茨城県 | 注文住宅特集

北関東の太平洋側に立地する茨城県は、広大で肥沃な農地が広がり、黒潮と親潮が交錯する豊かな海に恵まれた地勢にあります。県内各地で農林水産物が豊富に生産さ れており、農業産出額は全国第3位（令和2年）、水産物の海面漁獲量は全国第2位 （令和2年）にランキング。産出額が全国3位以内の農産物は28品目（令和元年）にもおよびます。
県内は県北、県央、県西、県南、鹿行の5地域に分けられることが多く、新興住宅地として発展しているエリアの多い県南、鹿島臨海工業地帯を擁し、工業エリアの役割が色濃い鹿行など、それぞれに特色がみられます。
最も人口の多い都市は県庁所在地の水戸市（約27万人）で、つくば市（約24万人）、日立市（約17万人）と続きます。

茨城県の注文住宅の平均コスト

注文住宅を建てる際にかかったコストについて、茨城県と全国の平均を比較すると次のようになっています。
茨城県の注文住宅建設費の平均　3,366.3万円
全国の注文住宅建設費の平均　3,715.2万円
出典：2022年度　フラット35利用者調査

茨城県の住環境

2005年に東京の秋葉原からつくばを結ぶ「つくばエクスプレス」が開業。これにあわせて沿線地域の開発が進み、守谷市やつくば市の人気が高まっています。
守谷市は都心へのアクセスの良さに加え、市内での移動も関東鉄道常総線やコミュニティバスなど車以外の交通手段も利用可能。ショッピングモールなどもあるほか、市街は意図的に緑を残しながら開発されていて公園も多いなど、魅力的なまちづくりで多くの移住者を集めています。
また、筑波山の麓に広がる自然豊かな新興都市、つくば市は国内最大級の学術都市としても有名。公園も多数整備されていて子育て支援も充実、落ち着いた住環境による市民度の高さから、小中学生の教育レベルも高水準を保っています。市内の移動には自転車が使われることが多く、幼児2人同乗用自転車や児童自転車用ヘルメットの新規購入者に費用の一部補助するなど独自の取り組みがみられます。

茨城県の子育て世帯におすすめのエリア

守谷市
18歳までの医療費助成や保育料の無償化といった支援を行っている守谷市は、「子育て王国もりや」を掲げ、質の高い教育を児童生徒が受けられるよう学校教育改革プランを進めています。
具体的には、小学校教科担任制による授業の充実・スクールスタッフ（ALT、ICT支援員、スクールロイヤー）の増員・マイタブレット・学校ペーパーレス・チャレンジ検定プランの4本柱となっており、専門性の高い人材を市独自に採用しています。
また、保育園も人口の増加にあわせて増えており、待機児童数はほぼゼロに近い水準をキープしています。

境町
県西南部、利根川北岸に位置する境町では、子育て支援日本一を目指し、20歳の学生まで医療費無料化、給食費の無料化、産前産後のヘルパー事業の提供などのほか、町内保育施設でのおむつ持ち帰りなしなど細やかな支援を行っています。
また、「英語移住」を誘致するという大胆な施策を打ち出しており、小中学校での先進英語教育や英検受験料、ホノルルへのホームステイなどをすべて無料で提供。1日英語漬けのイングリッシュサマースクール＆キャンプなども実施しています。

茨城県の中心市街地への通勤・通学におすすめのエリア

おもに都内方面へ通勤、通学する人にとって、近年高い人気を誇っているのが守谷市です。つくばエクスプレスを利用すれば秋葉原駅まで最短32分と都心へのアクセスの良さは茨城県No.1レベル。都心までの距離は変わりますが、同沿線で人気を集めている千葉県流山市と比べると比較的安く土地を手に入れやすいのも魅力です。
また、茨城県と都内とつなぐ路線にはJR常磐線もあります。沿線の牛久市には、「牛久駅」「ひたち野うしく駅」の2駅があり、都心まで乗り換えなしでアクセス可能。市内に大型の商業施設はありませんが、コンビニエンスストアやスーパー、飲食店など、普段使いに困らない買い物環境が揃っており、住みやすい環境が整っています。

茨城県の閑静な地域でおすすめのエリア

コロナ禍以降、テレワークを実施する企業が増えていますが、そのような働き方をしている人におすすめなのが常陸太田市です。テレワークを行っている移住者には「テレワーク移住奨励金」として子育て世帯には30万円、子育て世帯以外には20万円を給付。子育て支援のサポートの手厚さでも評価の高い自治体です。
一方、老後を閑静なエリアで過ごしたい人には、城下町の名残を感じる古い町並みも魅力的な笠間市がおすすめ。市内には100以上の高齢者クラブがあり、在宅福祉サービスなども充実。高齢者への生活支援体制が高いレベルで整っています。
また、海辺の街で暮らすなら、ひたちなか市が有力な候補になるでしょう。ネモフィラなど季節の花で有名な「ひたち海浜公園」をはじめ、スーパーや大型ホームセンター、ショッピングモール、映画館などがあり、自然を感じる田舎暮らしのよさと快適な都市環境を両立。子育て世帯や三世代同居世帯、近居世帯の住宅取得費用を最大25万円補助する制度も用意されています。

茨城県のその他情報

茨城県の転入率は全国10位（1.98％）、1人当たりの県民所得は全国6位（332.7万円）、1世帯当たりの1カ月間の実収入は全国9位（64.92万円）など、全国平均では上位に位置しており、働く拠点として家を建てる候補地としても魅力を抱えたエリアだといえます。
地域開発で評価が高まっているつくばエクスプレスは、今後、土浦方面への延伸も決定。さらに沿線の価値が高まる見込みがあるので、将来を見据えて検討してみるのもおすすめです。