コスパ最強ハウスメーカーの見極め方！おすすめ7社の特徴も解説

変更日:

2025.06.12

マイホーム建築は、数千万円の費用が必要となる大きな買い物です。
そのため、できるだけコスパのよい方法で建築したいと考える方も多いでしょう。

なお、「コスパのよい家」とは、単純に建築費用が安い家ではなく、暮らし始めてからも価格以上の価値や満足を得られる家のことを指します。

この記事を参考に、お得で住み心地のよいマイホーム建築を実現しましょう。

大手ハウスメーカーの特徴を一覧表で比較したい方は、こちらの記事もご覧ください。

1.コスパがよい家とは？

「コスパがよい家」とは、価格以上の価値や満足を得られるマイホームのことです。

マイホームを手に入れる際に考慮しておきたいのは「イニシャルコスト」だけではありません。

土地購入費や工事費用、諸費用などはもちろん、住み始めてからの光熱費や固定資産税、修繕費などのランニングコストも家を所有するのに必要な費用として念頭に置いておく必要があります。

仮に建築費を抑えてマイホームを建築したとしても、光熱費やメンテナンス費用などのランニングコストがかかる家であれば、総合的に見て「お得」とは感じられないのではないでしょうか。

建築費が多少高くなったとしても、光熱費やメンテナンス費用などのランニングコストが抑えられるのであれば、トータルでコスパがよい家といえるでしょう。

また、マイホームにおけるコスパを考えるのであれば、住み心地の良さも重要です。
価格が安くても、快適な生活が送れない家ではコストパフォーマンスが高いとはいえません。建築費が上がったとしても、費用に見合った満足が得られる家は、コストパフォーマンスが高い家と考えられます。

このように、マイホームのコスパを検討するときには、建築費用・ランニングコスト・快適な住み心地の3点を総合的に考えることが大切です。

2.コスパがよいハウスメーカーの比較項目5つ

ここでは、コスパがよいハウスメーカーを選ぶ際の比較ポイントを5つ解説します。

それぞれを詳しく見ていきましょう。

2-1.坪単価

「坪単価」とは、1坪あたりの建築費用のことです。

坪単価は、以下の式で計算します。

坪単価の計算式

例えば、家の本体価格が3,000万円で延床面積が50坪の坪単価は、60万円（3,000万円÷50坪）です。

なお、坪単価の水準は、ハウスメーカーによって異なります。
全国展開しているような大手ハウスメーカーの坪単価の水準は、80万～100万円程度。地域密着型の工務店の坪単価は、50万～70万円程度といわれています。

当然のことながら、坪単価が高いハウスメーカーにマイホーム建築を依頼すると、建築費用は高くなります。

もちろん、住宅プランによって坪単価は大きく変動しますが、まずは坪単価を目安に、現実的に依頼が可能かどうか判断し、絞り込んでいくとよいでしょう。

2-2.性能

マイホームにおける性能は、主に「断熱性」や「気密性」「耐震性」「耐久性」を指します。

断熱性や気密性が高い家は、家の中の温度を一定に保てるため、冷暖房費を抑えながら一年中快適な生活ができます。また、結露が発生しにくくなることで、修繕費の削減も期待できるでしょう。

耐震性や耐久性が高い家も、家の傷みを抑えられるため、メンテナンス費用や修繕費の削減が期待できます。

高性能の家は、建築費は高くなるかもしれません。しかし、光熱費やメンテナンス費用を抑えられるため、ランニングコストは低くなります。

2-3.構造

マイホームは、構造によって建築費用や性能に差が出ます。
それぞれのメリットとデメリットを、以下で確認しましょう。

「木造」は、多くのマイホーム建築で採用されている工法です。建築費用を抑えながら、オーナーの希望を反映した間取りのマイホーム作りを実現できます。

ただし、耐久性や耐震性、耐火性といった性能が低めのため、メンテナンス費用が嵩む可能性があります。

部材が工場で生産される「鉄骨造」もマイホームは、品質のバラつきが少なく安定している点が特徴です。耐震性や耐火性が高く、安心して生活できる点もメリットといえるでしょう。

