岡山県 | 注文住宅特集

中国地方の南東部に位置し、瀬戸内海に大小合わせて90程の島を持つ岡山県。北部の山地を除く多くのエリアは典型的な瀬戸内海式気候であり、日照時間が年間約2,000時間程度と長く、年間降水量は1,100mm程度と全国有数の降水の少ない土地として知られています。その気候的特徴は「晴れの国 おかやま」という県の標語にもみられるほど。立地的に台風の上陸や自身も少なく、自然災害の心配の少なさが魅力の1つとなっています。
この瀬戸内の温暖な気候は、果樹を中心とした農業に恵みをもたらし、白桃やマスカット、ピオーネなどフルーツの栽培が盛ん。そのほかの産業としては、水島臨海工業地帯の自動車、電子機器、造船、機械生産、倉敷市児島地区のジーンズや学生服などの縫製業などが有名です。
日本三名園の1つである後楽園や岡山城、倉敷美観地区が観光地として賑わっており、緑豊かな県北部にある美作三湯（湯原温泉、奥津温泉、湯郷温泉）も全国的に知られる温泉地となっています。

岡山県の注文住宅の平均コスト

注文住宅を建てる際にかかったコストについて、岡山県と全国の平均を比較すると次のようになっています。
岡山県の注文住宅建設費の平均　3,843.9万円
全国の注文住宅建設費の平均　3,715.2万円
出典：2022年度　フラット35利用者調査

岡山県の住環境

県域は、旧国名から東部の備前、西部の備中、北部の美作の3地域に分けるのが一般的ですが、地勢的には中国山地と盆地、吉備高原などの丘陵地からなる北部、平野と瀬戸内海の島々からなる南部にも分けられます。
岡山県内の市町村別の人口をみると、1位が政令指定都市でもある岡山市（約72万人）、2位が倉敷市（約47万人）、3位は津山市（約10万人）となっており、以下、総社市（約7万人）、玉野市（約6万人）と続きます。
県庁所在地の岡山市は岡山城の城下町として発展。吉備高原の一部を那須北区周辺では白桃やぶどうなどの果物栽培が盛んに行われています。人口第2位の都市、倉敷市には倉敷、水島、児島、玉島の4つの地域に市街地があり、順に観光エリア、工業地帯、繊維産業の街、物流拠点といった性格を備えています。

岡山県の子育て世帯におすすめのエリア

奈義町
美作地域にある奈義町は、独自の少子化対策を打ち出し、2005年時点で1.41だった出生率を2019年には2.95にまで引き上げた「奇跡のまち」として注目されています。
施策のメインは思い切った金銭的な支援です。在宅育児支援手当は、満7カ月児から満4歳（満4歳になった後の最初の3月31日までの）児童で保育園等に入園していない児童養育者に、児童1人につき月額1万円を支給。高等学校等就学支援は、生徒1人当たり年額9万円を在学中の3年間、毎年度支給するもの。
医療費は18歳まで無料化し、出産祝い金として第1子は10万円、第2子は15万円、第3子は20万円、第4子は30万円、第5子以降は40万が給付されます。
そのほか、予防接種法に定められた対象だけでなく、ロタウイルス、B型肝炎、おたふくかぜといった法定外のワクチン予防接種も全額助成。毎年、数多くの子育て世代が町外から移り住んでいます。

和気町
山や川など豊かな自然に囲まれながら子育てに取り組める和気町。文部科学省からすべての小、中学校で独自カリキュラムを導入できる特例校指定を受けており、保育園や幼稚園にもALTが週2回訪問し、子どもたちがネイティブな英語に触れる環境づくりが行われています。
町では、町内在住の小5、小6、中学生であれば誰でも無料で通える英語塾「和気町公営塾」を開設。地域おこし協力隊や地元の大学生が主体となって、英検対策指導や外国人講師との英会話プログラムが町内2カ所で実施されています。
また、高校卒業までの子どもの医療費や幼稚園(預かり保育料含む)無料など、制度面の支援も手厚く行われています。

総社市
岡山市と倉敷市に隣接する総社市は、都会的な利便性がありつつも、田舎の田園風景を残した子育てしやすい環境が魅力。「子育て王国そうじゃ」をキーワードに行政や市民団体が連携して活動を行い、全国屈指の福祉文化先駆都市としての地位を築いており、人口は12年連続で増加。2015年から2020年の人口増加率は3.3％と、中国地方トップの数字となっています。
独自の施策としては、ファミリーサポートセンターにおける病時サポートや病児保育室「ほっとチュッピー」(小学校6年生以下の病児の一時預かり)などを実施。教育面では、英語特区を設け、対象の幼稚園、小学校、中学校が連携し、一貫性のある特別な英語教育を提供。豊かなコミュニケーション能力と国際的視野を身につけた人材育成に取り組んでいます。

岡山県の中心市街地への通勤・通学におすすめのエリア

主要都市である岡山市では、JRの7路線が乗り入れる岡山駅を中心に路面電車や路線バスが整備されており、市内の広い範囲で車がなくても通勤・通学ができる環境となっています。
第2の都市である倉敷市への通勤・通学も含めて考えると、早島町が便利です。JR早島駅からJR岡山駅へは快速電車で約10分、JR倉敷駅へは約35分で移動可能。車利用でも瀬戸中央自動車道の早島I.C.があり、山陽自動車道を経由して関西や四国、広島方面にも容易にアクセスできます。また、町内では無料のコミュニティバスも運行。岡山市と倉敷市に挟まれた立地から、両市のベッドタウンとして住宅地の開発が進み、特に利便性の高い街として注目を集め、人口も増加中です。

岡山県の閑静な地域でおすすめのエリア

岡山市内では、都心部と新興住宅地からなる近郊地域と緑豊かな中山間地域で構成されている、倉敷市と隣接する西部地域の北区が人気。なかでも、岡山駅から西へ1駅の北長瀬駅周辺は地域の防犯意識も高く、該当も多く備わっており、安心して暮らせる街と好評。岡山ドームのある一帯は、北長瀬未来ふれあい総合公園として整備され、住民の新たな憩いの場となっています。
倉敷市では、JR倉敷駅周辺や文京施設が多く集まるJR中庄駅を中心としたエリアがおすすめ。
都市部以外でより自然を感じながら暮らすのであれば、「西の軽井沢」とも呼ばれる真庭市の蒜山高原が長いあいだ人気のエリアとなっています。

岡山県の移住支援制度

移住・定住に関する支援やサポートが充実している岡山県では、東京23区に在住または、東京圏在住で23区内に通勤（大学・専門学校等への通学期間も含む）する人が岡山県へ移住することを支援する「IJUターン就職支援事業」による支援金の支給を実施。
対象求人へ就業するなど、一定の要件を満たす必要がありますが、移住先の市町村から予算の範囲内において、世帯移住で100万円、単身移住で60万円が支給されます。
さらに、世帯移住の場合で18歳未満の世帯員が一緒に移住する場合には、18歳未満の人1人につき100万円が加算されます。
そのほかにも、独自の補助金や住宅ローンの金利の引き下げなどの支援を用意している自治体もあるので、移住を考えている人はぜひチェックしてみてください。