大阪府大阪市平野区 | 注文住宅特集

大阪市平野区は、1974年（昭和49年）に誕生した区で、市の東南部に位置します。人口は市内で最も多い約19万人、総面積は15.28平方キロメートルです。近畿自動車道と阪神高速14号線が南北に通り、国道25号線や大阪中央環状線、南港通、長居公園通などの幹線道路が通っています。JR関西本線とおおさか東線、地下鉄谷町線で天王寺や東梅田といった市の中心部に直結しており、とても便利です。平野区の中心となる平野地域は、戦国時代から周囲に堀を配した環濠自治都市として栄えてきました。今も当時の町割りが継承され、江戸時代から昭和初期にかけて建造された町家や「大念佛寺」などの神社仏閣が残っています。ここでは、平野区の住みやすさについてまとめました。

大阪府大阪市平野区の商業施設

平野区には、大きなショッピングモールはありませんが、主要駅を中心に小規模から中規模まで、数多くのスーパーマーケットが点在し、ホームセンターの「コーナン」も4店舗あるので、日常の買い物に便利です。
JR関西本線「平野」駅周辺には、「イズミヤ」や「マックスバリュ」「サンディ」「スーパー玉出」などがあります。また、地下鉄谷町線「平野」駅との間には、「ライフ」や「ビス」「サンエー」「イオンエクスプレス」などがあります。
地下鉄谷町線「喜連瓜破」駅前にあるのは、ファッションや雑貨、グルメなどの専門店が入っている「イオン」です。その他、駅周辺には、「ライフ」や「サンコー」「アルファ」「スーパー玉出」などもそろっています。
地下鉄谷町線「出戸」駅前にも、ファッションなどの専門店が入っている「イオン」があります。

大阪府大阪市平野区の教育環境（学区）

平野区には、22の市立小学校があります。JR平野駅から徒歩約5分、地下鉄平野駅から徒歩約11分の「平野小学校」は、1872年（明治5年）創立の、歴史と伝統がある小学校です。児童数は、平野区で最も多い704人です。校舎が隣接する「平野北中学校」とは、通称「レインボーロード」という廊下でつながっており、中学校教員による「出前授業」など、小中連携したさまざまな教育活動を行っています。
地下鉄平野駅から徒歩約13分の「平野南小学校」は、1960年（昭和35年）創立の小学校で、児童数は446人です。授業にICT機器を積極的に取り入れ、児童がわかったことを喜べることに重点をおいた授業を行っています。また、英語教育に力を入れているのも特徴です。1年生から発音と文字の関係性を学ぶ音声学習法「フォニックス」を取り入れた英語体験活動を行っています。（児童数は2020年（令和2年）時点のものです）

大阪府大阪市平野区の治安

大阪府が公表している平野区の刑法犯罪件数（2020年）は、1,531件でした。人口あたりの犯罪発生率は、24区内で4番目に低い0.79%です。平野区は、市内の中では治安が良いエリアといえます。刑法犯罪の中で、最も割合が大きいのが、自転車盗や車上ねらいなど、自転車・自動車に関連する犯罪で、約48％にも及びます。車上ねらいや部品ねらいが増加しているので、施錠や防犯アラームなどの防犯対策とともに、少しの間でも自動車や自転車から離れる際には、荷物を車内や自転車カゴに置いたままにしないようにしましょう。
痴漢など女性に対するわいせつ事案だけでなく、子どもに対する声かけやつきまとい、盗撮、露出などのわいせつ事案が発生しています。夕方の下校時や一人で行動するときに発生する傾向があるため、防犯ブザーの使い方など、家族の間で防犯についての注意点を再確認しておいてください。

大阪府大阪市平野区の地盤の強さ

平野区は、西に大阪平野を南北に延びる上町台地、東南に河内台地の先端部である瓜破台地に挟まれています。河川（旧大和川や平野川）の氾濫などにより、土砂が堆積してできた土地で、主に「後背湿地」と「自然堤防」「砂礫質台地」「谷底低地」に分類されます。
「杭全（くまた）神社」のある平野宮町や「大念佛寺」ある平野上町など、JR「平野」駅と地下鉄「平野」駅の間の平野川沿いは、自然堤防となっています。自然堤防は、河川によって運ばれた砂や礫などが堆積してできた地形で、周囲よりやや高くなっています。ゆれやすく、非常に液状化しやすい傾向です。
JR加美駅の北側の加美東や加美北、喜連瓜破駅のある喜連、平野南、瓜破、瓜破西など、自然堤防に沿った地域は、後背湿地となっています。後背湿地は、自然堤防を越えた氾濫水がとどまって、粒の細かいシルト（沈泥）や粘土、有機質土が堆積して形成された平坦地です。地盤が軟弱なので、ゆれやすく、液状化しやすいです。
「瓜破霊園」のある瓜破東や長吉長原など、瓜破台地に含まれる地域は砂礫質台地となっています。砂礫質台地は、表層が概ね5m以上の段丘堆積物（砂礫層・砂質土層）に覆われており、比較的ゆれにくく、液状化もしにくいです。
長吉長原西の一部には、「谷底低地」となっています。谷底低地は、山地や丘陵、台地に分布する幅の狭い沖積低地で、砂礫や粘性土、泥炭質土を含んでいます。ゆれやすく、リスクは少ないですが、液状化することもあります。
平野区は、大和川や寝屋川流域（寝屋川・第二寝屋川・平野川・平野川分水路・古川）、東除川・西除川の氾濫、内水氾濫による浸水被害が想定されています。水害ハザードマップなどを参考に、水害の発生の恐れがあるときには、安全に避難できるように、水害時の避難場所や避難経路を普段から確認しておきましょう。

大阪府大阪市平野区の医療施設

平野区は、医療施設が充実しており、区内には病院が10件、内科などの一般診療所が約180件、歯科診療所が約130件あります。


JR平野駅や加美駅、地下鉄の平野駅や喜連瓜破駅、出戸駅などの各主要駅周辺には、内科や外科、小児科、耳鼻咽喉科、皮膚科、眼科、歯科など、さまざまな診療科の診療所が点在しているので、通院にとても便利です。
平野区で最も規模の大きな病院は、出戸駅から徒歩約5分の「長吉総合病院」です。325床を有し、二次救急に対応するとともに、介護療養型老人保健施設を併設し、急性期から慢性期まで、切れ目のない医療介護を提供しています。
出戸駅および長原駅から徒歩約15分の「共立病院」は、199床を有し、最新の透析医療機器による透析治療などを行っている病院です。頸椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など脊椎の疾患を専門に診断・治療を行う脊椎外来があります。
平野区は、高齢者向け施設も充実しています。出戸駅近くの「四天王寺紅生園」を含め、16件の特別養護老人ホームがあり、その他、有料老人ホーム、やサービス付き高齢者向け住宅、老人介護保険施設、グループホーム、小規模多機能ホームなど、数多くの入所型の高齢者向け施設があります。