奈良県 | 注文住宅特集

紀伊半島内陸部に立地する奈良県は、北西部の盆地部を除いて険しい山々がそびえており、地域による人口の偏りが大きくみられます。
近畿の中央部に位置し、鉄道や道路網が整備されている県内主要部は、大阪や京都といった大都市へのアクセスが良好。古墳時代、飛鳥時代、奈良時代には中央政府が置かれていたことから歴史ある文化財が点在しており、古都のロマンに触れながら暮らすことができます。
気候的には、山や盆地、高原など、場所によって違いがみられ、内陸性気候や山岳性気候など、さまざまな気候が混在。特に大台ケ原山を中心とする南東山地は、全国有数の多雨地帯として知られています。

奈良県の注文住宅の平均コスト

注文住宅を建てる際にかかったコストについて、奈良県と全国の平均を比較すると次のようになっています。
奈良県の注文住宅建設費の平均　3,825.2万円
全国の注文住宅建設費の平均　3,715.2万円
出典：2022年度　フラット35利用者調査

奈良県の住環境

県域は、標高100ｍ以下の平地で構成される奈良盆地を中心とした大和平野地域、高原状の大和高原地域、大部分を山岳地帯が占める五條・吉野地域の3地域に分けるのが一般的。大和平野地域は県域の約23％のエリアに人口の約9割が暮らす都市部、大和高原地域は茶や花などの農業が盛んな一帯、五條・吉野地域は国内屈指の森林資源に恵まれた山岳地帯といった特徴がみられます。
奈良県内の市町村別の人口をみると、1位が奈良市（約35万人）、離れた2位が橿原市（約12万人）、3位は生駒市（約12万人）となっており、以下、大和郡山市（約8万人）、香芝市（約8万人）と続きます。
県庁所在地の奈良市は、過去に平城京が置かれ、古代日本の政治や文化の中心地として繁栄。国宝級の文化遺産が多く、国際的な観光地である一方、宅地開発が進んだ大阪のベッドタウンとしての性格も備えた都市です。

奈良県の子育て世帯におすすめのエリア

奈良市
「共働き子育てしやすい街ランキング」関西1位、全国6位にランクインした奈良市。年少人口(0～14歳)の転入超過数は関西1位であり、4年連続で転入超過となっている自治体です。
5つの機能を持つ子育て支援の総合施設「奈良市子どもセンター」では、親子で遊びながら専門のスタッフに育児等の相談をすることが可能。また、市内は地域子育て支援センター、つどいの広場、子育てスポットなどの子育て広場が40カ所以上も用意されています。
独自の支援制度としては、所得制限なしで高校卒業までの医療費をサポートする子ども医療費助成制度や、こども園・保育園でおむつ回収サービス、おむつ月額定額制サービスなどを実施。
小学生に向けては、19時まで延長可能な学童保育「バンビーホーム」や、夏休みなど給食のない時期でも一食あたり250円でお弁当の注文ができる「バンビーランチ」といった便利なサービスも提供。特に共働き世帯にとって子育てしやすい街となっています。

香芝市
田園風景や森林地帯が広がり、今でも伝統的な建造物が残っていて自然と歴史を感じながら子育てができる香芝市。新たな住宅街が続々と開発される市内は、治安がいい地域として評価が高く、病院やクリニックなども揃っており、安心して暮らせる環境が整っています。
市の保健センターが運営する「こんにちは赤ちゃん訪問」での面談受けた人には、出産・子育て応援ギフトとして計10万円分のギフトカードを2回に分けて支給。また、子育て援助が必要になった市民に対してサポート会員として登録された市民が短時間の預かり保育を行う「ファミリー・サポート・センター」も開設されているほか、子育てに関するさまざまな相談を受け付ける育児コーディネーターによる巡回相談も行われており、子育てを地域全体でサポートする体制が作られています。

奈良県の中心市街地への通勤・通学におすすめのエリア

電車を使って奈良市内だけでなく大阪方面に通勤・通学する人も多い県北西部。なかでも住まい探しで安定した人気を誇るのが生駒市です。近鉄の生駒駅からは大阪難波まで電車で約20分、本町まで約25分でアクセス可能。治安がよく、比較的土地が安く手に入るので、広めの宅地に住みたい人たちに選ばれています。
また、山や川などの自然を身近に感じながら暮らせる王寺町も人気。JR王子駅からは大阪の天王寺駅まで約20分、新大阪へも約40分で移動できます。
家族の通勤・通学先が違う方面のファミリーには、奈良市にある近鉄の大和西大寺駅周辺がおすすめ。大阪、京都、三重、神戸と奈良をつなぐ、特急も停車するハブ駅となっており、どの方面に向かうにも高い利便性を発揮します。

奈良県の閑静な地域でおすすめのエリア

奈良市は、特急も停車する近鉄の学園前駅周辺が静かで緑も多く、落ち着いた雰囲気の街並みで知られるエリアです。北側には大渕池という池があり、池沿いには松伯美術館も立地。さらに、池の西側には大渕池公園もあり、散歩コースにピッタリ。大阪市内まで約30分、近鉄奈良駅までは約15分でアクセスできるほか、関西国際空港行きのエアポートリムジンも発着するなど、利便性と静けさのバランスのレベルが高い住みやすい街となっています。
奈良市外でほどよく都会と田舎の両面を備えている市町村としては、広陵町が魅力的。歴史遺産が多く、自然豊かでありながら住環境が整っており、県下最大級の広さを誇る馬見丘陵公園や竹取公園には県内外から多くの人々が訪れています。

奈良県の新しい街づくり情報

県内で唯一、JR関西本線と京奈和自動車道が近接する奈良市の大安寺周辺で、新たなまちづくりが始動。新駅と高速道路I.C.の設置や企業の誘致など、大規模な開発が進められています。
新駅は、JR大和路線の奈良駅と郡山駅の間に設置。すぐ近くに京奈和自動車道（大和北道路）の奈良I.C.（仮称）が開設されます。また、これら交通網の整備にあわせて、既存の幹線道路からI.C.や新駅に通じる広い道路を造成し、AIやIoTといった先端技術を活用する企業や学校なども誘致。I.C.の完成時期は未定ですが、新駅の開業は2032年頃が予定されています。
さらに奈良市はリニア中央新幹線計画で駅の設置先として名乗りを上げています。このエリアに開設されることになれば、利便性が格段に向上するでしょう。
現在はJR奈良駅から徒歩20分以上かかり、バスや車でのアクセスがメインとなっている地域ですが、奈良市近辺での家づくりを検討しているようであれば、将来を考えて候補に入れておくのも一案です。