福岡県 | 注文住宅特集

九州地方の北部に位置する福岡県は、関門海峡を隔てて本州に最も近く、陸・海・空の交通の結節点となっており、朝鮮半島をメインに古くからアジア諸国にも開かれた九州の玄関口となっています。
気候は温帯性気候でおおむね温暖。適度の雨量もあり、1年中快適な生活が可能です。日本海側に位置するエリアは日本海型気候区の特徴もあり、冬季には大陸からの寒気の影響を受け、雪が積もることもあります。
過去、鉄鋼や石炭が産業の中心でしたが、現在は自動車の部品生産などにシフト。山と河川に囲まれた中央部や南部では、米や茶、いちごなどの栽培が行われています。
県内には、とんこつラーメンやもつ鍋、水炊きなどの名物も多く、独自の屋台文化も発展。グルメ目当ての観光客も多く訪れています。

福岡県の注文住宅の平均コスト

注文住宅を建てる際にかかったコストについて、福岡県と全国の平均を比較すると次のようになっています。
福岡県の注文住宅建設費の平均　3,625.3万円
全国の注文住宅建設費の平均　3,715.2万円
出典：2022年度　フラット35利用者調査

福岡県の住環境

県域は北九州、福岡、筑後、筑豊の4つの地域に分けられ、それぞれ順に工業地帯、西日本有数の商業地、農林水産業と地場産業の地盤、先進的な産業に取り組む地域といった特色があります。
福岡県の人口は年々増加傾向にあり、特に福岡市の人口は伸び率が高くなっています。以前は九州の中心となる大都市として、九州圏内からの進学や就職により移住する若者が多くみられましたが、昨今のテレワークの普及もあり、九州以外からの移住者の数も増加しています。
福岡県内の市町村別の人口をみると、1位が政令指定都市でもある福岡市（約160万人）、2位も政令指定都市の北九州市（約91万人）、3位は久留米市（約30万人）となっています。
県庁所在地の福岡市は、九州地方の中核を担う大都市。行政や医療福祉といった都市機能がコンパクトにまとまっており、交通アクセスも良好。空のターミナル福岡空港と鉄道の拠点博多駅は地下鉄で直結し、およそ10分でアクセスできます。

福岡県の子育て世帯におすすめのエリア

春日市
福岡市に隣接し、ほどよい自然と都市の利便性をあわせ持つ春日市は、住みやすい街のランキングで九州第1位になったこともある、若いファミリー世帯に人気のエリアです。
市内には遊具やスポーツ施設を備えた春日公園をはじめ、白水大池公園、体育館、市民プールなど運動やスポーツが楽しめる施設が充実。市内すべての小中学校では、学校と保護者、地域住民が連携し、地域全体で子供たちを育てる「コミュニティ・スクール」の取り組みが行われています。
市の面積は県内で最小ですが、そのなかに4カ所の児童センターを整備。すべての小学校の敷地内にはログハウスの放課後児童クラブ舎があり、長期休業中の保育も行う季節学童も実施されています。

糸島市
福岡市の中心部、天神から電車で約30分の距離でありながら、海、山、田園、離島などの豊かな自然もあわせ持つ糸島市も子育て世帯に人気の住みやすい市です。
学術研究都市として整備が進んでいるエリアもある市内では、西南学院大学と連携した中学生対象のイングリッシュキャンプや九州大学伊都キャンパスで中学生が学生サポーターから勉強を教えてもらったり、大学生活の話を聞いたりする「伊都塾」なども実施されています。
また、中学校1年生以上で英語検定(4級～1級)受検料の補助なども行われており、教育環境を重視する家庭には魅力的な自治体となっています。

福岡県の中心市街地への通勤・通学におすすめのエリア

中心都市である福岡市は、博多駅を中心にJR、私鉄、地下鉄、路線バスなどが発達し、郊外へも伸びています。沿線エリアでは、駅の近くであれば自動車を所有しなくても普段の生活に使用はなく、電車を使って通勤・通学する姿も一般的にみられます。そのような地域であれば、駅近くに住むのがおすすめ。座って通うのであれば、JR筑肥線と地下鉄空港線の始発駅である姪浜駅が便利。博多駅までは約19分、天神駅までは約13分で移動できます。
第2の都市である北九州市で都心部となる小倉駅方面に通勤・通学するのであれば、JRの南小倉駅、北九州モノレールの香春口三萩野駅などが人気。JR黒崎駅周辺であれば、筑豊電鉄の黒崎駅前駅も利用でき、3路線の利用が可能です。

福岡県の閑静な地域でおすすめのエリア

福岡市内で落ち着いた暮らしを求めるなら、城南区と西区がおすすめです。
市のほぼ中央に位置し、自然に恵まれた住宅・文教地区である城南区には、油山市民の森がリニューアルし、「ABURAYAMA FUKUOKA」としてオープン。キャンプ場やショップ、レストランなどを楽しむことができます。
また、九州大学移転に伴う土地区画整理事業によって宅地開発や大型商業施設の立地が進む西区は若いファミリーにも人気のエリア。北崎地区は、電柱を地中に埋め込む無電柱化により景観がよくなり、”Fukuoka West Coast”として新たな魅力を発信しています。
そほか、福岡市の東隣に位置する新宮町は、2010年のJR新宮中央駅開業をきっかけに人口が増加。福岡市のベッドタウンとして特に若い世帯の流入が増え、福岡県で最も人口増加率が高い自治体として注目されています。

福岡県の新駅開業情報

福岡市営地下鉄七隈線の博多駅延伸が話題となった福岡市ですが、2024年3月には西鉄天神大牟田線の一部高架化にともなって新駅「桜並木」駅が開業する予定となっています。新駅は雑餉隈駅から春日原駅の間に設置。これにあわせて春日原駅周辺では交通体系の確立と交通結節点機能の向上を図り、賑わいを形成する空間の基盤づくりに向けて、春日原駅へのアクセス道路や東西駅前広場などの整備も進められています。
また、福岡市東区を通るJR鹿児島線の箱崎駅と千早駅の間にも2027年の開業をめざして新駅の設置が進行中。市営地下鉄箱崎線や西鉄貝塚線の貝塚駅から100mの場所が予定されており、近隣エリアの利便性向上が予想されます。