大阪府大阪市中央区 | 注文住宅特集

大阪市中央区は、1989年（平成元年）に旧東区と旧南区が合併して誕生しました。人口は約10万人、総面積は8.87平方キロメートルです。古くから大阪の経済・文化の中心地として栄え、北東に「大阪城」と「難波宮跡」があります。南には、「ミナミ」の愛称で知られる繁華街の難波・道頓堀・心斎橋エリアがあります。北西にある北浜や南船場、本町周辺は、「船場」と称された商人街で、現在は、銀行や証券会社、商社などの大手企業や商店が集まっています。鉄道は、御堂筋線など地下鉄6路線やJR大阪環状線、近鉄・阪神・南海・京阪などの私鉄が利用でき、市内だけでなく、関西国際空港や和歌山、奈良などへのアクセスも良好です。ここでは、中央区の住みやすさについてまとめました。

大阪府大阪市中央区の商業施設

地下鉄「なんば」駅や阪神「大阪難波」駅、近鉄「大阪難波駅」、南海「難波」駅がある難波エリアには、駅直結の「なんばCITY」や「大阪タカシマヤ」「なんばマルイ」などの大型商業施設が集まっています。近鉄「日本橋駅」にかけての道頓堀沿いには、名物の大看板の飲食店や老舗飲食店、賑やかな商店が並び、大阪グルメの食べ歩きなど、大阪ならではの雰囲気を楽しめるでしょう。調理器具などの専門店が並ぶ「千日前道具屋筋商店街」や鮮魚などの食料品店が並ぶ「黒門市場」は、地元の方だけでなく観光客にも人気です。
地下鉄「心斎橋」駅近くの御堂筋沿いには「大丸心斎橋店」の他、有名ハイブランドショップが並びます。御堂筋の東側には、約580mにわたって、アパレルショップやドラッグストア、飲食店などが並ぶ「心斎橋筋商店街」があります。
心斎橋駅から西へ徒歩約3分の「アメリカ村」には、古着などの個性派ファッションや食べ歩きグルメの店が集まっています。
数は少ないですが、各駅の徒歩圏内に「成城石井」や「ライフ」「スーパー玉出」「KOHYO」「イズミヤ」などのスーパーマーケットが点在しているので、日常の買い物にも困りません。

大阪府大阪市中央区の教育環境（学区）

中央区には、7つの公立小学校があります。近鉄・日本橋駅から徒歩約5分の「高津小学校」は、1872年（明治5年）に創立された、中央区で最も歴史がある小学校で、児童数は、157人の小規模校です。学校近くに「国立文楽劇場」と「黒門市場」があり、大阪の歴史と文化を学ぶ体験学習を行っています。6年生になると、国立文楽劇場の技芸員の指導を受けて、「高津小学校子ども文楽」の発表を行います。体験学習を通じて、伝統ある地域の良さと、それを守り育てるために力を尽くしている方々の努力について、感じ取ることができます。
「北浜」駅から徒歩約3分の「開平小学校」は、1990年（平成2年）に愛日小学校・集英小学校の2校が統合して創立された小学校で、児童数は291人です。開校以来、全学年での英語活動を行っており、市が推進する英語短時間学習を計画的に実施しています。児童一人ひとりが英語に親しみ、コミュニケーションしようとする意欲を育んでいるのが特徴です。（児童数は2020年（令和2年）時点のものです）

