- 変更日:
- 2023.08.04
注文住宅で建てる醍醐味は、自由に間取りを選べること。
もちろん、間取りだけでなく、外観や内装も自由に選ぶことができます。
間取り図を眺めていると、それだけでワクワクしますよね。
でも、自由に決められるとなると、逆に悩んでしまうのも事実です。
「どうすれば理想の間取りになるのか知りたい!」という方が多いのではないでしょうか。
この記事では、注文住宅の間取りの決め方の【4ステップ】をわかりやすく解説していきます。
そして、住宅メーカーが間取り図の案を作ってくれたら、それを【5つの視点】でチェックしてください。
最後に、「間取りで失敗しないために知っておくべき3つのポイント」についても解説しているので、ぜひ参考にしていただき、あなたにとっての最高の間取りを見つけてくださいね。
まとめて依頼
目次
1.注文住宅の間取りの決め方
注文住宅の間取りは次の4つのステップで決めていきます。
それぞれ詳しく解説していきたいと思います。
【ステップ1】理想に近い間取り図やイメージ写真をピックアップする
各住宅メーカーのホームページやカタログなどで、気になった間取りやイメージ写真があれば集めておきましょう。
「この間取りの水回りの配置は使いやすそう」というように、部分的に希望に合うものでもかまいません。
マイホームのイメージが湧いてきたら、間取り図を作成するときの要望を書き出していきます。
今住んでいる家の間取りから考えてみて、次の家ではここを変えたいなという所があればメモしておきましょう。
家族それぞれの意見を聞いておくことも大切です。
同居する家族が望む間取りや内装・外観イメージが全く違うと、住宅メーカーとの打ち合わせがスタートした時にスムーズにいきません。
「家のイメージづくりの方法」や「人気の間取り」については、こちらの記事もご参考にしてください。
【ステップ2】要望を住宅メーカーに伝える
家を建ててもらいたい住宅メーカーを数社選んで、間取りの作成を依頼します。
住宅メーカーが間取りをつくる際に要望を聞いてくれるので、基本的にはそれに一つずつ答えていけば大丈夫です。
ただし、打ち合わせをスムーズに進めるためには、的確に要望を伝えられるように、ステップ1の作業をしておくことがポイントです。
希望の間取り図を自分で描いて住宅メーカーに見せるのももちろんOKです。
その場合は、自分で考えた間取り図をベースに、よりよい形に修正を依頼するとよいでしょう。
間取りを作るとき、最近多い要望を挙げておくのでご参考にしてください。
- 対面キッチンにしてカウンターをつけたい
- リビングに和室コーナーをつくりたい
- 玄関に土足で入れる大きな収納スペースをつくりたい
- リビング階段にして家族のコミュニケーションを豊かにしたい
- 子ども部屋として将来2つに分割できるようにしたい
- テレワークできる書斎スペースが欲しい
- 室内干しのできるコーナーを作りたい
ただし、様々な要望を全て詰め込むとバランスが悪くなってしまう可能性はあります。
また、建設予定地の形に合わなかったり、予算の制約で全てを取り入れられないかもしれません。
間取り図に「絶対に」取り入れたいものと、「できれば」取り入れたいものなど、優先順位も決めておくとよいでしょう。
住宅メーカーには、家の予算や採用したい設備についても伝えておき、予算に収まるように間取りの作成を依頼しましょう。
なお、「家づくりのとびら」では、予算にあった間取りの相談のほか、資金計画についてもプロが無料でサポートしています。不明点がある場合はお気軽にご相談ください。
【ステップ3】複数の住宅メーカーから間取り図の提案を受ける
複数の住宅メーカーから提案された間取り図をじっくり比較検討しましょう。
間取りの提案ははじめから一社に絞らず、複数の住宅メーカーの提案をみることをおすすめします。
同じ希望を伝えても出来上がるプランはそれぞれ違うはずです。
設計力やどのくらい要望が活かされているか、あなたの家族構成などを考慮して工夫されているかどうかを比較しましょう。
なお、住宅メーカーによっては、「セミオーダー」と呼ばれる100通り以上の間取りパターンがあらかじめ用意されている場合があります。