一方で、木造より建築費が高い点には注意が必要です。重量鉄骨造の場合は工期が比較的長いため、場合によっては仮住まいなどの費用が嵩むケースもあります。

「鉄筋コンクリート造」は、耐久性や耐火性、耐震性などの性能が高い点が特徴です。少ない柱で建築が可能なため、自由な設計を実現できます。

コンクリートと鉄筋を使用する鉄筋コンクリート造は、建物の重量が大きい点には注意が必要です。建築費のほかに、地盤改良費などがかかる可能性があることは覚えておきましょう。

得意とする構造は、ハウスメーカーによって異なります。ハウスメーカーを選ぶ際には、希望する構造に対応できるか、事前に建築実績を確認しておくと安心です。

2-4.アフターフォロー

長く快適に住むには、アフターフォローの充実も重要です。

マイホームを建築すると、20年や30年といった長期で居住するケースも少なくありません。長く住み続けている間には、経年劣化による故障や不具合が出ることもあるでしょう。

アフターフォローが手厚いハウスメーカーであれば、定期点検によりトラブルの早期発見が期待できます。
また、無償対応が充実している場合には、費用を抑えた修繕も可能です。

保証期間や、無償対応の範囲は、ハウスメーカーによって異なります。ランニングコストの1つであるメンテナンス費用を抑えたい方は、アフターフォローの内容も十分に確認することが重要です。

2-5.営業担当者

マイホーム購入では、営業担当者が窓口となります。
そのため、スムーズな建築やアフターフォローを実現するには、円滑なコミュニケーションが取れる営業担当者であることもポイントです。

話しやすい雰囲気がある営業担当者であれば、オーナーの希望を十分に反映した家づくりを目指せるでしょう。また、豊富な知識がある方であれば、コスパのよい家づくりの提案を受けられる可能性もあります。

納得がいくマイホーム建築を実現するためには、信頼できる営業担当者がいるハウスメーカーを選びましょう。

3.コスパがよいハウスメーカーおすすめ7選

ここでは、コスパがよいマイホーム建築におすすめのハウスメーカー7社の特徴を解説します。

* 独自アンケートの平均坪単価
※エリアやプランによって異なります

以下より、それぞれを詳しく確認しましょう。

3-1.タマホーム

* 独自アンケートの平均坪単価
※エリアやプランによって異なります

タマホームは、坪単価が60万円前後の中堅ハウスメーカーです。

国産材の使用で高い品質を確保しつつ、独自の流通システムにより中間マージンをカットし、コストダウンを実現しています。

タマホームの標準仕様は、一般的に見ても標準的な傾向があります。設備をグレードアップした場合には、追加料金がかかる可能性がある点には注意しましょう。

3-2.クレバリーホーム

* 独自アンケートの平均坪単価
※エリアやプランによって異なります

クレバリーホームは、タイル張りを標準仕様とするハウスメーカーです。

タイルは、耐久性や耐熱性に優れているため、メンテナンス費用の軽減が期待できます。タイルは重量があり地震に弱いといわれることもありますが、独自の工法を採用することで、高い耐震性も確保している点が特徴です。

タイルをはじめ、さまざまな商品の自社開発や一括仕入れをすることで、低コストと高品質の両方を実現しています。

3-3.ユニバーサルホーム

引用元：家族の「好き」をちりばめた、愛犬と暮らしやすい家を注文住宅で実現｜注文住宅の建築実例

* 独自アンケートの平均坪単価
※エリアやプランによって異なります

ユニバーサルホームは、床下をなくし地面と一体化することで、高い耐震性と断熱性を実現しているハウスメーカーです。1階全面床暖房を標準採用することで、住み心地のよい家づくりができます。

