神奈川県南足柄市 | 注文住宅特集

南足柄市は、都心から約80km、神奈川県の西端に位置する自然に囲まれたエリアです。主要幹線道路は、東名高速道路と県道78号線、小田原厚木道路などがあり、東名高速道路の大井松田インターから東京ICまでは約60分でアクセスできます。鉄道は伊豆箱根鉄道が通っており、小田原駅まで出れば、小田急線や東海道本線に乗り換えて首都圏にもアクセス可能です。温暖な気候と年間を通して豊富な降水量に恵まれ、特産・名産品に足柄茶やみかん、いちじくなどがあります。ここでは南足柄市における主要駅から都内までの通勤時間、商業施設、教育環境、治安などについてご紹介します。

神奈川県南足柄市の商業施設

南足柄市のエリア内には、都市部にあるような大規模ショッピングモールはありません。大型ショッピングセンターを利用するには、隣接する小田原市などまで行く必要があります。一方で、市内の主要駅である大雄山駅周辺には、小中規模のショッピングモールがいくつかあります。
大雄山駅を出るとすぐの場所に「大雄山ヴェルミ2」があります。ここは地下1階から4階までのスペースに、食料品店、衣料品店、生活雑貨や銀行、保育園からクリニックまで生活に必要な品だけでなく、さまざまなサービスを利用できます。
基本的に、終着駅である大雄山駅を除いて、駅周辺にスーパーマーケットなど商業施設が集中している場所はありません。相模沼田駅と塚原駅の間にある「マックスバリュ南足柄岩原店」や、団地の中にある小規模なお店が点在している程度です。市内で買い物を不便なく済ませるには、大雄山駅へのアクセスが容易な地域がおすすめです。

神奈川県南足柄市の教育環境（学区）

南足柄市内には、6つの小学校と3つの中学校、1つの高校があります。6校ある小学校の中でも生徒数が最も多い学校は500人を超える反面、最も少ない学校は50人にも満たないところもあります。その中でも、最も人数が多い「南足柄小学校」は、「南足柄中学校」や市役所、文化会館、保健医療福祉センターなどの公共施設が充実している学区です。全児童に1人1台のタブレット式PCを配布し、いつでも学習や課題に取り組める環境を構築しています。
「向田小学校」は大雄山駅から徒歩約15分の場所にある学校です。こちらの学校では「登下校見守り隊」と称した児童の安全を守る取り組みを推進しています。周囲は閑静な住宅と豊富な自然に囲まれているため、のびのびと過ごせるでしょう。
市内に山間部が多いことや、学校までの距離が遠い生徒もいるので、多くの学校で小学校、中学校ともにバス通学が認められているのもこのエリアの特徴です。学校によっては保護者用の駐車スペースを設けている学校もあります。

神奈川県南足柄市の治安

神奈川県警察が発表した「刑法犯・罪名別・市区町村別・認知件数（令和2年12月確定値）」によると、南足柄市の犯罪総数は88件で、大都市圏である川崎市や横浜市と比較して50分の1以下と、とても低い水準で推移しています。神奈川県松田警察署が報告している「2020年（令和2年）12月中の犯罪発生状況」でも、詐欺や横領などの知能犯、住居侵入、車上狙いなど、市内の犯罪はほとんど報告されていません。特に、殺人や強盗といった凶悪犯罪は発生しておらず、のどかな街並みを体現しています。
これは主要駅であっても大規模な店舗や歓楽街などが都市部ほど集中しておらず、犯罪が起こりやすい夜間に出歩く方が少ない点が影響しています。また、騒音トラブルも少なく、南足柄市は治安が良好なエリアといえるでしょう。

神奈川県南足柄市の地盤の強さ

南足柄市を有する地域は、酒匂川が形成する扇状地を主とする地域です。この地域は、酒匂川下流の西側に位置する大磯丘陵と、酒匂川を挟んで反対側に位置する箱根火山地があります。この丘陵地や山地は、液状化のリスクが少なく、揺れにくく、地震に対して強い地盤といわれています。
しかし、酒匂川沿いの一部地域は、液状化危険度が極めて高いと想定されています。液状化しやすい位置に住宅を建築する際には、地盤の固い位置まで杭を到達させる耐震工事を勧められる可能性があるでしょう。また、南足柄市のハザードマップを見ると、川沿いの地域を中心に土砂災害の警戒地域が複数あります。家を建てる土地を探す際は、ハザードマップなど複数の資料を参考にするようにしましょう。
環境省から発表された南足柄市が含まれる「足柄平野」の地盤沈下情報によると、近年の国土地理院の水準測量では、特に地盤沈下は認められていません。 液状化の原因ともなる地下水位は1968年（昭和43年）から低下していて、自噴井戸の減少や、冬期に水位が枯渇する井戸がでています。揚水量や季節変化による変化が確認されていますが、安定的に推移していると報告されていて、急激に液状化のリスクが高まるような調査結果はありません。しかし、住宅を建築される際は、さまざまな災害を想定して、ハウスメーカーや不動産会社の担当者に相談しておくとよいでしょう。

神奈川県南足柄市の医療施設

南足柄市内には総合病院が1件、歯科医院・クリニック、内科・クリニック、その他産婦人科や眼科クリニックなどが数件ずつあり、大病をしない限り市内の医療施設で十分生活できます。総合病院は主要駅から距離があるものの、送迎バスが出ているのでアクセスは良好です。主要な病院を挙げると、伊豆箱根鉄道の和田河原駅近くには救急指定病院である「大内病院」、大雄駅近くには1984年（昭和59年）に開設された総合病院「北小田原病院」などがあります。
また、南足柄市内には、老人ホームをはじめとした介護施設も数多くあります。例えば、特別養護老人ホーム「草の家」は、特別養護老人ホーム以外にも、軽費老人ホームを運営しています。同じく、「大雄山」駅から徒歩約5分の距離にあるのが、老人ホーム「リビングケア唯の家関本」です。この老人ホームにはデイサービスも併設されています。それ以外にも、このエリアには介護保険施設である特別養護老人ホームや介護老人保健施設、認知症高齢者への対応施設であるグループホーム、有料老人ホームなど、数多くの施設があります。