このパターンの中に、あなたの要望にピタリとはまるものがあれば、「セミオーダーの間取りをベースにして、コストをうまく抑えましょう」と提案してもらえることがあります。
【ステップ4】間取りを修正して最終プランを決めていく
住宅メーカーが間取り図を作成してくれたら、しっかりチェックして設計力のある住宅メーカーを選び、打ち合わせを繰り返して間取りをさらに良いものに修正していきます。
なお、住宅メーカーをほぼ決定した段階で「仮契約」を結ぶことになっている住宅メーカーが多いですが、住宅メーカーによっては、「仮契約前の間取り図の修正は1回まで」といったルールがあります。
でも、1~2回くらい間取りの提案を受ければ、その住宅メーカーの設計力や、要望に応えようとする担当者の姿勢などは見えてくるので、間取りの提案を住宅メーカー選びの参考としてください。
住宅メーカーをほぼ決定した後なら、理想の間取り図が出来上がるまでの打ち合わせ回数に制限はないのが普通です。
提案を受けた間取りに修正してほしいところがあれば、住宅メーカーに伝えて、修正を加えます。
この作業を繰り返してブラッシュアップしていき、理想の間取りに近づけていきます。
モデルルームの見学や、実際の個人宅を見せてもらう「現場見学会」などに参加すると、家のイメージをつかめるだけでなく当初考えていなかった良い間取りに気付けることもあるかもしれません。
2.間取り図のチェック方法!5つの視点で検討しよう
住宅メーカー等に間取り図を作成してもらったら、欠点を見逃さないように、次に挙げる5つの視点で検討していきましょう。
それでは順番に解説していきます。
2-1.要望は反映されているかチェック
まずは、住宅メーカーにあらかじめ伝えた要望がしっかりと反映されているかチェックしましょう。
思っていたような間取りになっていない場合には、修正できるか聞いてみてください。
間取りは全体のバランスも大切なので、見送った要素があれば、その理由も聞いてみるとよいでしょう。
2-2.生活動線をイメージしてみる
生活動線を一つ一つシミュレーションしてみましょう。
間取り図をコピーし、動きを書き込んでみるとわかりやすくなります。
頻繁に行き来する動線はなるべく短くするなど、快適に動けるようにそれぞれの生活に合わせて検討しましょう。
(1)朝起きてから家を出るまでの動線(B)
洗面、トイレ、食事など、支度をする時間帯が家族で同じ場合でも使いやすく、動きやすくなっているかチェックしましょう。
(2)帰宅してからの動線(C)
帰宅してからコートやカバンを置く場所はあるのか、学校から帰った子どもが過ごす場所などを想像してみましょう。
(3)家事動線(A)
家事動線については、例えば料理している間に洗濯をする場合ならキッチンと洗面・浴室が隣にあるような間取りだと動線が短くなりますし、キッチンからダイニングまでの距離を短くしたり真っすぐにしたりすると、配膳や片付けなどの作業が楽になります。
洗濯をして干して片付けるまでの動きも想像してみてください。
(4)お客様の動線(A)
来客があった場合、お客様の動線はどうでしょうか。
リビングに通すまで、トイレや浴室などプライベートな空間はないでしょうか。
リビングやダイニングに近すぎるトイレは音や臭いが気になることもあります。
2-3.視線をイメージしてみる
建物の内部の視線と、外部からの視線の両面からイメージしましょう。
(1)内部からの視線
部屋の中から見て、外の景色や眺望はうまくとれているでしょうか。
外の風景が見えるように設計したいケースもあれば、人通りなどが目に入らないようにしたいケースもあるはずです。
マンション暮らしに慣れている方は、解放感よりもプライベート感を優先する方が落ち着くと感じることが多いようです。
また、料理をしながらテレビを見たい、リビングからトイレの出入りが見えないほうがよい、といった点にも気を配るとカンペキです。
(2)外部からの視線
建物に面した通りから家の中の様子がどの程度見えるかイメージしてみてください。
玄関を開けたときに、家の中が丸見えにならないでしょうか。
