埼玉県さいたま市緑区 | 注文住宅特集

さいたま市の南東部にある緑区は、2001年（平成13年）の3市合併で浦和市からさいたま市になったエリアです。約2万5000年前の旧石器時代から人が住み始めたと考えられており、区内には様々な時代の遺跡や貝塚などが残されています。北部の氷川女體神社は奈良時代の8世紀ごろに建立された武蔵国「一ノ宮」で、ほかにも修験道の流れを汲む玉林院などたくさんの古刹があります。区東側の浦和美園駅はサッカー浦和レッズの本拠地・埼玉スタジアム2002の最寄りで、浦和美園駅南西側に広がる大門地区は、江戸時代に日光御成道の宿場として栄えた場所です。この記事ではさいたま市緑区における注文住宅の費用相場や通勤時間、住みやすさについて紹介します。

埼玉県さいたま市緑区の商業施設

さいたま市緑区の南側にあるJR武蔵野線「東浦和駅」周辺にはコンビニエンスストアなどがそろっています。駅を出て南側には2階に100円ショップが入った「イオンフードスタイル東浦和店」があり、駅北側には「マックスバリュエクスプレス大牧店」や24時間営業のディスカウントストア「ビッグ・エーさいたま東浦和店」があります。衣料品販売フロアもある「コモディイイダ東浦和店」、「オムニ7」など便利なサービスを利用できる「ヨークマート柳崎店」も東浦和駅から徒歩圏内です。
緑区のもう一つの駅、埼玉高速鉄道・埼玉スタジアム線の始発駅「浦和美園駅」の駅前には大型ショッピングモールの「イオンモール浦和美園」があり、食料品はもちろん、衣料品、雑貨、インテリア、家電、書籍など一通りの買い物をすませることができます。映画館「イオンシネマ浦和美園」やスポーツクラブ、フードコートやレストラン、カフェも充実しており、休日のお出かけ先としてもぴったりです。

埼玉県さいたま市緑区の教育環境（学区）

緑区も含めた浦和エリアは、以前からの文教地区で進学志向の強い地域として有名です。東浦和駅近くの中高一貫ミッション系私立女子校「浦和明の星女子」は進学校として人気があります。公立小学校にも歴史のある伝統校がたくさんあります。東浦和駅に近い東浦和8丁目の「尾間木小学校」は1872年（明治5年）開校から140年以上の歴史がある小学校で、1910年（明治43年）に植樹されたトチの木の大木で有名です。見沼自然公園近くの「野田小学校」や浦和美園駅近くの「大門小学校」も、1873年（明治6年）開校と長い歴史がある学校です。
ほかにも、大きなエノキの木がシンボルの「道祖土小学校」、比較的新しい学校ではイオンモール浦和美園のそばに2012年（平成24年）に開校したばかりの「美園小学校」、大規模な田園が広がるエリアの「大牧小学校」なども人気があります。
また、JR武蔵野線で東浦和駅から1駅の南浦和駅周辺には日能研、SAPIXなど有名進学塾もそろっており、中学受験に備える環境が整っています。

埼玉県さいたま市緑区の治安

埼玉県警が公表している2020年（令和2年）の市区町村別犯罪率によると、埼玉県内で最も犯罪率が高いのは新幹線が停車する巨大ターミナル駅・大宮駅があるさいたま市大宮区で、人口1,000人あたり13.0件です。埼玉県内では蕨市、羽生市、越谷市などの犯罪率がやや高めです。
一方、さいたま市緑区は5.7件で埼玉県の72市区町村中で32位です。2019年（令和元年）も30位と同程度で推移しています。エリア内には閑静な住宅地が多く、自然豊かで治安も良い、住みやすいエリアであるといえます。また、2020年のデータでは路上強盗、ひったくりともそれぞれ1件のみです。通勤通学、買い物などで出歩く分にはほぼ心配はないとみてよいでしょう。一方、空き巣など住宅対象侵入窃盗が2020年に34件、車上ねらいが35件発生しています。戸締まりには注意しましょう。

埼玉県さいたま市緑区の地盤の強さ

緑区があるさいたま市南部は「大宮台地」と呼ばれる関東ローム層の洪積台地で占められており、全体的には地盤が安定しているエリアです。この台地の中に、エリア東部の芝川流域の「見沼低地」など河川によって削られた低地が枝上に広がっています。火山灰土からなる関東ローム層は長い年月をかけて自然堆積してできており、強度が期待できるため住宅地盤としても良好です。緑区ではエリア西部の市立中尾小学校周辺などが該当します。
ただし、エリア中央部を流れる芝川の流域には「見沼たんぼ」を中心に標高の低い低地が広がっています。これは歴代の河川氾濫によって形成されたもので、粘土が堆積した軟弱な地盤となっています。見沼たんぼを始め、こうした低地の大半は田や畑など農業用地として利用されていますが、区の東エリアに住宅を建てることを検討している場合は、自治体の情報や防災マップなどで地盤について細かく確認して、しっかりと地盤の補強を行う必要があります。
地震の揺れについては、さいたま市が公表している「さいたま市地震防災マップ」によると、さいたま市直下地震を想定した震度予測では、東浦和駅周辺から西側を中心に震度6強が想定されていますが、さいたま市桜区、中央区などさいたま市西部の荒川流域エリアに比べれば緑区は揺れが少なめであると予測されています。
一方、さいたま市緑区エリアの低地は、液状化の原因になる砂地盤ではなく粘性土が広く厚く分布しているため、液状化の危険度はさほど高くないでしょう。さいたま市内では過去の大きな地震でも著しい液状化の事例は報告されていません。もちろん、例えば農業用ため池などがあった場所を埋め立てたような土地は液状化危険度が高いと考えられます。個々の敷地については地歴を確認し、地盤調査を行う必要があります。

埼玉県さいたま市緑区の医療施設

東浦和駅を出てすぐに内科や歯科が入ったクリニックビルがあるなど、駅周辺に各種のクリニックが点在しており、日常的な病気やトラブルに関しては、仕事帰りの受診にも便利です。総合病院は北側の大宮区寄りに地域の基幹病院「さいたま市立病院」があり、南側の東浦和駅近隣エリアに「埼玉協同病院」、浦和美園駅から車で5分程度の位置に「東川口病院」があります。
浦和美園駅の周辺にもイオンモール浦和美園内を始め、内科、歯科、眼科、皮膚科など駅周辺に各科のクリニックがそろっています。
老人ホーム・介護施設は区内の住宅地に点在しており、区全体で約150施設と75歳以上の人口比ではほぼ全国平均水準で、さいたま市全体の平均を上回っています。緑区は介護環境にも恵まれているエリアといえるでしょう。