熊本県 | 注文住宅特集

九州地方の中央部に位置し、東は九州山地、西は有明海や八代海に面した熊本県。諸説ありますが、かつての国名が「肥後国」だったことや活火山が多いことなどもあり「火の国」とも呼ばれています。
気候は地域ごとに違った性格がみられ、夏は蒸し暑く、冬の寒さが厳しい熊本平野、標高が高いため、冬は寒く夏場は涼しい阿蘇、山地型・内陸型の傾向がある人吉盆地、海に面していて温暖な天草・芦北地方といった特徴があります。
熊本県は全国有数の農畜産業県であり、トマトやお米、肉用牛などの生産が盛ん。畳の材料になるい草は、約95％の全国シェアを誇ります。産業面では、輸送用機械や電子部品・デバイスなどがメインとなっており、世界トップクラスのメーカーの進出もあって半導体産業の発展が見込まれています。
県内には日本三名城の1つである熊本城や世界最大級のカルデラがみられる阿蘇山などの観光地のほか、黒川温泉や人吉温泉をはじめとする温泉も豊富。馬肉料理や辛子レンコンといった当地ならではのグルメもあり、県外から多くの観光客が訪れています。

熊本県の注文住宅の平均コスト

注文住宅を建てる際にかかったコストについて、熊本県と全国の平均を比較すると次のようになっています。
熊本県の注文住宅建設費の平均　3483.1万円
全国の注文住宅建設費の平均　3,715.2万円
出典：2022年度　フラット35利用者調査

熊本県の住環境

熊本県の地域は、県北部から中部にわたる平野部を中心とする熊本地方、阿蘇および県北東部山地の阿蘇地方、県南部の天草諸島と芦北地方の天草・芦北地方、人吉盆地を中心とした球磨地方の4つのエリアに分けられます。
熊本県内の市町村別の人口をみると、1位が政令指定都市の熊本市（約74万人）、離れた2位が八代市（約12万人）、3位は天草市（約7万人）となっており、以下、合志市（約6万人）、玉名市（約6万人）と続きます。
県庁所在地の熊本市は、市のシンボルとなる熊本城を中心に市街地が広がっています。大都市でありながら農業の盛んな地域であり、農家の総数、専業農家数、農業就業人口、経営耕地面積はいずれも九州の中でトップとなっています。

熊本県の子育て世帯におすすめのエリア

菊陽町
自然豊かな公園や温泉施設があり、医療機関も充実した子育てファミリーが住みやすい街、菊陽町。国道57号線の沿道にはニュータウン「光の森」が開発され、県内外から多くの移住者が集まり、活気に満ちた地域となっています。
町内には、子育て中の母親が気軽に立ち寄って集い、打ち解けた雰囲気の中で子育てや育児について語り合ったり仲間づくりをしたりする場となる、つどいの広場「ぴーす」を設置。子育てに関する情報の提供や子育て支援の講演会なども開かれています。
また、経済的支援として、高校卒業までの医療費自己負担分の助成や、出産応援ギフト（妊婦一人あたり現金5万円）、子育て応援ギフト（児童一人あたり現金5万円）の給付も実施。
環境、制度の両面で手厚い施策が行われ、子育てしやすい地域として高い評価を得ています。

産山村
熊本県北東部、大分県にも接する産山村は、阿蘇五岳と九重連山、祖母山が見渡せる環境のなかでのびのびと子育てができる自治体です。
唯一の学校である産山学園では中高一貫教育を実施。「We have a dream」を校訓に、産山村の学校にとって最もふさわしい教育（ローカルオプティマム）を展開。保育園から始まる英会話・英語教育や地元の価値を学ぶ「うぶやま学」、各種検定に挑戦する「チャレンジ学習」などの取り組みが行われています。また、タイの中学校との交流事業もあり、毎年それぞれ4名が3週間ホームステイを実施しています。
経済的な子育て支援としては、出産祝い金の支給（第1子は20万円、第2子は30万円、第3子以降は月々1万円を満5歳になる誕生月まで）、学園入学時と7年生進級時のランドセル・通学カバンの進呈、学校給食費の半額補助、各種検定料の補助、産山学園出身の高校生への奨学金給付などのほか、高校卒業までの医療費無料化などが行われています。

熊本県の中心市街地への通勤・通学におすすめのエリア

熊本市内と周辺地域には公共交通機関として、JR、熊本市電、熊本電鉄といった鉄道や路線バスが整備され、通勤通学の足となっています。市内で土地を探すのであれば、職場や学校に乗り換えなしで移動できるエリアを選ぶのがおすすめです。
熊本市外から熊本市内へ通うのであれば、合志市が便利。住宅地、農地、企業立地、自然環境が程よいバランスを保ち、通勤・通学に便利な街として子育て世代を中心に人口が増え続けています。市内にある熊本電鉄菊池線の終点、御代志駅からは熊本市内までは30分程度で移動できます。
また、熊本市の東側、合志市の南東側に位置する菊陽町も熊本市内への通いやすく、住みやすさで人気のエリア。JR豊肥本線が東西に通っており、熊本市のベッドタウン化が進行。人口増加率は全国トップクラスを示しています。

熊本県の閑静な地域でおすすめのエリア

熊本市内の閑静で住みやすい地域としては、中央区の新屋敷エリアが高級住宅街として有名ですが、土地の手に入れやすさなども考えると東区がおすすめです。
熊本市以外で、ある程度の生活利便性と自然を感じながらの生活が両立できる地域としては八代市が挙げられます。市の西側は海に面し、山や高原などの自然を生かした公園も各所にあります。また、市内には当地で技を磨いた石橋づくりの職人「種山石工」によってつくられた21の石橋が現存。独特の趣を醸し出しています。県外などへのアクセスも九州新幹線新八代駅や八代I.C.があるので、スムーズに移動できます。
より自然を身近に感じながらの暮らしを重視するのなら、山であれば阿蘇市が、海であれば天草市が候補になるでしょう。特に天草市には天草地域医療センターや健康保険天草中央総合病院などがあるうえに福祉施設や制度が充実しているので、老後を見据えた場合に住みやすい街だといえるでしょう。

熊本県の移住支援制度

再開発で利便性が高まっている熊本市内、大自然や温泉、おいしい食べ物に恵まれた地方エリアと、両面の魅力を備えた熊本県は、移住者からも人気の高い県となっています。県も移住支援に積極的であり、起業支援や就農支援など、働き方のサポートも含めて移住する人々を受け入れています。
移住支援金としては、東京23区に在住または、東京圏在住で23区内に通勤（大学・専門学校等への通学期間も含む）する人が熊本県へ移住することを支援する「熊本県移住支援事業」を提供。対象求人へ就業するなど、一定の要件を満たす必要がありますが、移住先の市町村から予算の範囲内において、どちらも世帯移住で100万円、単身移住で60万円が支給されます。さらに世帯移住の場合で18歳未満の世帯員が一緒に移住する場合には、18歳未満の人1人につき100万円が加算されるというメリットがあります。
そのほかにも住宅取得にかかわる独自の補助金などを用意している自治体もあるので、移住を考えている人はぜひチェックしてみてください。