隣の家の窓との位置関係にも注意が必要です。
お互いの窓が向き合わないように配置できると、気まずい思いをしなくてすみます。
ただし、外部からの視線については、塀や目隠しフェンスなど、外構工事の工夫で解決できる可能性もあります。
2-4.音と光をイメージしてみる
家の中の生活音、外からの騒音、日差しなどをイメージしてみましょう。
(1)家の中の生活音
リビングにトイレや浴室が近いと音が気になることがあります。
また、2階にトイレや浴室を作る場合は、真下にリビングやダイニングがある間取りだと流水音が気になる可能性があります。
「吹き抜け」にする場合は特に上下階で音が伝わりやすいので、生活リズムがずれている家族がいる場合に気にならないのかなど検討してください。
(2)家の外からの音
家の中にいる時に、外からの音で気になることがないかイメージしてみましょう。
大きな道路に面している土地に家を建てる場合は、リビングや寝室などのくつろぐ場所で音が気にならないような間取りになっているかチェックしましょう。
踏切や交差点が近くにあるなど外からの騒音が予想できる立地なら、特に遮音性の高い住宅メーカーを選んだ方がよいかもしれません。
(3)採光
リビングなどにどれくらい日差しが入るか、イメージしてみてください。
西側に窓がある場合は西日が入りすぎないか注意が必要です。
2-5.収納と家具をイメージしてみる
家づくりで最も後悔しやすい点は、収納が不足・使いにくいというお悩みです。
どこに何を収納するのか、収納が足りるかどうか、間取りを見ながら具体的に検討してみましょう。
間取り図の収納部分に色を塗ってみると、建物全体に収納がどれだけあるのかわかりやすくなります。
開閉式の収納は、ドアの正面に家具を置けないことにも注意が必要です。
玄関まわりの収納や、キッチンパントリー、浴室・洗面周辺のタオルや洗剤を置く場所など、それぞれの生活スタイルにあわせて適切な広さが確保できるとベストです。
家族が過ごす時間が多いリビングは、モノがどんどん集まってくるので、しっかり収納を作っておくとスッキリと暮らせます。
荷物は暮らしていくにつれて徐々に増えていくことが多いので、現在の荷物の量よりも少しゆとりを持ってつくると理想的です。
「間取り図は全体的に気に入っているけれど収納が足りないかも」というときには、収納を増やせないか住宅メーカーに相談してみてください。
間取りを大きく変更しなくても、廊下などのデッドスペースをうまく活用してさらに収納を増やしてもらえる可能性があります。
3.間取りで失敗しないために知っておくべき3つのポイント
最後に、イメージ通りの間取りの家で快適に過ごすために見過ごせない、3つのポイントをご紹介していきます。
- 間取りと土地の関係は切り離せない!
- 間取り図と見積書をセットで比較検討する!
- 設計力のある住宅メーカー&頼れる担当者を選ぶ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
3-1.間取りと土地の関係は切り離せない!
ベストな間取りとは、家の中で快適に過ごせるというだけでなく、その土地の条件にあった間取りになっているかということがとても重要になります。
土地の間口・奥行や、隣地の利用状況、接している道路やその方位によってどのように建てたら快適な家になるかを考えて家づくりをしなくてはいけません。
家を建てる土地が決まっていないという方は、土地を探しながら理想の家のイメージづくりを並行して進めましょう。
先に間取りプランを固めてしまうと、「間口が●m、奥行き●m以上で南向きの土地」などの制約が厳しくなってしまうので、その間取りで建てられる土地を予算内で見つけるというのはなかなか難しい場合があるからです。
既に土地が決まっているという方は、土地の形状、道路の交通量、隣地からの視線、景観など周囲の環境を考慮した間取りを提案されているかどうか、注意してみてください。
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3-2.間取り図と見積書をセットで比較検討する!
