富山県 | 注文住宅特集

北側が日本海に面し、残る3方を北アルプスなどの山岳地帯に囲まれたロケーションにある富山県。県内では、ブリや白エビ、ホタルイカといった富山湾での漁業、上質な雪解け水を使った富山平野での稲作やチューリップの栽培など、恵まれた地勢を生かした水産業、農業が行われています。
産業面では、医薬品や金属機械、化学、繊維、ITなどの分野が中心となっており、技術力で世界に先駆けるトップ企業もみられる日本海屈指のものづくり県。正規雇用者の割合が全国2位で共働き世帯も多く、収入が安定していることもあって、持ち家率は秋田県に次ぐ全国2位（76.8％）を誇ります。
立山黒部アルペンルート、五箇山の合掌造り集落、おわら風の盆、魚津の蜃気楼など長年親しまれているものから、富岩運河環水公園といった新しいものまで観光資源も豊富。日本では珍しい地震が少ないエリアでもある点も家を建てる際にはメリットの1つになるでしょう。

富山県の注文住宅の平均コスト

注文住宅を建てる際にかかったコストについて、富山県と全国の平均を比較すると次のようになっています。
富山県の注文住宅建設費の平均　3,565.2万円
全国の注文住宅建設費の平均　3,715.2万円
出典：2022年度　フラット35利用者調査

富山県の住環境

富山県内の市町村別の人口をみると、1位が富山市（約41万人）、離れた2位が高岡市（約17万人）、3位は射水市（約9万人）となっており、県庁所在地である富山市に人口が集中しています。
富山市は新幹線から私鉄、路面電車、ライトレールまで、鉄道を中心とした交通網が発達し、行き来しやすいエリアに商業施設や産業エリア、文化・教育施設などがまとまった「コンパクトシティ」の成功例として知られる日本海側有数の中核都市。眼の前には天然のいけすとも称され、魚介類が豊富に採れる富山湾が広がり、振り向けば立山連峰の3,000m級の山々がそびえており、他の地域ではみられないダイナミックな光景に包まれて暮らせるのが大きな魅力となっています。

富山県の子育て世帯におすすめのエリア

滑川市
県中央部の海に面した田園地帯にある滑川市では、妊娠時にマタニティ応援手当として胎児1人につき1万円を支給。また育児中は、所得制限を設けずに第1子の保育料を半額、第2子以降の保育料無償化のほか、高校生までの医療費無償化など、手厚い支援を実施しています。
そのほか、育児の記録ができ、予防接種や健診、イベントの案内などの通知が届くスマートフォン向けのアプリ「はぐハグ滑川」も提供し、利便性向上を図っています。
滑川市は地理的に県内全域にアクセスが良くて治安もよく、比較的地価が安いこともあって、近年は20～40代の幼い子どもがいる家庭の転入が増えています。

富山市
富山市では、妊娠期から出産・子育て期まで一貫して身近で相談に応じ、さまざまなニーズに合わせて必要な支援につなぐ「伴走型相談支援」を充実化するとともに経済的支援を一体的に実施しています。
メインとなるのは、妊娠届出時の専門家との面談にあわせた「出産応援ギフト（5万円）」、出生届出から生後４カ月頃までの面談にあわせた「子育て応援ギフト（5万円）」の支援などで、そのほか育児用品を詰め合わせたベイビーボックスのプレゼントや中学卒業時までの医療費の無料化なども行っています。

富山県の中心市街地への通勤・通学におすすめのエリア

富山市の中心部に通う場合、市街地であれば、車がなくても通勤・通学しやすいライトレール沿線の評価が高く、土地の価格も高い傾向にあります。特に富山駅の北側に広がる環水公園から国道８号線にかけての奥田と呼ばれるエリアに人気が集まっています。
少し離れたところだと、幹線道路に近く、飲食店や商業施設も整った東富山駅や新富山口駅、呉羽駅、秋吉、堀川あたりがおすすめ。特に新富山口駅は2022年開業とまだ新しく、周辺地域の開発、発展が期待されています。
また、富山市だけでなく高岡市へのアクセスも考えると両市の間に位置する射水市も便利。なかでも小杉駅、越中大門駅の周辺は商業施設が充実した人気エリアとなっています。

富山県の閑静な地域でおすすめのエリア

富山市内であれば、市街地と程よい距離感にある呉羽エリアが静かに暮らせる住宅地として人気です。県道44号線沿いには、多くの飲食店や商業施設があり、生活も快適。富山大学にも近くて落ち着いた空気が漂っており、呉羽山展望台からは雄大な立山連峰の大パノラマが一望でき、大自然を間近に感じることができます。
また「穴場」ともいえるのが、「日本一小さな自治体」舟橋村です。3.47平方キロメートルというコンパクトな村域には駅もあり、富山市の中心部まで電車で15分、車でも20分とアクセス良好。開発の障害となっていた市街化調整区域を全国で初めて外したところ、立地の良さや地価の安さが魅力となり、子育て世代を中心に転入者が増加。県内で唯一人口が増えている自治体としてベッドタウン化が進んでいます。

富山県の移住支援制度

富山県では、東京23区に在住または、東京圏在住で23区内に通勤（大学・専門学校等への通学期間も含む）する人が富山県へ移住することを支援する「移住支援金」の支給を実施しています。
対象求人へ就業するなど、一定の要件を満たす必要がありますが、移住先の市町村から予算の範囲内において、世帯移住で100万円、単身移住で60万円が支給されます。
さらに、世帯移住の場合で18歳未満の世帯員が一緒に移住する場合には、18歳未満の人1人につき100万円が加算されます。
その他にも住宅取得の際に補助金を出すなど独自の支援を行っている自治体は数多くあるので、県だけでなく市町村それぞれの情報を確認して家づくりを進めるようにしてください。