埼玉県 | 注文住宅特集

関東平野のほぼ中央に位置し、首都東京のベッドタウンとしての役割も大きく担う埼玉県。東西に広がる県域は、西の2/3ほどが平地、東の1/3ほどが秩父山系を中心とする山地となっています。海に面していない内陸県ですが河川は多く、県域を貫くように荒川が、北東部の県境には利根川が流れており、県土に占める河川面積の割合は3.9％と日本一を誇る「川の国」といった側面もあります。
県内は道路網が発達していて平地も多いことから工業団地が数多く存在し、自動車関連製品や化学工業品、食料品、印刷物、金属製品などの生産が盛んに行われています。
江戸時代の風情を残す「小江戸」川越や夜祭りでも有名な秩父といった観光スポットもあり、おもに首都圏エリアから日帰りで訪れる観光客で賑わいをみせています。

埼玉県の注文住宅の平均コスト

注文住宅を建てる際にかかったコストについて、埼玉県と全国の平均を比較すると次のようになっています。
埼玉県の注文住宅建設費の平均　3,849.8万円
全国の注文住宅建設費の平均　3,715.2万円
出典：2022年度　フラット35利用者調査

埼玉県の住環境

埼玉県は全国でもっとも市の数が多い自治体です。市町村別の人口をみると、県庁所在地で政令指定都市でもある、さいたま市（約134万人）が第1位。大きく離れた2位が川口市（約59万人）、3位は川越市（約35万人）となっています。
さいたま市は、全国的な幸福度ランキングや住みたい街ランキングなどで上位にランクインすることの多い人気都市。商業施設や飲食店が数多く存在し、県内一の賑わいをみせる「商都」大宮、県庁をはじめとする行政の街としての歴史があり、高等教育施設も揃った県内有数の「文教地区」浦和など、エリアごとに個性があり、それぞれの魅力を求める人々が集まって人口は国内トップクラスの増加傾向を示しています。

埼玉県の子育て世帯におすすめのエリア

さいたま市
さいたま市では、病気や介護などの理由で子どもの世話ができない場合に、市と契約した乳児院や児童養護施設などで小学生以下の子どもを一定期間（原則7日間）預かってもらえる「子どもショートステイ事業」や、会員組織の形態で0歳から小学校6年生までの児童を維持的に預かる「さいたま市子育て緊急サポート」をはじめ、独自の手厚い支援を実施。
また教育面では、小学校1年生～中学校3年生までの9年間一貫して英語を学ぶ「グローバル・スタディ」など、先進的な英語教育を行っており、和4年度「英語教育実施状況調査」では、さいたま市の中学3年生の英語力が全国平均を約40ポイントも上回る結果を出しています。特に浦和区には埼玉県内でもトップクラスの進学校が集まっており、教育に力を入れたいファミリーから特に人気を集めています。

川口市
川口市は独自の子育て支援に関する給付金「赤ちゃんにっこり応援金」があり、出生または転入のタイミングが1歳の誕生日の前日までであれば、1人あたり1万円を支給。さらに「赤ちゃんにっこり応援金」の申請者と新生児のマイナンバーカードを取得している場合には、対象児童1人あたり「1万円相当のマイナポイント」が付与されます。
市内でも利用者数の多いJR川口駅前にはショッピング施設が充実しているほか、公園など、子連れで遊べるスポットも豊富。「前川第6公園」と「南平児童交通公園」には、遊びのスペシャリストである「プレイリーダー」がいて、ベーゴマ、こま、けん玉、竹馬といった昔ながらの楽しい遊びを教えてくれるなど特色あるサポートを行っています。

埼玉県の中心市街地への通勤・通学におすすめのエリア

東京のベッドタウンとなっている埼玉県では、都心へ通勤、通学する人が数多くみられますが、通いやすさを考えると東京都と接するエリアがやはり便利であり、家づくりの候補地として人気があります。
特に高い利便性を誇るのがJR京浜東北線の川口駅、東京メトロや東武東上線の和光市駅などです。県内屈指のターミナル駅である大宮駅は、新幹線を含めて都内方面へ向かう複数の路線が集まっていることもあり、運行障害があった際の回避ルートが探しやすいというメリットを備えています。
土地の価格と利便性のバランスを考えると、都心方面からは少し離れますが、西武鉄道の所沢駅は新宿線と池袋線の交点となっており、新宿、池袋、どちらにも出やすく便利です。　

埼玉県の閑静な地域でおすすめのエリア

県内を代表する住みやすい街として好評のさいたま市内であれば、古くから「北の鎌倉」とも称され、多くの画家や文化人などが多く住んでいた浦和区を中心とした地域が安定した人気を誇るエリアです。「浦和高校」「浦和第一女子高校」といった進学校や国立大学が立地し、美術館や博物館なども建つ文教地区として落ち着い佇まいをみせています。
自然を感じる暮らしを重視するなら、県西部エリアの飯能市がおすすめ。「ムーミンバレーパーク」もある宮沢湖を中心とした「メッツァ」や、アウトドアサウナやグランピングが楽しめる「ノーラ名栗」など、北欧をテーマにした街づくりが進められており、ほかの地域とは違った空気感が感じられます。自治体としても移住受け入れに積極的であり、中心駅となる西武池袋線の飯能駅からは始発となる列車も多く運行され、座って通勤しやすいのも魅力です。

埼玉県の主な鉄道通勤経路

電車で都内へ通勤、通学する光景が一般的にみられる埼玉県ですが、南北に走る路線が中心となっていて、東西を結ぶ路線はあまり発達していません。住む場所によっては勤務先へ行くのに乗り換えの手間が生じることもあるので、利用する路線を決めてから住むエリアの候補を挙げていくのが重要になります。
ある程度土地の価格も考えると、JRでは大宮駅以遠、私鉄では多少都内から離れたとしても急行や特急の停まる駅が地価と利便性のバランスが良く、ストレスもなく通勤できるでしょう。東武伊勢崎線ではせんげん台や春日部、西武新宿線では所沢や狭山市、西武池袋線では小手指や入間市、東武東上線ではふじみ野や川越、川越市などが便利。より広い土地を求めるのであれば、東武伊勢崎線の久喜、西武池袋線の飯能、東武東上線の坂戸や東松山あたりもおすすめです。