宅を検討する際の重要なポイントとして、土地購入の有無による費用構造の違いを理解することが挙げられます。特に注目すべきは、土地なしの場合の建築工事費と土地購入費の比率「6:4または7:3」という目安です。

特に首都圏では土地代の割合が高く、総額の4割以上を占めるケースもあります。予算に限りがある場合は、立地条件を柔軟に検討してみてください。

また、建築工事費の内訳「本体工事費:付帯工事費:諸経費=7:2:1」はあくまでも目安であり、地域や建築条件により変動します。複数のハウスメーカーから詳細な見積もりを取得し、比較検討することが重要です。

「二世帯住宅」や「平屋」の間取りや費用相場、「土地の形状」の種類と建物制限について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

2.坪数別でみる!注文住宅の費用相場

この章では、建てたい家の「坪数(広さ)」から大体の費用感が知りたい方に向けて、坪数別に注文住宅の費用相場を解説します。

なお、ここでの費用相場については、以下を基準に計算しています。

費用相場の計算方法
坪数×ハウスメーカーのタイプ別坪単価=費用相場

坪数について、国は世帯人数に応じて、豊かな住生活の実現できる住宅面積に関する水準(誘導居住面積水準)を設けています。以下の表も、必要な広さを考える際の参考にしてみてください。

【誘導居住面積水準:一般型(郊外や都市部以外での戸建住宅居住を想定)】
単身約16.6坪(55平米)
2人約22.7坪(75平米)
3人約30.3坪(100平米)
4人約37.8坪(125平米)

参考・引用元:国土交通省「住生活基本計画における「水準」について
国土交通省編「国土交通白書2021資料8-3 住生活基本計画(全国計画)における誘導居住面積水準及び最低居住面積水準

また、ハウスメーカーのタイプ別坪単価は、以下を目安にしています。

  • ローコストハウスメーカー:40万~60万円
  • 中堅ハウスメーカー:60万~80万円
  • 大手人気ハウスメーカー:80万~120万円

「ハウスメーカーの坪単価」について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

2-1.「30坪・35坪の家」を建てる費用相場

延床面積が30坪・35坪程度の家は、3~4人のファミリー向けの新築戸建て住宅として一般的な広さです。

ハウスメーカーのタイプ別にみる費用相場は以下の通りです。

【30坪の家を建てる費用相場】
項目ローコストハウスメーカー中堅ハウスメーカー大手人気ハウスメーカー
本体工事費1,200万~1,800万円1,800万~2,400万円2,400万~3,600万円
付帯工事費600万円600万円600万円
諸費用200万円200万円200万円
合計2,000万~2,600万円2,600万~3,200万円3,200万~4,400万円
【35坪の家を建てる費用相場】
項目ローコストハウスメーカー中堅ハウスメーカー大手人気ハウスメーカー
本体工事費1,400万~2,100万円2,100万~2,800万円2,800~4,200万円
付帯工事費650万円650万円650万円
諸費用220万円220万円220万円
合計2,270万~2,970万円2,970万~3,670万円3,670万~5,070万円

※付帯工事費・諸費用はいずれも同価格と仮定しています。
※各費用は、合計金額の相場を概算で示しています。また、費用は地域やハウスメーカーによって異なりますので、ご注意ください。

▶【30坪・35坪の家】などの適正価格を知る方法(無料)

「30坪・35坪の家」について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

2-2.「40坪の家」を建てる費用相場

延床面積が40坪の家は、4人家族でも余裕のある広さです。
二世帯住宅なども実現できる家の広さで、趣味のためのスペースも取り入れることができるでしょう。

ハウスメーカーのタイプ別にみる費用相場は以下の通りです。

【40坪の家を建てる費用相場】
項目ローコストハウスメーカー中堅ハウスメーカー大手人気ハウスメーカー
本体工事費1,600万~2,400万円2,400万~3,200万円3,200万~4,800万円
付帯工事費700万円700万円700万円
諸費用240万円240万円240万円
合計2,540万~3,340万円3,340万~4,140万円4,140万~5,740万円

