大阪府堺市美原区 | 注文住宅特集

堺市の東の端に位置している美原区は、北は松原市、東側は羽曳野市、南側は富田林市などに接しています。2005年（平成17年）に堺市に編入されたエリアで、市内で最も人口が少ない区です。
飛鳥時代の昔から、奈良と大阪を結ぶ日本最古の官製道路「飛鳥道」に接する交通の要衝として発展し、中世には鋳物生産で栄えました。現在も国道309号線が区内を縦断し、2つの高速道路「阪和自動車道」「南阪奈道路」が接続する道路網の要になっています。
区内には田畑など農地が多く、大阪市中心部から15km圏にありながら自然環境に恵まれたエリアです。堺市で唯一鉄道の駅がない区で、バスなど自動車の利用は必須です。ここでは美原区の住みやすさについてまとめました。

大阪府堺市美原区の商業施設

美原区の商業施設は国道309号線が阪和自動車道と交差する「黒山」エリアに多く集まっています。ここには国の史跡に指定されている「黒姫山古墳」があり、「黒山」の地名はこの古墳にちなんだものです。
区内では車で買い物に出掛けるのが一般的で、このエリアの国道309号線沿いに「業務スーパー堺美原店」「ラ・ムー堺美原店」などのスーパーや、衣料店の「しまむら黒山店」、「ホームセンタームサシ美原店」、家電量販店の「ケーズデンキ美原店」などが並んでいます。
また、黒山エリアには「美原区役所」や「市立美原図書館」などの公共施設がそろい、「マクドナルド」など飲食チェーン店やコンビニも集中しています。
近い将来、大型のショッピングモール2施設が黒山エリアにオープンする見込みで、状況は変わりつつあります。2021年（令和3年）10月にはビバホームの大型商業施設「ビバモール美原店（仮称）」が国道309号線を挟んで西側に、三井不動産グループの「ららぽーと美原（仮称）」は2022年（令和4年）3月に309号線東側にオープンする予定で、周辺には「黒山令和公園」「黒山蓮池公園」など新たな公園も整備されています。
こうしたショッピング環境の充実もあり、今後のさらなる発展に大きな期待が寄せられているエリアです。

大阪府堺市美原区の教育環境（学区）

堺市美原区には公立小学校が6校あります。どの学校も児童数は少なめで、きめ細やかな指導を目標としています。
市立図書館や区役所などがある美原区の中心部・黒山エリアには「黒山小学校」があります。明治時代に開校した歴史ある小学校です。
美原区東側のニュータウンを学区としている「さつき野小学校」は2005年（平成17年）から「さつき野中学校」と共同で小中一貫教育をスタートさせ、2012年（平成24年）には中学校と校舎を統合し施設一体型の小中一貫校となり「さつき野学園」の愛称で親しまれています。さつき野学園では小中9年間について小5から中1までの3年間を一区切りにして「4年」「3年」「2年」に分ける珍しい教育方針を採用しています。このため、子どもをぜひ通わせたいとわざわざ転入してくる熱心なファミリーもいるほどです。
また、区内で最大規模の小学校は、黒山エリアの北東、美原JCTの近くにある「美原北小学校」で、2020年（令和2年）5月の児童数が487人です。

大阪府堺市美原区の治安

大阪府は人口に対する刑法犯の認知件数が全都道府県でワーストの自治体ですが、大阪府警が公表しているデータによると、堺市美原区で2020年（令和2年）中に起きた全刑法犯罪は173件で、人口10万人あたりに換算した犯罪認知件数は451件程度に過ぎず、堺市全体の631件と比べて3分の2程度の低い数値にとどまっています。
ただし、市に編入されてまだ歴史が浅いこともあり、都市整備の面ではまだ発展中で、街灯のない道も残っています。夜間は極端に人通りが少なくなるエリアも多いので、防犯ブザーを携帯するなどの対策を検討しておきましょう。自治体と地域の協力で結成された青色パトロール隊6団体が区内で見守り活動などを行っています。
刑法犯罪の総数が少ない中で「詐欺」が10件発生しており目を引きます。不審な電話にはその場で対応せず、すぐに警察に連絡しましょう。

大阪府堺市美原区の地盤の強さ

堺市美原区は、南北に流れる「東除川（ひがしよけがわ）」「西除川（にしよけがわ）」に沿って農地が広がっていたエリアで、北西から南東に向かってなだらかな丘陵が広がる比較的平坦な地形です。区の大半は「砂礫質台地」に属しており、地震で揺れにくく、液状化のリスクも低い比較的固く丈夫な地盤が広がっています。大阪湾からも距離があり、全域が津波浸水想定地域からは外れています。
ただ、東除川と西除川の周辺地域では、大雨時の洪水氾濫による浸水被害が想定されています。1時間最大83mm、24時間で最大256.7mmの大雨に見舞われ大雨特別警報の発表が予想される場合、黒山小、美原北小、八上小、美原西小校区の西除川周辺エリアでは3m未満の浸水が予測されています。同様に、東除川周辺の平尾小、美原北小の校区でも3m未満の浸水が予想されています。自宅の位置が浸水想定区域に含まれている場合は大雨情報や避難情報に注意し、あらかじめ決められた避難場所や、マンションなど頑丈な建物の上階などに避難しましょう。
また、区内には山あいの太成学院大学キャンパス付近など、土砂災害警戒地域に指定されている場所もあります。自治体作成のハザードマップなどを事前に確認し、避難場所や避難経路などを確認しておきましょう。

大阪府堺市美原区の医療施設

堺市美原区では黒山エリアにある総合病院の「田中病院」が救急診療を行っています。夜間診療は主に外科の医師が担当です。田中病院は病床180床で、内科、外科、整形外科などがそろっています。
美原区内の各科クリニック数は人口あたりで全国平均の半数以下にとどまり、現状はやや少なめといえるでしょう。
隣接するエリアには、堺市東区に脳神経外科を備えた総合病院「日野病院」、富田林市に260床の「大阪府済生会富田林病院」や大阪府がん診療拠点病院である「PL病院」などの大規模病院があります。これらの施設の受診も視野にいれるとよいでしょう。
また、堺市には「子ども医療費助成制度」があり、医療機関での自己負担額は1日最大500円です。堺市の子ども医療費助成は対象年齢が18歳までと長期間にわたり、所得制限もないため非常に魅力的な制度です。
美原区の介護施設数は人口に対し全国平均よりやや少なめで、今後の整備が望まれています。美原区内には介護老人福祉施設（特別養護老人ホーム）が「美原荘」「平尾荘」の2施設があり、有料老人ホームは「ウェルコート美原2号館」など6施設があります。

大阪府堺市美原区の家づくりアドバイス

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