住宅メーカーから間取りプランを提案してもらうときには、同時に見積書も提示されるのが一般的です。
間取り図をしっかりチェックすることは大切ですが、同時に見積書の内容にもよく目を通し、予算とのバランスを取りながら間取りを決めましょう。
家を建てるときには建物の建築費以外にも費用が必要です。
登記などの諸費用はもちろん、ローン利用であればローン諸費用なども必要です。
他にも、外構工事費用、建替えであれば解体工事費や仮住まい費用・仮住まいへの引っ越し費用、軟弱な土地であれば地盤改良費など必要に応じて予算をとらなくてはいけません。
見積書をチェックする上で重要なことは、全ての住宅メーカーが提示する見積書が、このような建物以外にかかる費用を含んだ形式とは限らないということです。
一見、他の住宅メーカーよりも安いと思っても、よく見ると諸費用の一部が計上されていないかもしれないので注意しましょう。
建物の建築費は、一般的に凹凸が多い形の家は高くなり、四角に近いほど金額を抑えた家になります。
そのため、床面積は同じでも間取りによって建築費は変わります。
また、床面積が1坪でも小さくなればコストが抑えやすくなります。
豊富なノウハウを持った住宅メーカーなら、予算を考慮しながら、無駄がなく使いやすい間取りを提案してくれるはずですので、そのような住宅メーカーを選びたいものです。
3-3.設計力のある住宅メーカー&頼れる担当者を選ぶ
理想の間取りを見つけるには、それを形にしてくれる住宅メーカーのサポートが欠かせません。
しかもせっかくの家づくりですから、間取りだけでなく、内装、外観、構造、機能にもこだわりたいですよね。
住宅メーカーを決めるときには、複数の企業にプラン提示を依頼して、しっかり比較検討することが大切ですが、住宅メーカーをある程度絞って相談しないと収拾がつかなくなってしまいます。
でも、こだわりのマイホームを実現できる住宅メーカーはどこなのか、なかなかわからないですよね。
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住宅メーカーを選んだあとには、細かい建築プランを詰めていくために打ち合わせを行うことになるので、こちらにたっぷりと時間をかけることが大切です。
とことん打ち合わせを繰り返して理想の家を実現しましょう。
複数の会社に建築プランの作成依頼をして比較する上で大切なのは、限られた予算の中で、伝えた要望をいかに上手に取り入れることができているかということです。
そのためにまず必要なのは、高い設計力とノウハウです。
そして、あなたの求めるイメージを理解してくれてじっくり向き合ってくれる、相性の良い営業担当者との出会いもとても大切です。
「HOME4U 家づくりのとびら」で信頼できる相棒を見つければ、理想のマイホームの実現はすぐそこです。
まとめ
それではおさらいです。
注文住宅の間取りは、次の4ステップで決めていきましょう。
【ステップ1】理想に近い間取り図やイメージ写真をピックアップする
【ステップ2】要望を住宅メーカーに伝える
【ステップ3】複数の住宅メーカーから間取り図の提案を受ける
【ステップ4】間取りを修正して最終プランを決めていく
住宅メーカー等に間取り図を作成してもらったら、「要望の反映」「生活動線」「視線」「音と光」「収納と家具」という5つの視点から検討して、最終的な理想の間取り図に近づけていきます。
間取りで失敗しないためには、ぜひ次の3つのポイントを意識してください。
- 間取りと土地の関係は切り離せない!
- 間取り図と見積書をセットで比較検討する!
- 設計力のある住宅メーカー&頼れる担当者を選ぶ
理想の間取り図を形にするには、住宅メーカーのサポートが欠かせません。
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