大阪府大阪市大正区 | 注文住宅特集

大阪市大正区は、1932年（昭和7年）に誕生した区で、市の南西部に位置します。人口は、市内で最も少ない約6万人、総面積は約9.43平方キロメートルです。江戸時代に新田開発が進み、明治から大正にかけて埋立造成が行われ、紡績など臨海工業地帯として発展してきました。南北に長く、中央を大正通が通っています。鉄道は、JR大阪環状線と地下鉄長堀鶴見緑地線が乗り入れる「大正」駅のみです。しかし、大阪シティバスが路線、本数ともに充実しており、区内外への移動に便利です。また、尻無川と木津川、岩崎運河に囲まれた大正区には、公営渡船が7ヶ所も運航しており、区内や港区、西成区、住之江区への移動に利用されています。ここでは、大正区の住みやすさについて見ていきましょう。

大阪府大阪市大正区の商業施設

JR大阪環状線・地下鉄長堀鶴見緑地線「大正駅」から、徒歩約6分の場所には「オオカワ」、徒歩約10分の場所には「スーパー玉出」と「ピコ」などのスーパーマーケットがあります。大正駅から徒歩20分ほどの場所には、スーパーマーケット「マルハチ」や100円ショップ「セリア」、ホームセンターなどが入っているショッピングモール「千鳥ガーデンモール」があります。大正駅からバスで18分の鶴町エリアには、スーパーマーケット「食品館アプロ」が2店舗ある他、「IKEA」と「東京インテリア」があり、家具なども買い揃えられるでしょう。
大正駅は、西区の「京セラドーム大阪」にも近く、徒歩7分ほどでアクセスできるので、ドーム周辺にある「イオンモール」や「フォレオ」、ホームセンターを利用することもできます。

大阪府大阪市大正区の教育環境（学区）

大正区には、10の公立小学校があります。大正駅から徒歩約11分の「三軒家東小学校」は、1875年（明治8年）創立の歴史と伝統がある小学校です。児童数は、区で最も多い400人です。読書や漢字、計算練習を行う「朝の学習タイム」や2時間目終了後の5分間、運動をする「PE（physical exercise）タイム」、5時間目開始前の5分間、英語や音楽に親しむ「三東タイム」などを実施しています。
大正駅から徒歩約15分の「中泉尾小学校」は、1924年（大正13年）創立の小学校で、児童数は255人です。ICT教育に注力しており、タブレットを利用した授業を全学年で行っています。プログラミング教育により、論理的思考力や創造性を身につける活動も行っています。
大正駅からバスで約20分の「平尾小学校」は、1955年（昭和30年）創立の小学校で、児童数は327人です。平尾地区は沖縄出身者が多く、「リトル沖縄」とも呼ばれていいます。平尾小学校では、運動会恒例の「エイサー」や「沖縄文化のつどい」など、地域の方々の交流を通じて沖縄文化に対する理解を深めています。（児童数は2020年（令和2年）時点のもの）

大阪府大阪市大正区の治安

大阪府が公表している大正区の刑法犯罪件数（2020年）は627件です。人口あたりの犯罪発生率は24区の中で10番目に高い0.97%です。市の平均の1.23%よりは低く、比較的治安の良いエリアといえます。
犯罪件数の約45％が、自転車盗や自動車盗、オートバイ盗、車上ねらい、カーナビやナンバープレートなどを盗む部品ねらいなど、自転車や自動車に関連する犯罪です。アラームなどの防犯グッズを活用して、盗難されないように注意しましょう。また、少しの間でも車を離れる際には、車の中にバッグなどの荷物を置きっぱなしにしないようにしてください。
大正区では、未遂を含めて17件の特殊詐欺が発生しており、被害金額は約1,000万円にも上ります。息子や孫など身内だけでなく、区役所の職員や警察官を騙った電話など、手口も多様化しています。不審な電話には対応せずに、警察に通報しましょう。

大阪府大阪市大正区の地盤の強さ

大正区は、淀川と大和川により運ばれた土砂が堆積してできた三角州でした。江戸時代以前から江戸時代にかけて新田開発が進み、三軒家をはじめ、泉尾、千島、平尾、南恩加島、北恩加島、小林などが開発されました。明治から大正にかけては、船町や鶴町などの埋め立てが行われ、大正末期には現在の区域がほぼ確定しています。
三軒家や泉尾など、新田開発が行われた場所は「干拓地」に分類されます。干拓地とは、海や干潟、湖沼などの水面を堤防などで仕切り、内側の水を排水して陸化したものです。干拓地は、土の締め固めが進んでない場所なので、地震が起きた場合には特にゆれやすく、液状化のリスクも高いでしょう。
船町や鶴町、人工山の昭和山がある「千鳥公園」などは、「埋立地」に分類されます。埋立地とは、海に土砂を投入して、埋土により陸化したもので、標高は水面より高くなっています。三軒家三丁目付近は「旧河道」に分類されます。旧河道は、過去に河川の流路であったところです。地震が起きた場合にはどちらもゆれやすく、非常に液状化しやすい傾向です。
大正区は、内水氾濫や高潮、東南海・南海地震、南海トラフ巨大地震津波などによる浸水被害が想定されています。水害ハザードマップなどを参考に、いざという時に安全に避難できるように、安全な避難場所や避難経路を普段から確認してください。

大阪府大阪市大正区の医療施設

大正区には、病院が3件、内科などの一般診療所があわせて約50件、歯科診療所が約40件あります。
大正区で最も大きな病院は、「大正」駅からバスで約15分の「済生会泉尾病院」です。440床を有し、24時間体制で二次救急に対応しています。「大阪府がん診療拠点病院」に指定されています。
大正駅から徒歩約2分の「ほくとクリニック病院」は、50床を有する心療内科・精神科の病院です。24時間体制で精神科の二次救急に対応するとともに、「認知症疾患医療センター」では、認知症の検査や治療に取り組んでいます。
大正駅から徒歩約10分の「大正病院」は、173床を有する病院です。内科や外科、整形外科、小児科、産婦人科、皮膚科などの診療科があり、小児から妊産婦、高齢者まで、地域のあらゆる年齢層の治療に対応しています。
大正駅周辺には、内科や眼科、耳鼻咽喉科、婦人科、歯科など複数の診療所が集まっています。また、区内には大正通沿いを中心に、診療所が点在していますが、鶴町や船町の埋立地区には少ない傾向です。
大正区には6軒の特別養護老人ホームのほか、有料老人ホームやグループホームなどがあります。75歳以上の人口比では全国平均よりやや少ない数値です。