※付帯工事費・諸費用はいずれも同価格と仮定しています。
※各費用は、合計金額の相場を概算で示しています。また、費用は地域やハウスメーカーによって異なりますので、ご注意ください。

▶【40坪の家】などの適正価格を知る方法(無料)

「40坪の家」について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

2-3.「20坪台のコンパクトな家」を建てる費用相場

20坪台の広さは単身~3人程度が快適に過ごすことができる広さです。3人家族であれば、20坪台後半の広さが望ましいでしょう。

またコンパクトな家を建てたいなら、平屋もおすすめです。狭い土地(狭小地)を活用して家を建てる場合は、余計な廊下やスペースを削減することで、20坪台でも快適な生活ができる家を建てることが可能です。

【20坪の家を建てる費用相場】
項目ローコストハウスメーカー中堅ハウスメーカー大手人気ハウスメーカー
本体工事費800万~1,200万円1,200万~1,600万円1,600万~2,400万円
付帯工事費500万円500万円500万円
諸費用160万円160万円160万円
合計1,460万~1,860万円1,860万~2,260万円2,260万~3,060万円

※付帯工事費・諸費用はいずれも同価格と仮定しています。
※各費用は、合計金額の相場を概算で示しています。また、費用は地域やハウスメーカーによって異なりますので、ご注意ください。

▶【20坪の家】などの適正価格を知る方法(無料)

「20坪の家(狭小地)」について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

柴田 充輝

坪数別の費用相場を検討する際は、単純な坪単価計算だけでなく、実際の生活動線と機能性も確認しましょう。国の誘導居住面積水準は最低限の目安であり、実際には収納スペースや将来の家族構成の変化も考慮すべきです。

なお、坪数が小さくなるほど、坪単価は割高になる傾向があります。これは設備機器(キッチン・バス・トイレ)の費用が坪数に関係なく、ほぼ一定であるためです。また、付帯工事費を一律で設定している点にも注意が必要で、実際は地盤改良工事や外構工事の内容により大きく変動します。

特に20坪台のコンパクトな住宅では、建物本体価格は抑えられても、狭小地特有の工事制約により付帯工事費が高額になるケースが多く見られます。予算計画時は坪単価だけでなく、敷地条件や工事の難易度も含めて検討しましょう。

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3.予算金額からわかる!「一般的な家」のイメージとは

予算に応じて建てられる家の特徴も様々です。
ここでは、「1,000万円以下の家」から「4,000万円台の家」まで、予算別に建てられる家の特徴とイメージを解説しています。

建てられる家の特徴は、一般的に下記の通りです。

予算金額別の家の特徴

  • 1,000万円以下:平屋か最低限の2階建てでデザインや設備の選択が限られる家
  • 1,000万円台:ファミリー向けの平屋か2階建てでシンプルなデザイン・間取りの家
  • 2,000万円台:標準仕様の選択肢が広がるファミリー向けの家
  • 3,000万円台:間取りやデザインの自由度と住宅性能のバランスが取れた家
  • 4,000万円台:二世帯住宅や3階建てなど、こだわりを実現できるハイグレードな家

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

3-1.「1,000万円以下」の家

ローコストで家を建てたい方に向けた「1,000万円以下」の家は、商品数が限られており、該当するものの多くは平屋になります。
安価なローコストハウスメーカーの商品や、インターネット販売に特化した住宅商品がメインです。

グレードや設備は最低限の仕様となり、建物の広さも一般的な住宅に比べてコンパクトになります。
そのため、少人数での暮らしを想定している場合に現実的な選択肢となるでしょう。

1,000万以下の家の特徴とイメージ
特徴
  • 必要スペースをシンプルにまとめた家
  • 平屋、もしくは最低限の2階建て
部屋数1LDK~2LDK
何人住まい1人~3人
こんな人に
おすすめ!
  • できるだけ少ない予算でシンプルな家を建てたい方
  • 部屋数が少ない間取りでコンパクトな暮らしがしたい方
  • 家のグレードアップや設備・素材のオプション追加が不要な方
  • アフターサービスなどは重視しない方
  • インターネットを使った購入に抵抗がない方
▶【1,000万円以下の家】などの適正価格を知る方法(無料)