部材一括仕入れによるコスト削減を、フランチャイズ加盟店による直接施工を実施することで、品質のバラつきがない家づくりを目指しています。

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3-4.アイフルホーム

* 独自アンケートの平均坪単価
※エリアやプランによって異なります

アイフルホームは、子育て世帯が快適に過ごせる家づくりを得意とするハウスメーカーです。

取り組みが評価され、キッズデザイン賞やグッドデザイン賞、日本子育て支援大賞など、さまざまな受賞歴があります。

アイフルホームは、LIXIL住宅研究所が運営するハウスメーカーです。そのため、LIXIL製品を採用することで、建築コストの軽減が期待できます。

3-5.桧家住宅

* 独自アンケートの平均坪単価
※エリアやプランによって異なります

桧家住宅は、高性能の住宅を提供しているハウスメーカーの1つです。
坪単価は70万円台と、他ハウスメーカーに比べて少し高めですが、性能が高い家づくりが可能なため、コスパはよいといえるでしょう。

桧家住宅の最大の特徴は、全館空調「Z空調」を標準搭載している点です。高い断熱性と気密性により、光熱費を抑えながら家全体を適温に保ち、快適な生活を実現できます。

3-6.アイ工務店

* 独自アンケートの平均坪単価
※エリアやプランによって異なります

アイ工務店は、自由度の高い間取りが特徴のハウスメーカーです。

半地下収納やスキップフロア、ロフト、吹き抜けなど、縦の空間を活かしたプランニングにより、家族構成やライフスタイルに合った家づくりができるでしょう。

なお、木材をプレカットすることで、鉄骨造にも引けをとらない高い強度と耐久性を実現しています。

3-7.ヤマダホームズ

引用元：小堀住研の実例｜最高峰の邸宅・注文住宅は「家づくりのとびら PREMIUM」

* 独自アンケートの平均坪単価
※エリアやプランによって異なります

ヤマダホームズは、大手家電量販店ヤマダデンキグループに属するハウスメーカーです。グループの強みを活かし、住宅や家電をインターネットに接続したスマートハウスの建築を得意としています。

マイホームの設備をIT技術により自動制御することで、光熱費を抑えられるだけでなく、便利で快適な生活を可能にしています。

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4.注文住宅の建築コストを下げるコツ

注文住宅建築のコスパ向上を目指すのであれば、建築コストを下げる以下のコツを覚えておくとよいでしょう。

外壁や屋根の面積が多い家は、建築費がかさみます。
また、凸凹があるデザインの家は施工に手間がかかり、人件費が高くなります。建築コストを抑えるには、シンプルなデザインにするとよいでしょう。

また、平屋は屋根や外壁の面積が多くなるため、建築費を抑えるには2階建てがおすすめです。3階建て以上は建物が重くなるため、地盤改良費用が必要なケースがあることは覚えておきましょう。

建築費を抑えるには、間取りの工夫も必要です。例えば、水回りを1か所にまとめることで、配管工事費用の削減を目指してください。

マイホームの見積もりは、ハウスメーカーによって差が出ることも少なくありません。よりコスパのよいマイホーム建築を目指すのであれば、複数のハウスメーカーで見積もりをとり、比較・検討することが重要です。

注文住宅は、自分の好きなように家を建てられる点が大きな魅力です。

一方で、1からすべてを決めなければならないので、プランを決めるだけでも半年以上かかることも少なくありません。そのため、場合によっては負担を感じる方もいるでしょう。
時には無料サポートサービスも活用しながら、マイホームプランニングを楽しみましょう。

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まとめ

コスパがよい家とは、価格以上の価値や満足を得られるマイホームのことです。価格の安さだけでなく、性能や設備の質もコスパを左右する材料となります。

コスパのよい家を建築するには、いくつかのハウスメーカーで見積もりをとり、比較検討することが重要です。その際には、坪単価や構造、性能、アフターフォロー、営業担当者などを確認しましょう。

マイホーム建築は、一生に一度あるかないかの大きなイベントです。オーナーに合ったハウスメーカーを選び、理想のマイホーム建築を実現してください。

この記事の編集者

「家づくりのとびら」編集部

NTTデータグループ会社が運営する注文住宅相談サービス「家づくりのとびら」編集部です。難しい住まいづくりの情報を、わかりやすく正確にお伝えします。記事は不動産鑑定士や宅地建物取引士などの不動産専門家による執筆、監修記事がメイン。初めての住まいづくりをサポートします！

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