大阪府大阪市港区 | 注文住宅特集

大阪市西部にある港区は1925年（大正14年）に西区と北区から分離して誕生した区です。北は安治川、南は尻無川にはさまれています。区内には国道172号線（みなと通）や国道43号線などが走り、関西国際空港へ向かう阪神高速4・5号湾岸線など高速道路も4路線が整備されています。鉄道はJR大阪環状線と大阪メトロ中央線が走り、ターミナル駅の弁天町駅周辺には高層ビル群が建ち並んでいます。大阪港の発展とともに海の玄関口として栄えた港区エリアですが、昭和後期の1980年代以降には再開発が進み、天保山エリアは「海遊館」などの観光施設が集まる注目のスポットになっています。ここでは、大阪市港区の通勤時間や住みやすさについてまとめました。

大阪府大阪市港区の商業施設

JR大阪環状線と大阪メトロ中央線が交わる「弁天町」駅周辺には数多くの商業施設が集まっています。スーパーマーケットは、駅からすぐの場所に「ライフ」と「スーパーナショナル」があり、「関西スーパー」や「業務スーパー」「グルメシティ」なども徒歩圏内です。駅前にはホームセンターの「コーナン」があり、中央大通沿いには「ドンキホーテ」もあるので日常の買い物に不自由することはないでしょう。
大阪メトロ中央線「朝潮橋」駅周辺には、駅前に「ライフ」があります。そのほか徒歩圏内に「サンディ」や「スーパーナショナル」「食鮮館カーム」など複数のスーパーがそろっています。
大阪メトロ中央線「大阪港」駅周辺では、駅から徒歩約2分の場所に「スーパーナショナル」があります。また、駅から徒歩約5分、世界最大級水族館の「海遊館」に隣接するショッピングモール「天保山マーケットプレイス」では、ファッションや雑貨などのショッピングや、大阪グルメなどが楽しめます。

大阪府大阪市港区の教育環境（学区）

大阪市港区には11の公立小学校があります。弁天町駅から徒歩約9分の「南市岡小学校」は、1930年（昭和5年）創立の小学校で、児童数は2020年（令和2年）の4月時点で288人です。校区の変更などにより児童数が増加しており、新校舎の建設や校庭の芝生化など学習環境の整備が進められています。個々のつまずきや課題に対応できることを目指し、高学年で算数の習熟度別指導を行ったり、3～6年生の算数や国語の授業で1学級2分割の少人数指導やTT（ティームティーチング）などの学習を試みたりしています。
朝潮橋駅から徒歩約4分の「田中小学校」は、1948年（昭和23年）創立で、2020年（令和2年）4月時点の児童数は286人です。八幡屋公園に隣接しており、プールやアイススケートなど、公園のスポーツ施設を活用した授業を行っています。また、デジタルドリルなどICTを活用した学習に取り組んでいます。
朝潮橋駅から徒歩約6分の「三先小学校」は、1930年（昭和5年）創立の小学校で、2020年（令和2年）4月時点の児童数は372人です。学びに向かう力の基盤となる体づくりに全校で取り組んでいます。丸太橋やすべり台などがある自然環境施設「三先山」での遊びや、ボルダリング、独自のトレーニング「三先エクササイズ」などを活用した体づくりを基本にしながら、「読む・書く」といった言語力の育成を目指しています。

大阪府大阪市港区の治安

大阪府警が公表している大阪市港区の刑法犯罪件数の総数は2020年（令和2年）で743件です。人口あたりの犯罪発生率は約0.92%と大阪市24区中8番目に低い数値で、市内では比較的治安の良いエリアといえるでしょう。犯罪の内訳では自転車盗が最も多く、191件となっています。車上ねらいも多いので、駐輪や駐車時には施錠などの防犯対策をしっかりとしておきましょう。
傷害や暴行などの粗暴犯が59件、詐欺犯も49件発生しています。還付金詐欺やオレオレ詐欺などが疑われるときは、その場ですぐに対応せずに、いったん電話を切って警察に通報しましょう。
港区では、地域の防犯力を向上させるために、各小学校下に「地域安全センター」を開設しており、ここを拠点に青色防犯パトロールや見守り活動、防犯教室の開催など地域の防犯活動が行われています。

大阪府大阪市港区の地盤の強さ

港区のある淀川河口エリアの陸地は、かつては大阪湾であった場所で、「難波八十島」と称された無数の小島から発展し、現在の陸地になりました。江戸時代以降に大規模な治水工事と新田開発が進められて、沿岸地帯の開発が急速に進みました。「市岡」「田中」「石田」「福崎」などの地名は当時の開拓者の名前に由来した町名です。
港区の地形は、天保山運河を渡った先で工場や流通拠点が建ち並び海遊館などもある築港1～3丁目と海岸通1～4丁目のエリアが「埋立地」、弁天町駅付近の弁天1～6丁目や市岡、田中、石田、福崎、三崎、夕凪など、区のその他の大半の区域は「干拓地」に相当します。「埋立地」「干拓地」とも新しく軟弱な地盤で、地震が起きた場合には比較的揺れが大きくなることが予想されます。特に「埋立地」は液状化のリスクが高いので、適切な地盤補強対策が必要でしょう。
また、海と河川に囲まれた港区はほぼ全域において南海トラフ巨大地震発生時の津波被害や高潮による浸水被害が想定されており、水害対策は喫緊の課題となっています。水害ハザードマップなどを参考に、いざという時のために、浸水する地域や深さ、避難場所、避難経路などを確認しておきましょう。また、南海トラフ巨大地震を想定した対策として、大阪府と大阪市の連携で、2014年（平成26年）から10年計画で防潮堤の耐震化工事と液状化対策工事が進められています。

大阪府大阪市港区の医療施設

大阪市港区の人口あたりの医科クリニック数と歯科クリニック数は全国平均より多く、恵まれた環境といえるでしょう。総合病院は「JCHO大阪みなと中央病院」「多根第二病院」など3施設があります。
「JCHO大阪みなと中央病院」は大阪メトロの弁天町駅に直結している病床275床の病院です。独立行政法人地域医療機能推進機構が運営しています。内科と整形外科の2次救急指定病院でもあり、府の肝炎専門医療機関にも指定されています。
弁天町駅から徒歩約15分の場所には、福島区にある「多根総合病院」の系列で、回復期のリハビリテーションを専門とする「多根脳神経リハビリテーション病院」があります。
大阪港駅から徒歩約2分の場所にあるのは「多根第二病院」です。こちらも多根総合病院の系列で、慢性期医療を担う療養型病院です。
朝潮橋駅周辺には、みなと通沿いを中心に、内科や耳鼻咽喉科、眼科、皮膚科などの各科クリニックや歯科クリニックなどが、数多く点在しています。