「1,000万円以下の家」や「平屋」の間取りについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

3-2.「1,000万円台」の家

「1,000万円台(1,000万~1,999万円)」の家では、ローコスト~中堅ハウスメーカーの商品が多く選べます。
比較的広めの平屋や、シンプルな2階建ての家も可能です。

費用を抑えるため、外観や間取りはシンプルになりがちですが、「耐震性」「断熱性」「収納」「設備」などにこだわった家づくりも実現できます。

1,000万円台の家の特徴とイメージ
特徴
  • ファミリー向け平屋~シンプルな2階建てを実現
  • 形状やデザイン、間取りはシンプル
  • ハウスメーカーを選ぶことでこだわりを取り入れることが可能
部屋数2LDK~4LDK
何人住まい1人~4人
こんな人に
おすすめ!
  • シンプルなデザイン、間取りの家でも問題がない方
  • ゆったりとした老後を過ごすための平屋を探している方
  • 家族が最低限の快適に暮らせる家をお探しの方
  • こだわりたい箇所が絞られている方
▶【1,000万円台の家】などの適正価格を知る方法(無料)

「1,000万円台」の家について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

3-3.「2,000万円台」の家

「2,000万円台」の家は、ファミリー向けの一軒家を検討する際に選択肢が広がる予算帯です。
中堅ハウスメーカーなら希望する箇所に絞ってグレードやオプションの追加ができ、2,500万~2,999万円あたりになれば、大手ハウスメーカーの標準仕様もカバーできます。

一般的なファミリー世帯の戸建て住宅としては、バランスの良い住まいを実現できるでしょう。

全体的にこだわりを反映しやすい価格帯ですが、複雑な外観やすべてに高級素材を使うなどの設計は難しい場合もあります。

2,000万台の家の特徴とイメージ
特徴
  • ファミリー向けの住宅を建築可能
  • 一部のこだわりを実現することができる
  • ある程度、性能が高い家を建てることができる
  • デザインや素材のこだわりは難しい可能性がある
部屋数2LDK~5LDK
何人住まい3人~5人
こんな人に
おすすめ!
  • 快適な家を建てたいけど、予算に不安がある方
  • 見た目はそこまでこだわらない方
  • 一部共有型・完全共有型の二世帯住宅を建てたい方
▶【2,000万円台の家】などの適正価格を知る方法(無料)

「2,000万円台」の家について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

3-4.「3,000万円台」の家

「3,000万円台」の家では、大手ハウスメーカーの標準仕様に加え、一部仕様のグレードアップや設備のオプション追加も可能です。

自由度の高い設計ができ、多くのこだわりを実現しながら、ゆとりのある生活空間を作ることができます。

また、アフターサービスや保証内容が充実しているメーカーを選べば、将来的なメンテナンスコストの軽減にもつながります。

安心感や住み心地を重視する方に適した予算帯です。

3,000万台の家の特徴とイメージ
特徴
  • 一般的なファミリー向け住宅~こだわりを実現する家
  • デザイン性や素材のこだわりを含め、大半の希望を実現することができる
  • 趣味や仕事の部屋なども確保できる
部屋数3LDK~6LDK
何人住まい4~7人
こんな人に
おすすめ!
  • 家の性能とデザイン性を両立した家づくりがしたい方
  • 長く住み続けられる家を建てたい方
  • 趣味や仕事の部屋がほしい方
  • 完全分離・一部共有の二世帯住宅を建てたい方
▶【3,000万円台の家】などの適正価格を知る方法(無料)

「3,000万円台」の家や「アフターサービス」について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

3-5.「4,000万円台」の家

「4,000万円台」の家では、理想の暮らしを実現できる可能性が高まります。木造だけでなく鉄骨造の住宅も視野に入るほか、設計士によるデザイン住宅や個性を反映した間取りも可能です。

住宅性能が高く、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)住宅や太陽光発電など、先進的な設備も導入しやすくなります。断熱性や省エネ性能に優れており、快適な生活を実現できるでしょう。

