大阪府大阪市福島区 | 注文住宅特集

大阪市北西部にある福島区は1943年（昭和18年）に誕生した区で、北側は淀川、南側は堂島川と安治川に面しています。淀川流域には大阪湾に川が運んだ土砂が堆積して生まれた「難波八十島」があり、福島もそのひとつと考えられています。
JR福島駅周辺にはオフィスビルが建ち並び、堂島川沿いには「堂島リバーフォーラム」「ABCホール」などの大型ホールがあります。大阪メトロの野田阪神駅周辺は、都心に至近の住宅地として人気です。区の花は2024年（令和6年）発行の新五千円札の図柄にも採用されている「野田藤」で、4月中旬から5月上旬が見頃です。ここでは福島区の通勤時間や住みやすさについてまとめました。

大阪府大阪市福島区の商業施設

福島区内には9つの駅があります。JR大阪環状線の「福島」駅とJR・東西線「新福島」駅、阪神本線「福島」駅周辺は大型の商業施設はありませんが、駅前に高級スーパーの「ビッグビーンズノース店」があり、徒歩圏内に「阪急オアシス福島ふくまる通り57店」「関西スーパー福島店」などがあります。
阪神電車の野田駅前には、阪神系列のショッピングセンター「ウイステ」があり、「イオンスタイル野田阪神」をはじめ、「カルディコーヒーファーム」「タリーズコーヒー」やカジュアルファッションの「ハニーズ」「COPO」など各種専門店があり、ショッピングを楽しめる環境です。
野田阪神駅の南側には下町情緒あふれる「新橋筋商店街」が大阪メトロ「玉川」駅、JR大阪環状線野田駅方面へと続いています。ほかにも、玉川駅周辺の徒歩圏内に「阪急オアシス福島玉川店」「万代福島吉野店」「ライフ野田店」「ビッグビーンズ野田店」など複数のスーパーやドラッグストアがあり、日常の買い物に困ることはないでしょう。

大阪府大阪市福島区の教育環境（学区）

福島区は隣の西区などと並び教育に関心の高いファミリーが多く、進学意欲の高いエリアとして知られています。大阪市はすべての区で小学校学校選択制が採用されていますが、福島区の公立小学校9校のうちでは福島小学校、玉川小学校、海老江東小学校などが区域外からの希望者が多い学校です。福島区の小学校は、いずれも明治から昭和初期にかけて創立された古い歴史があります。野田阪神駅から徒歩10分、1898年（明治31年）創立の鷺洲小学校は、学区内に高層マンションが多数建設されたこともあり、2020年（令和2年）4月時点で児童数667人と福島区内で最も児童数の多い小学校で、各学年3～4クラスの編成となっています。野田阪神駅から徒歩7分、自然に恵まれた淀川河川敷にも近い海老江西小学校は、2020年（令和2年）4月の児童数は144人、全学年が1クラス編成の小規模校です。幼稚園も併設されており、家庭的な雰囲気の中で学べるという良さがあります。

大阪府大阪市福島区の治安

大阪府警が公表している「犯罪統計」によると、2020年（令和2年）の福島区の刑法犯罪総数は732件で、隣接する北区の4,052件と比べると非常に少ない件数です。人口あたりの犯罪発生率は0.94%に過ぎず、空き巣などの侵入窃盗や公然わいせつ、ひったくりなどの路上犯罪も少なく比較的治安の良いエリアといえるでしょう。福島区で発生する犯罪の約3割が自転車盗で、駅周辺などに駐輪する場合は厳重に施錠しておきましょう。
また、暴行や傷害などの粗暴犯が72件で約1割に相当します。福島駅周辺には飲食店も多く、特に夜間は注意したほうがよいでしょう。
福島区では地域での防犯活動として「青色防犯パトロール　フッピィ隊」がパトロールや見守り活動、交通安全教室や区内清掃などを行っています。ひったくりや自転車盗などの街頭犯罪を未然に抑制するために、防犯カメラの設置事業にも取り組んでいます。

大阪府大阪市福島区の地盤の強さ

淀川の河口に位置する福島区は福島、野田、玉川、吉野、海老江などほぼ全域が、淀川の土砂が堆積してできた「三角州（デルタ）」または大阪湾が陸化した「海底低地」です。大開4丁目付近や鷺洲小学校周辺などは、昔の川の痕跡である「旧河道（きゅうかどう）」であり、その他の地域が「三角州・海岸低地」に相当します。
旧河道はくねくねと蛇行するくぼ地で水はけが悪く、周囲の低地よりもさらに海抜が低く浸水しやすい地形です。一般的に砂を多く含んだ極めてゆるい土壌で形成されており、地震では液状化が起こりやすいといわれています。洪水時には堤防が決壊する可能性が高い場所でもあり、細心の注意が必要です。
三角州は河口部に河川が運ぶ土砂が堆積してできた平坦地で、泥や粘土などを含んでおり山地や台地に比べると地盤は軟弱です。また、標高が低いため水害に遭いやすい土地でもあります。海岸低地はもともと浅い海であった部分が陸になった場所で、こちらも地盤は軟弱で地震で揺れやすく、液状化のリスクも高い地形です。
福島区は全体的に海抜が低く、淀川の氾濫や内水氾濫、高潮、南海トラフ巨大地震津波などによる浸水被害が全域で想定されています。水害ハザードマップなどを参考に、避難場所や避難経路の確認を日ごろから行っておくことが重要です。

大阪府大阪市福島区の医療施設

福島区内には、病院・クリニックとも大阪市の平均を上回る施設数があり、医療環境には恵まれています。
大型総合病院では新福島駅から徒歩5分に病床数565の「JCHO大阪病院」があり、地域医療支援病院として小児救急を含む24時間救急医療体制を敷いています。旧大阪厚生年金病院を全面的に建て替え、2015年に大阪病院としてオープンしました。院内には血管撮影やX線透視などを手術室と同室で同時に行うことができる「ハイブリッド手術室」など、先進の診療環境が整備されています。
ほかにも、福島駅から徒歩5分、新福島駅から徒歩7分に関西電力が運営する病床数400の「関西電力病院」があります。こちらは大阪府がん診療拠点病院に指定されており、質の高いがん診療が受けられます。その他、福島駅や新福島駅周辺、野田阪神駅や海老江駅周辺などに各科のクリニックが数多くあります。
福島区の介護施設は、特別養護老人ホームが野田阪神駅から徒歩1分の「グリーン野田」など3カ所です。その他、介護老人保健施設が1件、ベネッセが経営する「グランダ野田」など有料老人ホームが2施設、認知症の利用者を対象として専門的なケアを行う認知症対応型共同生活介護（グループホーム）が「野田いやし園」など5施設あります。