兵庫県西宮市 | 注文住宅特集

兵庫県の南東部にある西宮市は大阪や神戸へのアクセスが良く「阪神間モダニズム」の一角をなす洗練された印象の街です。関西学院大学など大学のキャンパスや、難関とされる私立中高一貫校があり、教育熱も非常に高い地域です。また、プロ野球阪神タイガースの本拠地で、夏の高校野球大会やセンバツ大会の開催地としても有名な「甲子園球場」があります。かつてプロ野球阪急ブレーブスの本拠地球場があった阪急神戸線「西宮北口」駅は、関西圏の住みたい街ランキング上位の常連です。ここでは、そんな西宮市の魅力についてまとめました。

兵庫県西宮市の商業施設

阪急神戸線「西宮北口駅」の南側に大型ショッピングセンター「阪急西宮ガーデンズ」があります。阪急西宮スタジアム跡地に建てられたこのショッピングセンターには百貨店「西宮阪急」とスーパーマーケットのイズミヤ、12スクリーンがあるシネマコンプレックス「TOHOシネマズ西宮OS」を中心に260超の店舗がそろっています。ビル4階「スカイガーデン」には芝生や噴水があり、開放的な雰囲気を楽しめるでしょう。西宮阪急の4階キッズフロアは非常に充実しており、「ファミリア」などの定番ブランドがそろいます。また、たくさんの絵本を自由に読める「えほんのへや」というスペースや、子ども向けの限定メニューがある「タリーズコーヒー with U 西宮阪急店」なども入っていて、ファミリー層から人気です。
阪神本線「西宮駅」の高架下にあるショッピングセンター「エビスタ西宮」には、百貨店の「阪神・にしのみや」をはじめファッションやグルメなど各種専門店が入っています。
さらに、阪神本線「甲子園駅」から徒歩5分、甲子園球場の通りを挟んだ向かい側に「ららぽーと甲子園」があります。こちらに併設されている職業体験型テーマパーク「キッザニア甲子園」は、休日には長い列ができる超人気施設で、遠方からの訪問者も多い注目スポットです。

兵庫県西宮市の教育環境（学区）

西宮市は「甲陽学院」「神戸女学院」など難関とされる私立中高一貫校もあり、教育意識の高いエリアです。阪急神戸線「夙川駅」から徒歩10分、阪神間でも名高い高級住宅街にある「夙川小学校」は中学受験率が高いことで知られ、わかりやすく熱心な指導がされていると評判です。夙川小は新校舎が2013年（平成25年）に完成したばかりで、校舎に設けられた屋上庭園や緑のカーテン、風力発電と太陽光発電を取り入れたハイブリッド照明、庭のビオトープなど環境に配慮した先進的な設備をそなえています。同じく夙川エリアで阪急甲陽線「苦楽園口駅」から5分ほどにある「北夙川小学校」も同様に中学受験率が高く、人気校区の一つです。
同じく阪急甲陽線沿線の小規模校「神原小学校」は、アットホームな環境で学べると人気です。自分で解決する力や、人や自然を慈しむ心などを育てることを教育目標としています。
西宮北口周辺では「高木小学校」が注目されています。中学受験向けの塾は西宮北口エリアに集中していることもあって、人気の高い校区となっています。

兵庫県西宮市の治安

兵庫県警の統計によると西宮市の刑法犯総数は2020年（令和2年）で約2,900件、人口あたりの犯罪発生率は0.6%に過ぎず近隣の神戸市や尼崎市などと比べると低めです。内訳を見ると、自転車盗が825件、オートバイ盗が76件と乗り物盗が目立ちます。また空き巣も38件と人口比ではやや多めです。市では青色回転灯を装備した「青パト車」で定期的に巡回パトロールを行い、「ひったくり」や「空き巣」などへの注意を促しています。
また、自治体では多様性への理解を深めることにも力を入れています。県内の芦屋市、宝塚市などに続き2021年には「同性パートナーシップ宣誓証明制度」を導入する予定で、市がリーダーシップをとって多様な生き方ができる住みやすい地域の実現に力を入れています。子どもから高齢者まで居心地よく暮らしていける環境です。

兵庫県西宮市の地盤の強さ

JR福知山線の生瀬駅や西宮名塩駅周辺など市北部の山間部は「有馬・高槻断層帯」上にあり、南部は、甲東園駅付近から南西の淡路島方面に向かって「六甲・淡路島断層帯」上にあります。ただ、地震被害は活断層線からの距離より地盤の性質に大きく関係しているとみられています。
西宮北口駅周辺を含む武庫川の右岸地域は「後背湿地」です。阪神本線から南側は「三角州・海岸低地」が多く、さらに海側には「干拓地」や「埋立地」が広がります。
これら「後背湿地」「三角州・海岸低地」は地盤が比較的弱く、強い揺れに警戒する必要があるでしょう。中でも、鳴尾浜、甲子園浜、西宮浜などの「埋立地」は液状化のリスクが特に高いので注意が必要です。
夙川駅周辺で川から離れた南郷町や満池谷町、夙川駅南西側の羽衣町や松園町、甲陽園駅付近の神園町、獅子ヶ口町、苦楽園一番町～五番町などは山地や台地に属する比較的安定した地盤です。
また、西宮市が策定している「津波避難行動指針」によると、南海トラフ地震による西宮市の最大震度は6弱で、最大クラスの津波で地震発生から112分後に1m水位が上昇し、最高で3.7m水位が上昇することが想定されています。市では大体の目安として幹線道路の鳴尾御影線より南を避難対象地域として設定しており、津波警報発令の場合は速やかに避難することが勧められています。
市では防潮水門の移設や生活用品の備蓄、津波避難ビルの指定などの取り組みも実践しています。過去の被害を教訓にしながら、高い防災・減災意識を持ち続けている街だといえるでしょう。

兵庫県西宮市の医療施設

西宮市には「県立西宮病院」「兵庫医科大学病院」「西宮市立中央病院」などの基幹病院があります。
阪神本線西宮駅の近くにある「県立西宮病院」は、県指定のがん診療連携拠点病院で先進的な取り組みを行っています。
阪神本線武庫川駅近くの「兵庫医科大学病院」は病床963床と県内最大規模の病院です。県立西宮病院とともに、市の第3次救急医療機関に指定されています。また県内に2施設しかない「特定機能病院」でもあります。
阪急今津線「門戸厄神駅」から徒歩10分の「西宮市立中央病院」も、専門性の高い治療を提供している病院です。しかし、施設の老朽化が著しいため、県立西宮病院と統合する計画が進行中で、阪急今津線の阪神国道駅前、国道2号線沿いのアサヒビール工場跡地に2025年（令和7年）の開院を目指し新病院が建設される予定です。
西宮市の高齢化率は2017年度（平成29年度）で23.2％と全国平均より低めで、介護施設数も全国平均より少ない傾向があります。とはいえ、特別養護老人ホーム（介護老人福祉施設）は「ローズガーデン甲子園」など阪神本線沿線を中心に20施設ほどあり、有料老人ホームもベネッセ系列の「グランダ夙川」、関西電力系列の「ベルパージュ西宮北口」、損害保険ジャパン系列の「SOMPOケア ラヴィーレ西宮」など20施設ほどあり、選択肢は豊富です。