また、賃貸併用住宅や完全分離の二世帯住宅、店舗併用住宅など、目的に応じた多様な家づくりにも対応できます。
仕事と暮らしを両立したい方にもぴったりの予算帯です。

4,000万台の家の特徴とイメージ
特徴
  • こだわりを実現し、理想を追求した家
  • 間取り・外観・素材・設備、すべてを最高級にしたい
  • 二世帯住宅・三階建て住宅も実現可能
部屋数4LDK~7LDK
何人住まい4~8人
こんな人に
おすすめ!
  • せっかくなら理想の家を実現したい方
  • 次世代にも住み継がれる家を建てたい方
  • 太陽光発電などZEH補助金を活用して家を建てたい方
  • 快適でプライバシーが守れる二世帯住宅を実現したい方
  • 店舗や事務所などを兼ねた家を建てたい方
▶【4,000万円台の家】などの適正価格を知る方法(無料)

「4,000万円台」の家や「ZEH」、「太陽光発電」、「賃貸併用住宅」について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

柴田 充輝

予算別の住宅特徴を理解する際は、建物本体価格だけでなく「総予算」の概念で検討することが重要です。実際には、建物本体の工事費だけでなく、付帯工事費や諸費用、外構工事費などで総額の30-40%程度の追加費用が必要となります。

ローコスト住宅では標準仕様の範囲が狭く、少しのオプション追加で予算オーバーする可能性もあります。

3,000万円台以上の予算帯では、住宅性能とデザイン性のバランスが取れた住宅が実現可能ですが、予算配分の優先順位を考えておきましょう。ZEH対応や太陽光発電は初期投資が大きいものの、補助金を有効活用して、実質的な自己負担を抑える方法を考えてみてください。

4.家づくりをスタートするときに大切な3つのアクション!

家を建てる計画づくりの際には、まず以下の3つのアクションを行いましょう。

家づくりの初めのアクション

①家のイメージづくりをする
②資金計画を立てる
③「ハウスメーカー選び」と「土地探し」を同時に進める!

以下より詳しく解説します。

①家のイメージづくりをする

家づくりでまず大切なのは、「どんな家に住みたいか」というイメージをしっかり持つことです。
部屋数や広さだけでなく、家族全員の希望やライフスタイルをふまえて、こだわりたいポイントを整理しましょう。

以下6つの項目とあわせ、考えるとよいでしょう。

建てたい家のイメージづくりで整理すべき項目

  1. 家の中でこだわりたい部分(リビング・玄関・書斎・子供部屋など)
  2. 住環境で大切にしたい部分(公園・学校・通勤時間など)
  3. 部屋の数や間取りの必然性(必要な部屋/不要な部屋を考えよう)
  4. 将来の家族像(リフォーム、建て替え/住み替えの可能性など)
  5. 外観・内装デザイン(色合い・素材・内装の雰囲気など)
  6. 住宅設備・機能性(水回りの設備・断熱・気密・耐震性・バリアフリー・IoT活用など)
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「理想の家をつくるコツ」について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

②資金計画を立てる

理想の家のイメージができたら、次は資金計画を立てましょう。
限られた予算の中で、優先度の高い希望条件がどこまで実現できるかを考えていきます。

資金計画は以下の4つのステップで考えましょう。

資金計画を立てる3つのステップ

  • 自己資金、また住宅ローンの月々の返済金額から、どの程度の金額が借りられるかを割り出してみる。
  • 両親や祖父母などから資金の援助を受けられる場合は、どの程度の援助が可能かを確認する。
  • 住宅以外でこれから必要な費用(学費や介護費用など)を考え、住宅ローンの返済計画に無理がないか、しっかりと確認する。
  • 何通りかシミュレーションして、長期的な返済が可能か確認する。

無理のない返済が可能かどうかを知る際には、「返済負担率(返済比率)」を意識しましょう。返済負担率とは、「年収に占める年間返済額の割合」を示す指標で、低いほど無理のない返済が可能です。

返済負担率(%)=年間返済額÷年収×100

年間返済額は、住宅ローンの毎月返済額やボーナス返済額だけでなく、他のローン(自動車ローン、カードローン、奨学金など)の年間返済額も含めて計算します。

可能であれば返済負担率を20~25%以下、高くても35%以下に収めましょう。

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「住宅ローン」について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

③「ハウスメーカー選び」と「土地探し」を同時に進める!