大阪府大阪市中央区の治安

大阪府が公表している中央区の刑法犯罪件数（2020年）は4,818件、人口あたりの犯罪発生率4.56%と、犯罪件数と犯罪率ともに市内で最も高い数値です。
最も多い犯罪は、自動車盗や車上ねらい、部品ねらいなどの自転車・自動車に関連する犯罪です。施錠を厳重にし、車内や自転車カゴなどに荷物を置いたまま離れないようにしましょう。また、置き引きやすり、ひったくりなども多く発生しています。バイクによるひったくりが多発しているので、自転車カゴカバーを取り付けたり、手荷物は車道側に持たずに歩いたりするなどの防犯対策をしてください。
暴行や傷害などの粗暴犯、路上強盗なども、他の区と比べるととても多い傾向です。繁華街はもちろん、人気のない道を歩くときは、酔っ払いなどに絡まれないように注意しましょう。
女性や子どもに対する痴漢や声かけ、つきまとい、盗撮、露出などのわいせつ事案が、路上や公園などで発生しています。夕方から夜にかけて発生することが多いので、下校時や夜道の一人歩きは避けて、防犯ブザーの携帯など、防犯対策をしっかりとっておきたいところです。
中央区では詐欺も多く報告されています。警察や金融機関、家電量販店、百貨店などを騙り、キャッシュカードなどを奪い取る特殊詐欺です。預金やキャッシュカードなどの情報は、他の人に伝えたりしないようにしてください。

大阪府大阪市中央区の地盤の強さ

中央区の松屋町筋から東側、大阪城をはじめ、大阪府庁がある大手前、難波宮跡がある法円坂、谷町四丁目や天満橋駅などがある谷町、高津、馬場町などは、大阪平野を南北に延びる「上町台地」の上に位置します。上町台地の周りは元々海だった場所で、波浪や沿岸流によって密な砂や砂礫が堆積して、難波砂州（砂堆）が形成されました。さらに、河川によって運ばれてきた土砂により、砂州の周りに三角州が形成され陸地化が進んでいきました。
上町台地に含まれる区域は「砂礫質台地」に分類されます。河岸段丘や海岸段丘など、隆起により形成されたもので、表層に概ね5m以上の段丘堆積物（砂礫層・砂質土層）があり、地震が起きた場合には、比較的ゆれにくく、液状化しにくい傾向です。
松屋町筋から西側、堺筋本町駅がある船場中央、道頓堀、宗右衛門町などは、「砂州・砂礫州」に分類されます。周囲よりやや高い地形で比較的ゆれにくいですが、場所によってはゆれやすいです。液状化するリスクは低いでしょう。
なんば駅のある難波や北浜、本町、南船場、淡路町などの一部は、淀川の土砂が堆積することで形成された「三角州・海岸低地」に分類されます。平坦で、粒の細かいシルト（沈泥）や粘土などを含んでいます。地盤が軟弱なので、特にゆれやすく、液状化しやすいです。
中央区では、淀川や大和川、寝屋川流域(寝屋川・第二寝屋川・平野川・平野川分水路・古川)の氾濫、内水氾濫、高潮による浸水、南海トラフ巨大地震による津波浸水が想定されています。水害ハザードマップなどを参考に、いざというときに、速やかに避難できるように、水害時の安全な避難場所や避難経路を日ごろから確認しておきましょう。

大阪府大阪市中央区の医療施設

中央区は、医療施設が充実しており、区内には病院が7件、内科などの一般診療所が約270件、歯科診療所が約240件あります。
なんば駅や心斎橋駅、淀屋橋駅、北浜駅など主要駅の徒歩圏内には、内科や外科、小児科、歯科など、さまざまな診療所が集まっていいます。20時頃まで診療している内科や皮膚科、歯科などの診療所もあるので、仕事帰りの通院に便利です。
中央区で最も大きな病院は「谷町四丁目」駅の南側にある「国立病院機構大阪医療センター」です。692床を有し、地域医療支援病院および地域災害拠点病院に指定されています。二次・三次救急に対応するとともに、がんや心臓病、脳卒中など高度で総合的な医療を提供しています。
谷町四丁目駅の北側には、地方独立行政法人大阪府立病院機構が運営する「大阪国際がんセンター」があります。2017年（平成29年）に現在地に新築移転した病院で、500病床を有し、特定機能病院として国内トップクラスの先進的がん治療に取り組んでいます。また、がんのセカンドオピニオンにも対応可能です。
中央区は、都心部なので入所型の高齢者向け施設は少ない傾向です。特別養護老人ホームは、谷町四丁目駅近くにある「さくら」があります。その他、有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅、介護老人保健施設小、規模多機能型居宅介護施設、グループホームがあります。