資金計画が整ったら、家を建てるパートナーとなる「ハウスメーカー選び」、そして土地を持っていない場合は「土地探し」を進めていきます。

このとき、先に土地を購入してしまうと、その後の建築費が予算オーバーとなり、返済が苦しくなる失敗例も少なくありません。

土地代と建築費のバランスを見ながら、全体の予算配分を意識して進めることが大切です。

ハウスメーカー選びのポイント

ハウスメーカーを選ぶ際には、主に以下のポイントを比較・検討しましょう。

  • 価格(坪単価)
  • 住宅性能(耐震性、断熱性など)
  • デザインの傾向
  • アフターサービスの質や内容、保証期間
  • 施工実績や口コミ、第三者評価

ハウスメーカーによって得意分野が異なるため、複数のハウスメーカーを比較することでより理想にあった家づくりが可能になります。

「ハウスメーカーの選び方」や「比較」について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

土地探しのポイント

家を建てる土地を探す際は、主に以下のポイントを確認しましょう。

  • 希望エリア
  • 土地の広さと相場
  • 周辺環境に求める条件(駅徒歩何分か、日当たりはどうか、周囲の建物状況や交通量はどうかなど)

土地の広さや相場以外にも、近隣に大型マンションの建設予定がないか、交通量が多く騒音や振動の懸念がないかなど、周辺環境もしっかりチェックしておくことが大切です。異なる曜日や時間帯に訪れて、実際の雰囲気を調査しましょう。

柴田 充輝

マイホームの計画を立てる際には、ついついオプションを追加してしまいがちです。資金計画では、建物本体価格だけでなく諸費用(登記費用・火災保険・引越し費用家具・家電購入費など)を詳細に見積もり、実現可能性を含めた総合的な計画を立案しましょう。

土地の形状や法的制限(建ぺい率・容積率・高さ制限)により建築可能な建物が決まるため、ハウスメーカーと相談しながら土地を探しましょう。先行して土地購入すると、希望する住宅が建築できないリスクがあります。

また、土地探しでは価格や立地条件だけでなく、上下水道の引き込み状況や地盤調査の必要性など、追加費用が発生する可能性も事前に確認することも欠かせません。


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5.スムーズな家づくりを実現する方法

注文住宅の新築は、資金計画ハウスメーカー選び土地探しの3点が非常に重要ですが、どれも一気に調べるとなるととても大変なうえに、抜け漏れがあったことで後々失敗してしまう可能性も出てきます。

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まとめ

今回は、注文住宅の相場について、【土地のあり・なし】【費用から建てられる家のイメージ】【坪数から見る相場】といった3つの側面から解説しました。

この記事のポイント

注文住宅(土地購入あり)の費用相場は?

土地代含めて4,904万円程度が相場です。

費用内訳については「ケース①:【土地なしの場合】注文住宅の費用内訳と相場」で解説しています。

注文住宅(土地購入なし)の費用相場は?

土地代含めて3,861万円程度が相場です。

費用内訳については「ケース②:【土地ありの場合】注文住宅の費用内訳と相場」で解説しています。

40坪の注文住宅の費用相場は?

注文住宅の費用相場はハウスメーカーの規模によって異なります。

  • ローコストハウスメーカー:2,540万円
  • 中堅ハウスメーカー:3,340万円
  • 大手人気ハウスメーカー:4,140万円

2.坪数別でみる!注文住宅の費用相場」では、40坪以外の費用相場もご紹介しています。

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この記事の編集者

「家づくりのとびら」編集部

NTTデータグループ会社が運営する注文住宅相談サービス「家づくりのとびら」編集部です。難しい住まいづくりの情報を、わかりやすく正確にお伝えします。記事は不動産鑑定士や宅地建物取引士などの不動産専門家による執筆、監修記事がメイン。初めての住まいづくりをサポートします!

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